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江戸時代の流通を支えたのは舟運で、廻船問屋と呼ばれた船問屋が今の運送業を行っていました。輸送や物資の売買を兼ねていた豪商の1つですね。その1つ『福田屋』が保存公開されています。廻船問屋がどんな働きをしていたのか、その暮らしぶりを見ることができます。1、ふじみ野市立福岡河岸記念館とは?
江戸から明治にかけて新河岸で栄えた廻船問屋福田屋。建物の中でも、母屋、台所、文庫庫に離れが現存していて当時の流通の様子を伝える貴重な文化財として保存されています。今では昔の面影を残すばかりの近辺に堂々と建っているのも不思議ですね。
2、ふじみ野市立福岡河岸記念館の魅力
流通を一気に手掛けるわけですから廻船問屋無くては、市民の暮らしもままならないわけです。新河岸には三軒の廻船問屋を中心に栄えていましたが、建物が残っているのは福田屋だけだそうです。室内の細かな作りが非常に繊細で、匠の技と知恵が光っているのもゆっくりみて回りたいですね。
3、ふじみ野市立福岡河岸記念館の見どころ
1、主屋
木造の二階建てで切妻造りの瓦葺きとなり、商家らしい雰囲気になっています。欄間は明治初期の繊細な作りを見せ、当時の建築技術の高さを思わせます。屋根裏には使用人の『女部屋』がありますが、こちらは非公開となります。床下に金庫があるのも当時の商家らしいですね。
2、離れ
離れは明治33年に、星野仙蔵により建てられた接待用の屋敷になります。幅広の一枚板を用いた建築技術で、質の良い材質を使い快適な空間を造り上げています。現在二階と三階は非公開で特別展示時期のみに見ることが出来ます。三階にはステンドグラスの窓があり瓢箪型の鉄格子が透けているのも個性的です。あちらこちらに細かい趣向が見られるのも素晴らしいです。
3、文蔵
こちらには展示室があり廻船問屋の働きや暮らし向きが展示されていて当時の流通の様子を見ることができます。当時は川越から江戸が下り、江戸から川越が上りと呼ばれていました。主に、下りは米・芋・醤油・木材・綿の実で、上りは油・砂糖・塩・海産物・肥料が行き来していたようです。
4、ふじみ野市立福岡河岸記念館を訪れた人の声
ふじみ野市立福岡河岸記念館: NHK・FMのさいたま放送を聞いていたら、ふじみ野市立福岡河岸記念館の接客用離れの二階・三階部分が、11月22日から27日まで特別公開とのこと。さっそく行って見ました。 http://t.co/bYLbxzyk
— 神楽坂建築塾 (@kagurazaka_arch) 2011, 11月 29
5、ふじみ野市立福岡河岸記念館の詳細
■ 基本情報
- ・名称:ふじみ野市立福岡河岸記念館
- ・住所:ふじみ野市福岡3-4-2
- ・アクセス:上福岡駅から徒歩10分
- ・営業時間:10:00~16:00
- ・定休日:月曜日/年末年始
- ・電話番号:049-269-4859
- ・料金:大人100円、子供50円(離れは特別公開時のみ)
- ・所要時間:
- ・オススメの時期:
- ・公式サイトURL:http://www.city.fujimino.saitama.jp/categories/institutiontype/bunka/kashi/