加賀のおすすめ情報総まとめ！観光名所から温泉までご紹介。

加賀市は、山城、山中、片山津などの全国に名前の知れた温泉を有する恵まれた一大観光地です。また、日本海の魚介類や、同地の名を冠した野菜などのご当地グルメが楽しめるほか、長い伝統に支えられた九谷焼などの工芸品もあります。定番の見どころから、絶対に訪れてみてほしいお食事処まで、幅広くご紹介していきます。新幹線の開通によって行きやすくなった北陸地方。歴史や魅力もご案内していきますので、是非チェックしてみてください！

石川県加賀市ってどんなところ？

※写真は、ぐず焼き祭り（動橋8月下旬）の様子です。

加賀市は、石川県に属する市で福井県と接しています。平成の大合併にあたる2005年10月1日には、以前の加賀市と山中町が合併して新しい市として再出発しました。山代温泉、山中温泉、片山津温泉といった温泉地にも恵まれていて、観光業が盛んな市でもあります。

歴史のある市ですから、山中塗や九谷焼などの伝統工芸でも全国的に知られています。竹割り祭り（2月10日）や菖蒲湯祭り（6月4日）、ぐず焼き祭り（8月27日）、十万石まつり（9月8日）、こいこい祭り（9月22日・9月23日）などの恒例行事では多くの人で賑わいます。

金沢までの北陸新幹線が開通しましたが、2022年度の完成予定の北陸新幹線は、東京から北回りで大阪までを結ぶ約700kmの路線となります。金沢～敦賀間は既に認可されていますが、その先のルートはまだ決まっていません。大阪までの一日も早い全線整備が求められています。

完成すると、加賀温泉から東京までの間は、 約3時間 （現行 約4時間、航空機利用 約3時間）。加賀温泉から大阪までの間は、 約1時間 （現行 約2時間20分）となります。なお一層加賀の魅力が、時間短縮で楽しめるようになります。

加賀に行ったら外せない！定番観光スポット

鶴仙渓（かくせんけい）

鶴仙渓は、山中温泉の上流のこおろぎ橋から黒谷橋にかけて流れる、1.3kmにわたる渓谷となっています。不思議な形をした岩や小さな滝があります。四季折々の表情があり、美しい自然を満喫できます。渓流沿いには、散策を楽しめる遊歩道が整備されています。

特に芭蕉堂やS字型のユニークな「あやとりはし」は見事です。この渓谷では、4月～10月まで営業している川床（有料）など、素敵なスポットがたくさんあります。総檜造りのこおろぎ橋めぐりも楽しく、紅葉の時期の眺めは格別です。書院造りの武家屋敷に九谷焼や尾形光琳の作品を展示した無限庵も素敵です。

中谷宇吉郎 雪の科学館

中谷宇吉郎 雪の科学館は、雪博士と呼ばれている中谷宇吉郎氏の研究資料を展示している科学館です。片山津温泉、白山、柴山潟を一望する場所にありますので、周辺の景観も楽しめるおすすめのスポットと言えるでしょう。

人工雪研究の第一人者である中谷宇吉郎氏は、加賀市片山津温泉の出身で、雪の美しさに魅せられ、北海道大学で世界で初めて人工的に雪の結晶を作り出した偉大な科学者です。「雪は天から送られた手紙である」という有名な言葉で雪を表現されています。 

石川県九谷焼美術館

石川県九谷焼美術館は、伝統工芸品の一つである九谷焼を中心にした、作品の展示紹介をする美術館です。
九谷焼は、およそ360年もの歴史をもっていると言われています。力強い構図と色あざやかな絵付けが人気となっています。

このような九谷焼は日本国内だけではなく、世界でも高い美術的評価を得ています。石川県九谷焼美術館は加賀市の文教地区でもある、中央図書館などがある「古九谷の杜親水公園」内にあります。四季折々の美しい姿を楽しめる庭園ミュージアムとして人気があります。  

あやとりはし

鶴仙渓の遊歩道のほぼ真ん中あたりに架かる「あやとりはし」。鮮やかな紅紫色が目をひくS字橋となっています。「あやとり」を模したデザインは華道草月流家元勅使河原宏氏によるものです。「あやとりはし」から上流には4月から10月の間、赤い番傘が目印の川床が開かれています。

遊歩道になっていますので、季節の移ろいの中で、この景色を楽しみながら、おいしいお茶とスイーツでゆっくりひと休みできます。

加賀橋立

加賀橋立は、18世紀半ばから北前船の船主たちが居を構える所となっていきました。それまでは、茅葺民家が建ち並ぶ半農半漁の集落であったと伝えられています。

明治5年(1872)に大火になるものの、船主たちの財力もあり速やかに復興していったようです。復興後の方がより豪壮な住宅が立ち並ぶようになりました。しかし、輸送手段の変化から北前船は輸送の役目を担う場から追われるようになります。その後は船主や船数が減少し、衰退していきました。

江戸末から明治初頭の集落の基本構成が、今も変わらずに残されています。宅地は周囲を塀や石垣で囲み、建物や塀の基礎石、石垣、参道や宅地の石段や石敷には淡緑青色の笏谷石が使用され、集落には、柔らかな質感と独特な風合いがあります。

月うさぎの里

月うさぎの里は、50羽以上のうさぎが飼育されて遊んでいる「うさぎ広場」があります。エサをあげたり、抱っこタイムなどでうさぎと触れ合えますので、家族連れや子どもたちには人気があります。また、うさぎの雑貨を集めたショップ、レストランも充実しています。

そのほか、うさぎのおみくじが人気の「月うさぎ神社」もあります。彫刻家である籔内佐斗司氏の作品を館内のいたるところに設置されています。ここでは、ごまうどん、五郎島金時ソフトが名物グルメとなっています。

加賀市のおすすめグルメスポット

べにや無何有（むかゆう）

べにや無何有さんは、加賀の山代温泉にある旅館です。客室はそれほど多くはなくてとても静かで落ち着いた旅館です。すべての部屋に露天風呂がついています。ほどよい温度の温泉で、柔らかくとても気持ちがよい泉質が好評のようです。

食事がとても美味しいと評判です。海鮮料理が中心で、特におすすめなのは毛ガニかイワガキ。また、加賀きゅうりを器にしたスープや能登で取れたマグロのトロ、白エビの握り、鮎の塩焼き、イワガキ、アワビの雑炊なども外せません。

亀寿司

亀寿司さんは、地元の橋立漁港や石川県内の漁港で水揚げされた新鮮な魚介類を素材にしたお寿司が人気のお店です。地元の人はもとより山代温泉に訪れる観光客にも好評のようです。石川県内の寿司店の中でも、予約が取りにくいお店でもあります。

おすすめはトラエビやアコウ、ヒラマサです。その他、能登産の本マグロでしょう。時期にもよりますが日本海を回遊します。日本海に入ってくる本マグロは上品な味と言われています。ランチは、事前予約が必要となりますが、クオリティの高い握りをリーズナブルに楽しめるお店です。

アサヒ軒

アサヒ軒さんは、JR加賀温泉駅の近くにあるラーメン屋さんです。お店の外観は、かなり古風な大衆中華店という感じとなっています。ランチタイムの時間帯になると、ほぼ満席状態になります。店内は、カウンター席と、円卓になっている座敷が2つほどです。

お店の中には「昭和の大衆中華食堂」と書かれ、メニューも麺類を中心に中華料理が出されます。人気は、中華そば、えびうま煮そば、やきめし、オムライス、若鶏から揚などです。えびうま煮そばは、醤油スープの中華そばベースに、野菜あんかけと揚げえびがトッピングされる人気メニューです

サロン・ド・テ西洋菓子倶楽部 高乃倉

サロン・ド・テ西洋菓子倶楽部 高乃倉さんは、加賀温泉郷のひとつ山中温泉にある洋菓子屋さんです。カフェも併設されています。温泉街にあるお洒落なお店で、山中温泉を訪れた観光客はもちろん、わざわざ自動車で買いに来られるお客さんも多いようです。

おすすめは、羽二重シューやおこげロールカット、モンブランなどです。特にクリームの美味しさはおすすめです。優しくもしっかりコクのあるクリームです。飽きのこない旨さが魅力です。テイクアウトもできますが、店舗の二階でコーヒーや紅茶でいただくこともできます。

かよう亭

かよう亭さんは、山中温泉にある旅館です。一番の特徴は、食事が美味しい宿でも有名です。カニが旬となる寒い時期は、かよう亭さんで味わうカニ料理は絶品です。また。ゆっくりと温泉につかり静かな時間が流れます。

お料理はカニ以外でも、どれも美味しいと好評です。和食が注目されていますが、これぞ和食と感じさせられます。特別派手さはなくても、かよう亭さんのこだわりの品は人気となっています。

やしま

やしまさんは、江戸時代から明治前半まで北前船で栄えた港町にある海鮮料理のお店です。こちらの橋立港は、石川県の漁港の中でも加能ガニの水揚げ港としても有名です。港の近くにはカニ料理を食べさせてくれる料亭や旅館が何軒もありますが、やしまさんもその中のひとつです。

カニだけではなく、四季折々の旬の魚介も美味しくと評判です。こちらのお店は周辺の本格的な割烹形式のお店と違って、定食や丼物など、リーズナブルに美味しい料理を楽しめるのが最大の魅力です。定食類がメインのメニューで、刺身・焼魚・天ぷら・釜めしなどの定食が人気です。

おすすめの宿泊施設

温泉めい想倶楽部　富士屋旅館

温泉めい想倶楽部　富士屋旅館は、古い歴史をもつ山代温泉にある旅館です。1300年以上前のこと、高僧の行基が霊峰白山へ修行に向かう途中に、傷口を湧水で癒す3本足をもったヤタガラスを発見したのが山代温泉の開湯の由来と伝えられています。

山代温泉には、明智光秀が傷を癒しに湯治に訪れたり、江戸時代は加賀百万石 前田藩の湯治湯として代々藩主に利用されたりしてきたと言われています。明治以降では、北大路魯山人や与謝野鉄幹･晶子夫妻など多くの文人達も逗留するなどしてきた温泉です。

温泉めい想倶楽部　富士屋旅館は創業は大正の頃に遡る老舗旅館です。山代温泉の中でも一番古い「一号源泉」を使用している旅館です。

加賀の宿　宝生亭

加賀の宿　宝生亭は、赤ちゃんでも入れる弱アルカリ性の優しい泉質のお湯が人気です。お肌はしっとりとし美人の湯でもあります。また。シャワーや飲み水、お料理には宝生亭自慢の湧き水を使用しておもてなしされます。客室はそれほど多くはありませんので、落ち着いて宿泊できます。

宝生亭は、お子様連れファミリーにはおすすめの宿でもあります。何より、子どもたちの笑顔がいっぱいの宿、もちろん大人たちにとっても安心できる宿という評判です。

加賀 山代温泉　料理自慢の宿　ききょう

「加賀 山代温泉　料理自慢の宿　ききょう」は、平成２６年６月に大浴場全面リニューアルした旅館です。源泉100％かけ流し湯を満喫できます。食事は、朝夕共にお部屋でゆっくり頂くことができます。加賀野菜や橋立漁港直送のこだわった食材を使用した和会席はお客様から高評価となっています。

リピーターのお客さんも多いようで、コンセプトも「ただいま！」「お帰りなさい！」がある旅館を目指しておられるようです。

露天の湯に遊び美味に和む宿　山代温泉　多々見

「露天の湯に遊び美味に和む宿　山代温泉　多々見」は、今から７０年あまり前、料理人だった先代が料理人から転身して開業した旅館です。したがって、お料理には強いこだわりのあるお宿です。山代温泉多々見ならではの創作加賀料理を楽しめます。

朝夕ともに個室料亭や部屋食でゆっくりと料理を中心としたおもてなしがなされます。小さなお子様にも料亭の味わいをとの思いから、多々見では赤ちゃんをはじめお子様連れのご家族や妊婦専用マタニティプランもあります。

片山津温泉　季がさね

「片山津温泉　季がさね」は、若き料理長と有名シェフが作り出す和洋折衷会席が人気です。露天風呂付客室も、お客さんからは好評です。また、岩盤浴も完備されています。ペットを愛する人には頼もしい情報となる、愛犬と泊まれる専用フロアも準備されています。

朝と夕とご利用時間によって湖畔の表情が変わり、天然温泉100%のお湯を何度も楽しむことができます。湯量たっぷりの開放感あふれる空間は癒しの空間となります。加賀野菜をはじめ日本海で採れる甘エビやカニなどの新鮮な魚介類、季節の味を堪能できます。

加賀市の歴史

加賀市には、およそ１万3000年前、旧石器時代と思われる「宮地向山遺跡」があります。古墳時代の法皇山横穴群や狐山古墳など、有名な遺跡がたくさんあります。  今の加賀市周辺は早い時代から人々が住み始め、「えぬのくに」と呼ばれていたようです。

このあたり住んでいた人々にとっては、白山（標高2702m）は信仰の対象となる存在であったでしょう。今でもそうですが、白山はいつの時代にあっても、ずっと加賀に住む人々にとってはかけがえのないものとして愛されています。

また、加賀は1183年の「篠原の戦い」の主戦場となり、斎藤実盛が武士の最期を遂げた場として知られています。今でもその戦いを知る手掛かりとしての史跡、「首洗池」や「実盛塚」が残っています。

室町時代になると、その後期には京都にあった室町幕府の将軍の力は 弱くなり、地方を支配する守護大名の力が強くなる時代となります。そんな時代にあって、加賀の地は自分たちの力で守るという考え方が生まれるようになります。

そうして起きたのが、「加賀の一向一揆」でした。この加賀の地は、浄土真宗の門徒の多い地方でも知られていますが、自治的なまとまりと信仰的な結束力が強かったのでしょう。時の権力者はこの勢力に対して警戒心をもつようになります。

加賀の一向一揆は100年にも及びます。時の権力との対峙や内紛などによって終息していきますが、同時に織豊時代から江戸時代には、前田 利家が治める地域となります。江戸時代以降は前田藩と共に歴史を刻んでいくことになり、やがて明治を迎えることになります。

加賀市の魅力

加賀市は、全国有数の温泉郷を抱える魅力的な街です。これほどの名湯をもつ単独市は他に例を見ないでしょう。また、加賀野菜や新鮮な魚介類にも恵まれていてグルメの街としても知られています。食べ物はもちろんのこと、その他人情味あふれるおもてなしの宿が多いとも言われています。

また、自然や歴史、お祭りまで、加賀市には魅力がいっぱいです。伝統工芸品も若い世代に受け継がれています。今後は金沢から延伸される北陸新幹線のけんせつによって、ますますアクセスが便利になることと期待されています。

加賀温泉郷の魅力

加賀温泉郷の魅力の魅力を簡単にご紹介しましょう。先ず、山中温泉です。松尾芭蕉も称賛したと言われている日本三大名湯のひとつです。民謡山中節や、全国屈指の技術をもつ山中漆器、山間地ならではの豊かな自然風景も魅力です。鶴仙渓は人気の散策スポットともなっています。 

次に山代温泉です。北大路魯山人も逗留した名湯です。「古総湯」は外観、内観、入浴方法までも、明治時代の総湯を見事に復元しています。これは山代温泉の醍醐味と言っても良いでしょう。菖蒲湯まつりや山代大田楽など、多彩なお祭りがあります。

そして片山津温泉です。歌人・与謝野晶子も歌を詠んだ柴山潟は有名です。湖畔にある「総湯」では、大きなガラス張りの窓から霊峰白山を望み、美しい湖面の眺めは絶景です。また、屋形舟にのって湯巡りをしたり、夏には湖上花火を鑑賞できたりと風流な舟遊びも人気です。

また、最大のイベントと言っても良いのが、加賀温泉郷マラソンでしょう。「片山津温泉」「山代温泉」「山中温泉」を快走する雄大なコースはランナーにとっては楽しみなものです。フルマラソンから10km、2.5kmファンランまであります。

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加賀市のおすすめ情報をご紹介してきました。美しい自然や古い街並み、科学館や美術館などの定番観光地から、新鮮な海の幸が食べられるグルメスポット、歴史の長い多彩なお祭りなど色々な魅力があることがお分かり頂けたかと思います。また、なんといっても有名な温泉地がたくさんあり、旅館でゆっくりと日頃の疲れを癒すことができます。北陸新幹線によって、かなり行きやすくなった同市、今度のお休みに、出かけてみてはいかがでしょうか。

素材提供：トリップアドバイザー