【中間市】とは?
中間市は福岡県の北部に位置し、北九州市と遠賀郡・鞍手郡に接しています。市の中央を丁度南北に一級河川の遠賀川が流れていることから、市域は通称<川東>と<川西>に分かれています。北九州市側となる川東には、なだらかな丘陵を背景に閑静な住宅地と商業地などを形成し、市の人口・9割が集中しています。川西の広々とした平野部には、美しくのどかな田園風景が広がり、工場団地が立地しています。
【中間市】の魅力
中間市は昭和33年11月に福岡県で20番目の市として誕生、炭鉱の町から快適な住宅都市へと発展を遂げました。幕末から明治にかけて、西洋以外の地域で初めて、かつ極めて短期間のうちに近代工業化を果たし飛躍的な発展を成し遂げた市です。<明治日本の産業革命遺産>製鉄・製鋼・造船・石炭産業は燃料である<石炭>それをもとに発展した製鉄・製鋼・造船に焦点を当て、世界に特筆すべき重工業分野での発展過程を示す産業遺産群として、世界遺産に登録されているのです。
【中間市】の歴史
中間市域は肥沃な遠賀平野に位置していることから、古代より稲作が盛んに行われ、弥生時代の農耕文化の伝わりの指標となった<遠賀川式土器>など農耕文化を伝える遺物が多数出土しています。古墳時代後期(5世紀末~6世紀後半)には、現在の垣生(はぶ)公園にある垣生丘陵周辺に横穴式の群集墓が数多く作られ、これは<垣生羅漢百穴>と呼ばれ県指定文化財となっています。室町時代には麻生氏と宗像氏の両軍がにらみ合い、幾多の合戦によっても決着が着く事はなく、川西を宗像領・川東を麻生領に分割したことが古文書に書かれています。江戸時代には福岡藩の所領になりました。遠賀川の度重なる氾濫を防ぐため、遠賀川堤防の改修と堀川の掘削が始められました。
明治末期から昭和初期にはこの地で発見された石炭が国の重要なエネルギー源となり、炭鉱の街として築豊炭田の一翼を担います。石炭輸送には当初<川ひらた>と呼ばれる舟が遠賀川と堀川を下っていましたが、明治24年(1891年)に築豊本線、明治45年(1921年)に香月線が開通すると鉄道の大量輸送に押され、川ひらたは徐々に姿を消していきました。人口も増え続け、明治末の4,800人から昭和34年(1959年)には46,000人にまでなりました。
おすすめ観光スポット
垣生公園
中間市の名所といえば市内最大の都市公園である<垣生公園>。自然が多く残り四季折々の植物が生い茂っています。池に架かる赤崎を渡ると、埴生神社(はにゅうじんじゃ)の境内に通じています。平成23年4月には公園敷地内に地域交流センターや新鮮市場さくら館もオープン。市民が集う憩いの場として益々賑わいを見せています。屋根のない博物館
<中間市に新しい観光名所を>と平成元年につくられた緑道公園。旧国鉄・香月線の跡地を利用しています。モアイ像やスフィンクスなど世界中の有名な石像のレプリカ30体余りを配した緑豊かな空間は楽しく、見る人に古代遺跡を訪れているような感覚を与えてくれます。猫城址(ねこじょうし)
猫城は高さ20メートルほどの丘陵に、室町時代・麻生氏の端城として築かれました。麻生氏と宗像氏の度重なる合戦の場となりましたが決着はつかず、中間市の市域は両氏によって分割統治されることになりました。このため天正6年(1578年)に猫城は宗像氏の出城となりました。猫城から狼煙を上げれば、遠賀・鞍手・宗像一円に合図ができ、敵が攻めれば高くなり、城から攻め出れば低くなるとの言い伝えもありました。天正8年(1580年)鷹取城主・毛利鎮実率いる1000人の軍勢との合戦が有名です。現在城跡には月瀬八幡宮の社が建っています。
おすすめホテル
リーガロイヤルホテル小倉
新幹線口直結!全室14階以上の高層シティホテルです♪全室無料Wi-Fiあり。お米とお味噌汁など随所にこだわった朝食ビュッフェがオススメです♪コンフォートホテル小倉
小倉駅から徒歩3分。米国発の世界最大級ホテルチェーンです♪Wi-Fi無料。朝食無料・ウェルカムコーヒーでホッと一息ついてください。門司港ホテル
20世紀を代表するデザイナーズホテル。門司港駅よりわずか徒歩2分。異国情緒溢れる関門海峡のランドマークです。おすすめ名産グルメ
ささぎつね
中間市の民話<ささぎるね>をモチーフにしたリーフパイ。お土産におすすめですよ♪ほのぼの味噌
中間市の農家の主婦が考案した無添加味噌。甘口で旨みが強く、遠方からも注文があるほどの逸品です♪イベント
筑前中間さくら祭
市内唯一の総合公園であり桜の名所でもある垣生公園で、3月下旬から4月上旬の間に行われます。期間中は提灯による夜間のライトアップが行われ、昼夜で全く雰囲気の異なる美しい桜を眺望できることから、期間中は時間を問わず多くの人で賑わいます。筑前中間川まつり
筑前中間川まつり<精霊流し>中間市のシンボルでもある遠賀川をステージにして、毎年8月中旬に市役所前・遠賀川河川敷で開催されています。15日に行われる精霊流しでは、市民参加型による盆踊りが行われ、灯ろうの灯火による厳かな雰囲気の中、持ち寄られた西方丸を五平太船に乗せて対岸まで運ばれます。筑前中間川まつり<花火大会>
精霊流しとは別の日に行われる花火大会。約5,000発の色取り取りな様々な形の花火が打ち上がり大盛況です。遠賀川に架かるJRの鉄橋を挟み、打ち上げられる花火は普段と違った景色を映し出し、大輪の打ち上げ花火や仕掛け花火が夜空を鮮やかに彩ります。やすらぎイルミ in なかま
11月中旬から2月中旬まで。やすらぎ通り<上蓮花寺一丁目>に約13万個のLED電球を使用したイルミネーションが点灯されます。寒い冬の夜を暖かい光が包みこみ、美しさに身を委ねてください♪■ 基本情報
- ・名称:福岡県 中間市
- ・アクセス:
- <電車>
- JR筑豊本線筑前垣生駅より徒歩約10分
- 筑豊電気鉄道筑豊中間駅より徒歩約10分
- ・公式サイトURL:http://www.city.nakama.lg.jp/index.html
美しい自然と様々な趣向を凝らした観光スポットが楽しいです♪元々は炭鉱で栄え、そこから人々が減り、再び蘇った中間市にこれからも注目です♪