トルコのイスタンブールは首都ではないですが、トルコ最大の都市で、トルコの経済、文化、歴史の中心地です(トルコの首都はアナトリア中央部のアンカラです)。イスタンブールでも屈指の観光名所「トプカピ宮殿」を紹介します。
1.「トプカピ宮殿」とは?
トプカプ宮殿は、15世紀中頃から19世紀中頃までオスマン帝国の君主が居住した宮殿です。宮殿はよく保存修復され、現在は博物館として公開されています。しかし15世紀に建設されて以来増改築を繰り返しており、ずっと今見られる姿のままだったわけではありません。
2.「トプカピ宮殿」の魅力ポイント
1.メフメト2世
「トプカピ宮殿」を建設したのは、オスマン帝国の7代目スルタン、メフメト2世です。30年間以上征服を続けた彼はイスタンブールを攻略し、ビザンツ帝国(東ローマ帝国)を滅ぼし、オスマン帝国の版図を大幅に広げました。このため「征服者(ファーティフ )」という異名があります。オスマン帝国を真に帝国と呼ぶのに相応しい領土を獲得した彼は、残忍と狂信、高い知性と教養と合理的精神という矛盾する性質を同時に持ち合わせていました。
2.宮殿の構造
「トプカピ宮殿」は文化や宗教の違い、そして増改築を繰り返していることからも、日本やヨーロッパの城とは造りが大いに違いますので、全体を把握するのにやや戸惑います。ものすごくおおまかに言うと「トプカピ宮殿」は行政と公式行事の行われる場である外廷(ビルン)と君主の私生活の場である内廷(エンデルン)、そして女性たちの住む後宮(ハレム)の3つの部分からできています。
http://istimpolin.exblog.jp/11128996
3.オスマン王朝の宝物
「トプカピ宮殿」の最大の見どころは、宮殿の奥まったところにある「宝物館」です。ありし日のオスマン帝国の栄華をしのばせる財宝に溜め息が出ます。宝物の中でもひときわ有名なのが、「トプカピの短剣」です。上の画像にあるもので、柄の部分には巨大なエメラルドが3つも嵌められ、その他の部分も黄金やダイヤモンドで飾られています。
http://community.travel.yahoo.co.jp/mymemo/matcha-tea/blog/129369.html
4.美しいタイルで飾られた聖遺品室
聖遺品室には預言者ムハンマドに関する遺品が集められています。預言者ムハンマドとは、イスラーム教の開祖ムハンマド・イブン=アブドゥッラーフのことです。この聖遺品室は美しいイスラムタイルで飾られていて、見応えがあります。イスラムのタイルは、アラベスクや幾何学紋様、コーランの字句などが主なモチーフとされており、華麗な印象を与えます。
3.実際に訪れた方の声
チケットを買うのに行列、ハレムに入るのに行列、宝物館に入るのに行列、といった感じで見たいところを見ようと思うと相当時間がかかります。私が行った時には途中で雷と豪雨になり身動きできなくなりました。見どころがたくさんある素晴らしい宮殿なので、時間に余裕を持って行くことをお勧めします。
写真で見るのとは、大違い宝石がきらきらでとくにダイヤとエメラルドは並んだかいがあります。 純金のろうそくたてを見ていないので、あとハレムもツアーなので時間がなく、残念。また、再訪してゆっくり鑑賞したいです。
4.トルココーヒー
http://www.rakuten.ne.jp/gold/dogal/recipe/ittl/turkkahvesi.htm
トルココーヒーは、日本で知られているコーヒーとちょっと違います。ジェズヴェと呼ばれるコーヒー鍋で煮出すのですが、コーヒーの粉と砂糖を同じぐらいの量でいれます。
もちろん自分の家で作るときは、コーヒーの粉と砂糖の量を変えても構いません。2013年にユネスコの無形文化遺産にトルココーヒーの文化と伝統が登録されました。
5.合わせて読みたい参考ページ
- トプカピ宮殿の至宝展(展覧会自体はすでに終わっています)
- トルコ紀行
- トルコ観光局
6.地図と基本情報
■ 基本情報
- ・名称:トプカピ宮殿
- ・住所:Cankurtaran Mh., 34122 Istanbul
- ・アクセス:トラムT1線スルタンアフメット駅から徒歩8分
- ・開館時間:9:00~最終入場16:00、閉館17:00(ハレムは9:00~最終入場15:30、閉館16:00)
- ・電話番号:0212(512)0480
- ・料金:20トルコリラ、ハレムは別途15トルコリラ
- ・公式サイトURL:http://www.topkapisarayi.gov.tr/tr
というわけで「トプカピ宮殿」の紹介でした。「3.オスマン王朝の宝物」で紹介させていただいた「トプカピの短剣」ですが、ジュールズ・ダッシン監督の軽妙な犯罪映画『トプカピ』に出てきます。私はこの映画で初めてトプカピという宮殿がトルコにあるのを知りました。
素材提供:トリップアドバイザー