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「夕顔観音」。とても美しい名前で、観音様の優しいお顔が頭に浮かんできますね。そんな美しい名前の観音様をお祀りするお寺が、東京都葛飾区にあります。
なぜ「夕顔観音」といわれるのかは判っていないのですが、一度お参りしてみたくなってきました。
1.「安福寺」とは?
「安福寺」は竜灯山権現院と号する真言宗豊山派の寺院です。今から350年ほど前、この辺りは森になっており、中に熊野三社と水神が祀られていたそうです。
当時の村人が夢のお告げで、森の中を掘り起こしたところ、観音像と仏具が出てきたので、草堂を建て観音像を安置したのがはじまりだそうです。
2. どんな魅力が?
記録によりますと、元禄時代には安福寺の夕顔観音は、万能薬が売られる観音様として人々の信仰を集め、参拝客が絶えることがなく、江戸の名所のひとつに数えられていたそうです。通常、薬というと薬師如来を思い出しますが、こちらの観音様は病苦平癒のご利益があるのでしょうか。
また、夕顔観音の背面には、1262年に僧・良覚により奉納されたことが刻まれているそうです。
夕顔観音は、午年の4月にご開帳され、葛飾区の有形文化財に指定されています。
3.周辺の見どころ・お勧めポイント
あらゆる願いを聞いてくれるお地蔵様
天台宗のお寺「業平山 南蔵院」にはちょっと変わったお地蔵さんが祀られています。昔、反物屋さんがこのお寺の境内で一眠りしている間に反物を盗まれてしまったのですが、時の名奉行・大岡越前守は、お寺の前に建ちながら泥棒を見逃したお地蔵様も同罪として縄でくくって捕えてしまったという逸話が残っています。
それ以来、盗難除けや縁結びに至るあらゆる願いにご利益があるとされ、願いごとをするときは縄で縛り、叶えば縄解きするというしきたりがあるそうです。
どんなお願いも聞いて下さるありがたいお地蔵様、皆さんは何をお願いなさいますか?
■ 基本情報
- ・名称 : 業平山 南蔵院
- ・住所 : 葛飾区東水元2-28-25
- ・アクセス: JR常磐線 金町駅下車
- 京成バス 戸ヶ崎操車場行き/八潮駅南口行き しばられ地蔵下車 徒歩約2分
- ・拝観時間: 9:00~16:00
- ・定休日 : お寺のため法要などで拝観を制限される場合もあります
- ・電話番号: 03-3607-1758
- ・拝観料金: 無料
- ・所要時間: 5分
- ・オススメの時期: 通年
- ・公式サイトURL: http://shibararejizo.or.jp/history.htm
100年を超える煉瓦の橋
葛飾区の最北部、埼玉県との県境に誕生してから100年を超える煉瓦の橋・閘門橋があります。1910年に古利根川と現・中川、大場川の水害防止の目的で架けられた、都内で唯一の煉瓦で造られたアーチ橋です。煉瓦は当時の葛飾区の煉瓦会社のもので、明治や大正の頃に流行った煉瓦造建築を支えてきたそうです。小さな橋ですが、一見の価値がありそうですね。
赤茶色の謎の球!?
葛飾にいじゅくみらい公園に、まるでSF映画にでも出てきそうな巨大な赤茶色の謎の球体があります。一体何かと思えば、かつて この辺りに製紙工場があった頃に使われていたものだそうで、破れた紙や裁断した切れ端を再利用するために煮たお釜だそうです。
今はモニュメントとして残るこのお釜、だれが呼んだか「地球釜」と名付けられ、その構造は溶接を使わず鋲のみで接着している珍しい構造物です。
5.詳細
■ 基本情報
- ・名称 : 竜灯山権現院 安福寺
- ・住所 : 〒125-0031 東京都葛飾区西水元1-7-19
- ・アクセス: JR常磐線 金町駅下車 京成バス
- 大場川水門行きで西水元二丁目下車 徒歩約5分
- ・拝観時間: 9:00~17:00
- ・定休日 : お寺のため法要などで拝観を制限される場合もあります
- ・料金 : 無料
- ・所要時間: 5分
- ・オススメの時期:通年
寅さんやこち亀で有名な葛飾区ですが、魅力的なお寺や文化遺産もたくさんありそうです。