赤い帽子に青いダッフルコート姿のキュートな『くまのパディントン』。イギリスの作家マイケル・ボンドによる有名な児童文学の主人公ですが、かわいいキャラクターグッズとしても世界中で大人気ですよね。
ロンドンのパディントン駅から名付けられた、この『くまのパディントン』が実写映画になり、本日公開に。昔から親しまれているパディントンのキャラクターグッズを想像して観ると、リアルなクマの描写に一瞬驚くかもしれませんが、紳士的なクマであるパディントンが動いて会話をしている姿に、すぐに引き込まれてしまうはず。
ロンドンにやって来た小さなクマのパディントン
パディントンと名付けて親切に接するメリーはるばるペルーからロンドンにやって来て、パディントン駅に降り立った小さなクマ。イギリス好きのおじさんクマに育てられた彼は、正統派の英国紳士のスピリットを受け継いでおり、礼儀正しく、美しい英語を話します。
彼がかぶっている赤い帽子は、おじ夫婦が出会った探検家がくれたもの。その探検家は、ロンドンに来れば歓迎すると約束してくれたのですが、パディントン駅を行き交う人々に探検家の行方を尋ねようと話しかけても、誰も相手にしてくれません。
そんな時、ひとりぼっちで途方に暮れる彼に声を掛けたのは、家族旅行から帰って来たブラウン一家のお母さん・メリー(サリー・ホーキンス)でした。メリーは駅名から彼に“パディントン”と名付け、嫌がる夫のヘンリー(ヒュー・ボネヴィル)をなだめて、自宅へと連れて帰ります。
トイレの使い方が分からず壊してしまうパディントン
ブラウン家に到着するなり、初めて見るバスルームでトイレを壊し、おしゃれな家を水浸しにしてしまうパディントン。ヘンリーは怒って、朝一番でパディントンを役所に引き渡すと告げます。
落ち込むパディントンでしたが、街でスリを捕まえて新聞の紙面を飾ったり、ブラウン家の娘のジュディ(マデライン・ハリス)や息子のジョナサン(サミュエル・ジョスリン)と仲良しになり、ヘンリーもパディントンを見直すようになります。
パディントンはブラウン家の子どもたちと仲良くなる
そして、ヘンリーは探検家が見つかるまでパディントンをブラウン家に泊めることに同意し、子どもたちのお下がりの青いダッフルコートをあげることに。
ヘンリーと一緒に探検家の行方を調べに行くパディントン
ブラウン家の人々と親しくなり、楽しく暮らすパディントン。ところが、“謎の美女”ミリセント(ニコール・キッドマン)が、英語を話す珍しいクマのパディントンを捕獲しようと画策していました。ミリセントの正体とは? パディントンの運命はどうなるのでしょうか…?
パディントンはミリセントが自分を狙っているとは知らない
ロンドンロケの、ポップでキュートなパディントンワールドが楽しい!
ノッティング・ヒルにあるポートベロー・マーケット
すでに公開された本国イギリスをはじめとする世界各国で大ヒットを記録し、辛口で知られる映画批評サイト「Rotten Tomatoes」では、“98%FRESH”(2015年8月現在。フレッシュ度が高いほど素晴らしい映画だという評価)という驚異的な数字を弾き出しています。
これは、本作が子どもだけではなく、世代・国籍・男女を超えて、誰もが愛さずにいられないストーリーだからこそ。英国人特有のユーモアや、ちょっとした皮肉が散りばめられ、大人が思わずクスッと笑ってしまうシーンが満載なのです。
また、19世紀そのままのパディントン駅や、華やかなポートベロー・マーケット、荘厳な自然史博物館といったロンドンの名所が、この街に初めてやってきたパディントンの視点でロケ撮影されているので、本作を観るだけで楽しいロンドン観光を味わえるのも魅力。
「1880年に大英博物館から独立した自然史博物館」
さらに、ブラウン家などのセットは、パディントンの世界観をリアルに感じられる空間になっており、ポップでキュートでカラフルな、細部にまでこだわったインテリアで、色とりどりのパディントンワールドを楽しめます。
この冬、絵本から飛び出したようなモフモフのパディントンと一緒に、ロンドンを散策する気分に浸ってみてはいかがでしょうか♪
■ 基本情報
- 『パディントン』2016年1月15日(金)全国ロードショー
- © 2014 STUDIOCANAL S.A. TF1 FILMS PRODUCTION S.A.S Paddington Bear™, Paddington™ AND PB™ are trademarks of Paddington and Company Limited
- 出演:ベン・ウィショー(声の出演)、ニコール・キッドマン、ヒュー・ボネヴィル、サリー・ホーキンス、ジュリー・ウォルターズ、ジム・ブロードベント
- 監督:ポール・キング
- 製作:デヴィッド・ハイマン『ハリー・ポッター』シリーズ
- 原作:マイケル・ボンド
- 配給:キノフィルムズ
- 公式サイト:paddington-movie.jp
- 公式twitter:@eigapaddington
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