旅の道連れはご当地ソング！列車に乗っているだけで聴ける発車メロディが素敵な駅20選

列車が発車するときに駅のホームで流れる「発車メロディ」。近年は発車ベルではなく、メロディを採用している駅が多いですよね。何気なく流れているけれど、土地にちなんだご当地ソングを聴くことができる駅も多数！素敵な発車メロディを採用している駅を全国から20駅厳選しました。

1.　鉄道唱歌/ JR品川駅東海道線ホーム　【東京都】

品川駅が開業130周年を迎えた2002年に発車メロディとして「鉄道唱歌」を東海道線ホームに導入しました。「鉄道唱歌」は明治時代に作られた歌で、新橋から東海道を鉄道で旅する内容。なんと66番まで歌詞があります。東海道線らしいメロディです。

2. 証城寺の狸囃子/JR木更津駅　【千葉県】

木更津市にある證誠寺の「狸囃子伝説」を歌にした童謡「證誠寺の狸ばやし」。JR木更津駅の発車メロディになっています。大正時代に作曲された童謡ですが、現在でも各国語で歌われるなど、世界的に有名な歌です。「どんな歌？」という方は、動画をご覧くださいね！

3. 夕焼け小焼け/ JR八王子駅　【東京都】

夕方5時に、いまだに防災無線から「夕焼け小焼け」が流れるという町も多いのではないでしょうか？この曲は日本昔ながらのどこにでもある光景を歌ったように思えますが、実はこの歌は八王子の風景を歌ったものだったと知っていましたか？

大正時代にこの曲を作詞した中村雨紅さんは、ふるさとの八王子の山に日が暮れた思い出を詞にしたのだそう。八王子駅では中村雨紅さんにちなんで全ホームで発車メロディとして採用されています。

4. 津軽じょんがら節/ JR弘前駅　【青森県】

童謡などが発車メロディになっているケースはよくありますが、ご当地の民謡が発車メロディに採用されているケースもあります。しかも「津軽じょんがら節」！！あの三味線の名曲がどんなふうに発車メロディにアレンジされているか、興味ありませんか？ぜひ弘前駅で耳を傾けてみて！

5. 千の風になって/ JR伊予西条駅・JR大沼公園駅　【愛媛県・北海道】

北海道のJR大沼公園駅には異様に長い発車メロディがあります。約10分間もあり、もはやこれは駅のBGMレベル！！曲は「千の風になって」。ただしホームではなく、改札で流れているようです。

そして愛媛県の伊予西条駅でもこの曲が採用されています。こちらは、テノール歌手秋川雅史さんの出身が西条市ということにちなんでいるとのことです。

6. 希望の轍/JR茅ヶ崎駅　【神奈川県】

茅ヶ崎が誇るミュージシャン、サザンオールスターズ。その代表曲ともいえる「希望の轍」が茅ヶ崎駅の発車メロディに採用されています。この曲が発車メロディになったいきさつは市民の署名活動なのだとか。市民が望み選んだ発車メロディなんて素敵ですね！

7. 晴れたらいいね＆ALMOST HOME / JR池田駅　【北海道】

　

神奈川県茅ヶ崎の誇りがサザンオールスターズなら、北海道池田町の誇りはDREAMS COME TRUE。吉田美和さんが池田町出身ということで、ドリカムのヒット曲2曲がメドレーになったメロディを採用しています。ただし、メロディは10分もあり長めなので、改札で流れているそうです。

8. 栄冠は君に輝く/ JR福島駅新幹線ホーム・JR能美根上駅　【福島県・石川県】

 

「栄冠は君に輝く」は、高校野球でお馴染みのテーマソングです。なぜ兵庫県の甲子園球場最寄り駅ではなく福島なのかといえば、この曲を作曲した作曲家の古関裕而さんが福島市出身だから。作詞家の加賀大介さんの出身地であるJR西日本の能美根上駅でも「栄冠は君に輝く」が使用されています。

また、福島駅では、在来線の発車メロディも同じく古関裕而さん作曲の曲「高原列車は行く」を使用しています。シニア世代には懐かしいメロディですね！

9. あゝ上野駅/ JR上野駅13番線ホーム　【東京都】

シニア世代に懐かしいメロディと言えば、集団就職の時代を井沢八郎さんが歌った「あゝ上野駅」。その時代、東北地方から東京に出る際の終着駅だった上野は、当時のイメージを大切にするため、長らく発車メロディを導入しなかった背景があるそうですが、13番線のこの曲だけは特別ですね。

10. 瀬戸の花嫁/JR予讃線管内及び岡山県内の主要駅　【香川県・岡山県など】

JR四国の高松駅や坂出駅、丸亀駅、今治駅、JR西日本の岡山駅、宇野駅など複数駅で採用されているのが小柳ルミ子さんが歌った「瀬戸の花嫁」。瀬戸内海周辺のご当地ソングとしていまだに愛されている曲です。のんびりとした雰囲気が素敵ですね！

11．ニューヨーク・ニューヨーク/京浜急行生麦駅　【神奈川県】

発車メロディに使われるのは日本の懐メロだけではありません。フランク・シナトラが歌ったジャズの名曲が生麦駅で採用されています。生麦がニューヨークと関係があるわけではなく、CMでこの曲が使われた「キリン一番搾り」の工場が生麦駅そばにあるという縁だそうです。

12．第三の男/ JR恵比寿駅　【東京都】

もう一つ、ビールがらみで有名なのが東京のJR恵比寿駅のメロディ。恵比寿駅そばにはサッポロビールがあり、エビスビール出荷の駅として開業した歴史から、エビスビールのCMでお馴染みの「第三の男」が採用されています。

13. 熱き星たちよ/JR関内駅　【神奈川県】

「熱き星たちよ」は、横浜DeNAベイスターズの応援歌。べイスターズの本拠地球場である横浜スタジアムの最寄り駅が関内駅であることから採用されています。最初は公式戦の期間限定でしたが、現在はいつでも聴くことができます。スタジアムに応援に来たファンが喜びそうですね！

14. ディズニー楽曲/JR舞浜駅・JR鯖江駅　【千葉県・福井県】

周辺のスポットにちなんだ発車メロディと言えば、ディズニーランドの最寄り駅のJR舞浜駅。この駅ではイベント時などディズニーの楽曲を駅の発車メロディとして採用することがあります。ご紹介動画は2016年1月から3月まで限定だった「アナと雪の女王」。

ちなみに、年中ディズニーの曲が聴ける駅としては、北陸本線の鯖江駅が有名で、マリンバで演奏した「ミッキーマウス・マーチ」を聴くことができます。

15. 蒲田行進曲/JR蒲田駅　【東京都】　

ご当地ソングの発車メロディの元祖とも言える蒲田駅の「蒲田行進曲」。蒲田撮影所があったことに由来した選曲で、1997年から使用されています。どことなくもの悲しい感じがしてしまう発車メロディで、郷愁を感じてしまいます。

16. 銀座カンカン娘　/東京メトロ銀座線銀座駅　【東京都】

映画がらみでは、銀座駅の「銀座カンカン娘」の発車メロディも有名です。これは1949年に公開された映画「銀座カンカン娘」の主題歌。シニア世代には懐かしいメロディです。また、日比谷線銀座駅では「銀座の恋の物語」が採用されています。

17．恋するフォーチュンクッキー/東京メトロ日比谷線秋葉原駅　【東京都】

発車メロディは懐メロばかりかと思いきゃ、AKB48もあります。2016年4月より東京メトロの秋葉原駅の発車メロディが「恋するフォーチュンクッキー」に変わりました。秋葉原発のアイドルであるがゆえの選曲というわけです。ちょっと短いけど、耳を澄ませて聴いてみてくださいね！

18. 組曲「四季」/JR大井町駅　【東京都】

クラシック音楽も発車メロディで聴くことができます。JR大井町駅は、劇団四季の専用劇場「四季劇場　夏」の最寄り駅であることから、ビバルディの組曲「四季」のテーマが流れます。また、その時に劇団四季が公演しているミュージカルの音楽を期間限定で採用することもあります。

2011年から13年まで「美女と野獣」のテーマが流れたほか、2013年10月からは「リトルマーメイド」の挿入曲がりんかい線ホームで採用されています。

19. アンパンマンマーチ/JR高知駅　【高知県】

アンパンマンの原作者であるやなせたかしさんの出身地が高知市であることから、JR高知駅の全てのホームで「アンパンマン・マーチ」を聴くことができます。子どもが喜びそうですよね！

20. 鉄腕アトムのテーマ/JR高田馬場駅　【東京都】

 

アニメのテーマ曲といえば最も有名な発車メロディの一つが高田馬場駅の「鉄腕アトム」。手塚プロダクションのオフィスが高田馬場駅そばにある縁で採用、駅利用者に親しまれています。


以上、素敵なご当地メロディが聴ける駅20選をご紹介しました。まだまだ素敵な音楽が流れている駅は全国にたくさんあるので、ぜひ列車で旅するときは、発車メロディにも気をつけて聴いてみてくださいね！！