三井寺力餅は大津名物。お土産でも喜ばれる人気なお団子

滋賀県大津市の、琵琶湖の南西の長等山中腹にある三井寺（みいでら）は、「残したい日本の音風景100選」にも選ばれた「三井の晩鐘」で知られる天台宗のお寺です。それにちなんだ大津名物の絶品きな粉餅が「三井寺力餅」です。

１．三井寺力餅とは

平安時代、武蔵坊弁慶の時代ですから平安の頃、三井寺は同じ天台宗の比叡山延暦寺と争い、比叡山側の荒法師だった武蔵坊が、大きな「三井の梵鐘」を戦利品として、比叡山の山まで引きずり上げました。

そして撞（つ）いてみると「いのう、いのう（関西弁で「帰りたい」の意味）」と響いたため、弁慶は怒って谷底へ投げ捨てた、という逸話があります。

明治2年創業の「三井寺力餅本家」が、それにちなんだこの「三井寺力餅」を作り、今に伝えています。本店を、琵琶湖観光の玄関口、浜大津（JR大津駅から商店街を歩いて15分くらい）に構え、大津市内でないと買えないオンリーワン商品になっています。

２.  三井寺力餅の特徴

大豆、青大豆と抹茶をブレンドした独特のきな粉が小さな餅にからんで、しっかりした風味です。足しているのは砂糖と水飴だけ。保存料など添加物をまったく使っていないことが特徴です。滋賀県観光土産品審査会で一般消費者の人気投票で1位になった秘密は、このきな粉にあります。
   　

３．三井寺力餅の買えるスポット

三井寺力餅本家

琵琶湖遊覧船の発着場に近い浜大津にあります。店内には喫茶コーナーも設けられ、作り立ての三井寺力餅とお茶、抹茶（夏はアイスコーヒーやジュース）を楽しめます。注文を受けてから、餅にきな粉をまぶす、文字通り、作り立てです。

お土産にするには箱入りなら7本入り（税別770円）〜70本入り（税別6840円）、家庭用には3本入り〜30本入りまでありますが、日持ちしない（翌日までに食べるのが良いのだそうです）ので買いすぎないように。

大津を訪れる人に大津の生んだ庶民の芸術「大津絵」を気軽に見ていただこうと、店舗2階に大津絵ギャラリーを無料開設しています。

三井寺前レストラン風月

ゆかりのある三井寺の正門「仁王門」前にあるレストラン「風月」で食事をしたあとのお土産に売っています。むろん消費期限のことはお忘れなく。

琵琶湖ホテル、大津プリンスホテル売店

大津市の2大ホテルで湖岸に建っている「琵琶湖ホテル」（大津市浜町2-40）のショップ、「大津プリンスホテル」（大津市におの浜4-7-7）のコンビニで売っています。

名神草津PA（上下線）、名神大津SA（下り線）

高速道路のサービスエリア、パーキングエリアで売っているのは、この3か所だけです。

力餅と言って、急に怪力になるわけじゃあありませんが、お土産に持って帰ると、人気が上がるのは請け合います。できれば、春の桜のころに三井寺を訪れていただきたいものです。