南国沖縄で見られる花といえば、真っ赤なハイビスカスをイメージする人が多いかと思います。青い空、キラキラの太陽の下で咲き誇るハイビスカスは真夏の沖縄の花の象徴ですが、沖縄にはハイビスカス以外にも美しく可憐な花がたくさんあります。寒い季節に見頃を迎える桜や、沖縄県外ではまだまだ寒くて見られない花も、これからどんどん見られます。これから見頃を迎える沖縄の花々をご紹介します。
寒い1月から2月が沖縄の桜のシーズン!
沖縄県外の桜は春が見頃ですが、沖縄の寒緋桜(カンヒザクラ)は1月から2月に見頃を迎える桜です。カンヒザクラは県外の桜と違い、気温の低下とともに開花するので、桜前線は北から南へと下がっていきます。日本一早く桜が見られるのは沖縄北部なのです!桜と言えばソメイヨシノを思い浮かべる方も多いかと思いますが、カンヒザクラはソメイヨシノとは全く違う姿です。色は濃いピンクで、花は下向きに咲きます。カンヒザクラの枝の下から見上げると可憐に咲き誇るカンヒザクラの花が見られます。1月下旬から2月にかけて、沖縄各地で桜まつりが開催されます。観光しながら立ち寄ってみてはいかがでしょうか。
沖縄の桜の詳細情報
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幻の桜 クメノサクラを見に行こう
沖縄の桜と言えばカンヒザクラなのですが、実はソメイヨシノのような桜も沖縄にはあります。それは白い花びらの花を咲かせるクメノサクラです。沖縄本島の西にある久米島に行かないと見られなかったクメノサクラですが、沖縄本島北部の本部町伊豆味(もとぶちょういずみ)で見ることができます。今から約60年前、久米島から持ち帰られたクメノサクラでしたが、衣食住も事欠く時代、肥料を与えることができずに消滅寸前の状態になってしまいましたが、2009年、カンヒザクラにクメノサクラの穂木を接ぎ木して増やしていき、花見会が開催されるまでに至ったのだそうです。この地域では1月から2月にはカンヒザクラが鑑賞でき、3月にはこのクメノサクラを見ることができます。それぞれ異なった魅力のある桜をぜひ見てみてください。
クメノサクラの詳細情報
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日本一早い開花のつつじを鑑賞
沖縄本島北部にある東村では、本土と比べて2ヶ月ほど早くつつじが咲きます。「日本一早い」と銘打ったつつじ祭りが毎年3月に開催されます。会場は、4ヘクタールもの広大な敷地面積がある東村村民の森つつじ園です。
沖縄特有のケラマツツジをはじめ、計8種類のつつじが植えられています。太平洋の海と、赤・ピンク・赤紫・紫色・白などの様々な色彩のつつじが一面に映える景観は圧巻です。
東村村民の森つつじ園の詳細情報
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住所/沖縄県国頭郡東村平良766-1 - 東村村民の森つつじ園の詳細情報はこちらから>>
クチコミで地元の人に人気!田園風景の中に咲くオクラレルカ
毎年3月終わり頃に開花して4月上旬から下旬にかけて見頃を迎えるオクラレルカという花があります。すーっと伸びたスマートな緑色の茎と細長い葉に、薄い紫色の大きな花びらが印象的な気品のある姿をしています。
沖縄本島北部大宜味村(おおぎみそん)の集落にある水田地帯で、生花やフラワーアレンジメントの素材として県外に出荷するために栽培されているのだそうです。集落自体の牧歌的な風景も手伝って、この時期の花見スポットとしてクチコミで沖縄県内に広がりました。
オクラレルカの花言葉は「良い知らせ」です。もしかしたら旅行中にグッドな情報が手に入るかも知れません。
喜如嘉のオクラレルカの詳細情報
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住所/沖縄県大宜味村喜如嘉の水田 - 喜如嘉のオクラレルカの詳細情報はこちらから>>
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