【大和高田市】とは?
大和高田市は奈良県中西部に位置する市で、中和・葛城地域の中核都市です。奈良県でも最も人口密度が高く、近年は人口が漸減し隣接市町が増加傾向にある。しかし昼間人口は依然として多く、中核都市としての性格が表れています。岩手県陸前高田市・広島県安芸高田市・大分県豊後高田市とともに<高田>の名がつく市であります。【大和高田市】の魅力
高田千本桜
高田川畔の千本桜は、市制施行の昭和23年(1948年)に市民ボランティアの手によって植樹されたもので<高田千本桜>として市民に親しまれています。3月下旬から4月上旬にかけては、大中公園を中心に川の両岸南北2.5キロメートルにわたり、見事な桜のトンネルが続きます。夜になると、夕闇とともにぼんやりとライトアップされた夜桜を見物する人の波は途絶えることなく、奈良県を代表する桜の名所となっています。
お花見だけではなく、6月から7月には紫陽花が見ごろを迎え、紅葉の頃には桜やモミジが紅く染まり、移りゆく季節の自然を楽しむことができます。また、公園には芝生広場や大中池に浮かぶ浮舞台<桜華殿>があり、その西に見える二上山と溶け入った風景は訪れる人の心を癒す、憩いの空間となり最大の魅力です。
【大和高田市】の歴史
大和高田市の地形は奈良盆地の西南隅に位置し、葛城山麓の扇状地が新庄町(現在・葛城市)方向から高田を経て曲川(橿原市)に至っています。周辺地域である二上山麓周辺に人々が住みついたのは、紀元前2万年前頃だと考えられています。この地域は石器を製作するに適した<サヌカイト>の原産地であり、多くの石器が出土しています。しかし大和高田の周辺地域は扇状地に位置しており、高田川・葛城川の両河川の河道が安定しておらず、人が住む環境ではなかったと思われていました。
しかし、近年において池田遺跡の発掘により、多数の出土品の中で後期旧石器時代から弥生時代中期までの、約2万年の期間に作られた土器・石器が3万点以上出土し、中には関東地方や瀬戸内地方のものもあり、数万年前からこの地は東西の人々の交流が盛んだったと考えられる様になりました。
おすすめ観光スポット
築山古墳
古墳最盛期5世紀ごろ築造された前方後円墳。市域の古墳群のうち最大のもので、長さ210メートル、水濠を加えると261メートルになります。武烈天皇陵と伝えられていますが、被葬者はいまだ特定されていない、ミステリアスな魅力を持った古墳です。静御前の遺跡
磯野村の古地図には、静御前の遺跡として<衣掛けの松・住居の跡・静御前の塚>が明示されています。衣掛けの松・住居の跡は、いずれもその跡をとどめてはいませんが、ある一角だけは静御前の塚として現在も土地の人々の間で伝承されています。大和高田市と静御前の因縁を記念し、静御前の生涯を語る記念碑が大中公園に建てられています。また、まちづくりのボランティア団体<夢咲塾>により【白拍子の舞】が伝承されています。
弥勒寺
弥勒寺は、寺伝によると地侍・土庫(どんご)氏の氏寺として天文年間(1532年~1554年)に創建されたと伝えられていますが、詳しい事はわかっていません。現在の境内には、宝永6年(1709年)に建立された本堂や、鐘楼などを残しています。永らく無住職寺であり、本堂は全体が傾き、壁に大きな亀裂が走る等、老朽化していましたが、平成21年に現住職が入り、再興に着手し本堂の修理がなされました。<弥勒仏坐像>
弥勒寺の本尊である弥勒仏坐像は、平安時代の半丈六をはかる大型の像で広葉樹の一材により掘り出されています。重厚で肉付け豊かな体躯は、平安初期の像にみられる古様を示しています。穏やかな表情や整理された衣文などは和様化が見て取れ、制作は平安後期の10世紀末から11世紀初頭と推定されています。
奈良県内には平安後期の古様な一木彫像が多く伝わりますが、中でもこの弥勒仏坐像は膝頭も含めて一材より掘り出す手法が特徴的で、優れた希少な弥勒仏の大作として彫刻史上高い評価を有しています。平成24年9月に国の重要文化財に指定されました。
おすすめホテル
福の屋旅館
家庭的な雰囲気でゆっくりくつろげます♪食事もボリューム満点の家庭料理で英気を養いましょう!近鉄大阪線・大和高田駅から徒歩1分。
橿原ロイヤルホテル
古都・奈良散策に好立地。橿原神宮駅すぐにある橿原ロイヤルホテル。京都・大坂からもアクセス快適です♪都市機能と史跡が調和したロケーション。ビジネスもプライベートもワンランク上のおもてなしを受ける事ができます。古都の雰囲気に都会の快適さ、理想のアーバンリゾートを!おすすめ名産グルメ
大和高田市の名産品は<ホウレンソウ・キクナ・ネギ・シロナ・マコツナ>が代表的。ブランド化をはかり栽培の普及と出荷に力をいれています。中でもホウレンソウが一押しの様です。ほうれん草の種類には葉がギザギザしている東洋種と、葉が丸い西洋種と二種類あります。東洋種は寒い時期に作られることが多く、ややアクが多く含まれます。西洋種は暖かい時期に作られることが多く、アクはあまり多くないのでサラダなのにも向いています。
緑黄色野菜で、鉄分・ビタミンAを豊富に含み、ほうれん草を100g食べると一日に必要なビタミンAを摂取することが出来ると言われています。アクであるシュウ酸は水に溶けやすいので、茹でてから食べるのがいいみたいですよ♪
イベント
蓮取り行事
毎年7月7日、七夕の日。奥田の捨篠池(すてしのいけ)において<蓮取り行事>が行われます。室町時代から連綿と行われてきた吉野山・金峯山寺における<蓮華会>の一連行事であるとともに、役行者(えんのぎょうじゃ)の母・刀良売(とらめ)にまつわる<ひとつ目蛙>の伝承に深い関わりをもつ行事で、奈良県の無形民俗文化財に指定されています。捨篠池では蓮取り舟に乗って古式にのっとり厳かに蓮切りが行われます。その後、善教寺に集まった修験者たちが勇ましい法螺貝の音と共に福田寺・行者堂から、役行者の母・刀良売の墓に蓮花を献じて供養し、続いて捨篠池に隣接する弁天神社で護摩法要が営まれます。
<蓮華会>に欠く事のできない奥田の蓮は、今日まで地元の方々の絶え間ない努力によって大切に守られてきました。市では毎年この日に<奥田蓮取り行事>と<蛙飛び行事>を見学するバスツアーを実施。全国からの参加者に好評を博しています。
■ 基本情報
- ・名称: 奈良県 大和高田市
- ・アクセス:
- 【車】
- <大阪から>
「西名阪自動車道」の法隆寺インターから約20分
「南阪奈道路」「国道165号大和高田バイパス」から約10分
<奈良から>
「国道24号」で約50分
【電車】
<近鉄大阪線>
大阪上本町駅~大和高田駅「快速急行」で約27分
<近鉄南大阪線>
大阪阿部野橋駅~高田市駅「急行」で約30分
<JR大和路線>
天王寺駅~高田駅「区間快速」で約33分 - ・公式サイトURL:http://www.city.yamatotakada.nara.jp/
静御前の塚と共に大和高田市には源義経に纏わる史跡もあるんです♪興味がある方は是非そちらにも足を運んでみてください!