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竹富民芸館とは?
竹富民芸館は1972年に開設された竹富町織物事業協同組合の施設です。竹富島の伝統の織物を紹介していますが、本来は伝統技術を継承する為の場所として作られています。
技術の紹介や作品の展示の他に実演見学や体験も出来ます。
また製品の販売もしています。
竹富民芸館の魅力
竹富独自の織物である、八重山ミンサー、八重山上布、グンボウ、芭蕉布などの織物、そしてそれらを染める為の染色技術を学ぶ事が出来ます。 竹富島に自生する苧麻や芭蕉などの繊維原料、フクギやヒルギなどの染料材料などの展示や、染から織りに至る行程の説明など、分かりやすく解説された展示があります。何より、実演の見学と、体験が出来るのが魅力です。
ただ見るだけでなく、その場で実物を購入出来るのも嬉しい所でしょう。
見どころ・お勧めポイント
八重山ミンサー
1989年に国の伝統工芸品に指定された織物です。ミンサーとは綿の狭い帯という意味があり、その名の通り、本来は男帯に用いられてきました。
アフガニスタン、中国を経て竹富島に伝わり、16世紀初頭にはその存在が記されていた事からその頃には既に存在していたと考えられています。
昔は女性が意中の男性に贈る風習があったようです。
八重山上布
八重山上布は実はその起源がはっきりしません。ただ、その存在が表に出たのは人頭税を徴収されるようになりだした頃で、かつては薩摩上布と呼ばれていました。
白地に紅露の芋をおろした濃縮エキスで絣模様を捺染した物と、藍やその他植物染料を使った物があります。
色止めに海晒しをしています。
グンボウ
グンボウという名は混紡という言葉が訛った物で、二種類以上の素材で織られた物の事を言います。元々庶民が自家用に織っていた布で、普段着をこのグンボウで作っていたようです。
雑多な糸で織り上げられ、島の草木で染め上げられた独特の味わいがあります。
芭蕉布
糸芭蕉から作られた糸を使って織られた布の事です。薄くて張りのある布で、夏用の着物や蚊帳などに用いられて来ました。
本来織り方が二種類あり、煮綛という製法で織られた物は士族の着物に、それ以外は庶民の夏の着物になっていたようです。
本来は伝統工芸技術を伝承する為の場所のせいか、あまり観光客用のサービスが無く、仕事場訪問のような雰囲気があるようです。
多くの口コミに、どこか戸惑っているような遠慮しているような雰囲気があります。
「竹富民芸館」についての詳細
■ 基本情報
- ・名称:竹富民芸館
- ・住所: 沖縄県八重山郡竹富町竹富381−4
- ・アクセス:
- ・営業時間: 9時から17時
- ・定休日: 年中無休(種子取祭期間中を除く)
- ・電話番号: 0980-85-2302
- ・料金: 無料
- ・オススメの時期:通年
- ・公式サイトURL: http://www.taketomijima.jp/museum/sisetu/sisetu.html