ドイツ最大の都市にして首都ベルリンは、激動の時代を目撃してきた証人であり、これからも世相の大きな移り変わりを目の当たりにするだろう大都市です。このベルリンにある5つの博物館が集まった地域「博物館島」を紹介します。
1.「博物館島」とは?
「博物館島」は実際には島ではないのですが、ベルリン美術館を構成する5つの博物館・美術館が集まっている事より「博物館島」と呼ばれています。日本では、ムゼウムスインゼルとそのままドイツでの名前を紹介されることも。
2.「博物館島」の魅力ポイント
1.ペルガモン博物館
私のオススメ度 ★★★★5つの博物館の中では、もっとも新しい博物館です。館名の由来にもなっている「ペルガモンの大祭壇」を始めとするギリシャ、ローマ、中近東のヘレニズム美術品、イスラム美術品などを展示しています。
有名な収蔵品には祭壇や門が多いです。たとえばヘレニズム期の「ゼウスの大祭壇」、エーゲ海の古代都市ミレトゥスにあった「ミレトゥスの市場門」、バビロニアの「イシュタール門」などです。
2.新博物館
私のオススメ度 ★★★「新博物館」は2番目に造られた博物館です。旧博物館 に収蔵しきれなくなった所蔵品を収めるために建設されました。
収蔵品には、石膏模型のコレクション、古代エジプトの工芸品、先史から有史初期にかけてのコレクション民族誌学コレクションなどが多く、もっとも有名なのは上の画像にもある「ネフェルティティの胸像」です。
3.ボーデ博物館
私のオススメ度 ★★★★ボーデ博物館は、博物館であると同時に建築家エルンスト・ フォン・イーネによるデザインで、1904年に完成した歴史的建造物でもあります。
彫刻、ビザンティン美術品、コイン、メダルが主な収蔵品となっていていて、特におよそ50万点にのぼる膨大なコインのコレクションは、歴史研究における貴重な資料であり、同時に非常に重要な芸術品でもあります。
4.旧博物館
私のオススメ度 ★★★★★「旧博物館」は、「博物島」の中でももっとも有名な、世界的博物館です。ベルリン国立博物館群のなかでもアンティーク・コレクション を専門に収蔵しています。1階には古代ギリシアの美術品が常設展示されており、2階ではその時々の特別展示会が開催されています。
もともとはプロイセン王国の王室コレクションの収蔵と展示が目的で、建築家カルル・フリードリッヒ・シンケルの設計をもとに新古典主義様式で建設されました。
5.旧国立美術館
私のオススメ度 ★★★★国立美術館は、古典主義、ロマン主義、ビーダーマイヤー様式、印象派、初期モダニズムの絵画を所蔵しています。
フリードリヒ・アウグスト・シュテューラーの設計による建物は、後期古典主義様式と初期新ルネサンス様式が渾然となったデザインになっています。外装は建築当時の面影をよく残していますが、内装はその時々の展示品に合わせて何度も改修されています。
3.基本情報
■ 基本情報
- ・名称:博物館島
- ・住所:Bodestr. 1-3 10178 Berlin
- ・アクセス:SバーンFriedlrichstr. またはHackescherMarkt駅から徒歩10分。バスの場合は100番、200番でLustgarten下車
- ・営業時間:10:00~18:00(木曜~20:00)
- ・電話番号:030 -266424242
- ・料金:12ユーロ
- ・公式サイト:http://www.smb.museum/home.html
というわけで、「博物館島」の紹介でした。島ではないのに「博物館島」とはとても不思議な感じがします。一つ一つがわりあいに広いので、事前にある程度目的を絞っておかないと、歩き疲れてしまうかもしれません。
素材提供:トリップアドバイザー