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嵯峨釈迦堂で親しまれている清涼寺です。ご本尊の釈迦如来立像は三国伝来の釈迦像と称され、インド伝来を彷彿とさせるエスニックな顔立ちです。境内は源氏物語の光源氏のモデルと言われる源融の邸宅跡であったりと意外にいろいろな物語が残っている場所です。1.「清涼寺」とは?
元々嵯峨天皇の皇子・源融の別荘(栖霞観:せいかかん)があったところで、源融の一周忌(896年)に息子が阿弥陀三尊像を安置した阿弥陀堂を建立し「棲霞寺」と号しました。その後、東大寺の僧・奝然(ちょうねん)が持ち帰った釈迦如来像を安置する寺をこの地に建立しようとしたが果たせず、奝然(ちょうねんの死後、弟子の盛算(じょうさん)が棲霞寺境内に建立したのが五台山清涼寺です。2. どんな魅力が?
「三国伝来の釈迦像」と呼ばれる釈迦如来立像があります。日本の仏像にはないエスニックなお顔立ちで、インドから伝来したことを納得させます。境内は源氏物語の光源氏のモデルとなった源融の邸宅跡です。その墓所や豊臣秀頼の首塚や八宗論池と呼ばれる池があり、その周りでは空海が南都八宗の僧と論争し論破したと言われています。いろいろと盛りだくさんの歴史が詰まっていますね。
3.見どころ・お勧めポイント
木造釈迦如来立像(国宝)
開祖である東大寺の僧・奝然(ちょうねん)が中国へ渡った際に、中国に伝えられている、釈迦37歳の時の生きた姿を刻んだと言われる栴檀(せんだん)の香木で作った像を模刻して985年に日本へ持ち帰ったものとされています。像の中には五臓六腑籠品(国宝)が発見され、「インドー中国ー日本」と伝来してきたことから「三国伝来の釈迦像」と呼ばれています。
涅槃会〜お松明式
毎年3月15日、釈迦の涅槃会にちなんで、釈迦が荼毘に付される様を再現した行事です。高さ7mの松明3本が境内で燃やされ、その火の勢いでその年の創作物の豊凶を占うとされています。一端途絶えて居たものを昭和30年代に復活しました。京都市の無形民俗文化財に指定されています。松明の他に13本の高張り提灯が掲げられますが、その高低によって米相場の上がり下がりを見たという記録が残っています。
嵯峨大念仏狂言
清涼寺境内で年に数回開催されます。能楽の狂言との違いは、全てを民間人の手で行い。仮面劇と同時に無言劇であること、更に「融通念仏」と「第念仏会」に通ずる背景を持っていることです。平安時代後期に良忍小人が始めたのが「融通念仏」と言い「一人の念仏が他人の念仏と通じ合い(融通)、より大きな功徳を生み出す」とする信仰です。記録によると1279年にこの念仏が行われたとありますから、結構歴史があるんですね。
4.口コミ
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— Mayumi❤︎ (@0517mym) 2015, 9月 12
@kukai88510 はい、コツコツと頑張ります。 (^-^) 昨日 京都で色づき始めた