mdxdt
http://blogs.yahoo.co.jp/yo1414na/60181879.html
奈良の仏像と聞いてパパパっと思い浮かぶ方はかなりの奈良通です。東大寺の大仏様は修学旅行で見たことあるけど…なんて方が多いのではないでしょうか??奈良と言えば仏像。それも全国にある国宝の三分の一もこの地域に集まっていると言いますからスーパースポットでしょう!! 学生の時に訪問した人も、大人になって初めて訪問する方も、誰でもこれら多くの貴重な仏様を拝見する事ができてしまうのです!!1.阿修羅像(興福寺)
阿修羅の名は、梵語のアスラ(Asura)の音写で「生命(asu)を与える(ra)者」からきているといわれています。 インドでは、大地を干上がらせる太陽神として帝釈天と戦う悪の戦闘神とされましたが、仏教にとりいれられてからはお釈迦様を守護する神と位置付けられました。三面六臂といって三つの顔と6本の腕を持つ姿で表現され、少年のような物憂げな表情は多くの人を虜にしてやみません。
■ 基本情報
- ・名称: 興福寺
- ・アクセス:近鉄奈良線近鉄奈良駅下車徒歩7分
- ・営業時間: 国宝館・金剛堂:9:00~17:00(入館は16:45まで)
- ・定休日: 年中無休
- ・料金: 国宝館・金剛堂連帯共通券 大人850円 中高生600円 小学生250円
- ・公式サイトURL: http://www.kohfukuji.com/property/cultural/001.html
2.龍燈鬼立像(興福寺)
四天王像に踏みつけられる邪鬼を独立させ、仏前を照す役目を与えたものです。 画像右が天燈鬼像。2本の角と3つの目を持ち、口を大きく開き、やや横目で前方をにらみ、左肩に乗せた燈籠(とを左手で支えてます。画像左は龍燈鬼像。腹前で左手で右手の手首を握り、右手は上半身に巻きついた龍の尻尾をつかみ、頭上に乗せた燈籠を上目づかいににらみます。今では色が褪せてしまっていますが、もともとはそれぞれ鮮やかな青と赤に彩色されていました。阿吽・動静・赤青において対をなす像です。
■ 基本情報
- ・名称:興福寺
- ・アクセス: 近鉄奈良線近鉄奈良駅下車徒歩7分
- ・営業時間: 国宝館・金剛堂:9:00~17:00(入館は16:45まで)
- ・定休日: 年中無休
- ・料金: 国宝館・金剛堂連帯共通券 大人850円 中高生600円 小学生250円
- ・公式サイトURL: http://www.kohfukuji.com/property/cultural/001.html
3.盧舎那仏(東大寺)
おそらく日本で最も有名な仏像です。大仏様と呼ばれていますが、正式名称は「盧舎那仏」と言います。聖武天皇の名を受け745年に制作が始まり752年に完成しました。何度も戦災に遭い修理を重ねたために、当時のまま残っているのは台座と膝頭の部分だけです。 http://ja.wikipedia.org/
ところで、どうして聖武天皇はこんなにも大きな仏像を作ろうと考えたのでしょうか?聖武天皇が在位していた天平時代は、干ばつ・飢饉・地震・天然痘の大流行など非常に苦しい時代でした。「華厳経」という仏教書には「お釈迦様の身長を10倍にすることで、無限大の宇宙を表現する」ということが解かれており、この教えを受けてこれほどにも巨大な仏像を作らせたと考えられています。 ■ 基本情報
- ・名称: 東大寺
- ・アクセス:奈良駅から市内循環バス「大仏殿春日大社前」下車徒歩5分
- ・営業時間: 11~2月 8:00~16:30
- 3月 8:00~17:00
- 4~9月 7:30~17:30
- 10月 7:30~17:00
- ・料金: 中学生以上500円、小学生300円
- ・公式サイトURL: http://www.todaiji.or.jp/index.html
4.薬師如来三尊像(薬師寺)
薬師如来はまたの名を医王如来ともいい、医薬を備えた仏様です。病に対してお手に持った法薬(応病予薬)で、苦を抜き楽を与えてくれる(抜苦予楽)仏さまとして古来より人々から信仰を集めてきたのです。また三尊とは薬師如来を中尊とし、日光菩薩を左脇侍、月光菩薩を右脇侍とする三尊形式のことを指します。この時の左右は参拝者からではなく、中尊である薬師如来からみての左右を指します。
■ 基本情報
- ・名称: 薬師寺
- ・アクセス: 西ノ京駅下車すぐ
- ・営業時間: 午前8時半(開門)~午後5時(閉門) 但し入山申込受付は午後4時半まで
- ・料金: 大人800円 中高生700円 小学生300円
- ・公式サイトURL: http://www.nara-yakushiji.com/index.html
5.聖観世音菩薩像(薬師寺)
仏教では、色泣き色を見、音なき音を聴く…心の目で見ることを「観」といいます。 この観の働きをもって私たちの悩みや苦しみや悶えをお救い下さるのが観音菩薩です。薄い衣の下からおみ足が透けて見える彫刻方式はインドのクプタ王朝の影響を受けたといわれています。 日本屈指の美しいお姿の仏像です。
■ 基本情報
- ・名称: 薬師寺
- ・アクセス: 西ノ京駅下車すぐ
- ・営業時間: 午前8時半(開門)~午後5時(閉門) 但し入山申込受付は午後4時半まで
- ・料金: 大人800円 中高生700円 小学生300円
- ・公式サイトURL: http://www.nara-yakushiji.com/index.html
6.百済観音(法隆寺)
国宝百済観音像は、飛鳥時代を代表する仏像で、広隆寺所蔵の弥勒菩薩像などと ともに、昭和26年に初めて国宝に認定された作品の一つです。すらりとした体つきとアーモンド愛とでもいうべき涼しげな目元が神秘的で、多くの随筆などにも取り上げられています。本来、百済観音は、虚空像菩薩として伝わっていました。虚空とは、宇宙を意味し虚空菩薩は宇宙を蔵にするほど富をもたらす仏様ということなのです。 つまり、百済観音とは宇宙の姿を人の形に表したものなのです。
■ 基本情報
- ・名称: 法隆寺
- ・アクセス:①JR法隆寺駅より 徒歩約20分バス「法隆寺門前」行き、法隆寺門前下車
- ②JR王寺駅より バス「春日大社・奈良」行き、法隆寺前下車
- ③近鉄奈良駅より バス「JR王寺駅」行き・「法隆寺」行き、法隆寺前下車
- ・営業時間: 午前8時~午後5時(2/22~11/3)
- 午前8時~午後4時半(11/4~2/21)
- ・料金: 一般1,000円/小学生500円 (西院伽藍内、大宝蔵院、東院伽藍内共通)
- ・公式サイトURL: http://www.horyuji.or.jp/
7.弥勒菩薩(中宮寺)
台座に腰掛けて左足を下げ、右足先を左大腿部にのせて足を組み、折り曲げた右膝頭の上に右肘をつき、右手の指先を軽く右頰にふれて思索する姿の弥勒菩薩像です。弥勒菩薩の神秘的なほほえみは、アルカイックスマイルとしてしられ、またロダンの考える人にポーズが似ていることから西洋では、「東洋の詩人」という愛称でも知られています。
■ 基本情報
- ・名称: 中宮寺
- ・アクセス: ①JR法隆寺駅から法隆寺門前行きバス終点下車徒歩8分
- ②近鉄筒井駅から王寺駅行きバス「中宮寺前」下車徒歩5分
- ・営業時間: 10/1~3/20: 9時~16時(受付~15時45分)
- 3/21~9/30: 9時~16時30分(受付~16時15分)
- ・料金: 大人500円・中学生400円・小学生250円
- ・公式サイトURL: http://www.chuguji.jp/index.html
8.東大寺 不空羂索観音立像(法華堂)
三月堂(さんがつどう)の名で知られる奈良の東大寺・法華堂には不空羂索観音(ふくうけんさくかんのん)という仏様がいます。仏教でいう六道輪廻の一つ「人道」の救済を行われるというのがこの観音様で、不空羂索とは目に見えない縄の事。観音様は正式には観自在菩薩(かんじざいぼさつ)と言って、色のあるこの世の物すべては空であるという教えが有名ですが、不空羂索と呼ばれる目に見えない縄を使って世の人々を苦しみから「仏道」へ済うお役目も持っているのです。
ちなみにこの三月堂(さんがつどう)の観音立像は3っつの目と8本の腕を持っていて、そんなこの世のあり様をじっくりと観察されて、今にもお力をふるわれようとしているお姿なのでしょう。
■ 基本情報
- ・名称: 東大寺
- ・住所: 〒630-8211 奈良県奈良市雑司町406−1
- ・アクセス: 奈良駅から市内循環バス「大仏殿春日大社前」下車徒歩5分
- ・営業時間: 11~2月 8:00~16:30
- 3月 8:00~17:00
- 4~9月 7:30~17:30
- 10月 7:30~17:00
- ・電話番号: 0742-22-5511
- ・料金: 中学生以上500円、小学生300円
- ・公式サイトURL: http://www.todaiji.or.jp/index.html
9.法隆寺 救世観音立像(夢殿)
聖徳太子の創建で知られる国宝法隆寺。このお寺に夢殿という仏殿があります。夢殿は太子の生前に住居であった事から、聖徳太子等身大の像とされる秘仏・救世観音像がまつられてあります。春と秋の年2回のみご開帳されるこの仏様は全身は金箔につつまれ、深い慈しみと悲しげな表情の入り混じった微笑みを浮かべておられます。実はこの秘仏である観音様は聖観音を基にした六道輪廻を救済するお役目の観音様のお姿ではなく、観音様の総称ともいうべき立像で、それは聖徳太子が観音様の生まれ変わりだとする熱い信仰が今も生きている証なのでしょう。
ちなみに明治時代にはじめて確認されるまでは全くの秘仏で、大変長い間、寺の僧侶はもちろん、誰一人として見る事が許されなかったようです。
基本情報
- ・名称:法隆寺 救世観音立像(夢殿)
- ・住所:〒636-0115 奈良県生駒郡斑鳩町法隆寺山内1の1
- ・アクセス:JR法隆寺駅より徒歩約20分 バス「法隆寺門前」行き、法隆寺門前下車
- ・拝観時間:午前8時~午後5時(2/22~11/3)午前8時~午後4時半(11/4~2/21)
- ・電話番号:0745-75-2555
- ・料金:個人/ 一般1,500円 小学生750円 団体/一般1,200円/大学・高校生1,050円
- ・公式サイトURL:http://www.horyuji.or.jp/
10.法隆寺 釈迦三尊像(金堂)
この釈迦三尊像は金堂の本尊であり、聖徳太子の病気平癒を発願して造られたお像とされているものです。釈迦如来座像のお顔はこの時代独特のアルカイックスマイルといわれる微笑みをしておられ、脇には女性的な顔形の菩薩立像が従っているものです。このお釈迦様の姿格好を拝見すると、やはり法隆寺オリジナルという感じを受け、他には見られないお像だという事が分かります。そこには強者を讃えるものはなく、何か異様な力を持った姿でもない現実的なものがあると思います。
ちなみに、光背には火焔文が見られ、何か強い力が迫ってくるのを感じます。仏教が日本に伝来して、この世界最古の木造建築が建立されるまでには色々な事が起きたのでしょう。
基本情報
- ・名称:法隆寺 釈迦三尊像(金堂)
- ・住所:〒636-0115 奈良県生駒郡斑鳩町法隆寺山内1の1
- ・アクセス:JR法隆寺駅より徒歩約20分 バス「法隆寺門前」行き、法隆寺門前下車
- ・拝観時間:午前8時~午後5時(2/22~11/3)午前8時~午後4時半(11/4~2/21)
- ・電話番号:0745-75-2555
- ・料金:個人/ 一般1,500円 小学生750円 団体/一般1,200円/大学・高校生1,050円
- ・公式サイトURL:http://www.horyuji.or.jp/
11.法華寺 国宝十一面観音立像
法華寺は天平時代の創建で1300年近く続くお寺。開基は東大寺を建立した聖武天皇の奥様の光明皇后です。このお寺の本尊である十一面観音立像は光明皇后の姿を写したと言い伝えられていて、今にも動きそうなその一瞬をとらえたかのような印象を受けるものです。六道輪廻の救済から修羅道には十一面観音とありますが、この観音様は蓮の花と葉を交互にされた独特の光背を持たれていて、日本おける木彫のマスターピースと言われているほどのものです。修羅の道の池に咲く蓮を背に歩かれる観音様のお姿でしょう。
ちなみに法華寺には地下に皇后宮とされる遺構もあって、実際に光明皇后の住居であったようです。そのため、法華寺御所とも呼ばれていたとか。
■ 基本情報
- ・名称:法華寺 十一面観音立像
- ・住所: 〒630-8001 奈良市法華寺町 882
- ・アクセス: JR奈良駅より バスにて西大寺駅行き法華寺下車 徒歩3分
- ・拝観時間: 9:00~17:00
- ・電話番号: 0742-33-2261
- ・料金: 大人700円 中学生500円 小学生300円 身障者350円
- ・公式サイトURL: http://www.hokkeji-nara.jp/
12.金峯山寺 蔵王権現
奈良県吉野郡にある金峰山寺は修験道を開いた役小角によるお寺です。本尊の蔵王権現は今から1300年近く前に役行者が千日の修行にて感得された仏様だそうで、約7メートルもある大きなもの。権現とは権(仮り)に現われるという意味で金峰山寺では過去、現在、未来を表す三体の仏様をお祀りしています。蔵王権現の風貌は密教の明王像にかなり似ていて、同じように激しく怒っていますが、やはりなぜか真っ青なお顔だちです。しかし、三体のお怒りの仏様のうち、過去を表す仏様は釈迦如来、現在を表す仏様は千手観音、未来を表すのは弥勒菩薩とされていて、これが金剛蔵王という「金剛界」と「胎蔵界」の二つを統べるという意味になるそうで、神仏習合の修験道に相応しい仏様でしょう。
■ 基本情報
- ・名称: 金峯山寺 蔵王権現
- ・住所: 〒639-3115 奈良県吉野郡吉野町吉野山
- ・営業時間: 8:30分~16:30
- ・電話番号: 0746-32-8371
- ・特別拝観料 大人 1,000円 中高生 800円 小学生 600円
- ・オススメの時期: 平成28年4月1日(金)~5月8日(日)
- ・公式サイトURL: http://www.kinpusen.or.jp/zao/
13.室生寺 釈迦如来立像(金堂)
女人高野として知られ、美しい五重塔を持つ室生寺は三重県境に近い室生の地にある奈良のお寺。このお寺のご本尊である釈迦如来立像は平安時代前期の作品。貴重な光背を持つご本尊は元々は薬師如来だったもので、「室生寺様」という漣波式の流れるような独特の衣紋がその特徴です。釈迦如来様の姿形は親しみある黒々としたお顔だちでありながら、堂々とお立ちになっており、平安時代の絵画資料でもある「板光背」には華やかな宝相華や唐草文が描かれています。さらには七仏薬師がまるで宙を舞っているかのように見え、唐草文様はまるで火炎のように揺らめいているとの評判です。
ちなみに室生寺には草創に竜神が関係している事で善男善女竜王にまつわる伝説もあります。
基本情報
- ・名称:室生寺 釈迦如来立像(金堂)
- ・住所:〒633-0421 宇陀市室生78
- ・アクセス:近鉄室生口大野駅から室生寺前行きバス終点下車徒歩5分
- ・拝観時間:4月1日~11月30日 8:30~17:00
- 12月1日~3月31日 9:00~16:00
- ・電話番号:0745-93-2003
- ・料金:大人600円・子供400円 団体(30名以上) 大人500円 子供300円
- ・公式サイトURL:http://www.murouji.or.jp/hotoke/p1.html
14.新薬師寺 薬師如来座像
新薬師寺は、光明皇后が聖武天皇の病気平癒を願って開かれたと伝えられるお寺です。ご本尊の薬師如来は木彫り。一本のカヤから本体(頭・胴体)が作られていて、手や足はカヤの寄木との事ですが、すべて丸彫したかのように作られています。薬師如来は東方浄瑠璃世界の教主とされ、新薬師寺の如来様の姿形は目を大きく見開いたお顔だちに、ふくよかなそのお体から右手を挙げられ施無畏印とし、左手には薬壺を持っています。
像の体内には平安時代の法華経(国宝)8巻があって、光明皇后が聖武天皇の病気平癒祈願のために納められたものかとも思います。
基本情報
- ・名称:新薬師寺 薬師如来座像
- ・住所:〒630-8301 奈良県奈良市高畑町 高畑町1352
- ・アクセス:JR奈良駅より タクシーで!0分
- ・参拝時間:9:00〜17:00
- ・電話番号:0742-22-3736
- ・料金:個人/ 大人・大学生600円 中高生350円 小学生150円
- 団体/ 大人・大学生550円 中高生300円 小学生120円
- ・公式サイトURL:http://www.shinyakushiji.or.jp/
寺社仏閣を見るなら京都、仏像を見るなら奈良…と言われるほど奈良には素晴らしい仏像がたくさんあります。奈良は日本の心の原点だとも言われています。国の宝にもなっている貴重な仏像に対面する時、日々の喧騒から離れた気持ちになって、落ち着いた安らかな心を取り戻す良い機会をもらえる場所かも分かりません。訪問したお寺での、そんな偶然の出会いも期待できると思います。まずはあまり硬くならず、柔軟な感性で仏像の美しさを堪能しましょう。
素材提供:トリップアドバイザー