九州観光といえば思い出すのは「阿蘇山」「五島列島」…など自然の景観。でも、あちこちにある多様な博物館が実は隠れた観光スポットなんです。そんな、おススメの博物館を厳選してご紹介。居ながらにして、歴史、美術、文化を観光してみませんか。
1. 九州国立博物館
http://mojirushino.blog.fc2.com/blog-entry-3.html
西鉄「太宰府駅」から徒歩10分、太宰府天満宮の南側に位置する「九州国立博物館」は平成17年10月に開館した、東京、京都、奈良に次ぐ4番目の国立博物館。3階に「特別展示室」、4階に常設展示が行われている「文化交流展示室」、1階には体験型展示室「あじっぱ」等が設けられています。「日本文化の形成をアジア史的視点から捉える」というコンセプトのもと、文化交流展示室での、縄文時代から現代までの九州を中心とした近隣諸国との関わりの歴史の常設展示は、歴史好きの方には時間の経つのも忘れるほどの充実した内容。煩雑に展示替えも行われ、いつ訪れても飽きることはありません。
お子様連れだったら、体験型展示室「あじっぱ」は外せません。日本と交流の合ったアジア諸国の屋台が並び、展示されているその国の伝統的な生活用品やおもちゃに実際に触れてみることも可能。疲れたら、併設のオープンカフェやレストラン「グリーンハウス」で一休み、というのもおすすめです。
また、太宰府天満宮宝物殿、菅公歴史館と九州国立博物館がセットになった共通チケット(500円)を利用して、太宰府天満宮を訪れてみるのも良いかもしれません。天井に電飾が施された「虹のトンネル」を通ってどうぞ。
■ 基本情報
- ・名称:九州国立博物館
- ・住所:福岡県太宰府市 石坂4丁目7-2
- ・アクセス:西鉄太宰府線「太宰府駅」から徒歩10分
- ・アクセス(車):九州自動車道「太宰府IC」もしくは「筑紫野IC」から車で20分
- ・開館時間:9:30〜17:00 *入館は16:30まで
- ・休館日:月曜日 *月曜日が祝日・振替休日の場合は翌日が休館
- ・電話番号:092-918-2807
- ・入館料:大人 430円、大学生 130円 *特別展は別途料金設定有り
- ・駐車場:有り、313台、有料(500円/日)
- ・公式サイトURL:http://www.kyuhaku.jp
2. 九州鉄道記念館
http://www.gururich-kitaq.com/download/moji/
JR門司港駅の東隣に建つ「九州鉄道記念館」は平成15年8月に開館したJR九州の歴史を詰め込んだ博物館。明治24年に建てられた九州鉄道本社のレンガ造りの社屋をそのまま利用しています。門司港レトロ観光線のトロッコ列車を利用して、「出光美術館」と合わせて訪れるのも良いかもしれません。赤煉瓦造りの本館内には「明治時代の客車(実物展示)」、実際の運転を疑似体験できる「運転シミュレーター」や九州を舞台にしたHOゲージの鉄道模型「九州の鉄道大パノラマ」など、大人も子供も大興奮の展示が満載。「ショップゼロマイル」でお土産を選ぶのも楽しいものです。
そして外には、歴代の9車両が並ぶ「車両展示場」、5つのミニ列車を運転体験(1回300円)できる「ミニ鉄道公園」や実際に運転機器を操作できる「前頭部展示」などの、鉄道好きには堪らない展示の数々…、あっという間に時間が過ぎて行きます。
■ 基本情報
- ・名称:九州鉄道記念館
- ・住所:福岡県北九州市門司区清滝2-3-2
- ・アクセス:JR鹿児島本線「門司港駅」から徒歩で3分
- ・アクセス(車):中国自動車道「門司港IC」から車で5分
・開館時間:9:00~17:00 - ・休館日:第2水曜日(7月は、第2水曜日、木曜日) *但し8月は無休
- ・電話番号:093-322-1006
- ・入館料:大人 300円、子供(中学生以下) 150円
- ・駐車場:有り
- ・公式サイトURL:http://www.k-rhm.jp
3. 福岡市博物館
http://bluestyle.livedoor.biz/tag/福岡市博物館
福岡市「シーサイドももち海浜公園」近く、「サザエさん通り」に面して建てられている「福岡市博物館」は1990年に「福岡エリアの歴史と民俗を研究、展示する博物館」として開館されました。池の向こうの正面玄関を眺めた時、強く印象に残る3つのアーチ…、国宝「金印」を現したデザインです。2階の常設展示室では「FUKUOKA アジアに生きた都市と人びと」をテーマに11のコーナーに福岡の歴史と人々の暮らしを展示しています。特にオススメは、国宝の金印「漢委奴国王」「博多祇園山笠」や黒田長政の「日本号」など。その昔に想いを馳せるのも良いものです。
また、金印の大きさや重さを実際に体験できたり、日本号に残る刀傷を拡大鏡で観察できたりと随所に見せる工夫がされていたり、「みたいけんラボ」でアジアや九州のおもちゃや楽器を自由に手に取って遊べるのも魅力の一つ。子供も飽きることはありません。
■ 基本情報
- ・名称:福岡市博物館
- ・住所:福岡県福岡市早良区百道浜3-1-1
- ・アクセス:市営地下鉄「藤崎駅」1階バスターミナルで西鉄バス乗車、10分
- ・アクセス(車):福岡都市高速道路「百道(ももち)ランプ」から約3分
・開館時間:9:30〜17:30 *入館は17:00まで - ・休館日:毎週月曜日 *月曜日が祝休日の場合は開館、翌日休館、年末年始の休館日は12月28日から1月4日まで
- ・電話番号:092-845-5011
- ・入館料:大人 200円、高大生 150円
- ・駐車場:有り、無料
- ・公式サイトURL:http://museum.city.fukuoka.jp
4. 孔子廟 中国歴代博物館
長崎電鉄「石橋駅」からオランダ坂通りを220mほどの所にある「孔子廟 中国歴代博物館」は 、1893年に清朝政府と在日華僑が協力して建立した「孔子廟」と、1983年に中日相互理解を目的に、孔子廟大成殿奥に建てられた「中国歴代博物館」からなる建造物。その中国様式の建物や展示物は一見の価値十分です。孔子の遺品を収め祀ったという孔子廟は、見事な中華の伝統芸術の粋が散りばめられた儀門や大成殿から構成されていて、一歩足を踏み入れればそこはまさに異国の世界。門下の一人一人の表情が異なる72賢人を従える孔子像など、ゆっくりと見て廻りましょう。
孔子廟大成殿の奥の建物2階に設けられているのが「中国歴代博物館」で、北京故宮博物館をはじめ中国各地の国宝級の貴重な展示物を鑑賞できる、海外では唯一の施設。景徳鎮などの名品を展示する「中国清朝の磁器」展など、2〜3年毎に入れ替えられる企画展は是非見てみたいものです。
■ 基本情報
- ・名称:孔子廟 中国歴代博物館
- ・住所:長崎県長崎市大浦町10-36
- ・アクセス:JR「長崎駅」前で路面電車1番系統「正覚寺行き」乗車、「築町」で5番系統「石橋行」に乗換、「石橋駅」下車、徒歩3分
- ・アクセス(車):長崎自動車道「長崎IC」から、ながさき出島道路経由、車で6分
・開館時間:8:30〜17:30 *最終入館は17:00まで - ・休館日:休館日なし *不定休館日有り
- ・電話番号:095-824-4022
- ・入館料:大人 600円、高校生 400円、小中学生 300円
- ・駐車場:正門前のコインパークング(100円/30分)利用
- ・公式サイトURL:http://nagasaki-koushibyou.com
5. 長崎県美術館
長崎港の運河を跨ぐように建つ「長崎県美術館」は2005年に開館した施設。「呼吸する美術館」をコンセプトに生物が呼吸するように外界の多様な情報や刺激を取り込み、消化して周囲に発信していくことを目的に活動している美術館です。見所は、長崎ゆかりの美術及びスペイン美術を中心とした6,500点あまりの美術品を年数回の入れ替え展示する「コレクション展」と年数回の「企画展」。ピカソやダリの作品にも出会えます。疲れたら、運河を跨ぐ「緑の回廊」に有るカフェや屋上庭園で一休み…、して下さいね。
「長崎水辺の森公園」の一部としての機能を持つ建物は、公園の緑に溶け込んだような佇まい。入館料無料、屋上庭園には建物内外からアクセす可能というのも、子供連れには魅力の一つですね。できれば、陽が落ちた後、屋上庭園から長崎の夜景を楽しんでから帰りましょう。
■ 基本情報
- ・名称:長崎県美術館
- ・住所:長崎県長崎市出島町2-1
- ・アクセス:JR「長崎駅」から徒歩15分
- ・アクセス(車):長崎自動車道「長崎IC」から長崎出島道路経由、車で5分
・開館時間:10:00~20:00 *事業により時間を変更することあり - ・休館日:毎月第2、第4月曜日 *休日・祝日の場合は火曜日、不定休有り
- ・電話番号:095-833-2110
- ・入館料:無料
- ・コレクション展料金:大人 400円、大学生 300円、小中高生 200円、シニア(70才以上) 300円
- ・駐車場:近隣の「県営常盤駐車場」「県営出島駐車場」利用、有料
- ・公式サイトURL:http://www.nagasaki-museum.jp
6. 鹿児島市維新ふるさと館
JR鹿児島中央駅から10分、甲突川東岸に建つ「鹿児島市維新ふるさと館」は1994年に建設された、明治維新の英傑たちの活躍を中心に薩摩藩と日本の歴史を紹介する施設。近隣の、西郷隆盛生誕地、大久保利通生い立ちの地や東郷平八郎生誕の碑などと合わせ、当時に想いを馳せてみませんか。施設1階「英雄の道」フロアでは、維新の英傑「西郷隆盛」や「大久保利通」あるいは「天璋院篤姫」を通して明治維新を眺め、地下1階「維新の道」フロアでは西郷や大久保の等身大ロボットや音響や映像を通して維新を体感する…、想像以上の充実した展示を堪能して下さいね。
鹿児島中央駅で「若き薩摩の群像」を眺めた後、県道21号線をのんびりと東に進み、甲突川を渡って「大久保利通像」を左手に見ながら「高見橋交差点」を右折して「ふるさと館」に行く、なんていう散策がてらの訪問も良いかもしれません。
基本情報
- ・名称:鹿児島市維新ふるさと館
- ・住所:鹿児島県鹿児島市加治屋町23-1
- ・アクセス:JR鹿児島本線「鹿児島中央駅」から徒歩10分
- ・アクセス(車):九州自動車道「田上IC」から鹿児島東西道路(無料区間) 経由、車で9分
・開館時間:9:00〜17:00 *最終入館は16:30まで - ・休館日:年中無休
- ・電話番号:099-239-7700
- ・入館料:大人(高校生以上) 300円、小人(小・中学生) 150円
- ・駐車場:有り、23台
- ・公式サイトURL:http://www.minc.ne.jp/~yumiko.n/kagoshima/isinfurusato.htm
7. 曳山展示場
JR唐津駅から15分、唐津市民会館に併設された「曳山展示場」。「唐津神社」の秋の大祭「唐津くんち」に引き回される「曳山(ひきやま)」を保管展示している施設。隣接する住吉三神を祀る「唐津神社」への参拝に合わせて訪れてみませんか。その曳山の雄大さに驚かされることでしょう。展示されている曳山は「1番:刀町の赤獅子(1819年制作)」から「14番:江川町の七宝丸(1876年制作)」までの14台。粘土の型の上に和紙200枚を貼り重ね型を抜いた後、さらに漆を何度も重ね塗りし更に金箔銀白で細工を施したという高さ約7m、重さ2〜3tという世界最大級の漆工芸品です。
14台の雄大な曳山が揃う様を眺めた後は、併設の売店に寄ってみませんか。曳山グッズをはじめ、唐津焼などの唐津の名産が揃っています。元気なスタッフの接客も魅力の一つ。思わず、買ってしまいますね。
基本情報
- ・名称:曳山展示場
- ・住所:佐賀県唐津市西城内6-33
- ・アクセス:JR唐津線「唐津駅」北口から徒歩15分
- ・アクセス(車):長崎自動車道「多久IC」から国道203号線経由、車で41分
・開館時間:9:00〜17:00 - ・休館日:11月3日、4日(唐津くんち巡行)、12月第1火・水曜日、12月29日〜12月31日
- ・電話番号:0955-73-4361
- ・入館料:大人(15歳以上) 300円、小人(4歳~14歳) 150円
- ・駐車場:有り、約20台
- ・公式サイトURL:http://www.miyajima-soy.co.jp/kunti/tenji/tenji.htm
以上、九州エリアのおススメ博物館の紹介でした。入館料も安く、そのエリアの文化歴史を学ぶにはピッタリの施設ばかり。でも、この他にも魅力的なミュージアムが沢山あるんですよ。是非、ネット等で調べてから訪れて下さいね。