世界遺産として有名なサグラダ・ファミリア。スペインのバルセロナにある大聖堂です。いまだ未完のサグ
ラダ・ファミリアが2026年に完成すると発表されました!完成まで約300年はかかると言われていましたが、約半分の期間で完成するのは、なぜなんでしょう?ついについに、完成するのでしょうか!?
サグラダ・ファミリアとは?
サグラダ・ファミリア、名前ぐらいは聞いたことがあると思いますが、あらためてどんな建物なのか説明したいと思います。建築家アントニ・ガウディが生涯をかけて設計・建築に取り組んだ建築物で、1882年の着工から未だ建築中の未完成の巨大教会です。サグラダ・ファミリアは直訳すると聖家族贖罪教会といい、日本では一般的に聖家族教会と呼ばれています。
完成時の大きさは長さ90メートル、幅60メートル、高さ170メートルで、一部鉄筋コンクリートを使っていますが、ほとんどは石造りになっています。贖罪教会のため、工事費は寄付によってまかなっています。
2000年以降は、スペインで最も観光客を集めるモニュメントになるとともに、2005年に世界遺産に登録されました。
ガウディが残した遺産?
建築家アントニ・ガウディは1852年の生誕から1926年の死没まで、さまざまな建築物を作っています。サグラダ・ファミリア以外にもグエル公園、カサ・ミラなどが作品群として世界遺産に登録されています。現在、ガウディの遺体はサグラダ・ファミリアに埋葬されています。1882年から着工されたサグラダ・ファミリアですが、実は、ガウディは2代目建築家として翌年から携わっています。1882年当初は、普通の教会になる予定でしたが、ガウディが大幅に設計を変更し現在の形になったと言われています。
これほど大きな建築物になるのに、ガウディは詳細な設計図を書いておらず、弟子などが全体の設計図や大型模型などを作成しました。しかし、ガウディ死後以降のスペイン内戦で、ほとんどの資料などが消却しました。そのため、わずかに残った資料などから歴代の建築家が、ガウディの設計構想を推測し建設が続けられているのです。
ついに2026年に完成予定!
完成まであと300年はかかると言われていた未完のサグラダ・ファミリア。しかし最近、ガウディ没後100年の2026年に完成予定と設計責任者が発表しました!完成予想図がすごすぎる
http://knowledge-walker.com/サグラダファミリアは2026年に完成する!完成予想
現在のサグラダ・ファミリアもなかなかのスケールですが、なんとそれを上回る大きさになるのだとか!生まれ変わるサグラダ・ファミリア、一度は見てみたいものです。完成予想動画が世界中で話題!
この動画では現在の姿から2026年までの姿までをCGで作成しています。完成した後のサグラダ・ファミリアの全貌が明らかになっていますが、ついに完成するのか…!と期待が高まりますね。ですがまだまだ工事するところがありそうです。
なぜあと11年で完成してしまうの?
観光客が増えたため
贖罪教会なので、工事費は寄付によってまかなっています。そのため、何度も資金不足になり建設に時間がかかっていました。近年は観光客の増加による入場収入やスペインの経済成長により飛躍的に工事が加速しています。IT技術の活用
コンピューターがない時代には模型を作って、いろいろな構造実験を行って建設されていたが、現在は3DCAD(コンピューター設計)や3Dプリンターで構造解析を行って、建設しています。また、石材など手作業で加工していたものも、プログラミンされた加工機によって加工されるようになり、工事の進捗を早めているそうです。■ 基本情報
- ・名称:サグラダ・ファミリア(Sagrada Família)
- ・住所:Carrer de Mallorca, 401, 08013 Barcelona, Spain
- ・営業時間:9:00〜20:00(4月〜10月)、9:00〜18:00(11月〜3月)
- ・料金:15ユーロから
- ・公式サイトURL:http://www.sagradafamilia.org/
誰もが一度は見たいサグラダ・ファミリア。その圧倒的な大きさに感動します。完成後の姿を確認できる日が来るとは思いませんでした。11年後が本当に楽しみですね!
素材提供:トリップアドバイザー