岡山城は天守閣の黒漆塗りの下見板を取り付ける時代の特徴で外観が黒かった為、別名「烏城」と呼ばれています。宇喜多秀家が築城した備前 岡山の名城です。昭和20年に国宝の天守閣が焼失しましたが現在は再建されていて、そこからの景色は市内を一望できるのでおすすめです。江戸期の城主であった池田氏が憩いの場として造った庭園、後楽園とともに岡山のシンボルとして、多くの人達から愛されている真っ黒な烏城 岡山城をご紹介します。
岡山城は、豊臣時代を今に伝える数少ない城
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岡山城は、備前国の戦国大名 宇喜多直家が築いた石山城が元となり、豊臣大名として知られている宇喜多秀家が豊臣秀吉の指導のもとで築城されました。江戸期は、池田氏が明治維新まで城主となり、旭川の対岸に後楽園を作りました。戦災で天守閣は焼失しましたが、昭和41年(1966年)に再建されました。西向きの城構えで、背後に流れる旭川を天然の堀として利用しています。秀家はこの城を戦の要としてだけではなく、商人や職人を集めて城下町を作り発展させ、その後、後を継いだ城主たちが町を繁栄させて来ました。その美しい姿は、町のシンボルとなっています。
この辺りの城下町を発展させたシンボルとなった岡山城は、戦争によって天守閣は1度無くなってしまいましたが、それ以外はしっかり当時のまま残っているのです。また天守閣も再建されたことで、現在は見ることができるようになっています。
岡山城の魅力
http://hiroshimakagura.at.webry.info/201004/article_9.html
岡山城の魅力と言えば、天守閣の壁に黒漆塗りの下見板をはめ込んだことから、外観が真っ黒となり烏城と呼ばれ親しまれることになったその天守の姿でしょう。旭川の対岸にある後楽園からの天守の姿は、お庭の景色の一部としてステキな借景となっています。
天守閣には是非、登ってみて下さいね。ここから城とともに発展してきた、岡山の城下町を一望できます。そして金の鯱も間近に! 園内はとても広く、芝生エリアもあるので、くつろげます。城内だけではなく、その周辺もゆっくりとご散策下さい!
現在見ても歴史を感じさせてくれる一方で、当時のお城としてもスッキリしておりスタイリッシュだなと感じる方も少なくないでしょう。後楽園との風景がマッチしている様子も素敵ですので、ぜひ写真を撮る方は後楽園からも撮ってくださいね。
岡山城の見どころ☆城外
天守閣
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岡山の上に作られた天守閣は、岡山の山の形に合わせて造られたことから、不等辺五角形の天守台を持つ独特の形状をした天守となっています。天守閣は6階建で、4階までエレベーターで上がることができます。最上階からは岡山の町を360℃眺めることができます。2階から5階は城の歴史を展示してあり、城主・宇喜多直家の生涯や城の建築の特徴など興味深い内容となっています。1階はお土産や食事処となっています。
1度は焼失してしまった天守閣では、今では当時のままの姿にもとどおりになっています。他のお城と比べても少々形が不思議な形をしていますので、真っ正面から、そして下からと眺めてみてくださいね。最上階からの岡山の町並みも美しいですよ。
金の鯱
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金の鯱というと名古屋城ですが、烏城 岡山城にも金の鯱があり、金の鯱や鬼瓦、軒瓦と黒漆塗りの外見板とのコントラストは、えも言われぬ美しさとなっています。金の鯱は名古屋城だけではなく、江戸城、安土城などいくつかの城で使われています。現在、岡山城の鯱は全身が金色ですが、安土桃山時代は鰭や牙、耳など部分的に金箔が塗られていたそうです。そして唇は朱に染められていたそうで、黒い城の上でかなり目立っていたようです。
多くが黒に塗られている岡山城は、その外見から烏城とも呼ばれていて、その烏城と美しいコントラストになるように、金色が使われています。戦国時代には、いくつかのお城で金の鯱が使われていたのは、縁起が良いとされていたからだそうです。
城門
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二代目藩主池田忠雄の代に完成した岡山城は、全域が32棟の城門で守られていましたが、明治維新後の廃城で石山門1棟を残すだけとなりました。城の建物は、天守閣・塩蔵・月見櫓・西手櫓・石山門の5棟が残っていましたが、空襲で天守閣・塩蔵・石山門が焼失しました。現在でも本丸跡に建っている不明門と廊下門は、天守閣と同時の再建となっているんですよ。
現在残っている廊下門は、当時は中段と上段を渡した廊下になっていたことから廊下門と呼ばれていたそうです。城主専用の廊下だったようです。不明門(あかずの門)は大きく立派な門ですが、城が使われていた当時は常に閉められていたとのことです。
元々32棟もの城門があったにもかかわらず、明治維新によってたった1棟になってしまったというのは寂しいですよね。しかしそれでも1棟、歴史的にも貴重な物が残っていたというのは喜ぶべきなのでしょう。ぜひこちらも要チェックです。
月見櫓
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二代目藩主の池田忠雄が岡山城の増改築の際に、本丸搦め手に備えて建てた江戸時代初期の隅櫓が今でも残っています。二階の城内側は廻り縁側を設けて開け放したような雰囲気で、日常の生活にも使用できるような構造となってます。名前のとおりキレイな月見が楽しめる場所として利用されていました。二棟しか残っていない当時の建物の一つで、重要文化財となっています。
月見櫓は、岡山城に現存する唯一の櫓。城内には35棟の櫓が建っていましたが、月見櫓はその中でも最も美しい櫓だったそうです。3階建ですが城側から見ると2階建てに見え、出窓には敵を撃つための工夫が凝らされています。一方、城側は窓を大きく開け放つことができ、城主が月見を楽しんだと言われています。
江戸時代初期に建てられたとは思えないほど、綺麗に保存された状態で残っています。この櫓から月を楽しんでいたとは、当時の池田忠雄は綺麗で美しいものが好きだったのかもしれませんね。もちろん櫓は敵を監視するためのものでもありますから、戦うための工夫もされていました。
石垣
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岡山城は豊臣時代の城が、増改築をされて江戸時代も引き続き使われていたので、石垣に構築技法の発達の様相が示されています。築城時の「野面積(のづらづみ)」から江戸時代初頭「打込ハギ(うちこみはぎ)」、その後の「切込ハギ(きりこみはぎ)」と各時期の石積みを見ることができます。特に本丸本段の野面積による高石垣は、この時期の全国有数の遺構といえます。
石垣の石は、岡山藩の領土・犬島から運ばれて来ました。海を渡り旭川を上って来た石の数は、なんと2万8000個にも及ぶそうです。天守閣北側は「野面積み」、内目安橋から城正面に入るところの石垣は「切り込みハギ」、月見櫓に使われいる「打込みハギ」は朝鮮の石工技術が使われています。
豊臣の頃から徳川の時代へ移り変わった後も使われたという事実が、この石垣に表れているというのは歴史の凄さを感じますよね。この石垣の場所によって、積まれ方が違うのがわかると思います。ぜひそこに注目してください。
表書院
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岡山城の本丸は、東側の天守閣の建つ最上段の本段、その西側に一段下がった中の段、 この両段を南側から西側に取り囲む平地の下段の、三段構えとなっていています。本段が城主(藩主)の生活の場(勝手方)で、中の段は城主の御座所と藩政を行う表書院が建ち並ぶ政庁の場(公事方)だったそうです。現在の段には、多数の部屋や茶室や台所さらには土間・板の間・廊下などの間取りの表示と、泉水が復元整備されています。
玄関は格式高い唐破風造り。広間は幕府からの使者と対面する場として使われ、城の中で最高級の格式がある部屋でした。書院は藩主の親族と対面する場として使われ、広間の北に設けられた台所は広く、複数の部屋に分かれています。中奥は南北2つに分けれ、重臣たちの詰所などとして使われました。
現在では実際の部屋は残されていないということですが、どのような間取りだったのかというのは見てわかるようになっていますので、どこがどのくらいの広さだったのか、どのような形だったのかは勉強になります。
岡山城の見どころ☆城内
戦国合戦絵巻
http://blog.hankyu-travel.com/kokunai/sanin-sanyo/okayama/2013/123743.php
戦国合戦絵巻は、戦国時代の様子を不思議な音と映像の世界で見ることができますよ。戦国乱世も英雄登場して、国盗り合戦や秀吉による備中高松城水攻めなどをイメージした様子を垣間見ることができます。子供でも、映像なので分かり易いですよ。また、瓦版コーナーには周辺のイラストマップや近隣施設のチラシ等が置かれているので、マップ片手に城下町の名残を探しに散策してみてください。
天守閣地下に展示されている戦国合戦絵巻。ここには宇喜多直家が戦国大名に出世するまでの歴史や、秀家の生涯、秀家と豪姫の子供に関する資料などが興味深く展示されています。宇喜多家に関する資料はまとまったものが残っておらず、貴重なものとなっています。
映像で当時はどのような様子だったのかを見ることができるというのは、子どもにとってもわかりやすいですし、大人も見ていて興奮します。ぜひ歴史がにがっという人も見てみてください。きっと歴史に対しての見方が変わりますよ!
池田家の調度品、城主直筆の書
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2階にある「城のあゆみ」コーナーでは、池田時代の資料を展示しています。池田家の調度品や城主直筆の書などを見ることができますよ。また、さらに嬉しいのが大名駕籠に乗って記念撮影をすることもできます。しかも、ここでは城主の間でお殿さまやお姫さまの衣装を身につける体験もできます。江戸時代へ思いを馳せることができる素敵な場所なので立ち寄ってみてくださいね。
天守閣1階では備前焼体験もできるので、是非お試しください。土ひねりを体験した後は、茶店で一杯♪ お土産物コーナーには岡山名物が並んでいるのでお買物もお忘れなく! 岡山城限定のお土産などもいろいろと揃っていますよ。
大名駕籠に乗って撮影をすることができたり、実際にお殿様やお姫様が着ていたと思われている衣装を身に付けることもできるのは、観光をしに来た人にとっては嬉しいですよね!特に外国人観光客からは喜ばれることでしょう。
金の鯱の写真を撮るなら、岡山城の5階から!
http://tomobe.blogspot.jp/2015/11/blog-post_38.html
5階は「城のはじまり」というコーナーになります。戦国乱世の備前を武力統一した実力者・宇喜多直家の歩みを紹介しています。そして、この階に立ち寄った時に、必ずやっていただきたいのが、金鯱の写真を撮ること!ここからの殺意英は、後楽園と旭川をバックにした絶景の写真を撮影することができます。記念写真をぜひこちらでどうぞ!
5階の窓からは、金の鯱が間近に見えます! 2層目の瓦に乗った鯱… なんとなく可愛い♪ 西には岡山の街並み、北には後楽園があるので、お好きな窓から鯱を撮って下さいね! 5階にはその他、宇喜多直家の生涯を紹介した展示もあるので、お見逃しなく。
天守閣から岡山市街を一望!
http://minkara.carview.co.jp/en/userid/158540/blog/31363277/
岡山のシンボル・ランドマークとなっている岡山城天守閣からの眺めは、岡山の街並はもちろん、備前の国を360度一望することが出来るおすすめスポットとなっています。藩主が憩と趣を楽しむために作られた庭「後楽園」
延養亭(えんようてい)
http://s.webry.info/sp/71481278.at.webry.info/201511/article_7.html
延養亭は、藩主が後楽園を訪れた時の居間として使われていた建物です。築庭当初から現在の位置にあり、藩主の座る主室からの眺めが最も美しくなるように、庭園が作られています。戦災で焼失したのですが、昭和35年、築庭当時の後楽園を描いた「御茶屋御絵図」を元に、当時第一級の材料を集め、最高の技術によって復元。現在は残念ながら通常の日に一般公開されていませんが、お正月や月見などの年中行事の時には、琴の演奏が催されます。
能舞台・栄唱の間(のうぶたい・えいしょうのま)
http://blog.livedoor.jp/iwasakiyasushi/archives/52003334.html
能舞台の周囲の座敷は、能の見所(けんしょ)や接待の場として使われました。築庭した池田綱政(いけだつなまさ)は、家臣や領民にも能を見せたと言われています。そして、次の藩主継政(つぐまさ)の時に改築されましたが、戦災で焼失してしまいました。ですが、その間取りが現在では復元されています。花葉の池(かようのいけ)
http://okayama-s.main.jp/asahi/?author=2
花葉の池(かようのいけ)には、大輪の白い花を咲かせる蓮の「一天四海(いってんしかい)」(通称・大名蓮)が夏に見頃となります。そのめずらしさと美しさから、毎年多くの人たちがその時期には訪れてきます。池には、園内の曲水と沢の池から滝の石組の中から、水が美しく流れ落ちてくるのを見ることができます。
千人の森(ちしおのもり)
http://taulosakada.at.webry.info/201402/article_1.html
千人の森(ちしおのもり)は、春には美しい新緑、そして秋には紅葉が美しく眺めることができます。昔からから園内名勝の一つとなっていて、ここも春や秋になると、たくさんの人が訪れてきます。千入とは幾度も染めるという意味で、築庭当時からこの名前が付いています。園の向かいには、弁財天堂と稲荷宮があるので、ぜひそちらにも立ち寄ってください。
鶴舎(タンチョウ)
http://wakamiya732.cocolog-nifty.com/blog/2012/08/post-4901.html
昭和31年、岡山の旧制第六高等学校に学んだことのある中国科学院の郭沫若(かくまつじゃく)氏から、戦後途絶えたままになっていたタンチョウ2羽が贈られました。それから、鶴舎ではタンチョウが大切に飼育されています。現在では8羽飼育されています。お殿様、お姫様になろう!着付け体験
http://blog.livedoor.jp/oshironojyoou46/
岡山城天守閣2階では、お殿様・お姫様の衣装を身にまとうことができるんですよ。テレビや映画の中でしか見ることができなかった衣装を着れる機会も少ないので、ぜひこちらで着付け体験をして行ってください。良い思い出になりますよ。【料金】 無料
【体験時間】 (1) 10:00~ (2) 11:00~ (3) 13:00~ (4) 14:00~ (5) 15:00~
※各回先着5名様まで体験できます。
お城の中で、備前焼体験!
http://jccb.or.jp/topics/201311201913.php
なんと、岡山情では天守閣1階で備前焼づくりを体験することができます。お城の中での備前焼体験は、趣がまったく違って、タイムスリップしたような時間を過ごせること間違いありません!【料金】 1,230円(粘土500g)
【体験時間】 (1) 10:00~ (2) 11:00~ (3) 13:00~ (4) 14:00~ (5) 15:00~
※ 完成した作品の発送も可能。(有料)
岡山城 を訪れてみて♪
岡山城の上から。岡山城にもシャチホコがある。名古屋城だけではなく、結構ある。 #Ingress #イングレス pic.twitter.com/5u5BoXiaLx
— 白石秀幸(一知半解・中毒777) (@tyuudoku777) 2015, 1月 1
岡山城めっちゃかっこいい pic.twitter.com/ZfY7aygF6r
— ふくいのしょうご (@29144035) 2014, 12月 31
岡山市が弱虫ペダルと コラボしてる! ちなみに、これは岡山城 pic.twitter.com/vlWcIftEKC
— 根来翼 (@wing_0610) 2014, 12月 30
写真もれ。天守観ずとも石垣観るべし! RT @reomina29: 岡山城のほんまの見どころは、宇喜多時代の石垣やな。この自然石のうねり具合、たまらん。 pic.twitter.com/lk0HnIH79W
— ミナコ (@reomina29) 2014, 12月 23
今日は天気がよかったので後楽園の外周をランニング&散歩しました ( • ̀ω•́ )✧ そしてこんな人が、、、いた(笑) 岡山城も見えるし、いろんな発見があるしオススメです(笑) pic.twitter.com/H0keAZsqYS
— HOPE (@HopeeeSport) 2015, 1月 8
岡山城 の場所と基本情報
■ 基本情報
- ・名称: 岡山城
- ・住所: 岡山市北区丸の内2丁目3−1
- ・アクセス: 「岡山駅前」から「東山行き」に乗車、「城下」下車、徒歩10分
- ・営業時間: 9:00~17:30
- ・定休日: 12月29・30・31日
- ・電話番号: 086-225-2096
- ・料金: 大人300円、小中学生120円
- ※特別展期間:大人800円、小中学生400円
- ・所要時間: 1~2時間
- ・公式サイトURL: http://okayama-kanko.net/ujo/index.html
岡山城いかがでしたか?天守閣から眺める景色もすばらしいですし、美しい後楽園の庭園や周辺から烏城と呼ばれる外観をゆっくり眺めながらお散歩するというのもおすすめです。夜のライトアップもキレイですよ。