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東京には、意外と多くの大仏があります。大仏だけなら『奈良・京都』よりはるかに東京の方が、数は多い気がしますが、人が多ければ、大仏も多いということでしょうか。東京の北区にある『西福寺』を調べてみました。北区は高層建築物が少ないので、空が広くお寺が映える、とても大きくて鮮やかで、立派なお寺です。西福寺とは?
西福寺は聖武天皇の時代に創建されたといわれます。豊島清光の娘が亡くなったことを悲しみ、行基菩薩に依頼して制作した六阿弥陀佛(江戸六阿弥陀)の一つを本尊として創建したといいます。江戸時代末までは、無量寿院長福寺という禅寺だったそう。当時から、江戸六阿弥陀の第一番札所として信仰を集め、お彼岸を中心に、年間で10万人近い参詣客があり、境内には数十の露店が並んでいたそうです。このにぎわいは、昭和初期まで続いたそうです。江戸六阿弥陀巡礼の1番目、豊島八十八ヶ所霊場67番札所、荒川辺八十八ヶ所霊場20番、33番札所です。
西福寺の魅力
門の脇に回ると、鮮やかな金箔塗りの大仏像(阿弥陀如来露座大仏)が鎮座しています。戦災で焼失してしまった行基作の、かつての本尊と同じ高さの丈5mだそう。基壇下には位牌を供養する岩屋風の霊牌堂が設けられています。大仏像の左手にある、小さな池のほとりには、六体すべてを集めた石清水六阿弥陀も祀られています。六阿弥陀とは、豊島郡一帯を支配していた豪族の一人娘、政略結婚の犠牲となり、悲観した姫は帰途の船から荒川に身を投じ、5人の腰元もこれに続いた出来事に由来するものだそうです。
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北とぴあ展望ロビー
王子駅前にある施設です。三方向を見晴らす窓から関東平野一面が見渡せます。眼下の飛鳥山公園からさいたま新都心、秩父連山、赤城山、筑波の峰などが見えます。王子駅側の窓からは新幹線が見えお子様にも人気です。晴れた日には富士山が見えることもあるそう。また、南側には東京スカイツリーが見える。入館は無料で、8時30分~22時まで営業しています。旧古河庭園
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- ・名称:西福寺
- ・住所:東京都北区豊島2-14-1
- ・アクセス:JR王子駅から徒歩約10分
- ・電話番号:03-3911-2266