北海道幌泉郡(ほろいずみぐん)えりも町は道南の中でも最南端に「襟裳岬」がある太平洋に面した町です。「風はひゅるひゅる~波はざんぷりこ♪誰か私を呼んでるような~襟裳岬の風と波~♪」1960年代にヒットした島倉千代子さんが歌った『襟裳岬』。風、海、空、そして森、豊かな大自然があなたの心を揺さぶります。
札幌市から車で約4時間のところにある日高山脈の南端、豊かな海の恵みと自然の景観が素晴らしい漁業が盛んな町です。町の名前の由来はアイヌ語で「エンルム」=「岬」という意味があります。
2015年3月31日現在では人口約5,000強の町ですが、特筆すべきところは、出生率が道内1位の1.90人(北海道平均1.43人)と全国平均1.49人よりも上回っているということです。
北海道も少子化が深刻な問題となっていますが、えりも町の人々の7~8割が代々漁業を営んでいることから、安定した地元産業が若い世代に働く場を与え、3世代同居の大家族で祖父母も孫の世話をすることができる環境が、若い夫婦の出生率を下支えしているそうです。
当たり前でいてなかなか叶わない、昔ながらの子孫繁栄の姿ですね。
他にもえりもの海に生息する20種類以上の「カレイ」や、柔らかいのに身が引き締まった独特の歯ごたえの「大ダコ」、襟裳岬沖合が漁場の魚体が大きい「根ダラ」は冬の白子がおいしく、身がぎっしり詰まった北海道を代表する「毛ガニ」、えりも沖の深いところで育った全長20センチにもなる「ボタンエビ」・・・。
旬の魚介がざっくざく波はざんぷりこ♪、挙げたらきりがないほどの海の幸がえりも町の人々の暮らしを支えています。
お天気の良い日には紺碧の海を眼下に青空を見上げ、気持ちの良い風を浴びに出かけたくなりますね。
天然の観光資源である朝日と夕日。希望に満ち溢れるご来光を拝むのと美しい夕日を見届けるのと、あなたはどちらを好みますか?私は太平洋の大海原に沈みゆく真っ赤な太陽を、刻々と変わる夕暮れ色の空の下、静かに眺めていたいです。
「えりも短角牛」は、襟裳岬を臨む高台の牧草地でのびのびと育ち、海からの風に運ばれた塩によって海のミネラルたっぷりの牧草を好きなだけ食べ、起伏のある牧草地を歩き回りる放牧スタイルで、健康的な暮らしをしています。素晴らしい景色に美味しい牧草、ストレスフリーな生活が羨ましいです。
そんな「えりも短角牛」は低脂肪で滋味のある赤身肉として食されています。すきやき・しゃぶしゃぶ・焼肉となんでもありですが、お肉そのものの旨みを味わうにはやはり、最低限の味付けでいただくステーキでしょうか。ビーフジャーキーもお勧めです。
江戸時代に遡ること寛文9年(1669年)に、松前藩士の家臣・蠣崎蔵人が大名から与えられたこの土地を商場として置き交易を行ったのが始まりです。襟裳岬は昆布の三千石場所と言われ、昆布漁の交易の拠点として番屋が建てられました。
江戸時代の測量家・伊能忠敬が初めて東蝦夷地に入ったのは寛政12年(1800年)ですが、本州と違い宿がないため伊能忠敬一行は役人の家に泊めさせてもらったりなどしていました。北海道の海岸沿いの道は険しく、海岸沿いが通れないときなどは山越えをするなど、歩測すら進まなかったことが多かったといいます。
難所続きでわらじもボロボロ、シャマニ(様似町)からホロイズミ(えりも町)に向かってはいましたが襟裳岬の先端までは辿り着けず、近くを東に横断したといいます。現代の「えりも町」と改名されたのは昭和45年(1970年)になってからですが、それまでは「小越」→「幌泉」→「幌泉郡」→「幌泉町」と改名の歴史があります。
また、かつて原生林に覆われていた百人浜は、明治以降、燃料として木々の伐採や家畜の放牧により原生林が切り開かれ、特有の強風にさらされることで砂漠化していった過去があります。舞い上がった土は海上10キロメートルまで飛来し、海藻類は根腐れを起こして回遊魚など沿岸の魚が減少していきました。
元の豊かな緑を取り戻そうと昭和28年から本格的に緑化事業計画がスタートしますが、種を蒔いても発芽しても強風で飛ばされ困難を極めましたが、試行錯誤の末、現在では素晴らしい草木が蘇っています。
アザラシや鹿、雲が風をぴゅうっと吹くイラストに各名所の由来や言い伝えなど、手書きで絵描かれているのがなんとも温かみがあって心がほっこり。ぜひダウンロードしてから「えりも町」を巡ってみましょう。
・公式サイトURL:http://www.town.erimo.lg.jp/kaze/lisjss00000003gl.html(襟裳岬風の館)
その先は2キロメートル沖まで続く岩礁地帯が眺められ、山脈がそのまま海に続いていることがわかります。まさに日本地図の上に立っているかのようなリアルな北海道の地形を体感できて圧巻です。ぜひ遊歩道の先の展望台まで足を伸ばしてください!時には「ゼニガタアザラシ」がくつろいでいる姿も見ることができます。
強風が吹いていることが多いので防寒対策はお忘れなく!
・公式サイトURL:http://www.town.erimo.lg.jp/kankou/pages/k9mfea0000000bnv.html?cs=qot0ek00000002…
(風のまち「えりも」観光ナビ)
館内では風速25メートルの日本一の風を体感できたり、足元から天井までガラス張りの展望室「展望襟裳岬」でベンチに座りながらゆっくりと雄大な海を堪能することができます。そして必見なのが「風のシアター」です。襟裳岬に生息する「ゼニガタアザラシ」の水中映像をご覧いただけるのでお見逃しなく。
道道34号線を走っていると「百人浜」の中間地点に木製の4階建ての高さに相当する「百人浜展望塔」(百人浜緑化事業観察塔)が見えてきます。浜辺に続く散策道の途中に展望塔がありますので、向かいにある駐車場に車を止めて展望塔に登ったり浜辺を散歩してみるのもオススメです。
また「百人浜」とはその昔、襟裳岬周辺海域が濃霧や悪天候の影響で航海の難所と言われ多くの海難事故がありました。遭難した船からは多くの乗組員が溺れるなどして砂浜に打ち上げられたことから、その名がつけられました。浜辺に建てられた供養碑「一石一字塔」が往時の悲しみを今に伝えます。
建設に莫大な費用がかかったことから「黄金道路」と呼ばれるようになりましたが、波をかぶったり落石があったりと断崖に道をつくることは容易ではなく、厳しく危険な重労働のため開通までに長い年月がかかりました。
現在も「黄金道路」は風雪や荒波の影響など悪天候に左右されることも多く通行止めが度々ありますが、トンネルなどが増えさらに道路が整備されることで、今でこそ快適なドライブが楽しめるようになりました。国道336号線を帯広方面から最南端の襟裳岬に向かって「黄金道路」を走るのも、最果ての地をゆく実感が楽しめることと思います。
“黄金道路の様変わり”
久しぶりに黄金道路から襟裳岬に行きました。札幌から帯広、そして大樹町はとても快適なドライブ。黄金道路に入った途端、これまでの天気とは裏腹に空が掻き曇り、海のうねりが大きくなり、波しぶきが道路まで届いてきました。トンネルがたくさんできていて、ずいぶんショートカットできていますが、とても荒涼としたさみしい風景が広がり、打ち上げられた昆布をとる漁師が作業をしていました。百人浜に入ると、また青空がもどり、岬まではとてもさわやかな景色。このコントラストが大変印象的でした。 2015年 6月に訪問
道案内の標識はありますが、周りには飲食店・お土産屋さん・家などはありません。観光メッカにはなっていないのでとても静かな場所です。運がよければナキウサギに出会えるかもしれませんね。
普段は上空から「豊似湖」を眺めることはできませんが、JTB北海道が初めてヘリのツアーを主催し、「豊似湖」を遊覧飛行で楽しめる期間限定のツアーが開催されています。
・営業時間:平日9:30~17:30
・電話番号:0570-000-644
豊似湖でナキウサギをご覧になった方の感想は・・・ナキウサギが近くで見られるとネットに載っていたので見に行ってきました。僕が行った時は平日の朝7時頃だったので誰もいませんでした。湖は霧がかかっていました。 8時頃になると霧もはれ太陽が照って湖の色が変わってきれいでした。 ナキウサギは最初どこにいるか分かりませんでしたが、自分の足元にいて驚きました。 写真を撮ろうとすると岩の隙間に入っていったので、岩穴の正面でカメラを構えて待っていると、 かなり離れた所から出てきました。穴はトンネルで繋がってるみたいです。
年代物のアンテーク家具があるお部屋もあり女性に大人気です。満点の星を仰ぎ、昆布漁の風景を見ながら襟裳岬に昇る朝日をお部屋から眺める・・・こんな静かな朝を迎えられるだなんて素敵ですよね。
他にも麺類、海鮮丼物、刺身、焼き物と、地物の魚介が満載のメニューでバラエティに富んでいるので、どれを選ぼうか迷ってしまいそうです。
5種類のラードとえりも産南蛮海老のだしがきいた「海老味噌ラーメン」や、木耳・野菜・ツブ貝にチャーシューと具だくさんの「北海道えりも町庶野ラーメン」など、ちぢれ中細麺を使った個性のあるラーメンメニューが人気のお店です。夕方16時~は居酒屋さんにもなり、地元の方たちだけでなく帯広や広尾からもお客さんがやってきます。
毎年8月14日から16日までの3日間で、町民や帰省、観光で訪れる人たちが一緒になって楽しめる 「えりもの灯台まつり」を開催しています。
JRえりも駅を降りてすぐの灯台公園を舞台に、小学生による鼓笛隊パレードで幕を開け、 「えりも駒踊り」や「襟裳神楽」といった郷土芸能や歌謡ショーのほか、2日目には大迫力の花火が 間近に打ちあがり海と夜空を彩り、最終日の3日目は灯ろう流しを行います。
・参考サイトURL:http://www.town.erimo.lg.jp/kankou/event/k9mfea0000000mll.html
(風のまち「えりも」観光ナビ)
殻付きウニの販売整理券の配布や、ミニウニ丼の抽選販売整理券(限定300食)の配布など朝から皆さん並びます!なんと「えりも○×(マルバツ)クイズ」に参加してクイズに勝ち残った30人の勝者は、殻付きウニのつかみ取りができちゃいます!その他にも特産品が当たるクーポ入りの餅まき大会もあり、大人も童心に返ってイベントを楽しみます。
・参考サイトURL:http://www.town.erimo.lg.jp/kankou/event/k9mfea0000000968.html
(風のまち「えりも」観光ナビ)
<JR鉄道とJRバス>苫小牧駅より日高本線にて様似駅下車約3時間、一般路線バス日勝線で様似駅より襟裳岬方面に約30分「えりも」バス停下車。
<JR高速バス>JR北海道バス「高速えりも号」にて札幌よりえりも町まで約4時間。
※乗車には事前予約が必要。
【JR北海道バス 予約・問合せ先】
公式サイトURL:https://www.jrhokkaidobus.com/timetable/highway05.html
【JR北海道バス 時刻表・路線図】
公式サイトURL:http://www.jrhokkaidobus.com/timetable/
あなたの心は揺さぶられましたか(笑)?北海道が初めての方もリピーターの方も、大自然の魅力が満載の「えりも町」へぜひ遊びに行ってみてください。感動すること間違いなしです!
素材提供:トリップアドバイザー
1.「えりも町」とは?
札幌市から車で約4時間のところにある日高山脈の南端、豊かな海の恵みと自然の景観が素晴らしい漁業が盛んな町です。町の名前の由来はアイヌ語で「エンルム」=「岬」という意味があります。
2015年3月31日現在では人口約5,000強の町ですが、特筆すべきところは、出生率が道内1位の1.90人(北海道平均1.43人)と全国平均1.49人よりも上回っているということです。
北海道も少子化が深刻な問題となっていますが、えりも町の人々の7~8割が代々漁業を営んでいることから、安定した地元産業が若い世代に働く場を与え、3世代同居の大家族で祖父母も孫の世話をすることができる環境が、若い夫婦の出生率を下支えしているそうです。
当たり前でいてなかなか叶わない、昔ながらの子孫繁栄の姿ですね。
2. 「えりも町」の魅力
恵まれた水産資源
えりも町の魅力といえばまずは豊かな海の幸!主に天然昆布(日高昆布の65%以上がえりも町水揚げ)・鮭(日本の食卓の定番でもありルイベやいくら・鮭とばの加工品まで美味しさ七変化)・ウニ(北海道を代表する味覚、エゾバフンウニです)・真つぶ(つぶ貝の最高級品で道内1位の水揚げ量)が獲れます。他にもえりもの海に生息する20種類以上の「カレイ」や、柔らかいのに身が引き締まった独特の歯ごたえの「大ダコ」、襟裳岬沖合が漁場の魚体が大きい「根ダラ」は冬の白子がおいしく、身がぎっしり詰まった北海道を代表する「毛ガニ」、えりも沖の深いところで育った全長20センチにもなる「ボタンエビ」・・・。
旬の魚介がざっくざく波はざんぷりこ♪、挙げたらきりがないほどの海の幸がえりも町の人々の暮らしを支えています。
風のまち
太平洋に面したこの町は「風のまち」とも言われるほど風の強い日が多く、北国の海を渡る風が観光の目玉だったりもします。風がひゅるひゅる~♪高台に立てば丘陵が広がり日高山脈と太平洋が見渡せる絶景が一望できます。お天気の良い日には紺碧の海を眼下に青空を見上げ、気持ちの良い風を浴びに出かけたくなりますね。
日の出と日の入り
「えりもの朝は岬からはじまり岬が一日の終わりを告げる」なんとも美しい響きですね。襟裳岬では地平線から昇る朝日と地平線に沈んでいく夕日の両方を堪能することができます。まるで地球の自転を体感しているかのようですね。天然の観光資源である朝日と夕日。希望に満ち溢れるご来光を拝むのと美しい夕日を見届けるのと、あなたはどちらを好みますか?私は太平洋の大海原に沈みゆく真っ赤な太陽を、刻々と変わる夕暮れ色の空の下、静かに眺めていたいです。
えりも短角牛
えりも町ふるさと納税(ふるさと寄附金)の返礼品にも選ばれているご自慢の特産品「えりも短角牛」は、寒さに強くて、放牧に適した、子牛の子育て上手な牛さんです。明治28年頃から区漁に合い所得を補填するため、岩手県で飼われていた南部牛が北海道に導入されました。「えりも短角牛」は、襟裳岬を臨む高台の牧草地でのびのびと育ち、海からの風に運ばれた塩によって海のミネラルたっぷりの牧草を好きなだけ食べ、起伏のある牧草地を歩き回りる放牧スタイルで、健康的な暮らしをしています。素晴らしい景色に美味しい牧草、ストレスフリーな生活が羨ましいです。
そんな「えりも短角牛」は低脂肪で滋味のある赤身肉として食されています。すきやき・しゃぶしゃぶ・焼肉となんでもありですが、お肉そのものの旨みを味わうにはやはり、最低限の味付けでいただくステーキでしょうか。ビーフジャーキーもお勧めです。
3.「えりも町」の歴史
江戸時代に遡ること寛文9年(1669年)に、松前藩士の家臣・蠣崎蔵人が大名から与えられたこの土地を商場として置き交易を行ったのが始まりです。襟裳岬は昆布の三千石場所と言われ、昆布漁の交易の拠点として番屋が建てられました。
江戸時代の測量家・伊能忠敬が初めて東蝦夷地に入ったのは寛政12年(1800年)ですが、本州と違い宿がないため伊能忠敬一行は役人の家に泊めさせてもらったりなどしていました。北海道の海岸沿いの道は険しく、海岸沿いが通れないときなどは山越えをするなど、歩測すら進まなかったことが多かったといいます。
難所続きでわらじもボロボロ、シャマニ(様似町)からホロイズミ(えりも町)に向かってはいましたが襟裳岬の先端までは辿り着けず、近くを東に横断したといいます。現代の「えりも町」と改名されたのは昭和45年(1970年)になってからですが、それまでは「小越」→「幌泉」→「幌泉郡」→「幌泉町」と改名の歴史があります。
また、かつて原生林に覆われていた百人浜は、明治以降、燃料として木々の伐採や家畜の放牧により原生林が切り開かれ、特有の強風にさらされることで砂漠化していった過去があります。舞い上がった土は海上10キロメートルまで飛来し、海藻類は根腐れを起こして回遊魚など沿岸の魚が減少していきました。
元の豊かな緑を取り戻そうと昭和28年から本格的に緑化事業計画がスタートしますが、種を蒔いても発芽しても強風で飛ばされ困難を極めましたが、試行錯誤の末、現在では素晴らしい草木が蘇っています。
4.「えりも町」の見どころ・観光スポット
えりも町観光マップ
素敵にイラストで紹介しているのが「えりも町観光マップ」!えりも高校の「風極プロジェクト同好会」の皆さんが現地取材をして作り上げた、えりも町のみどころがぎゅっと詰まったなんとも可愛らしい手作りマップなのです。アザラシや鹿、雲が風をぴゅうっと吹くイラストに各名所の由来や言い伝えなど、手書きで絵描かれているのがなんとも温かみがあって心がほっこり。ぜひダウンロードしてから「えりも町」を巡ってみましょう。
・公式サイトURL:http://www.town.erimo.lg.jp/kaze/lisjss00000003gl.html(襟裳岬風の館)
絶景の襟裳岬(えりもみさき)展望台
えりも町の見どころといえばなんといっても「襟裳岬」ですね。日高山脈の全長約150キロメートルにも及ぶ日高山脈の突端にあるのが「襟裳岬」ですが、日高山脈襟裳国定公園に指定されており、整備された公園内は階段の遊歩道が伸び、多少のアップダウンはありますが岬の先端まで歩いていけます。その先は2キロメートル沖まで続く岩礁地帯が眺められ、山脈がそのまま海に続いていることがわかります。まさに日本地図の上に立っているかのようなリアルな北海道の地形を体感できて圧巻です。ぜひ遊歩道の先の展望台まで足を伸ばしてください!時には「ゼニガタアザラシ」がくつろいでいる姿も見ることができます。
強風が吹いていることが多いので防寒対策はお忘れなく!
・公式サイトURL:http://www.town.erimo.lg.jp/kankou/pages/k9mfea0000000bnv.html?cs=qot0ek00000002…
(風のまち「えりも」観光ナビ)
風のテーマ館「風の館」
襟裳岬は風速10メートル以上の風が吹く日が年間290日以上あるのですが、そんな強風を活かした風のテーマ館が灯台と並んで襟裳岬の断崖に建てられています。館内では風速25メートルの日本一の風を体感できたり、足元から天井までガラス張りの展望室「展望襟裳岬」でベンチに座りながらゆっくりと雄大な海を堪能することができます。そして必見なのが「風のシアター」です。襟裳岬に生息する「ゼニガタアザラシ」の水中映像をご覧いただけるのでお見逃しなく。
■ 基本情報
- ・名称: 襟裳岬「風の館」
- ・住所: 〒058-0343 北海道幌泉郡えりも町字東洋366-3
- ・アクセス:札幌から道央道苫小牧IC経由、日高自動車道富川ICより国道235号・同336号を南下しえりも町まで約3時間30分。道道34号線で襟裳岬方面に30分。
- 【路線バス】えりも本町市街地から「えりも」バス停より「えりも岬」バス停下車/徒歩で岬へ。
- ・営業時間:
- 【9月・10月・11月・3月・4月】9:00~17:00【5月~8月】9:00~18:00
- 【冬期休館】12月~2月 ※ただし1月1日「初日の出」の5:00~8:00までは開館
- ・定休日:無休
- ・電話番号:01466-3-1133
- ・料金: 【個人】大人・大学生300円 小・中・高校生200円 幼児無料【団体】※15名以上で適用 大人・大学生240円 小・中・高校生160円 幼児無料【年間パスポート】大人・大学生600円 小・中・高校生400円 幼児なし
- ・公式サイトURL: http://www.town.erimo.lg.jp/kaze/index.html
百人浜と百人浜展望塔
襟裳岬の東側には「百人浜」という約10キロメートル続く美しい砂浜があります。南の襟裳岬から北の庶野(しょや)漁港まで「百人浜」に沿って道道34号線(襟裳岬公園線)が一直線にありますので、襟裳岬を見学した後に見晴らしのよい海岸線をドライブしてもよいでしょう。道道34号線を走っていると「百人浜」の中間地点に木製の4階建ての高さに相当する「百人浜展望塔」(百人浜緑化事業観察塔)が見えてきます。浜辺に続く散策道の途中に展望塔がありますので、向かいにある駐車場に車を止めて展望塔に登ったり浜辺を散歩してみるのもオススメです。
また「百人浜」とはその昔、襟裳岬周辺海域が濃霧や悪天候の影響で航海の難所と言われ多くの海難事故がありました。遭難した船からは多くの乗組員が溺れるなどして砂浜に打ち上げられたことから、その名がつけられました。浜辺に建てられた供養碑「一石一字塔」が往時の悲しみを今に伝えます。
黄金道路(国道336号)
道南の襟裳岬から東側の海岸線を道東方面に北上して延びる国道336号線のうち、襟裳町庶野から広尾町音調津までの約33Kmの区間が「黄金道路」と呼ばれています。建設に莫大な費用がかかったことから「黄金道路」と呼ばれるようになりましたが、波をかぶったり落石があったりと断崖に道をつくることは容易ではなく、厳しく危険な重労働のため開通までに長い年月がかかりました。
現在も「黄金道路」は風雪や荒波の影響など悪天候に左右されることも多く通行止めが度々ありますが、トンネルなどが増えさらに道路が整備されることで、今でこそ快適なドライブが楽しめるようになりました。国道336号線を帯広方面から最南端の襟裳岬に向かって「黄金道路」を走るのも、最果ての地をゆく実感が楽しめることと思います。
久しぶりに黄金道路から襟裳岬に行きました。札幌から帯広、そして大樹町はとても快適なドライブ。黄金道路に入った途端、これまでの天気とは裏腹に空が掻き曇り、海のうねりが大きくなり、波しぶきが道路まで届いてきました。トンネルがたくさんできていて、ずいぶんショートカットできていますが、とても荒涼としたさみしい風景が広がり、打ち上げられた昆布をとる漁師が作業をしていました。百人浜に入ると、また青空がもどり、岬まではとてもさわやかな景色。このコントラストが大変印象的でした。
ハートの形をした湖「豊似湖(とよにこ)」
「豊似湖」は上空から見るとハートの形をして見えることから「ハートレイク」という愛称がついています。湖の周囲は1キロメートル、水深は最深部で18メートル、日高山脈国定公園内にあり人里離れた山奥の原生林がうっそうと茂るところにひっそりと佇んでいます。クマさんも出没しますからご注意を。道案内の標識はありますが、周りには飲食店・お土産屋さん・家などはありません。観光メッカにはなっていないのでとても静かな場所です。運がよければナキウサギに出会えるかもしれませんね。
普段は上空から「豊似湖」を眺めることはできませんが、JTB北海道が初めてヘリのツアーを主催し、「豊似湖」を遊覧飛行で楽しめる期間限定のツアーが開催されています。
■ 基本情報
- ・名称:ハート型の豊似湖を”ヘリ”で観るツアー「豊似湖ヘリコプター遊覧飛行」
- ・日程:2015年09月19日(土曜日) 〜2015年10月05日(月曜日)
- ・時間:時間09時00分 〜16時00分(毎時10分単位で運行)
- ・場所:旧目黒小学校(えりも町字目黒138「目黒生活館」付近)
- ・飛行時間:約6分(えりも町内ヘリポートより豊似湖上空を往復)
- ・旅行代金(税込):大人13,000円 子供10,000円 ※3歳~小学生まで
- ・ツアー申込締切:当日16:00まで
- ・公式サイトURL:http://opt.jtb.co.jp/kokunai_opt/products/products.aspx?products=1033095
- (上記はJTB北海道のツアー申込サイトに提携しているため閲覧期限あり)
- 詳細については、下記の問合せ窓口までお問合せください。
・営業時間:平日9:30~17:30
・電話番号:0570-000-644
豊似湖でナキウサギをご覧になった方の感想は・・・
http://www.jalan.net/kankou/spt_01609ab2030005052/kuchikomi/?afCd=&rootCd=&scree…
5.おすすめのホテル
えりもの宿 田中旅館
眼下に太平洋・襟裳漁港を臨み美しい夕陽を眺められるロケーション抜群のお宿です。えりも町の市街地の中心地にあるため周りには飲食店が並んでいます。田中旅館ご自慢の“準天然トロン温泉”に浸かって旅の疲れを癒した後は、えりも産の海鮮料理で北海道の旬の海の幸を 満喫しましょう。■ 基本情報
- ・名称:えりもの宿 田中旅館
- ・住所:〒058-0204 北海道幌泉郡えりも町315
- ・アクセス:道央自動車道苫小牧ICから国道235号線を河浦・襟裳岬方面へ約166km
- ・チェックイン:15:00~
- ・チェックアウト:~10:00
- ・電話番号:01466-2-2225
- ・料金: 1名5,700円~
- ※1泊2食付きプランは夕食のお料理コースにより料金が異なる。
- ・オススメ時期:3月~5月(えりも産高級春ウニであるエゾバフンウニが楽しめる)
- ・公式サイトURL: http://www.erimonoyado.com/index.html
クリフハウス 柳田旅館
襟裳岬に限りなく近い好立地、建物の外壁はブルー、シーカヤックの看板が目印のお宿です。柳田旅館は大正5年に「小越駅逓所」として創業した老舗旅館で、昭和期の柳田旅館の模型がえりも町郷土資料館に展示されているそうです。年代物のアンテーク家具があるお部屋もあり女性に大人気です。満点の星を仰ぎ、昆布漁の風景を見ながら襟裳岬に昇る朝日をお部屋から眺める・・・こんな静かな朝を迎えられるだなんて素敵ですよね。
■ 基本情報
- ・名称: クリフハウス 柳田旅館
- ・住所:〒058-0342 北海道幌泉郡えりも町字えりも岬59
- ・アクセス: JRバス日勝線「岬市外」バス停下車/徒歩30秒
- ・電話番号: 01466-3-1314
- ・料金: 1名5,000円~
- ・公式サイトURL:http://www13.plala.or.jp/CLIFF/index.html
ファームイン守人(まぶりっと)
えりも岬の高台の牧場で、えりも短角牛の飼育と昆布漁を営むオーナーが経営するアットホームなお宿です。部屋からも雄大な草原と太平洋を一望でき、日の出や日の入りを満喫できることはもちろん、夕食時には隣接の焼肉小屋「短々」でオーナーが育てたご自慢の「えりも短角牛」が堪能できます。■ 基本情報
- ・名称:ファームイン守人(まぶりっと)
- ・住所: 〒058-0342 北海道幌泉郡えりも町えりも岬406-1
- ・アクセス: 襟裳岬から道道34号線を様似方面に2.5km進み右折。「えりもびーふ」と書かれた2本ののぼりが目印
- ・電話番号: 01466-3-1129
- ・チェックイン:【5月~9月】16:00~ 【10月~4月】14:00
- ・チェックアウト:【通年】~10:00
- ・料金:1名4,320円~
- ・備考:食材持込みで自由にキッチンで調理も可能。予算に応じてえりも産海の幸をご用意。
- ・公式サイトURL: http://www.erimotankaku.jp/maburitto/index.html
6.おすすめの名産グルメ
むてき食堂
昭和の雰囲気が残る家庭的な食堂では2012年ミシュランガイド北海道にも掲載された「つぶラーメン」がオススメです。柔らかいふぶ貝と岩のりがふんだんに入っているあっさり塩味ラーメンなのですが、とっても美味しそうです。他にも麺類、海鮮丼物、刺身、焼き物と、地物の魚介が満載のメニューでバラエティに富んでいるので、どれを選ぼうか迷ってしまいそうです。
■ 基本情報
- ・名称:むてき食堂 (えりも岬第一レストハウス内渋田商店)
- ・住所: 058-0342 北海道幌泉郡えりも町えりも岬
- ・アクセス: 道道34号線を襟裳岬方面へ、襟裳岬天望台入口に入る道の手前にあり
- ・営業時間:9:00~18:00
- ・定休日:無休
- ・電話番号: 01466-3-1432 (渋田商店を呼び出す)
呑み喰い天国 味楽亭
ザンギといえばここ!ということで、昭和34年創業以来お店の人気メニューであるザンギがとても美味しいお店です。鮮魚や魚介のお刺身はもちろん、焼き鳥やエビフライ、春巻きに竜田揚げと居酒屋メニューが豊富です。リーズナブルで飲みやすく食べやすい地元民に愛されされているお店です。■ 基本情報
・名称: 呑み喰い天国 味楽亭(みらくてい)
- ・住所: 〒058-0204 北海道幌泉郡えりも町字本町287−1
- ・アクセス: えりも町市街地・国道336号線沿いの襟裳漁港前
- ・営業時間:17:30~23:00
- ・定休日:不定休
- ・電話番号:01466-2-2604
- ・公式サイURL:http://www.town.erimo.lg.jp/kankou/pages/k9mfea00000003is.html
居ごこち屋 夢花(ゆめはな)
5種類のラードとえりも産南蛮海老のだしがきいた「海老味噌ラーメン」や、木耳・野菜・ツブ貝にチャーシューと具だくさんの「北海道えりも町庶野ラーメン」など、ちぢれ中細麺を使った個性のあるラーメンメニューが人気のお店です。夕方16時~は居酒屋さんにもなり、地元の方たちだけでなく帯広や広尾からもお客さんがやってきます。
■ 基本情報
- ・名称: 居ごこち屋 夢花
- ・住所: 〒058-0421 北海道幌泉郡えりも町庶野383-1
- ・アクセス: 国道336号線沿い 追分峠を抜けた黄金道路に向かう途中の庶野
- ・営業時間: 11:30~20:30
- ・定休日: 火曜日
- ・電話番号: 01466-4-2411
- ・関連サイトURL:
- http://www.town.erimo.lg.jp/kankou/pages/k9mfea00000003bu.html#shopInfo
- (風のまち「えりも」観光ナビ)
7.イベント
第42回えりもの灯台まつり
昆布、サケ、ウニなど有数の水揚げを誇るえりも町では、昆布漁の最盛期でもあるお盆の時期に毎年8月14日から16日までの3日間で、町民や帰省、観光で訪れる人たちが一緒になって楽しめる 「えりもの灯台まつり」を開催しています。
JRえりも駅を降りてすぐの灯台公園を舞台に、小学生による鼓笛隊パレードで幕を開け、 「えりも駒踊り」や「襟裳神楽」といった郷土芸能や歌謡ショーのほか、2日目には大迫力の花火が 間近に打ちあがり海と夜空を彩り、最終日の3日目は灯ろう流しを行います。
・参考サイトURL:http://www.town.erimo.lg.jp/kankou/event/k9mfea0000000mll.html
(風のまち「えりも」観光ナビ)
第5回えりも うにまつり
えりも漁業協同組合が主催する「えりも うにまつり」。日高昆布を食べて育った甘みの濃い良質な「春ウニ」のほか、えりも自慢の新鮮な海産物が味わえる大人気イベント。平成27年は4月29日(昭和の日)にえりも町スポーツ公園で開催され、大勢の人で賑わいました。殻付きウニの販売整理券の配布や、ミニウニ丼の抽選販売整理券(限定300食)の配布など朝から皆さん並びます!なんと「えりも○×(マルバツ)クイズ」に参加してクイズに勝ち残った30人の勝者は、殻付きウニのつかみ取りができちゃいます!その他にも特産品が当たるクーポ入りの餅まき大会もあり、大人も童心に返ってイベントを楽しみます。
・参考サイトURL:http://www.town.erimo.lg.jp/kankou/event/k9mfea0000000968.html
(風のまち「えりも」観光ナビ)
8.「えりも町」へのアクセス
<マイカー>札幌から道央道苫小牧IC経由、日高自動車道富川ICより国道235号・同336号を南下しえりも町まで約3時間30分。<JR鉄道とJRバス>苫小牧駅より日高本線にて様似駅下車約3時間、一般路線バス日勝線で様似駅より襟裳岬方面に約30分「えりも」バス停下車。
<JR高速バス>JR北海道バス「高速えりも号」にて札幌よりえりも町まで約4時間。
※乗車には事前予約が必要。
【JR北海道バス 予約・問合せ先】
公式サイトURL:https://www.jrhokkaidobus.com/timetable/highway05.html
【JR北海道バス 時刻表・路線図】
公式サイトURL:http://www.jrhokkaidobus.com/timetable/
あなたの心は揺さぶられましたか(笑)?北海道が初めての方もリピーターの方も、大自然の魅力が満載の「えりも町」へぜひ遊びに行ってみてください。感動すること間違いなしです!
素材提供:トリップアドバイザー