阿弥陀堂と阿弥陀如来座像の二つの国宝と、重要文化財の薬師堂を持つ法界寺。日野家伝来の小像の薬師如来を胎内に収めた「胎内仏」・阿弥陀如来は安産や子授かりの神様として多くの女性がお参りをします。夏の蓮池もお見逃しなく!
昔は若い女性が安産の祈願にお参りすることが多かったそうですが、今では母親が代理でお参りすることも多いそうです。
法界寺とは?
法界寺は藤原氏の北家にあたる日野家の菩提寺で、日野薬師とも呼ばれています。1051年(永承6)日野資業が薬師堂を建立し寺として開かれました。後に浄土真宗を開いた親鸞は、日野有範の子として1173年にこの寺で生まれました。ちなみに応仁の乱の引き金となった張本人、室町幕府八代将軍足利義政の正室・日野富子も日野家の出身です。法界寺の魅力やご利益
毎年1月14日の夜には、裸踊りが行われます。寒中、ふんどし一枚の男性と男の子が冷水で体を清め、体をもみ合って「頂礼(ちょうらい)、頂礼」と連呼、一年の健康を祈ります。もし出産を控えている女性の家族が裸踊りに参加していたら、このふんどしを腹帯として使うと健康な子供が産まれてくると言われているそうです。法界寺の見どころ
阿弥陀堂と阿弥陀如来像(国宝)
阿弥陀堂は、平安後期に起こった浄土教や末法思想の流行により、極楽浄土の具象化として建てられた御堂の一つ。平等院鳳凰堂と同時期に建てられたと言われています。堂内には、定朝様で丈六の阿弥陀如来像が祀られていて、像の周りには極楽浄土を描いた天人の壁画があります。法隆寺金堂壁画焼失後、完全なものとしては最古のものですが、残念ながら傷みが激しく、肉眼では天人ははっきりとは見えません。薬師堂(重文)
建立当時のものは焼失していまい、現在建っているのは明治時代に奈良の伝燈寺本堂を移築したものです。内陣厨子の中に、最澄作といわれる約80センチの白木の檀像が納められています。その姿が胎児を宿す妊婦の姿に似ていて、古くからより安産、授乳のご利益があるとされています。「元気な赤ちゃんが生まれますように」「母乳が出ますように」と書いたよだれかけが沢山奉納されています。蓮池
薬師堂前に一面に広がる蓮池。見頃は7月中旬~8月上旬で、早朝がいちばん美しいとされています。法界寺は9時から拝観できるので、是非朝イチに行かれて下さいね! 法界寺の門を入って右が蓮池を眺める絶好のビューポイントで、ここから見る薬師寺は、角度によってはまるで蓮池に浮かんでいるように見えるそうです。是非、写真に収めて下さいね!口コミ
マイ・ベスト・阿弥陀堂、京都の法界寺さんで、3〜40分、ベビーフェイス丈六阿弥陀さんを独り占めしてきました。旅の疲れが癒された… #butsuzo pic.twitter.com/DNXwNUX2hs
— Ken Takashio (@puriketz) 2015, 9月 18
法界寺阿弥陀如来像:法界寺は藤原家一族・日野氏の氏寺で、開基は最澄とされている。鳳凰堂の阿弥陀如来像よりおよそ50年後に、定朝様を踏襲し制作された像である。 pic.twitter.com/gN6c2MT3vo
— 仏像紹介BOT (@butsuzobot) 2015, 9月 16
【京都・法界寺/阿弥陀如来坐像(藤原)】像高2.8m、11世紀末期の作品。阿弥陀堂の本尊として祀られる。 #仏像 pic.twitter.com/vTsqqec4LS
— 仏像シンフォニー (@hotoke__gazo) 2015, 8月 29
続きまして… 法界寺にいってきました pic.twitter.com/XoHt9Y2ILI
— いけづきあきら (@ikeyan1996) 2015, 8月 24
■ 基本情報
- ・名称:法界寺 (日野薬師)
- ・住所:伏見区日野西大道町19
- ・アクセス:京阪バス 石田下車 徒歩約13分京阪バス 日野薬師下車すぐ
- ・拝観時間:9:00~17:00 (10~3月は9:00~16:00
- ・定休日:不定休
- ・電話番号:075-571-0024
- ・料金:高校生以上500円、中学生以下200円
- ・所要時間:30分~1時間
- ・オススメの時期:
- ・公式サイトURL:不明
昔は若い女性が安産の祈願にお参りすることが多かったそうですが、今では母親が代理でお参りすることも多いそうです。