沖縄の歴史、文化を知るには現地の史跡を巡るのが一番。さらに、そのエリアの博物館あるいは資料館で知識を整理すれば言うことがありません。そんな、沖縄の博物館をピックアップ。沖縄をより深く理解するためにも訪れてみませんか。
1. 沖縄県立博物館・美術館
http://www.tabirai.net/sightseeing/column/0003753.aspx
ゆいレール「おもろまち駅」を出て、那覇中環状線を北西に1Kmほど、新都心公園の西側に建つ「沖縄県立博物館・美術館」は2007年11月1日に開館した博物館と美術館が合体した沖縄県初の複合施設。沖縄の文化、歴史を理解するためにも、一度は訪れてみたいものです。1階フロアの博物館常設展示室での、1万8千年前の原始の沖縄人「港川人」の時代から、現代の沖縄から未来まで8つのテーマに沿って、沖縄の豊かな自然と人との関わりを大型ジオラマなどを使うなど、充実した展示は一見の価値充分。あたかも大河ドラマの中に入りこんだような感覚におそわれるほどです。
美術館コレクションギャラリーでは沖縄ゆかりの近現代美術作品の展示がなされています。例えば、ギャラリー1では山田實の「給食中の少年」などの写真や版画、2では西村貞雄の「僻日」などの彫刻やデザインを、そして3では名渡山愛順の「白地紅型を着る」などの絵画等々…。見応えのある作品ばかりです。
大きな石造りの建物。中は明るく開放的な館内です。沖縄の観光名所に行く前に、独特な本土とは違う文化や歴史を知ってから行くのも興味深いですよ。琉球王国の時代の建物や服装や戦争時代の歴史なども展示されています。2時間では足りないぐらい大満足の博物館です。中にはカフェもあるので休憩を取りながらゆっくり見て回りたい施設です。
■ 基本情報
- ・名称:沖縄県立博物館・美術館
- ・住所:沖縄県那覇市おもろまち3丁目1-1
- ・アクセス:ゆいレール「おもろまち駅」から徒歩10分
- ・アクセス(車):「那覇空港」から国道58号経由、車で17分
- ・開館時間:9:00〜18:00 *入館は17:30まで、金・土 9:00〜20:00 *入館は19:30まで
- ・休館日:毎週月曜日 *月曜日が祝日の場合は開館し、翌平日が休館、年末(12月29日〜31日)
- ・電話番号:098-941-8200
- ・博物館入館料金:常設展 一般 410円、高大生 250円、県外小中生 150円
- ・美術館入館料金:コレクション展 一般 310円、高大生 210円、県外小中生 100円
- ・駐車場:有り、140台
- ・公式サイトURL:http://www.museums.pref.okinawa.jp/index.jsp
2. 竹富島ビジターセンター ゆがふ館
http://camps.heteml.jp/okinawa/travel/石垣島・離島観光①石垣空港ー竹富島国立公園/
竹富島を訪れた際には、先ずここに立ち寄り島の旬の情報をインプットするのがおススメ。館内では、「竹富島の神々と暮らし」や「竹富島の自然と暮らし」など11のコーナーで島の営みを紹介しています。また、趣きのある休憩コーナー「ゆんたくコーナー」でフェリーの疲れを癒やすのも良いかもしれません。
島の人々が大事に守ってきた、海や森、畑、道、家、井戸、御嶽、墓など島そのものがミュージアム。その「竹富島フィールドミュージアム」を巡る「竹富島竹富島自然学習歩道」の起点もここから始まります。自分の足で島に息づく営みや自然を肌で感じる…、そんな楽しみ方も有りですね。
石垣島の船乗り場にある施設!竹富東港からすぐの所にあります。まず島に来た時に見てみるのもいいですね!島の主な観光地や歴史や民芸品も紹介されているので島の全体をするにはココがいいですね。入場無料で島を楽しむにあたってのルールなどもあります。入り口から花がさき煉瓦つくりの雰囲気のある外観!休憩場ではお茶を頂くことができます♪
■ 基本情報
- ・名称:竹富島ビジターセンター ゆがふ館
- ・住所:沖縄県八重山郡竹富町竹富島
- ・アクセス:「竹富港」から徒歩1分、竹富港ターミナルを出てすぐ
- ・開館時間:8:00〜17:00
- ・休館日:台風の時
- ・電話番号:0980-85-2488
- ・入館料金:無料
- ・駐車場:無し
- ・公式サイトURL:http://www.taketomijima.jp/yugafu/yugafu.html
3. 対馬丸記念館
http://mapio.net/o/4271014/
モノレール「県庁前駅」から波の上ビーチに向かって進み、旭ヶ丘公園の豊かな森の入口に建つ「対馬丸記念館」は2004年に開館した「対馬丸事件(1945年)」の資料を保管展示している施設。沖縄県平和祈念資料館、ひめゆり平和祈念資料館とともに、沖縄の悲劇を今に伝える記念館です。第二次世界大戦も末期に近い昭和19年8月22日、老朽貨物船「対馬丸」が、疎開のために多くの沖縄の小学生児童を乗せて九州に向かう途中で魚雷攻撃によって沈没し、数多くの犠牲者を出した事件。この犠牲者のナマの資料を中心に構成された展示は、改めて戦争の悲惨さについて考えさせてくれます。
記念館を出た後は、旭ヶ丘公園内に建つ対馬丸犠牲者を祀る「小桜の塔」、その他の戦時遭難船舶の犠牲者を偲ぶ「海鳴りの像」や海水浴場に隣接して建つ恒久平和モニュメント「なぐやけ」をたどり、沖縄の地政学上の置かれた位置に思いを巡らせてみませんか。
攻撃に合って沈没した船に乗っていた子どもの生々しい当時の様子や手紙などが展示されています。大人でさえ知らないこの沖縄の戦争の悲しい歴史を、知ることができる貴重な施設です。戦争で沖縄のいろんな話はなかなか他の場所にいるとわからない!是非現地に行かれた際は、この施設で当時の様子や子供たちの思いを知り、次世代へこの歴史をつなげていってほしいですね!
■ 基本情報
- ・名称:対馬丸記念館
- ・住所:沖縄県那覇市若狭1-25-37
- ・アクセス:ゆいレール「県庁前駅」から徒歩15分
- ・アクセス(車):「那覇空港」から国道58号経由、車で7分
・開館時間:9:00〜17:00 *最終入館は16:30まで - ・休館日:毎週木曜日、年末年始(12月31日〜1月3日)
- ・電話番号:098-941-3515
- ・入館料金:大人 500円、中・高校生 300円、小学生 100円
- ・駐車場:無し、近隣のコインパーキング利用
- ・公式サイトURL:http://tsushimamaru.or.jp
4. 那覇市伝統工芸館
モノレール「牧志駅」を降りて国際通りを西に進み、桜坂中通りを南に入ったショッピングセンター「てんぷす那覇」2階にある「那覇市伝統工芸館」は、沖縄の伝統工芸の歴史的作品を鑑賞するとともに、その代表的な伝統工芸の体験もできる施設です。特別展示室で常設展示されているのは、「紅型」「琉球ガラス」「首里織」「琉球漆器」や「壺屋焼」などの伝統工芸の歴史的な作品や人間国宝の作った逸品などの数々。琉球王朝の時代より、独特の気候、文化によって育まれてきた、他に類を見ない形・色・質感の魅力を味わって下さい。
展示室で今に残る素晴らしい工芸品の数々を鑑賞した後は、体験工房(有料)で実際に制作をしてみませんか。自分にしか作れないオリジナルな一品。紅型、ガラス、漆器それとも壺屋焼、どれにチャレンジしてみましょうか。
観光客は必ず行くと言っていいほどの観光名所「国際通り」にある施設!ここでは様々な沖縄伝統工芸品が手作りできます。お値段は3.000円までで体験可能で、オリジナルのお土産ができるのがうれしいですね♪館内では人間国宝に選ばれた方々の作品の展示や紹介、質の高い伝統工芸品を販売もしています。国際通りのお土産屋さんで買うのもいいが、少し上等な本物のものもこちらで購入できますよ。モニターや実物で伝統工芸を体感できる施設です。
■ 基本情報
- ・名称:那覇市伝統工芸館
- ・住所:沖縄県那覇市牧志3-2-10 てんぷす那覇2F
- ・アクセス:ゆいレール「牧志駅」から徒歩4分
- ・アクセス(車):「那覇空港」から国道58号経由、車で14分
・開館時間:常設展 9:00〜18:00 - ・休館日:年末年始(12月31日~1月2日)
- ・電話番号:098-868-7866
- ・入館料金:大人 310円、高校生 200円、小中学生 100円
- ・駐車場:有り、81台、有料(1時間まで300円、以降30分毎に100円)
- ・公式サイトURL:http://www.kogeikan.jp
5. 今帰仁村歴史文化センター
今帰仁城跡の直ぐ側の県道115号線沿い、森に抱かれるように建つ「今帰仁(なきじん)村歴史文化センター」は世界遺産「今帰仁城跡(なきじんぐすく)」から見つけ出された出土品や今帰仁村の歴史に関する展示を行っている施設。今帰仁城跡観光と合わせて訪れてみたい施設です。第一展示室で「今帰仁の歴史」、第二展示室「今帰仁のムラ・シマ」と第三展示室「今帰仁の生活と文化」の三つの常設テーマや、「今帰仁村制100年の歩み」など深掘りした企画展を通してこの地方の歴史、生活、宗教などを力強く描いています。
歴史文化センターで、今帰仁の歴史を学んだ後は「備瀬フク木並木通り」の緑のトンネルを散策、あるいは「美ら海水族館」でゆうゆうと泳ぐジンベイザメの姿を眺めて見るのもよいもの。気持ちがゆったりとほぐされてゆくことでしょう。
お城の入場チケットにこちらの施設のチケットが付いているので、ぜひ一緒に見てみるのもいいですね。歴史好き、お城の歴史を詳しく知りたい方にもおすすめ!お城の遺跡からの出土品や悲惨な歴史なども紹介されています。まだまだ知らない沖縄の歴史を知るいい施設です。今帰仁でくらしていた方々の当時の暮らしもよく分かる施設です。
■ 基本情報
- ・名称:今帰仁村歴史文化センター
- ・住所:沖縄県国頭郡今帰仁村今泊5110
- ・アクセス:「那覇空港」から沖縄自動車道経由、車で1時間40分
- ・開館時間:8:00〜18:00 *最終入館は17:30まで
- ・休館日:年中無休 *台風などによる臨時休館有り
- ・電話番号:0980-56-5767
- ・入館料金:大人 400円、小中高生 300円
- ・駐車場:有り
- ・公式サイトURL:http://rekibun.jp
6. 那覇市立壷屋焼物博物館
那覇「公設市場」に近い「やちむん通り」の国際通り側入口近くに建つ「那覇市立壷屋焼物博物館」は1998年に開館した沖縄の焼物をテーマとした博物館。常に沖縄の焼物をリードしてきた壺屋エリア全体が博物館というコンセプトのもとで、壷屋焼を軸に沖縄の焼物の歴史を紹介している施設です。常設展示室1階では「壷屋焼を中心に、流れに沿った焼物の歴史を展示解説」、常設展示室2階では「壺屋焼の代表的な作品とその製造工程や技法を展示解説」を常設展示。特に、人間国宝「金城次郎」など名工が遺した名品の数々は必見に値します。
展示を見終わったら、「ゆんたくコーナー(談話室)」でスタッフと雑談しながら一休み。そして、やちむん通りに軒を並べる「焼物屋」さんを巡ってみませんか。思わぬ掘り出し物、珍品に会えるかもしれません。
焼き物の世界を詳しく知れる施設!お土産で有名なシーサーも焼き物ですね♪沖縄独特の焼きものの歴史も知ることができる施設です。夏休みにお子さんと行った際は、小学生の自由研究で調べやすいようにキッズ用の解説も沢山!HPには帰ってからも見られるようにわかりやすく解説されています。実際に見て触れてみて勉強ができるところです。
基本情報
- ・名称:那覇市立壷屋焼物博物館
- ・住所:沖縄県那覇市壺屋1丁目9-32
- ・アクセス:ゆいレール「牧志駅」から徒歩12分
- ・アクセス(車):「那覇空港」から国道58号経由、車で17分
・開館時間:10:00〜18:00 *最終入館は17:30まで - ・休館日:毎週月曜日、年末年始(12月28日〜1月4日) *月曜日が国民の祝日にあたる場合は開館
- ・電話番号:098-862-3761
- ・入館料金:一般 350円、大学生以下 当面の間、無料
- ・駐車場:有り、3台、無料
- ・公式サイトURL:http://www.edu.city.naha.okinawa.jp/tsuboya/
7. 石垣市立八重山博物館
石垣島「石垣港」近くに建つ「石垣市立八重山博物館」は、沖縄が本土に復帰した1972年に開館、日本最南端「八重山諸島」の歴史と文化を紹介している博物館。近くの「南嶋民俗資料館」や「宮良殿内」などと合わせて訪れたい施設です。八重山独自の焼物「パナリ焼」、経済産業大臣指定伝統的工芸品「八重山上布」などの美術工芸品や人頭税(にんとうぜい)時代の資料など、数多く展示されている八重山諸島の考古学的あるいは歴史的資料を通して、このエリアの歴史文化を学ぶのも良いものです。
宮古・八重山諸島では、本土とも、琉球とも歴史の進み方、文化の伝播の仕方が異なっていて、17世紀まで石器や木器の時代が続き「縄文~弥生時代」が存在していなかった…、等の事実。そんな新しい発見を、この博物館で楽しんでみませんか。
入館料もお安く、石垣の歴史が知れる施設。昭和なレトロな館内にはワンフロアに、石器時代からの石垣の歴史資料がずらりと並べられています。意外と中国関連の物も沢山あります。また無料展示もしているところもあるので、知らない石垣の歴史を知ってから観光に行かれるのにいい施設ですね♪島内の遺跡からの出土品も沢山展示されています。
基本情報
- ・名称:石垣市立八重山博物館
- ・住所:沖縄県石垣市登野城4-1
- ・アクセス:「石垣空港」でリムジンバス石垣空港線「バスターミナル行き」乗車、33分、「博物館前停留所」下車、すぐ
- ・アクセス(車):「新石垣空港」から県道87号線経由、車で24分
・開館時間:9:00〜17:00 *最終入館は16:30まで - ・休館日:毎週月曜日、祝日、年末年始(12月29日〜1月3日) *月曜日祝日の場合は火曜日も休館
- ・電話番号:0980-82-4712
- ・入館料金:常設展 大人 200円、学生(中学生以上) 100円、企画展 無料
- ・駐車場:有り
- ・公式サイトURL:http://www.city.ishigaki.okinawa.jp/400000/410000/410500/top.html
以上、沖縄の7つの博物館、資料館の紹介でした。この他にも、沖縄には数多くの、そして、ちょっとディープな資料館が存在します。訪れるエリア、目的に応じて選んでみませんか。
素材提供:トリップアドバイザー