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知床とは、日本で三番目にユネスコ世界遺産に登録された地域です。2005年に認定されて以来注目を浴びていますが「名前は聞くけど、何があるの?」と、残念ながらあまり知られていません。大自然が広がり、常に美しい光景が見られる北海道の中でも、特に人の手の入っていない秘境が数多く集まっています。また原住民「アイヌ民族」の影響を色濃く受けているようで、意味深く特徴的な地名が目を引きます。神秘の力が宿る、この観光エリアの魅力についてご紹介します。
1.知床とは?
https://flic.kr/p/6GNwFq
知床とは元々アイヌ語で「地の果て」という意味がある「シリエトク」という言葉が語源になったといわれています。「地の果て」という言葉が表すように人を寄せ付けないような大自然が数多くのこされている場所でもあります。 2005年に国内で三件目となるユネスコ世界遺産にも登録されたことも手伝い、手つかずの自然を求めて多くの観光客が訪れる観光スポットにもなりました。
知床半島は北海道の東端部、最東端に位置しています。知床半島とその沿岸海域が遺産地域となっており、海洋を含めた自然遺産としては国内初の登録となるそうです。最近では外国人観光客も多く訪れています。
知床斜里町観光協会
2.知床に行ったならココを見なきゃ損!”知床八景”
【オシンコシンの滝】
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アイヌ語で「川下にエゾマツが群生するところ」を意味する「オ・シュンク・ウシ」から名付けられたオシンコシンの滝。流れが2つに分かれることから「双美の滝」とも呼ばれる、日本の滝100選にも選ばれた名瀑です。滝上の展望台からの眺めも壮大ですよ。 一年中見学可能で、緑の季節はもちろん雪景色のなか、凍った滝も見事です。
チャラッセナイ川の河口近くにある落差50mもの大きな滝です。知床半島でも有数と評される名瀑ですが、国道334号沿いにい位置しており、駐車場から至近距離にあるため非常にアクセスが良好なんです。
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■ 基本情報
- ・名称:オシンコシンの滝
- ・住所:北海道斜里郡斜里町ウトロ西
- ・アクセス:国道334号線沿い 女満別・中標津空港から車で1時間40分前後
- JR「知床斜里駅」から路線バスあり
- ・電話番号:0152-22-2125(知床斜里町観光協会)
- ・料金:無料
- ・公式サイトURL: http://www.shiretoko.asia/oshinkoshin.html
【オロンコ岩】
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アイヌ民族とはまた別の先住民族、オロッコ族にちなんで名付けられたという高さ60mの巨岩です。頂上部は平坦になっていて、階段で上れます。オホーツク海や知床連山を望む360度の絶景を楽しめます。 また、この名称の由来はもう一説あり、「そこに座っている岩」を意味するアイヌ語でから名付けられたとも言われています。4月下旬から12月上旬までの雪のない時期にしか登れませんのでご注意ください。
■ 基本情報
- ・名称:オロンコ岩
- ・住所:北海道斜里郡斜里町ウトロ東
- ・アクセス:国道334号線をウトロ方面へ 観光船乗り場の看板がある交差点で左折
JR「知床斜里駅」から車で約45分 - ・電話番号:0152-22-2125(知床斜里町観光協会)
- ・料金:無料
- ・公式サイトURL:http://www.shiretoko.asia/oronkoiwa.html
【夕陽台】
http://blogs.yahoo.co.jp/ryoko1896/33210051.html
国設知床野営場の一角にある展望台で、名前のとおりオホーツク海に沈む見事な夕陽が見られることからデートスポットとしても人気のビューポイント。 冬は除雪されませんので足もとには十分注意してください。そのかわり一面を埋め尽くす流氷の眺めは圧巻。苦労しても見る価値のある絶景です。
知床半島を代表する夕日の名所です。流氷で覆われた白銀のオホーツク海がオレンジ色に染められる姿は絶景ですよ。夕暮れ時になると観光客が多く押し寄せるそうなので、少し早めに足を運んで場所取りしておくのがオススメです。
https://asp.hotel-story.ne.jp/ver3d/planlist.asp?hcod1=62630&hcod2=001&mode=seek&c2plan=170&clrmode=true
■ 基本情報
- ・名称:夕陽台
- ・住所:北海道斜里郡斜里町ウトロ香川
- ・アクセス:国道334号線をウトロ方面へ 観光船乗り場の看板がある交差点で右折。
すぐ一つ目の角を左折して坂を上り、最初の十字路を左折。
突き当たりで右折し直進、「夕陽のあたる家」隣の国設知床野営場内。 - ・入場期間:4月下旬~12月上旬(無雪期)
- ・電話番号:0152-22-2125(知床斜里町観光協会)
- ・公式サイトURL:http://www.shiretoko.asia/yuhidai.html
【プユニ岬】
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ウトロ方面から知床自然センターへ向かう国道334号線沿いにある展望台です。オロンコ岩やウトロ崎、その向こうには阿寒の山々も望む絶景ポイント。冬は流氷で覆われたオホーツク海を見ることができます。 プユニ岬は知床の構成資産として世界遺産に登録されています。こちらもまた流氷および夕日の絶景スポットとして人気のスポットです。なお、プユニとはアイヌ語で「穴のある場所」という意味を指すのだそう。
■ 基本情報
- ・名称:プユニ岬展望台
- ・住所:北海道斜里町字岩尾別
- ・アクセス:国道334号線沿い見晴らし橋を渡ってすぐ JR「知床斜里駅」から車で約50分
- ・電話番号:0152-22-2125(知床斜里町観光協会)
- ・公式サイトURL:http://www.shiretoko.asia/puyuni.html
【フレペの滝】
知床連山から染み出した地下水が作る滝は100m近い断崖の上から海へと降り注ぎます。そのほろほろと流れ落ちる様子から「乙女の涙」とも呼ばれています。観光船やシーカヤックなどで海から見上げる断崖は迫力がありますよ。フレペの滝へと続く遊歩道はエゾ鹿がよく姿を現します。野生の鹿にこんなに接近できるなんてちょっと興奮しちゃいますね。
先述のプユニ岬の断崖にある落差60mもの大きな滝で、こちらもまた知床を代表する名瀑と評されています。また、フレペの滝の東隣にある滝はさらに水量が少ないため「男の涙」と呼ばれているんですよ。
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■ 基本情報
- ・名称:フレペの滝
- ・住所:北海道斜里郡斜里町岩尾別
- ・アクセス:国道334号線沿い「知床自然センター」から遊歩道を通って約20分
※知床自然センターまでJR知床斜里駅から路線バスあり - ・営業時間:知床自然センター(夏季)8:00~17:40(冬季)9:00~16:00
- ・定休日:12/31
- ・電話番号:0152-24-2114(知床自然センター)
- ・オススメの時期:通年 ※冬季はスキー・スノーシューなどの準備が必要
- ・公式サイトURL:http://center.shiretoko.or.jp/
【知床峠】
知床斜里町観光協会
知床半島のど真ん中、羅臼岳や国後島を望む峠です。周囲には観光施設などはありませんが、雄大な絶景を楽しめるフォトスポットとして人気。 また春先には雪壁や除雪作業を見学できるツアーなども行われます。普段見ることのできない非日常体験をしてみませんか?
およそ7月下旬頃まで見ることが出来る残雪が非常に美しく、天候が良ければ北方領土の国後島まで一望することができるためドライビングコースとしても人気が高いスポットです。10月下旬~4月下旬は通行禁止となりますのでご注意を。
斜里町観光協会
■ 基本情報
- ・名称:知床峠パーキング
- ・住所:北海道斜里郡斜里町遠音別村岩尾別
- ・アクセス:国道334号線沿い JR知床斜里駅から車で約1時間
- ・通行期間:4月下旬~11月上旬(冬季は積雪の為閉鎖されます)
- ・電話番号:0152-22-2125(知床斜里町観光協会)
- ・公式サイトURL:http://www.shiretoko.asia/shiretoko_touge.html
【知床五湖】
知床斜里町観光協会
原生林に囲まれた神秘的な5つの湖。それぞれ見どころがあり、幻想的な美しさがあります。五湖を一周できる遊歩道が整備されていて、フィールドハウスでツアーガイドなども申し込めるので安全に自然散策ができます。自然遺産・知床の観光で忘れてはならないのがこの知床五湖です。雄大な自然はもちろんのこと、運が良ければエゾリスやエゾシカといった野生動物を見ることもできるのだそう。ただし、ヒグマも出没するそうで、状況によってはツアーが中止されることもあります。
■ 基本情報
- ・名称:知床五湖フィールドハウス
- ・住所:北海道斜里郡斜里町岩尾別
- ・アクセス:国道334号線を北上、知床自然センター前で左折、県道93号線に入って道なり
- ・営業期間:4月下旬~10月
- ・電話番号:0152-24-3323
- ・料金:レクチャー料大人250円/ガイドツアー料大人4500円~
- ・所要時間:高架木道 展望台まで往復40分/地上遊歩道 五湖一周コース約1時間半
- ・公式サイトURL:http://www.goko.go.jp/
【カムイワッカ湯の滝】
知床斜里町観光協会
カムイワッカ湯の滝は、カムイワッカ川にかかる滝で、滝自体が温泉という珍しい滝です。 滝壺は湯船のようになっているため、入浴することができます。まさに大自然に囲まれた露天風呂です!
お湯の温度は40度前後になっているので、誰でも気軽に入浴することができます。
落差20mほどと、オシンコシンの滝やフレペの滝と比較的するとそれほど大きな滝ではありませんが、渓流瀑となっているので登ることが出来るんです。強い硫黄泉となっていますので肌が弱いという方はご注意を。
知床斜里町観光協会
■ 基本情報
- ・名称:カムイワッカ湯の滝
- ・住所:北海道斜里郡斜里町斜里町遠音別村
- ・アクセス:国道334号線を北上、知床自然センター前で左折、県道93号線に入って道なり
- JR知床斜里駅から車で約1時間半
- ※時期により交通規制があります。詳しくは公式HPでご確認下さい。
- ・営業期間:毎年6月初旬〜11月初旬頃まで
- ・電話番号:0152-22-2125(知床斜里町観光協会)
- ・公式サイトURL:http://www.shiretoko.asia/kamuiwakka.html
地図はこちら
3.知床の大自然を体感する!
斜里町観光協会
「知床ブルー」と呼ばれる紺藍の海には、冬になると流氷が流れ着きます。まさに冬の北海道ならではの雄大な光景が広がります。中には流氷の中をクルーズするツアーもあります。特に夕暮れ時には、幻想的な光景が一面に広がります。 運がよければ流氷の上で子育てを行うアザラシを目撃できるかもしれません。
http://shiretoko-rausu.seesaa.net/article/255391785.html
流氷で泳ぐ『世界遺産で泳ごう!北海道知床流氷ツアー』なるものも存在します。流氷を体感するにはピッタリのツアーですが…。ちょっと…いや、かなり寒そう!?
知床の冬期の観光といえばやはり流氷です。1月頃からプユニ岬付近に接岸し始め、少しずつオホーツク海を埋め尽くしていきます。流氷の海を泳ぐほか、下の写真のように流氷の上を歩くことも出来るんです。
http://www.shinra.or.jp/ryuhyo_walk.html
4.野生生物の宝庫!
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AA%E3%82%AA%E3%83%AF%E3%82%B7
絶滅危惧種に指定されている「オオワシ」や「シマフクロウ」などの多くの野生生物を観察できるのも知床の魅力です。地の果ての厳しい自然の中で生きる貴重な生き物です。 北海道のキツネをテーマにした映画やドラマは多いですよね。
http://fugoh-kisya.blogspot.jp/2012/09/blog-post.html
時には熊に遭遇することも!?
http://blog.livedoor.jp/nagu0223/archives/51401246.html
5.知床へのアクセス
http://newsto.net/2014/06/08/1136
「美しい場所なのは分かった!だけど、どう行ったらいいの?」 そんな方のために知床へのアクセス方法をご紹介いたします。 公共交通機関をご利用の場合
http://www.360navi.com/photo/01hokaido/10shiretok/10car/10page.htm
・釧路からバスで7時間25分かけて知床ラウスに到着。 ・札幌から飛行機45分もしくはバス(オーロラ号)7時間で中標津へ。更にバスで1時間30分かけて知床ラウスに到着。
お車でのアクセス方法
http://community.travel.yahoo.co.jp/mymemo/mikeyan/blog/122998.html
・斜里町ウトロから知床ラウスまで車で60分。 ・斜里町ウトロから知床峠経由で知床ラウスまで車で30分。(夏のみ)
・斜里町ウトロから根北峠経由で知床ラウスまで車で120分。(冬のみ)
知床の魅力をお届けしました。写真だけでも迫力が伝わってきますが、実際にその光景を目の当たりにしたら、あまりの大きさに感動し、胸いっぱいになることでしょう。人が容易に手を加えてはいけない程の神々しい力を感じます。過ごしやすい夏に観光するのがいいかと思いますが、おすすめは冬。極寒は厳しいものの、自然がおりなす雪、流氷のアートは一見の価値あり。運が良ければ野生の動物たちにも会えるかも!?ぜひ最後の秘境、最果ての地へ行ってみてください!