photoantenna
花巻のグルメと聞いて、何を思い浮かべますか? 岩手県だから、一番はやっぱり「わんこそば」かもしれませんね。でも、それだけじゃありません。ほかにも「花巻バーガー」や「金婚漬」など、独自の食文化に根付いた、ここでしか味わえないものがいっぱいあるんです。知識があれば旅もずっと楽しくなるので、代表的な5つを取り上げ、それぞれのおすすめのお店情報もあわせご紹介します。次の休みにでも、さっそくトライしてみませんか?
花巻バーガー
花巻バーガーとは、「花巻市内の事業者が調理すること」「地域で生産された材料を使用すること(花巻産であれば重量ベースで50%以上、県産であれば70%以上使用すること)」、「花巻市内の事業者4社以上の連携による商品であること」という定義があり、地産地消で野菜もたっぷりヘルシーなバーガーが多く製作されています。花巻にある6つのお店が企画した「花巻バーガー」は、地元の食材を使用した独自のハンバーガーのことです。地元の食材を、それぞれのお店独特の工夫で調理されており、いずれもオリジナルのバーガーに仕上がっています。この「花巻バーガー」を扱うお店には、かわいいのぼりがあるので目印にしてください。
http://hanako725.at.webry.info/200903/article_10.html
おすすめのお店
「花巻バーガー」を食べるならおすすめのお店は、石窯パン工房ミッシェルです。おからとこんにゃくで作ったパテは、カロリーが鶏肉の10分の1。加えて食物繊維はレタス5個分にも相当します。甘辛いタレにぴったりの食感で、地元岩手産の小麦と自然酵母を使って焼いたパンズとも相性ばっちりです。■ 石窯パン工房ミッシェル
- ・ゆきちからという小麦を使ったバンズはもっちりとした食感で、おからとこんにゃくを使用した「蒟肉」を甘辛く味付けしたものがパテになっているとってもヘルシーなバーガーです。
- ・営業時間: 6:30~19:30
- ・電話番号: 0198-23-0440
- ・公式サイトURL: http://www.michel.jp/
わんこそば
花巻はわんこそば発祥の地です。おわんに岩手弁の語尾に「こ」をつけてわんこそばと呼ばれるようになりました。昔お殿様に、お椀に一口分だけのお蕎麦を出したところ、美味しくて何度もお替りしたところから始まったと言われています。現在では、一口大のお蕎麦をお椀の中で食べきるたびに、給仕が次々に蕎麦を入れ続け、フタを閉めるまで続けるという楽しい食事のスタイルになっています。わんこそばの起源は、盛岡にいたお殿様が花巻に宿泊した際、庶民が食べる蕎麦を少量だけ器に盛って出したところたいうそう気に入り、何杯もお代わりしたことに由来しているそうです。また、昭和32年には花巻の嘉司屋(かじや)で何杯食べられるかの競争が行われ、今のようなスタイルが定着しました。実はお店によって器に盛る量が少しずつ違うそうで、しかも給仕の仕方も違いがあるようです。
http://yabuya.jp/
おすすめのお店
わんこそばのおすすめのお店といえば、花巻市役所に近い市街地中心部にある老舗、やぶ屋総本店です。こちらはJR花巻駅から徒歩で約7分の場所にあり、店内は700名収容可能な大きなお店です。こちらでは、わんこそばを一杯づつ給仕し、そのお椀が客の目の前に積まれていくスタイルとなっています。競技会のような時間制限とかは無いので、そばの味を味わって食べてください。■ やぶ屋総本店
- ・宮澤賢治の愛したお店と言われる有名店です。ここで天ぷら蕎麦とサイダーを食べたと言われています。
- ・営業時間: 11:00~21:00
- ・電話番号: 0198-24-1011
- ・公式サイトURL: http://yabuya.jp/
金婚漬
瓜の中に昆布、きゅうり、ごぼう、人参、しそを入れて漬けてある花巻名物のお漬物です。ごぼうのコリコリとした食感と、昆布の上品な味わいが楽しめます。断面が綺麗なので輪切りにしていただいたり、刻んでお茶漬けに入れて食べたり、おにぎりの具としても好まれています。瓜の中に詰め物をした漬物といえば「鉄砲漬」が一般的ですが、金婚漬はこの「鉄砲漬」の一種で、中にこんぶを入れた点に特徴があります。こんぶが入るのは東北ならではで、昔は一般の家庭でも作られる保存食でした。今では、お店で買うのが一般的となり、金婚亭などのお店でも頂くことができます。
http://biei-no-hasikko.blogspot.jp/2011/04/blog-post_22.html
おすすめのお店
金婚亭があるのは、いわて花巻空港の近くの国道4号線沿いで、釜石自動車道・花巻空港インターチェンジにも近い場所です。金婚亭は、観光物産館と和風レストランがいっしょになった施設で、同じ会社が経営する漬物工場にも隣接しています。このお店でもわんこそばをやっており、お膳には金婚漬の他、おいしい漬物も並びます。 ■ 金婚亭
- おいしいお漬物が食べ放題という工場隣接のレストランです。工場見学もすることが出来ます。
- ・営業時間: 9:00~18:00
- ・電話番号: 0198-26-2250
- ・公式サイトURL: http://www.michinoku.co.jp/groupmenu/index.html
三酒の人氣(じんぎ)
米どころの花巻では美味しいお酒も名物となっています。そのお酒を三種の神器とかけているのが「三酒の人氣(じんぎ)」です。壱を日本酒、弐をワイン、参を焼酎としています。酒蔵で日本酒を作る職人のことを杜氏と呼びますが、花巻の杜氏は江戸時代から南部杜氏として有名で、全国の酒蔵で活躍してきました。岩手では今も南部杜氏の伝統を受け継ぐ日本酒が作られています。また、花巻には、40年の歴史があり、全国的に知られたワイン醸造所エーデルワインもあります。さらに、全国的にも珍しい「ヒエ」を原料にした焼酎が作られており、こちらは香りが控えめで甘く、クセがないと評判です。
おすすめのお店
花巻で「三酒の人氣」(地酒、ワイン、焼酎)を飲み比べするなら、早池峰がおすすめです。このお店があるのは花巻市役所の南側の豊沢川に近い場所で、大きなお寺の隣りの古民家風に飾られたお店を目印にしてください。そして、花巻の地酒といえば、全国新酒鑑評会で金賞を受賞した南部関。他にも岩手を代表する銘柄、南部美人、あさ開など、どれも一度は飲んでみたい銘酒を置いています。 ■ 早池峰
- 新鮮な魚介類と地酒を多く取扱っていて、利き酒セットなどの何種類かを飲み比べるセットがおすすめです。お酒にピッタリな美味しいお料理も豊富です。
- ・営業時間: 17:00〜翌0:00
- ・電話番号: 0198-23-6641
プラチナポーク
飼育配合から出荷まで一貫体制で生産している、安心安全なブランド豚がプラチナポーク(白金豚)です。新鮮でミネラル豊富な湧き水を飲み、安全な飼料で育てられた豚肉は臭みが無く、上質な肉質とその味が全国で絶賛されています。プラチナポーク(白金豚)は、花巻にある高源精麦(株)が生産している豚肉で、花巻市内にはこちらの白金豚を使っていることを示すのぼりをあちこちで目にします。そして、花巻のブランド豚として、今や首都圏にも出荷されているそうです。また、白金豚の名前の由来は、宮沢賢治の作品にあった、上質な豚肉を自然界における触媒として白金に例えたこと話からとったそうです。
おすすめのお店
高源精麦(株)の直営店・源喜屋は花巻市役所のすぐ南にある12階建てのマンションに隣接したショッピングビル1階に入ったお店です。市役所前の通り沿いにある煉瓦色大きな建物で、店内は上品なレストランを思われるオシャレな造りになっています。また、系列店が盛岡のクロステラス盛岡に入っているので、盛岡に行った際にはこちらでも白銀豚を堪能できます。■ 源喜屋
- ・白金豚の農場直営のお店で、ランチやディナーで白銀豚を堪能することが出来ます。ヒレカツや角煮、すき焼き丼などメニューも豊富です。
- ・営業時間: ランチ11:00~14:30/居酒屋17:00~24:00
- ・電話番号: 0120-94-8511
- ・公式サイトURL: http://www.hakkinton.com/
花巻グルメについて、知っていただけたでしょうか? それぞれにこだわりがあって、美味しそうですよね。おすすめしたお店を渡り歩くも良し、例えばバーガーだけに絞り、気になったものをあちこち食べ比べるも良し。作り手の地元愛をひしひしと感じて、お腹も心も温かくなることでしょう。食べてばかりで苦しいときは、工場見学やお土産物選びで休憩を。ぜひご自宅に帰ってからも「金婚漬」のおにぎりや「三酒の人氣」で、ゆっっくり余韻に浸ってください。すぐにまた行きたくなっちゃうかもしれませんね☆