Kentaro Ohno
首都圏きっての古都、鎌倉には多くの歴史的建造物、そして文化財がひしめいています。諸仏・諸遺構の貴重なこと、決して東京にひけはとりません。都心に一番近い古都の国宝をご紹介します!
1、国宝 円覚寺舎利殿
http://www.rekishi-tabi.jp/kokuhou/engakuji/shariden/shariden.html
臨済宗円覚寺派の大本山「円覚寺」。鎌倉時代、弘安5年(1282年)に創建されたお寺です。 国宝である舎利殿は、 神奈川県で唯一の国宝建造物。 代々の住持を祀る「塔頭」の一部として 、舎利殿が存在します。舎利殿は通常は非公開で、 正月3が日と11月3日前後の特定日にのみ、外観だけが公開されます。内部は一般公開はありません。
舎利殿は実は消失していた?
創建当時の舎利殿は、火災により焼失しており、 現在のものは、15世紀(室町時代中期)に建築されたものと 推測されています。 元から、円覚寺に建設されたものではなく、 鎌倉市西御門にあった尼寺、太平寺(現在は廃寺)の仏殿を移築したものです。■ 基本情報
- ・名称: 円覚寺
- ・住所: 神奈川県鎌倉市山ノ内
- ・アクセス:JR北鎌倉駅[出口]から徒歩約8分
2、国宝 円覚寺梵鐘
http://okadosblog.blogspot.jp/2011/04/blog-post_28.html
舎利殿と同じ円覚寺の境内にあります。仏殿の東側の階段を上ると鐘楼が見え、そこに梵鐘が架かっています。高さは2.6mを超え、貫禄のある姿。正安3年(1301年)、北条貞時が寄進したものです。実際に作成したのは、鋳物師の物部国光という人物です。正式名称は「洪鐘(おおがね)」といいます。
3、国宝 建長寺梵鐘
http://okadosblog.blogspot.jp/2011/04/blog-post_28.html
建長寺は、鎌倉時代建長5年(1253年)に創建されています。山門右手の鐘楼にかかっている梵鐘が、国宝指定されているものです。高さ約2.1mで、1255年に鋳物師物部重光が制作したもの。建長寺の創建当時の貴重な史料です。刻まれた銘は、建長寺を開山した僧侶、南宋の蘭渓道隆が書いたものと言われています。
■ 基本情報
- ・名称: 建長寺
- ・住所: 神奈川県鎌倉市山ノ内8
- ・アクセス: JR北鎌倉駅[出口]から徒歩約20分
4、国宝 高徳院清浄泉寺 阿弥陀如来坐像 (鎌倉大仏)
http://japan-yoshino.blogspot.jp/2011/04/blog-post.html
いわゆる鎌倉の大仏はこの方のこと。総高13.3m、台座を含めると19.3mにもなります。作者は不明ですが、鎌倉らしい作風が特徴。運慶とその一派、そして中国の宋代の仏師、双方の特徴をよく引き継いでいると言われています。建長4年(1252年)に造立が開始され、当初は大仏殿におさめられていましたが、「1334(建武元)年および1369(応安二)年の大風と1498(明応七)年の大地震によって損壊に至った」と記録にあります。以後は露座となり、現在に至ります。
■ 基本情報
- ・名称: 高徳院清浄泉寺
- ・住所: 神奈川県鎌倉市長谷4-5-1
- ・アクセス: 江ノ電 長谷駅から徒歩約7分
- ・拝観時間: 4月~9月 午前8時~午後5時30分
- 10月~3月 午前8時~午後5時
- ・大仏胎内拝観時間: 午前8時~午後5時
オススメの周り方
http://photozou.jp/photo/photo_only/2296799/176198886?size=624
鎌倉へ行ったら、江ノ電にも乗ってのんびりとした雰囲気も味わっていただきたいものです。江ノ電の一日乗車券「のりおりくん」を利用すれば、大人一日600円で江ノ電が乗り放題です。さらに、JR東日本で販売されている「鎌倉・江ノ島フリーパス」なら、鎌倉エリアのJR線、江ノ電、湘南モノレールまでもが700円で乗り放題。
建長寺「円覚寺」から鎌倉の大仏まで、これ1枚で回ることができます。鎌倉は、梅雨にはあじさい、夏には緑と自然のみどころも満載です。是非ゆったりと回ってみてくださいね。