箱根強羅公園 白雲洞茶苑とは?
箱根強羅公園 白雲洞茶苑は大正時代はじめに、茶人であった鈍翁・益田孝によって箱根強羅の巨岩怪石の間に造られた茶室から始まりました。 特に白雲洞は鈍翁の創案による田舎家の席で、貴重な物です。後に三渓・原富太郎に譲られると、三渓は対字斎を増設しました。
その後、再びこの茶苑は譲渡され、耳庵松永安左衛門に渡りました。
それぞれが時代を代表する茶人でした。
箱根強羅公園 白雲洞茶苑の魅力
箱根登山鉄道が箱根強羅地区を開発する時に大きな支援をしたのが鈍翁・益田孝が創設者であった三井物産でした。その為強羅公園が完成した時に、その恩返しとして茶人であった鈍翁の好む景勝地を提供したのがそもそもの始まりです。
鈍翁は、その場所の奇岩を活用して茶室を造りました。
近年は茶席をお手軽な金額で体験できるとして、多くの人々に人気となっていて、海外からも体験に訪れる人がいるようです。
見どころ・お勧めポイント
白雲洞
近代数奇者茶人に人気の高い田舎家の席の先駆け的な位置付けの茶室です。農家の古材を利用して造られた八畳敷きの造りで、いろりと縁無しの畳が特徴的です。
床柱の古材は、千年を経たと言われる奈良の当麻寺で使われていた物だそうです。
不染庵
仰木魯堂による作品で、二畳台目に四畳半の寄付があり、相伴席としての機能も併せ持つようになっています。席内への明かりを外の土廂を低く長く作る事で防ぎ、にじり口を不要としました。
天井には栗材のへぎ板が張られていて、山家風に仕立ててあります。
対字斎
二代目の庵主となる事になった三渓の造った席です。大文字山を正面に据え、その大文字焼きの大の文字の絶景を楽しむ事が出来ます。
対字というのはそういう意味なのでしょう。
鈍翁の筆による対字斎の額が掲げられています。
茶花園
茶席群の裏手にあります。四季の茶花が集められていて、茶席に用いられています。
一般的な茶花だけでなく風変わりな物もあるようです。
CafePic
公園内の噴水と白雲洞茶苑との間に建っているカフェです。開放的で明るい雰囲気のカフェで、噴水を見下ろしながら食事やお茶を楽しむ事が出来ます。
ゴロゴロの大きい具の入った強羅園カレーが一番人気で950円、営業時間は9時半から17時となっています。
「箱根強羅公園 白雲洞茶苑」についての詳細
■ 基本情報
- ・名称: 箱根強羅公園 白雲洞茶苑
- ・住所: 〒250-0408 神奈川県足柄下郡箱根町強羅1300
- ・アクセス: 箱根登山ケーブルカーの公園下駅から徒歩約1分/強羅駅から徒歩約5分/東名御殿場ICから車で約30分/小田原厚木道路小田原西ICから車で約30分
- ・営業時間: 強羅公園:9時から17時(入園時間は16時半まで)/茶苑:10時から16時
- ・定休日: 年中無休
- ・電話番号: 0460-82-2825
- ・料金: 強羅公園入園料550円(小学生以下は無料)/白雲洞茶苑 茶席(和菓子付)付観料500円
- ・オススメの時期: 茶会がある場合は見学が出来ないので事前に確認しましょう。
- ・公式サイトURL: http://www.hakone-tozan.co.jp/gorapark/map/tea/