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かわら投げの発祥でもある神護寺では、御本尊の薬師如来、両界曼荼羅、釈迦如来画像なとの国宝を所蔵しています。宝物払いの5月初旬にしか公開されないので、タイミングが合わなければ見れないことも。国宝だけではない神護寺の魅力に迫ります。 この地域のおすすめ記事
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1.神護寺とは?
高雄山の中腹にある神護寺は、神願寺と高雄山寺が合併して出来たお寺です。神仏習合により江戸時代以前に出来たもの。最澄が法華経講義をした場所でもあり、仏教史上でも重要な寺院で、国宝や文化財が多数残されています。最澄が和気一族の帰依を受け、ここで天台宗を始めました。空海もまたこの寺で灌頂(法を授けることで一人前の僧として処遇するという儀式)をした事が国宝書跡「灌頂歴名」に記されています。有名な瓦投げは、地蔵院前の展望広場から錦雲峡に向かって素焼きの皿「厄除かわらけ」を思いっきり投げて厄を払うと言うものです。気分も爽快になる瓦投げで、是非厄を落として帰ってください!
2.神護寺の魅力
平安、鎌倉時代の仏像や絵画が多く残っている事でも有名ですが、紅葉の名所と言えば神護寺でしょう。山門からカエデが訪問者を迎えて境内に入れば、紅葉と塔が見え隠れする景色を見ることが出来ます。京は紅葉や桜の名所が多く、この神護寺も例外ではありませんが、最大の魅力は仏教遺産が多く残されている事なのです。最澄・空海ゆかりの平安仏教の地でもある神護寺の仏教遺産のすべてが常に閲覧できるわけではないことも密教らしさを強く感じます。平安期の仏像が見られる事も、日本の神道と仏教のあゆみを感じさせると思います。
3.神護寺の見どころ・ポイント
1.薬師如来立像
本尊は薬師三尊で金堂に安置されています。非常に厳しい表情をしている薬師如来は珍しいのですが、山岳修行は厳しく禁欲的でもある為に、それに耐え抜く気持ちを奮い立たせるかのような姿。木彫りであることや、腰から下が重厚な作りになっている事も他では見られないものです。厳ついお顔は、己にも人にも厳しく心を強くもてと修行する人を励まし見守ってくれるのでしょう。
2.高雄曼荼羅
花と鳳凰を組み合わせた、赤紫の綾、金銀の泥を用いた紫綾金銀泥絵両界曼荼羅。唐代の伝統がのびのびと描かれている曼荼羅は、空海指導の元に描かれたもので傑出した表現力は見るものを吸い込むがごとくの迫力があります。
3.五大虚空蔵菩薩座像
五智如来の化身であると言われている五大虚空蔵菩薩座像は多宝塔に納められています。中尊は観心寺(大阪)の如意輪観音に類似しているのは空海ゆかりの密教寺院であることや、空海の弟子が仏像の製作に携わっているからだとも考えられます。
4.梵鐘
時を知らせ、厳かな響きで心を洗うかのように寺院を身近に感じさせるのが梵鐘です。京都にはたくさんの梵鐘がありますが、神護寺の「三絶の鐘」は平安時代貞観17年の鋳造、序詞は橘広相、菅原是善が銘を選び、藤原敏行が書いた事から三絶の鐘と言われています。
【宝物虫払い行事】国宝 源頼朝像、平重盛像、釈迦如来像、潅頂暦名ほかを展示
【期間】5月1日~5月5日(9:00~16:00) 神護寺書院
【拝観料】800円
【多宝塔特別拝観】 五大虚空蔵菩薩像
・2015年春季御開帳
【期間】5月13日(水)~5月15日(金)
【拝観時間】10:00~15:00
【拝観料】500円(通常拝観料600円が別途必要)
・2015年秋季御開帳
【期間】10月10日(土)~10月12日(月・祝)
【拝観時間】10:00~15:00
【拝観料】500円(通常拝観料600円が別途必要)
4.神護寺を訪れた人の声
今日のペンタくん神護寺 pic.twitter.com/IUEZl3rncY
— えすぺらんさ (@cattyymo) 2015, 3月 13
神護寺で厄を投げ飛ばし中〜w pic.twitter.com/ysVrpqkslU
— ぬまだんご (@gts4r) 2015, 3月 1
5.神護寺の詳細
基本情報
- ・名称:神護寺
- ・住所:京都市右京区梅ヶ畑高雄町5
- ・アクセス:JRバス「山城高雄」下車徒歩約10分、市バス「高雄」下車、徒歩約10分
- ・拝観時間:9:00~16:00
- ・定休日:無休
- ・電話番号:075-861-1769
- ・拝観料金:大人 500円、小人(小学生)200円(平成27年4月より 大人600円、小人300円に改訂)
- ・公式サイトURL:http://www7b.biglobe.ne.jp/~kosho/