hiroha
ガイドブックにはあまり載っていない穴場のお寺です。観光客も少なく普通の住宅の中にあるので見つけるのは少し難しいかもしれませんが、江戸中期の絵師伊藤若冲ゆかりのお寺です。山門は中国風になっています。石峰寺とは?
石峯寺とは平安時代中期に摂津国多田郷に建てられた沙羅連山石峰寺で、兵火で消失してしまいましたが、本尊の薬師如来像が土中から発見され、京都五条橋東あたりの祠に祀られました。この薬師如来像を今の深草に移したのが石峰寺の始まりとされています。境内の裏山には当時の住職と絵師の伊藤若冲が協力して製作した石仏、五百羅漢があり「若冲五百羅漢」として今も親しまれています。
石峰寺の魅力
住宅街の横にある石の参道を上っていくと竜宮城のような門があります。裏山の五百羅漢は右京区の愛宕念仏寺の羅漢さんとはまた違った趣があります。石峰寺の羅漢さんは写真撮影したり、写生することができません。石峰寺の見どころ と周辺のおすすめポイント
五百羅漢
石峰寺は、伊藤若冲ゆかりのお寺で、本堂の裏手にある五百羅漢も伊藤若冲が5描いた下絵をもとに作成されました。伊藤若冲は60才になった時、五百羅漢を刻むことを思い立ち、500体にも及ぶ下絵を描きました。石職人に頼み、10年をかけて五百羅漢を配した釈迦の生涯を本堂裏手の山に作り上げました。現在の五百羅漢は長い年月を物語るように丸くなり、苔が生えています。伊藤若冲のお墓もここにあります。
茶椀子(ちゃわんこ)の水
石峰寺の門前から少し西に行った所の小さな地蔵堂の横にある井戸で、昔、都に住む茶人が茶をたてる水を使用人に宇治川まで汲みに行くように言ったところ使用人は途中で汲んだ水をこぼしてしまい、近くで見つけた井戸の水を持って帰ったところとても美味しい水だったので茶人が喜んだという逸話があります。今でもこの井戸の水は伏見の名水のひとつになっています。
ぬりこべ地蔵
石峰寺の近くにあるこのお地蔵さまは、高さ約1mの石仏で、壁が土で塗り込められたお堂に祀られていたことから、病気を封じ込める転じて、歯痛に御利益があると有名になり、歯痛治癒をお願いした葉書が全国から集まり、小さなお堂に山積みになることもあるようです。歯痛が治ったらお礼に塗り箸を奉納します。毎年虫歯予防デーの6月4日に地元深草稲荷保勝会が中心になって供養しています。
石峰寺に訪れた人の声
@nnk08R 行くなら、稲荷の石峰寺の五百羅漢‼
— めいさんかん みなみ (@meisankan1) 2015, 9月 11
石峰寺 伊藤若冲の五百羅漢:江戸時代中期に奇想の画家として名声を得た伊藤若冲が晩年に隠棲者として過ごした京都の寺院。当寺の五百羅漢像は若冲自らが制作・演出に関わったという。制作当時の様子は若冲作「石峰寺図」(4)にて伺うことができる。 pic.twitter.com/sJwnnuqBOu
— 仏像紹介BOT (@butsuzobot) 2015, 9月 7
石峰寺へ続く階段 pic.twitter.com/kqmj9uPe52
— せし (@hn_seshi) 2015, 8月 24
石峰寺の詳細
■ 基本情報
- ・名称:石峰寺
- ・住所:京都府京都市伏見区深草石峰寺山町26
- ・アクセス:京阪電車 深草下車 徒歩約5分
- JR奈良線 稲荷下車 徒歩約8分
- ・営業時間:3月~9月 9:00~17:00 10月~2月 9:00~16:00
- ・定休日:無休
- ・電話番号:075-641-0792
- ・料金:大人 300円 小人 200円
- ・公式サイトURL:http://www.sekihoji.com/
地図はこちら
現在は500体は、ないみたいですが、本堂裏の小高い丘に立ち並ぶ苔むした五百羅漢、不思議な世界です。