みなさん、パリは好きですか? とても人気のある旅行スポットですよね。当連載でも2回目の登場となるパリ。何度訪れても、いくらでも見るべきところがある素敵な街・パリを舞台にした映画も、やはりたくさん作られています。
今回は、かつて新婚旅行でパリを訪れた夫婦が、30年目の結婚記念日を祝うために、パリに週末旅行に出かける映画です。果たして、パリはこの2人にとって、どんな効果をもたらすのでしょうか。
せっかくパリに来たのに爆弾発言をする夫
散々迷ってレストランを選んだのに、残念な話でメグをガッカリさせるニックイギリス人夫婦のニック(ジム・ブロードベント)とメグ(リンゼイ・ダンカン)。結婚30周年を迎えた2人は、新婚旅行の思い出をたどるかのように再びパリを訪れます。
心配性の夫ニックは、旅先だから素直に話せると思い、仕事をクビになったとメグに告白。好奇心旺盛で活発な妻メグは、なぜこのタイミングで話すのかと、ちょっとうんざりしつつ、今はパリを楽しむことを優先します。
とにかくパリを楽しみたいメグ
タクシーに乗って凱旋門をくぐり、大興奮のメグメグの思いつきで、2人は高級ホテル・プラザアテネに泊まることに。そして、ブレア首相も滞在したという最高級スイートにチェックインします。
観光に繰り出した2人は、凱旋門やサクレ・クール寺院、セーヌ川に架かる橋ポン・デザールなどを次々と回り、パリ観光を満喫します。
美しき白亜の寺院、サクレ・クール寺院
パリでの旧友との再会を機に、ニックとメグは関係を見つめ直すことに
旧友モーガンと偶然再会し、彼の家に招待されるニックとメグそんな時、街で偶然ニックの大学時代の友人モーガン(ジェフ・ゴールドブラム)と再会。ニックとメグは、人気作家として名誉と富を手にしたモーガンの出版記念パーティーに招待されます。ニックが懐かしさと劣等感を味わったことをきっかけに、メグは夫への“本当の思い”を明かすのですが…。
今ではなくなったポン・デザールの“愛の南京錠”
ポン・デザール(芸術橋)にたくさん付けられていた南京錠長い間、様々なことを2人で乗り越えてきたニックとメグ。30年目の2度目のパリ旅行で、2人はさらにいろいろなことを経験します。
住みたくなるほど、パリに恋してしまうメグ。彼女が一緒なら幸せだと感じるニック。パリは2人にどんな魔法をかけてくれるのでしょうか。
冒頭の夜のポン・デザールの写真には、“愛の南京錠”(恋人同士が永遠の愛を誓い、南京錠に2人の名前を書いて欄干の金網に取り付けて鍵をかけ、その鍵をセーヌ川に投げ込むことが流行)がまだたくさん付いていますが、錠前の重さで欄干の一部が崩れたため、現在は南京錠付の金網は撤去されています。この写真を見るとロマンティックなので、ちょっと残念な気もしますね。
パリ観光の気分を存分に味わえる映画
サクレ・クール寺院から見渡せるパリの景色が美しい2人が観光するサクレ・クール寺院から一望できるパリの街並みは最高に素敵ですし、買い物に出かけるパッサージュもとてもかわいらしいです。
パリの旅行気分を味わえる映画第2弾、そして動くガイドブックとして、ぜひ本作を楽しんでください♪
パッサージュとは19世紀に建設されたガラス屋根のアーケード街。モザイク模様のタイルも特徴
- 『ウィークエンドはパリで』発売中
- 発売元:キノフィルムズ
- 販売元:ポニーキャニオン
- 価格:DVD¥3,800(本体)+税
- ©2013 Free Range Films Limited / The British Film Institute / Curzon Film Rights 2 and Channel Four Television Corporation.
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