Kentaro Ohno
「日光東照宮」「二荒山神社」「日光山輪王寺」の二社一寺をはじめとする「建造物群」と、それをとりまく「遺跡(文化的景観)」がユネスコ世界遺産に登録されている「日光の社寺」。そんな観光地として有名な「日光」の魅力を、今日はたっぷりご紹介したいと思います。
1.「日光の社寺」とは?
1999年12月2日に、モロッコのマラケシュで開催されたユネスコ世界遺産委員会で、文化遺産として登録されました。栃木県日光市にあり、「日光東照宮」「日光二荒山神社」(別宮本宮神社、別宮滝尾神社を含む)、「日光山輪王寺」(大猷院霊廟を含む)など、103棟(国宝9棟、重要文化財94棟)もの「建造物群」と、これらの建造物群を取り巻く「遺跡(文化的景観)」が登録されています。
2.「日光の社寺」の見どころ
1.日光山輪王寺
「輪王寺(りんのうじ)」は、東日本では最も大きな木造建築物で、天台宗の門跡寺院です。堂塔は40棟以上もおよび、現在も天台宗三本山のひとつとして信仰を集めています。
国の重要文化財に指定されている三仏堂には、台座から光景まで8メートル以上もある3体の仏像「日光三社権現本地仏」が祀られており、これらは「父、母、子」や「男体山、女峰山、太郎山」などを象徴しているといわれています。
近世までは二社一寺をを総称して「日光山」と呼ばれていましたが、現在「日光山」は輪王寺の山号とされているそうです。また、「輪王寺」は日光山中にある寺院群の総称でもあります。
2.日光東照宮
「東照宮」は、日光でもっとも有名な観光名所です。 とても広いので、じっくり見てまわると1日では回りきれないほどです。「陽明門」は江戸時代の彫刻、彩色、装飾技術など全てが集約され、全国各地から一流の大工を呼んで作ったと言われています。建物全体がおびただしい数の極彩色の彫刻で覆われ、1日中見ていても飽きないと言われることから「日暮御門」とも呼ばれています。
東照宮の建物には、多様な動物の木彫像がみられることが多いですが、これらの動物は平和を象徴しているそうです。「神厩舎」には猿の一生を描いた8枚の浮彫画面があり、それは人間の平和な一生の過ごし方を説いたものとなっています。
日光の木彫像の中で、なんといっても知られているのは、「見ざる、言わざる、聞かざる」でしょう。なお、「見ざる、言わざる、聞かざる」は「幼少期には悪事を見ない、言わない、聞かない方がいい」という教えなのだそうです。
3.日光二荒山神社
「二荒山(ふたらさん)神社」は、栃木県北西に立つ日光連山の主峰・日光三山を神体山として祀る神社です。日光三山は男体山(なんたいさん:古名を「二荒山(ふたらさん)」)・女峯山(にょほうさん)・太郎山からなり、当社はそれぞれに神をあてて祀っています。その神域には、日本三名瀑の一つである「華厳滝」や、紅葉と渋滞で有名な「いろは坂」も含まれるそうです。「二荒」を音読みすると「にこう」となりますが、これに「日光」の文字をあてて「にっこう」と読んで、地名の語源となったと言われています。二荒山神社の主祭神は縁結びの神様なので、境内には運試しの投げ輪や、恋が成就するという縁結びの笹などがあり、良縁や安産などのお参りに訪れる人々で賑わっています。
3.「日光の社寺」を訪れた人の声
http://www.rurubu.com/review/list.aspx?spotid=JW000007
4.「日光の社寺」の場所
■ 基本情報
- ・名称: 「日光の社寺」
- ・住所: 栃木県日光市山内
- ・アクセス: 電車 JR宇都宮駅よりJR日光線で日光駅 / 東部日光線で下今市から東部日光
- 車 日光・宇都宮道路で日光IC、または清滝ICで降りる
- ・電話番号: 東照宮(028)854-0560
- 輪王寺(028)854-0531
- 日光二荒山神社(028)854-0535
- ・料金: 東照宮 大人・高校生:1300円 小・中学生:450円
- 輪王寺 大人:900円 小・中学生:400円(輪王寺合同券)
- 日光二荒山神社 大人:200円 小・中学生:100円
- ・オススメの時期: 1年中通して楽しめます
- ・公式サイトURL:http://www.sekaiisan-nikko.jp/