Hiroaki Kaneko
1.三陸海岸とは?
東北地方にある陸奥・陸中・陸前の3つの行政区分にまたがる海岸のこで、一般的には、北上山地が太平洋と接する海岸線を指し、青森県南東部の鮫角から岩手県沿岸を経て宮城県東部の万石浦まで、総延長600km余りの海岸を言います。岩手県宮古市を境に南北で様相が異なります。北では、陸地が大きく隆起し、海岸段丘が発達しているため、段丘崖が海に接して海岸線が単調となっているので港に適した場所が少なく、段丘崖が波の侵食によって変化に富んだ海蝕崖となっている場所もあり、北山崎や鵜ノ巣断崖に代表されるような景勝地が多くあります。一方、南では隆起速度を上回る海面上昇により相対的に沈水した結果、リアス式海岸となっているため、入組んだ複雑な海岸線と水深の深い入り江が多数みられ、天然の良港となって漁業が盛んです。
2.龍泉洞
岩手県岩泉町にある鍾乳洞で、龍泉洞は山口県美祢市の秋芳洞、高知県香美市の龍河洞と共に日本三大鍾乳洞の一つとされ、洞内に棲むキクガシラコウモリ、コキクガシラコウモリ、モモジロコウモリ、ウサギコウモリ、および、テングコウモリという、ココウモリ類の5種類のコウモリと共に国の天然記念物に指定されています。洞内総延長は、知られている所で3,600mで、そのうち700mが公開中です。見つかっている地底湖は8つあり、そのうち3つが公開中です。現在も調査が継続中で未知の部分もまだまだ多く、総延長は5,000m以上ではないかと言われています。
場所
■ 基本情報
- ・名称: 龍泉洞
- ・住所: 岩手県下閉伊郡岩泉町岩泉字神成1番地1
- ・アクセス:JR盛岡東口からJRバス早坂高原線
- ・営業時間:午前8時30分~午後5時 但し、5月から9月までは午後6時まで。
- ・定休日: 無休
- ・電話番号: 0194-22-2566
- ・料金: 龍泉洞・龍泉新洞科学館観覧料 大人1000円・小、中500円
- ・公式サイトURL:http://www.iwate-ryusendo.jp
3.浄土ヶ浜
岩手県宮古市にある海岸で、国の名勝に指定されていて三陸復興国立公園に属し、三陸海岸を代表する景勝地の1つです。約5200万年前に形成された火山岩からなる白い岩塊と同色の小石によって、外海と隔てられた波穏やかで清明な入り江が形成され、岩上には、岩手県の「県の木」であるナンブアカマツをはじめとする常緑樹の群生が見られる事によってあたかも日本庭園のような美しい景観が醸し出されています。
鋭くとがった白い流紋岩が林立し、一つ一つ違った表情を見せて海岸を彩ります。松の緑と岩肌の白、海の群青とのコントラストは一見の価値ありです。
場所
■ 基本情報
- ・名称: 浄土ヶ浜
- ・住所: 宮古市鍬ヶ崎第7地割字臼木32番地ほか
- ・アクセス: JR宮古駅から車で10分 ・JR宮古駅からバス(奥浄土ヶ浜行)で20分
- バス停奥浄土ヶ浜下車すぐ東北自動車道盛岡南ICから車で120分
- ・電話番号:産業振興部商業観光課 0193-62-2111
- ・公式サイトURL: http://www.city.miyako.iwate.jp/kanko/jyoudogahama.html
4.つりがね洞
岩手県久慈市、三陸復興国立公園小袖海岸にある名所のひとつで、1896年(明治29年)の明治三陸地震による三陸大津波で崩壊する以前、洞穴の天井から釣り鐘の形をした岩がぶら下がっていたことにちなんでつりがね洞と呼ばれています。現在は残った空洞がシンボルとなっていて、2011年の東日本大震災でも大きな津波に見舞われたものの、つりがね洞周辺の景観に大きな被害はありませんでした。毎年、6月の夏至の時期しか見られない、つりがね洞の穴を通して水平線から上る朝日を見ることが出来ます。トンネルを挟んで反対側には奇岩「かぶと岩」も名物となっています。
場所
■ 基本情報
- ・名称: つりがね洞
- ・住所:岩手県久慈市長内町
- ・アクセス: 久慈駅から車で10分
- ・電話番号:(社)久慈市観光物産協会 0194-66-9200
- ・公式サイトURL:http://kujicity.com/a.kujicity.16turiganedou.htm
5.小袖海女センター
岩手県久慈市にある小袖海女センターは、東日本大震災で流された前施設に代わり、平成26年12月に完成した新たな施設です。地上3階建てで、1階は観光案内所や産直施設、2階には海女を紹介する展示コーナー、3階には軽食スペースが設けられ、本格的なオープンは2015年春の予定です。「北限の海女」として知られる小袖の海女。その拠点となっているのがここ小袖海女センターで、もちろんNHK朝の連続テレビ小説『あまちゃん』のロケ地にもなっており、ヒロイン天野アキが、何度も飛び込むシーンの海でもあります。
7月〜9月の期間中、素潜り実演や海女フェスティバルが開かれ、海女さんの素もぐりを見る事ができます。
また、久慈市観光物産協会が、北限の海女後継者育成をかねて、平成17年、地元高校生を対象に「海女クラブ」を設立し、夏休みを中心に、本物の海女さんから素もぐりを教わったり、イベントを手伝って久慈市をPRしています。
場所
■ 基本情報
- ・名称: 小袖海女センター
- ・住所: 久慈市宇部町24-110-2
- ・アクセス:盛岡駅 からバス乗車 小袖行大尻上バス停 下車 徒歩10分
- ・営業時間:センター開館 9:00~17:00
- ・電話番号:0194-54-2261
- ・料金: 入館料無料
- ・公式サイトURL:http://www.kuji-tourism.jp/ama/amacenter/index.html