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京都の最北端。日本海側にある舞鶴といえば、海に囲まれて自然が多く、とても景色の良い土地で、海や山のアウトドアや、温泉やドライブ、旅館で海の幸を食べたりするのが、観光で人気ですね。JR西舞鶴駅から西へ少し歩くと高野川があります。駅付近から河口までには数本の橋が架かっています。それらの橋の上から、川の両岸に沿って立ち並ぶ倉庫風の家屋郡が見えます。その歴史を紹介したいと思います。高野川倉庫群とは?
田辺城下の竹屋町は、城下町の西側を流れる高野川河口に位置し、藩内の港町として領内諸村のみならず他国の各地とも交易し、藩内の商品流通を全国市場に結びつける接点でした。高野川沿いには水運で各地から運ばれてきた産物を保管する蔵が建ち並ぶとともに船着場が点在し、高野川西側の北端には高野川に入ってくる船や荷を統制する嶋崎番所がありました。現在も、藩政時代から明治時代まで、廻船問屋が活躍したその場所に、土蔵倉庫が残り、商港の名残りを見せています。高野川倉庫群の魅力
竹屋町は周辺とのつながりが深く、「在通い」という藩内の村々を回る行商兼仲買のほか、田辺藩第一の国産である水産物を綾部・福知山方面に行商していた「丹波通い」「丹波・若州産物売買」という商人がいたそうです。現在も残されている高野川倉庫群を、そんな歴史を感じながら、のんびり散策して港町の風情が味わえます。周辺のおすすめ観光スポット
舞鶴赤れんがパーク
北吸地区に12棟あるレンガ造りの倉庫群の総称。現存するレンガ建造物の中でも貴重な近代建築の建造物で、旧海軍の倉庫として明治期に9棟、大正期に3棟築かれました。そのうち5棟が「赤れんが博物館」「舞鶴市政記念館」「まいづる智恵蔵」「赤れんが工房」「赤れんがイベントホール」として保存・活用されています。舞鶴引揚記念館 IN 赤れんがパーク
第二次世界大戦終結後、13年間にわたって旧満州やシベリアなどから約66万人の引揚者を迎え入れた舞鶴港。その引き揚げとシベリア抑留の史実を伝える資料館です。現在は平成27年9月下旬のリニューアルオープンに向けて改修中のため、赤れんがパーク3号棟智恵蔵2階で特別展示をしています。平引揚桟橋の復元模型や当時収容所で使用していた生活用品、シベリア抑留の絵画などを展示しています。※改修工事の為休館中。2015年9月28日リニューアルオープン(予定)。五老スカイタワー
近畿百景」の第一位に選ばれた日本有数の高さを誇る海抜325mの展望室です。舞鶴湾の美しいリアス式海岸と舞鶴の市街地が一望でき、大自然と街並みが織りなす眺望を360度楽しめます。タワー周辺は、五老ケ岳公園として整備されています。料金は、高校生以上200円、小・中学生100円。時期によって変動しますが、営業時間は9~19時です。■ 基本情報
- ・名称:高野川倉庫群
- ・住所:京都府舞鶴市寺内
- ・アクセス:西舞鶴駅から徒歩14分