深田久弥の『日本100名山』といえば、いくつか山の名前を知っている方も多いでしょう。日本100名山はどの山をとっても、秀麗で特徴ある山ばかり!今回はその中からさらに厳選!して、ここだけは知っておきたい、知ってほしい、日本のすばらしい10座の山を、北から順に選んでみました♪機会があれば、ぜひ訪れてみてください!
1.大雪山(たいせつざん)
大雪山は北海道のほぼ中央にある最高峰で「北海道の屋根」と言われています。エゾノハクサンイチゲやホソバウルップソウなどの豊富な花々があふれる魅力的な山です。2000m級の山々が連なる大きなスケール、眺望、山の大きさを実感します。「北海道はでっかいぞう!」叫びたくなる大きさ、そのままです(笑)。
北海道の屋根!ですね!一早い紅葉がすばらしい、ロープウェーで、楽に高いところ、旭岳方面へ行けるのもいい。また麓からの大雪の山並みも美しい。登ってもよし、眺めてもよしです。
■ 基本情報
- ・名称:大雪山(たいせつさん)連峰
- ・標高:最高峰 旭岳2290m
- ・場所:北海道上川郡東川町 ・頂上までの所要時間:
- ・公式サイトURL:
- 大雪山層雲峡・黒岳ロープウェイ http://www.rinyu.co.jp/modules/pico01/
- 大雪山旭岳ロープウェイ http://wakasaresort.com/asahidakeropeway/
○旭岳温泉コース
姿見までロープウェイ利用 =以後徒歩 旭岳頂上まで 約2時間30分
○層雲峡温泉コース
黒岳7合目までリフトとロープウェイ=以後徒歩 旭岳頂上まで 5時間
2.早池峰山(はやちねさん)
早池峰山の地層は約5億年前にできたとされ、日本では最も古い山のひとつといわれています。かつては海上の船からの目印にも使われ、今も山岳信仰の霊山として崇拝されています。 yari3180m
岩稜あり木道ありと、変化に飛んでいる登山道。山頂が近づくにつれ岩も大きくなっていきます。足元にはくれぐれも注意が必要です!頑張ったら絶景が待っていますよ〜♬ 早池峰山は、高山植物の宝庫、花の名山です。特に日本のエーデルワイスとよばれる「ハヤチネウスユキソウ」が咲く7月は多くの登山者が訪れます。ハヤチネウスユキソウは『瀬織津姫の化身』とも言われている美しい花!柳田国男の「遠野物語」にも数々の伝説が語られている早池峰山は、やっぱり名峰ですね♪
お気楽には登れないので、それなりの準備をお願いします。車で河原坊まで行き、そこから早池峰山へ登ります。下山は山頂から東江約500m行き、南側に下ります。小田越から西に林道を約3km歩くと元の河原坊に…
■ 基本情報
- ・名称:早池峰山(はやちねさん)
- ・標高:1917m
- ・場所:岩手県遠野市 ・頂上までの所要時間:
- ・公式サイトURL:遠野市役所
- http://www.city.tono.iwate.jp/index.cfm/25,10403,122,147,html
○河原の坊コース 約3時間 ○小田越コース約2時間30分
3.燧ヶ岳(ひうちがだけ)と至仏山(しぶつさん)
TANAKA Juuyoh (田中十洋)
燧ヶ岳は、尾瀬のシンボル的な山です。尾瀬ヶ原を歩いて辿る燧ヶ岳の頂上からは、眼下の尾瀬ヶ原、尾瀬沼の景色はもちろん、360度のパノラマが広がります。四季折々に変化する雲上の楽園「尾瀬ヶ原」は、まるで自分のためだけの庭のよう♪ houroumono
燧ヶ岳と至仏山(百名山です!)このふたつはセットといってもいいでしょう。尾瀬ヶ原に水芭蕉がひろがる風景はまさに絶景! ♬ 夏がく〜れば… と歌いたくなりますね。写真は尾瀬ヶ原から至仏山を見たところです。 尾瀬沼の秋です。ため息がでるような秋の風情!尾瀬ヶ原、尾瀬沼、燧ヶ岳、至仏山、四季折々の情景は、一年中どの季節に訪れても感動します!
10月の紅葉シーズンに行きました。 朝8時で駐車場はほぼ満車です。 色々なルートがあるので、泊まりがけで本格的にハイキングするもよし、散歩気分でのんびりするもよし、初心者でも楽しめます。 いちばんやさしいコースは最初と最後以外ほとんど平坦なので普段運動不足ながらも15km歩けました。空気も綺麗です!
■ 基本情報
- ・名称:燧ヶ岳(ひうちがだけ)至仏山(しぶつさん)
- ・標高:燧ヶ岳(柴安嵓)2356m 至仏山 2228m
- ・場所:福島県 山頂は南会津郡桧枝岐村
- ・頂上までの所要時間:
- ○燧ヶ岳: 御池〜燧ヶ岳 約4時間
- ○至仏山: 鳩待峠〜至仏山 約3時間
- ・公式サイトURL:桧枝岐村役場 http://www.oze-info.jp/shifutu/
- 尾瀬 http://www.oze-hiking.com/
4.槍ヶ岳(やりがだけ)
登山をする人もしない人も知っている、北アルプスのシンボル・槍ヶ岳。槍の穂先のように尖がった頂上はアルピニストの羨望、一度は登りたいと思う山です。独特の山の形は北アルプスのどの地域から一目瞭然!実際の頂上は畳4畳分くらいのスペースしかありません。ドキドキわくわくです♬
登山道、縦走路なども充実しているので四季折々、山の醍醐味を味わうことができます。しかし、岩場初心者は必ず経験者と同行するようにしてくださいね。槍平コースの起点、新穂高バスターミナルには共同浴場があります。周辺の新穂高温泉郷には日帰り温泉や露天風呂があちらこちらにあるので、ぜひ利用してみてはいかがでしょう。旅の疲れも吹っ飛びますよ!
槍ヶ岳に登るにはいろいろなルートがありますが、槍ヶ岳の頂上まで行かず、槍沢や涸沢までトレッキングしてくるのも楽しいと思います。とりわけ秋は紅葉がとてもきれいです(その分登山者も多いですが)。ただ、晩秋には天候が崩れると高いところでは、非常に寒くなり雪が降ることもありますので注意が必要ですね。
■ 基本情報
- ・名称:槍ヶ岳(やりがだけ)
- ・標高:3180m
- ・場所:長野県松本市
- ・頂上までの所要時間:
- ○上高地 槍沢ルート 槍沢ロッジ、槍ヶ岳山荘経由 約12時間
○岐阜県側 槍平ルート 新穂高から槍平小屋経由 約10時間 - ・公式サイトURL:槍ヶ岳山荘 http://www.yarigatake.co.jp/yarigatake/
5.霧ヶ峰(きりがみね)
arataman
深田久弥は「山には登る山と、遊ぶ山とがある」と書き、遊んで楽しむ山の条件がすべて揃った「霧ヶ峰」を挙げています。高原状の地形、大小の湖沼や湿原、草原が広がり、花々が咲き競う霧ヶ峰はハイキングコースも充実し、老若男女、幼児も、みんなが楽しめる山です☆ アプローチもよく、キャンプ場や湿原の遊歩道も整備され、ヤナギラン、ニッコウキスゲの咲き乱れる頃は見事な光景が広がります。蝶々深山や車山からの眺望は抜群!周辺あるキャンプ場で子供たちと遊ぶのもいいですね。他にもヒュッテ、山小屋などいろいろあるので、自分たちの思い思いのスタイルで高原散策を満喫できますよ♬
6月半ば、諏訪から大門街道を経て白樺湖経由で八島湿原を訪ねた。湿原を左手に見ながら反時計回りに一周、約一時間のトレッキングコースでした。オレンジのツツジを彩りに添えて、明るい緑に沼に映す高層湿原の広がりの景色は、時間の流れを忘れさせてくれます。秋の草紅葉もまた素敵で、何度訪ねても四季折々お気に入りの場所です。
■ 基本情報
- ・名称:霧ヶ峰(きりがみね)
- ・標高:最高峰 車山1925m
- ・場所:長野県茅野市 諏訪市
- ・頂上までの所要時間:車山リフト利用 車山まで約15分=徒歩蝶々深山まで約50分
- ・公式サイトURL: http://kurumayama.sakura.ne.jp/summer/hiking/course-4
6.富士山(ふじさん)
日本を象徴する山で、日本の最高峰。秀麗な山容は国内外の人々の心に残る、まさに名山。ご紹介不要なくらいですよね♪
jetalone
日本で一番高い山から仰ぐご来光は感無量。頂上をゆっくりお鉢巡りもいいですね。赤い火口の底まで見ることができ、あらためて富士山の山の大きさ、偉大さに感動します! 桜の季節に、雪を被った富士山。夕焼けの赤富士も美しいけれど、ふじのやまは雪の白さが一番似合います。新幹線で新富士の駅に近づくと今日は見えるかどうかワクワクします。美しい富士山が顔をのぞかせていると幸福感をいつも感じることができます。
■ 基本情報
- ・名称:富士山(ふじさん)
- ・標高:最高峰 剣ヶ峰3776m
- ・場所:静岡県 山梨県
- ・頂上までの所要時間:吉田ルート 富士スバルライン5合目より 約6時間
- ・公式サイトURL: http://www.fujisan-climb.jp/
7.甲斐駒が岳(かいこまがだけ)・仙丈岳(せんじょうだけ)
sanpoto
甲斐駒ヶ岳の山頂は白砂で敷き詰められています。実は花崗岩で、遠くからみるとまるで残雪のよう!白砂と岩稜で男性的なムードの甲斐駒ヶ岳、対する仙丈岳は高山植物が咲き乱れ、緑に覆われたおだやかな稜線です。 北沢峠を間に対照的に並ぶ二つの山は、常にセットで登られることが多い山。早朝の北沢峠はいつも大勢の登山者で賑わっています!山は空気が澄んだ午前中のほうが景色がよく見え、時間に余裕もできるので、できるだけ早く朝に発つのが基本です。早起き頑張りましょう!
予約が必要。 そもそも山小屋なんて予約しなくても泊まれるもんだと思っていた。 登山口、下山口の北沢峠にあるこもれび山荘を予約。 バスが北沢峠、こもれび山荘の目の前まで来る。 仙丈ケ岳、甲斐駒ケ岳登山の拠点。 両山ともこの山荘から一日あれば登山できる。 一泊ないし二泊して両山の登山を楽しむ登山者が多い。 食事は自家製のコロッケ、カレー、とても美味しかった。 私が宿泊した山小屋で一番料理が美味しかった。
■ 基本情報
- ・名称:甲斐駒ヶ岳(かいこまがだけ)
- ・標高:2967m
- ・場所:山梨県北杜市 長野県伊那市
- ・頂上までの所要時間:北沢峠駒津峰直登ルート 約4時間30分
- ・公式サイトURL:北杜市観光協会
- http://www.hokuto-kanko.jp/mountain/kaikoma.html
8.立山(たてやま)
深田久弥が天下の名峰とたたえた山です。雪の大谷のTV放映で知られる「立山連峰」は雄山、大汝山、富士ノ折立の三山の総称。万葉集に大伴家持の歌が残る、古くからの信仰登山の山です。
houroumono
立山みくりが池温泉は、日本の最高所にある温泉。入浴だけの利用も可能!直下の地獄谷から引く源泉は白濁色です。ほとりには周遊できる遊歩道があります。散策中に雷鳥に出会えたら、ラッキー!静かに見守ってくださいね。 雪の大谷、黒部ダム、弥陀ヶ原等々。立山に訪れる度、自然の雄大さを実感します。信濃大町温泉郷や黒部宇奈月温泉に宿泊すれば、立山・黒部の『出湯の山旅』が満喫できて、もっと大満足ですよ!
写真でよく見る雪の大谷をを見たくて、ゴールデンウイークに訪れました。本物をみるととても大きくて、さらに雪の積もった後が層になっており、いつに降った雪か、わかるようになっていました。春先に降った雪には黄砂も混じっており、雪の層に淡く色がついていました。一見の価値はあると思います。
■ 基本情報
- ・名称:立山連峰(たてやまれんぽう)
- ・標高:3015m
- ・住所: 富山県 岐阜県
- ・頂上までの所要時間: 一等三角点 雄山2992mまで 室堂から徒歩約2時間
- ・公式サイトURL: 立山町観光協会 http://www.tateyamakankoukyoukai.jp/spot/
- 立山黒部アルペンルート http://www.alpen-route.com/
9.石鎚山
http://digikameph.exblog.jp/12204758
西日本最高峰の石鎚山は宗教登山のメッカ!奈良時代修験道場として知れ渡ったこの山は、日本七霊山のひとつで、今でも7月1日だけは、女人禁制で女性は頂上登頂はできません。 http://www.seiyo.org/yama/ishi22.html
行者のホラ貝を聞いて鎖場や鉄梯子の続く岸壁を登ると、弥山頂上からは、四国山地がすべて望める大展望がひろがります。鎖場の連続ですが迂回路があるので、怖いなぁと思ったらそちらを利用しましょう。鎖場は結構きつくて、どきどきします。その先も?スリル満点です…。 ロープウェイを利用すれば、ハイキング気分で山歩きができます。修験道なので途中鎖場などがありますが、迂回路が設けられており、そちらは足場がきちんと整備されているので安心です。 弥山から天狗岳への道はアルプス級の断崖絶壁です。 でも足元に注意すれば子供もわたっています。西日本で一番高い山からの眺めは抜群です。
■ 基本情報
- ・名称:石鎚山(いしづちさん)
- ・標高:1982m
- ・場所:愛媛県西条市
- ・頂上までの所要時間:石鎚山ロープウェイ利用 弥山まで約4時間
- ・公式サイトURL:石鎚山ロープウェイ http://www.ishizuchi.com/
10.霧島山(きりしまやま)
宮崎観光コンベンション協会
宮崎県と鹿児島県の県境で高千穂や新燃岳、韓国岳など22の火山から成っています。新燃岳は、今も盛んな火山活動を続けています。韓国岳の山頂から望む高千穂の峰、桜島などの眺望は抜群で、いかにも「九州の山だ!」といわんばかりの、緩やかな解放感を感じます。 http://econavi.eic.or.jp/ecorepo/go/53
高千穂の峰は天孫降臨の地として神話にも登場する場所で、山頂には天の逆鉾が立っています。まさに神話の世界に迷い込んだような感覚になります。麓の高千穂には、他にも山にちなんだ興味深い神話と伝説がいろいろ残っているので、そんな場所を訪ねてみるのも楽しいですね。 ■ 基本情報
- ・名称:霧島山(きりしまやま)
- ・標高:最高峰 韓国岳1700m
- ・場所:宮崎県 鹿児島県
- ・頂上までの所要時間:えびの高原から 約2時間30分
- ・公式サイトURL: 霧島市 http://www.city-kirishima.jp/modules/page059/index.php?id=16
今回の日本100名山から選んだ厳選の10座は、場所的に全国に平均的になるよう選択しました。北岳、穂高岳連峰、剣岳など、選ぶのに迷った日本アルプスを代表する山々が、実は他にもたくさんあります。次回選択するときには違う10座になるかもしれません。それほど日本の山々は素晴らしい山ばかりです!
素材提供:トリップアドバイザー