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京都・嵯峨にある「薬師寺」をご存知でしょうか?ご本尊は年に1度しか一般公開されない、ちょっと穴場的な寺院と言ってもいいかもしれません。今回は機会があればぜひ訪れておきたい、そんな京都の薬師寺についてご紹介します。薬師寺とは?
京都府右京区嵯峨にある、浄土宗の寺院です。他の同名の寺院と区別するために「嵯峨薬師寺」と表記されることもあります。平安時代初期の弘仁9年(819年)、世の中に悪疫が蔓延したときに、これを憂慮した嵯峨天皇が弘法大師(空海)に薬師如来像の彫刻を直々にお命じになり、自らも般若心経を写経して病魔の退散と招福を祈念されました。このことが嵯峨・薬師寺の始まりとされています。
「薬師寺」といえば、世界遺産にも登録されている奈良の薬師寺が有名ですよね。他にも、同名の寺院は日本各地に存在しています。どの寺院も薬師如来を本尊とすることから、この名が付けられているようです。
薬師寺の魅力
本尊である「薬師如来像」や「阿弥陀三尊像」などの貴重な寺宝を有しています。本堂は年に1回、毎年8月24日に行う地蔵盆という生六道地蔵菩薩のおまつりの日に限り一般公開されています。本堂の左手には“生の六道”石碑があり、さらに左手には庫裏への玄関があります。 通常の拝観ではここまでです。そんな神秘的で荘厳な雰囲気さえ漂い、なかなか見ることができない貴重さも、嵯峨薬師寺の魅力かもしれません。水子供養、 安産祈願、腹帯授与については、随時受け付けているとのことです。
見どころ
本尊の「薬師如来像」
嵯峨天皇の名を受けて空海が彫った薬師如来像こそが、こちらの薬師寺の本尊である「心経秘鍵薬師如来像」です。薬師寺は嵯峨天皇勅願の寺として大覚寺(嵯峨御所)の保護を受け、秘仏である薬師如来像をお祀りしてきました。勅封とは「勅命(天皇の命令)によって封印されること」であり、御厨子の開閉は大覚寺の手で行われ、薬師寺の住職は開くことも許されなかったと言われています。(「大覚寺」の記事も書きましたので、宜しければご参考にされてください。→こちら)
本堂一般公開は8月24日だけ!
改めて本堂が一般公開される年中行事「地蔵盆」についてもご説明します。寺宝「生六道地蔵菩薩像」のおまつりです。法要では生御膳(なまごぜん・7種類の野菜を使用して帆掛け舟(かぼちゃの舟に湯葉の帆)のようにしたお供え)を地蔵尊に差し上げます。これはお精霊様がお帰りになるときの乗り物であろうと考えられています。この像はもともとは嵯峨六道町の福正寺にありました。福正寺は明治時代に入って廃寺となり、明治13年(1880年)に薬師寺に合併され、このときに地蔵菩薩像を含めたいくつかの仏像が薬師寺に移されたそうです。
境内の建物などについて
嵯峨薬師寺はこれまでに2度の火災に見舞われています。1度目は第二代住職・真如親王の代で、その後、鎌倉時代に北条時頼の帰依によって復興しました。そして、2度目は江戸時代初期の寛永年間です。このときには大覚寺の宮尊性親王によって再建され、それが現在も残る本堂です。嵯峨薬師寺は明治時代に入るまでは大覚寺の下にあり、嵯峨御所御寺務所が置かれていましたが、明治時代以後は大覚寺を離れて現在は浄土宗知恩院派に属しています。
訪れた人の声
奥に見えているのが清涼寺(嵯峨釈迦堂)の本堂です。嵯峨 薬師寺のHPではサツキが綺麗に咲くみたいです。非公開のため見られませんが。特に名勝に指定されてる訳ではありませんが、スリッパを履いて庭に降ろさせてもらいました。一年前に訪問して帰ったあと、庭があることを知りました。これで一年振りにスッキリしました。
http://30047809.at.webry.info/201408/article_15.html
中には、私が何年かぶりに訪れたことを覚えていてくださった方も居まして。 それが非常にうれしかったですね。
http://moon.ap.teacup.com/komichi/535.html
基本情報・地図
■ 基本情報
- ・名称: 薬師寺
- ・住所: 京都市右京区嵯峨釈迦堂藤ノ木町46
- ・開館時間: 10:00〜15:00
- ・拝観可能日:通常非公開のため、本堂内一般公開は毎年8/24のみ。
- ・電話番号: 075-861-2868
- ・料金: 無料。団体の場合は要予約。
- ・所要時間: 約20分
- ・公式サイトURL: http://yotsuba.saiin.net/~saga/yakusiji/
いかがでしたか?普段でも散策に訪れることは可能ですが、貴重なご本尊は一度はこの目で見てみたいものです。機会がありましたらぜひ、皆様も訪れてみてくださいね!