趣のある雰囲気に浸ることができる！国の重要文化財、津島の堀田家住宅

日本には昔ながらの古い町並みや古い家屋を見ることができる場所はいくつかありますが、愛知県の津島にも当時の様子を残している家屋があります。それは堀田家住宅。昔の生活に思いを馳せてみたり、子供たちに昔の生活を伝えたりできる貴重なところです。そんな堀田家住宅の魅力についてまとめました。

堀田家住宅とは?

江戸時代中期1711年～1716年に建てられた主屋と3棟の土蔵から成る家屋。敷地面積は、約2,055平方メートル（約623坪）にも及びます。屋敷の構えや間取りなどには尾張の地方色がでています。

堀田家住宅のの見どころ

主屋

主屋は江戸時代の町屋の様相をしています。居室部・座敷部・台所部・女中部屋そして茶室、湯殿、雪隠などが付属しています。大戸口を入ると右手に「みせ（客間）」があり、その奥には一段高くなった「みせざしき（客間座敷）」があります。左手には「こみせ（待合の間）」があります。

内玄関

内玄関の広い土間には荒神をまつっているかまどがあります。更に奥へ進むと、台所や使用人の部屋になります。内玄関の土間に面した部屋は、格式のある部屋で、接客などに使われたりしていたようです。

客室

客室には、書院、中の間、寄せの間(茶座敷)そして、茶室があります。入り口の脇には、町人の住宅には珍しい竹製の刀掛けがあります。また、茶室は庭とともに完備された茶座敷として知られています。客人へのもてなしについて熟考された住宅ということがわかります。

土蔵

土蔵は切妻造2階建の東蔵（米蔵）と西蔵（物置蔵）との間を小蔵でつないだ形になっており、３つの土蔵があります。この3つの土蔵は屋敷の玄関から主屋の座敷部分を通り抜け奥の蔵に達するように北へ並んで配置されました。このような配置は尾張の町屋建築の特徴と言われています。

参加者の声

素材提供：トリップアドバイザー