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ポルトガルに行くには、主にヨーロッパの各都市で乗換えをしなければならず、時間もかかってしまいます。でも、ヨーロッパ旅行の人気他国のように派手さはないものの、のんびり落ち着いた雰囲気と絶景が人気の穴場的スポット。大航海時代の栄華あり、世界遺産あり、懐かしいような美味しいグルメあり、芸術あり・・・ポルトガルらしい絶景を10選んでみました。1. ケーブルカー/路面電車がある風景 【リスボン】
Jose Carlos Machado
情緒あふれるリスボンの町。その町を一層独特な風景にしているのが黄色い車体の路面電車やケーブルカー。旧市街の街並みや、民家が迫る狭い路地を縫うように走っています。歩いて散策もいいけど、電車に乗ってみるのがおすすめ。こんな狭い路地にケーブルカーが入ってきているという、日本だったらちょっと考えられないような風景ですよね!石畳の道路に線路が敷かれています。リスボンは坂が多いので、ケーブルカーが発達したんですね。
坂の頂上からは海が見えます
http://www.travelmoodz.com/en/destination/portugal/lisbon/lisbon
ケーブルカーの頂上からは狭い路地の旧市街の向こうに真っ青な海が見えます。それがリスボンの日常的な風景。坂の町であるリスボンならでは。何段も続く階段。下を振り返りながら歩いて登るだけでも楽しいものです。歩き疲れたらちょっとケーブルカーの中でのんびり景色を見ながら休憩してみても!
■ 基本情報
- ・名称: ケーブルカー/路面電車
- ・住所: リスボン市内各地
- ・公式サイトURL: http://carris.transporteslisboa.pt/en/home/
2. オビドスの街並み 【オビドス】
lele3100
ブドウ畑の丘の上にある中世の城壁に囲まれた小さな町オビドス。白壁の家々が軒を連ね、土産物屋やレストランなどのショップが並ぶディレイタ通りは観光客に人気です。白壁に映えるブーゲンビリアの花が美しく、可愛らしい街並みです。とても統一感が合って、どこも城壁に窓は突き出ていない壁に埋まっているタイプの家。街灯がところどころに設けられており、ノスタルジーを感じます。路地はちょっと狭く、車が通るのは少し大変そう。
谷間の真珠
David Sim
1282年にディ二ス王妃イザベルが訪れた際「谷間の真珠」と呼び、町は王妃に愛されたのだそう。それ以来何世紀にもわたり、この町はポルトガルの王たちは王妃に結婚の際にこの町を捧げてきたのだそう。中世の時代から「可愛い町」だったんですね。リスボンバスターミナルからテージョ交通でアルコバサまで行きます。ちょっと街の中心からは離れているのですが、郊外まででて観光する価値はありますよ。今度この谷間の真珠を見に行きませんか?
■ 基本情報
- ・名称: オビドス
- ・住所: Obidos, Portugal
- ・アクセス: リスボンバスターミナルよりテージョ(Tejo)交通「アルコバサ(Alcobaca)」行きで1時間10分
- ・公式サイトURL: http://www.cm-obidos.pt/
3. 勝利のサンタ・マリア修道院 【バターリャ】
http://www.panoramio.com/photo/61206474
アビドス王朝ジョアン1世が1385年アルジェバロータの戦いで勝利し、ポルトガルの独立を守ったことを記念して建立した修道院。ジョアン1世の家族眠る礼拝堂があるほか、マヌエル様式の彫刻が見事。隣接する未完の礼拝堂の数々の彫刻も必見。1983年ユネスコの世界遺産に登録。時は1300年台にまで遡ります。そんなに前から豪華な建物を造れるヨーロッパの技術や文化は偉大ですよね!今でこそ古びてしまってはいますが、それゆえに歴史を感じる観光価値のある建物となっています。
http://tigalinha.pt/?poi=mosteiro-da-batalha
■ 基本情報
- ・名称: 勝利のサンタ・マリア修道院 (Mosteiro da Batalha)
- ・住所:Largo Infante Dom Henrique, 2440 Batalha, Portugal
- ・営業時間: 9:00-18:00(冬季は17:00まで)
- ・定休日: クリスマスなど
- ・公式サイトURL: http://www.mosteirobatalha.pt/pt/index.php
4. ポルタス・ド・ソル広場からの眺め 【リスボン】
Rob Hurson
リスボンのサンタ・ルジア教会の近くにある広場「ポルタス・ド・ソル広場」。ここはリスボンのビスタポイントの1つで、アルファマ地区やテージョ川が眼下に広がる絶景スポット。近隣にカフェなどもあるので、観光がてら一休みするのもおすすめ。ここに来れば、ポルトガルに来た!と言う実感も持てます。青い海に山の斜面に立った背の低い建物群。ちょっとギリシャのエーゲ海の景色をも髣髴とさせる趣ですね。景観を保つために屋根の色はオレンジ色に統一されています。
■ 基本情報
- ・名称: ポルタス・ド・ソル広場 (Largo das Portas do Sol)
- ・住所: R. São Tomé 84A, 1100-563 Lisboa, Portugal
- ・アクセス: 路面電車28番「サンタルジア展望台(Miradouro de Santa Luzia)」下車すぐ
5. バイロ・アルトの路地 【リスボン】
http://www.twisper.com/magazine/top-10-2/top-10-great-neighbourhoods-to-live-in/).jpg
リスボンの旧市街「バイロ・アルト」は、住居と商業地区がある昔ながらの街並み。ファドの聴けるクラブや酒場が多く集まるのもこのあたり。バイロ・アルト住民の自家用車や救急車を除いて、車の乗り入れが禁止されており、いつも静か。住民が食料の買い出しに出かけ、洗濯物を干す…そんな伝統的な暮らしが見られます。通行車両がないため、歩きながら気を使う必要がありません。町並みを見ながらゆっくりと歩いていても大丈夫!迷惑にはなりませんから。ポルトガルのリスボンの旧市街となっており、昔繁栄していた事を物語る跡が見られます。
■ 基本情報
- ・名称: バイロ・アルト地区 (Bairro Alto)
- ・住所: Bairro Alto, Lisbon Portugal
6.ロカ岬 【コラレス】
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AD%E3%82%AB%E5%B2%AC
ユーラシア大陸最西端のロカ岬は大西洋に突き出す140mの高さの断崖に建つ岬。「ここに地終わり海始まる」というポルトガルの詩人ルイス・デ・カモンイスの叙事詩の言葉が刻まれた碑があります。日の出前と日の入り後に発生する空が濃い青色に染まる「ブルーアワー」は上記写真のように神秘的。シントラかカスカイスからバスに乗ってここまでやってきます。眺めがキレイだから心まで落ち着きますよ。特に晴れた日に訪れるのがおすすめです。海の青さと空の青さ、緑の美しさと建物の白さがマッチしています。
Luca Boldrini
■ 基本情報
- ・名称: ロカ岬(Cabo da Roca)
- ・住所: Estr. do Cabo da Roca s/n, 2705-001 Colares, Portugal
- ・アクセス: シントラもしくはカスカイスよりStagecoachino 403番のバスに乗車
7. べレンの塔 【リスボン】
http://en.wikipedia.org/wiki/File:Torre_de_Bel%C3%A9m,_Lisbon,_Portugal.JPG
リスボンのべレン地区にあるマヌエル1世の明により1515~21年に建てられたマヌエル様式の優美な塔。大航海時代には海外から戻った船を王がここで謁見した一方で、地下水牢として政治犯が収容されていたこともあります。マヌエル様式とは大航海時代の繁栄を象徴するポルトガル特有の建築様式のこと。ちなみに大航海時代というと、日本では室町時代後期~戦国時代~江戸時代初期になりますね。市電の15番でジェロニモス修道院までアクセスして15分ほど歩きます。
■ 基本情報
- ・名称: べレンの塔 (Tower of Belem)
- ・住所: Av. Brasília, 1400-038 Lisboa, Portugal
- ・アクセス: 市電15番「ジェロニモス修道院(Mosteiro Dos Jerónimos)」下車徒歩15分
- ・営業時間: 10:00-17:00
- ・定休日: 月曜日
- ・電話番号: +351 21 362 0034
- ・料金: 3ユーロ(周辺施設との割引もあり)
- ・公式サイトURL: http://www.torrebelem.pt/pt/index.php
8. 洗濯物がはためくアルファマ地区 【リスボン】
Andrea Demagistris
迷路のような路地が入り組む旧市街アラファマ地区は古きよき庶民の町。洗濯物がはためき、洗濯場(洗い場)が街中に点在しています。魚や野菜が並ぶ屋台は庶民のマーケット。いつも人々の活気と一般市民の生活感がにじみ出ています。建物にもかなり年季が入っており、古い町並みであることが分かります。洗濯物は頭上ではためいているため、落ちてこないかちょっと心配になりますが、住民は独自のノウハウを持っており、洗濯バサミでしっかりとめられているので大丈夫!
■ 基本情報
- ・名称: アルファマ地区 (Alfama)
- ・住所: Alfama, Lisbon Portugal
9. ポルト歴史地区 【ポルト】
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9D%E3%83%AB%E3%83%88
ポルトガル北部にある第2の都市ポルトは、まるで絵葉書の中に迷い込んだような街並み。旧市街地は、「ポルト歴史地区」としてユネスコの世界遺産に登録されています。18~19世紀には、このポルト港から特産ワインがイングランドに輸出され、「ポートワイン」と呼ばれ、有名になりました。■ 基本情報
- ・名称: ポルト歴史地区 (Historisch centrum van Porto)
- ・住所: Porto, Portugal
- ・アクセス: ポルトガル国鉄「オリエンテ」駅より約2時間半
- ・公式サイトURL: http://whc.unesco.org/en/list/755/
10. ピコ山の風景 【アゾレス諸島】
http://ja.wikipedia.org/wiki/アゾレス諸島.
リスボンの西方にある大西洋のアゾレス諸島は、9つの島から成っています。岩盤を砕いて割れ目に苗を植えて地面に這わせたピコ島のブドウ畑の風景は、ユネスコの世界遺産にも登録されています。収穫は手作業で行なわれ、「ピコワイン」の名で優れたワインとして知られています。標高2351mの火山ピコ山はポルトガル最高峰。■ 基本情報
- ・名称: ピコ山 (Mt. Pico)
- ・住所: Pico, Portugal
- ・アクセス:リスボンからフェリーでアクセス