新日本観光地100選ってご存知ですか?それを公言している観光地があまりないのか、聞いたこともない方の方が多いかもしれません。新日本観光地100選には定番の観光地もありますが、隠れた名所や意外な場所があったりします。今回はその中でも、一度は行っておくべきとっておきの10選を選んでみました。
読売新聞社主催!「新日本観光地100選」
「新日本観光地100選」とは、1987年(昭和62年)に読売新聞社が行った読者による人気観光地の投票で、その投票数によって選ばれたもののことをいいます。グループ旅行の4部門にて部門ごとに上位10位までを決める人気投票を行い、全ての部門で計100箇所のスポットを選び抜いたそうです。その中から、2016年に行くべきスポットはここ!
選定から来年(2017年)で30年を迎えますが、そのほとんどは、今なお変わらず国内有数の人気と知名度を誇っているスポットです。これからどこへ旅行に行こうか迷っている方こそ、ぜひチェックしてみてくださいね。
1.室蘭・地球岬(北海道)
「地球岬」は、北海道の絵鞆半島の最南端に突き出た岬です。その名前の通り「地球って本当に丸いんだ!」と実感できるパノラマが目の前に広がり、晴れた日には青森県の下北半島見渡せるなんて凄いですね!太平洋を望む断崖上にある真っ白な灯台に青い空と青い海が映えて美しいと人気があります。室蘭近海は、イルカやクジラが回遊していることでも有名で、展望台からもイルカの群れなどが見えることもあるそうです。まっすぐではなくちょっと丸くなった水平線は、一度は見てみたい景色ですね。
もともとは「チキウ岬」と呼ばれていたそうで、アイヌ語「ポロ・チケップ(親である断崖)」を語源としています。なお、灯台は「日本の灯台50選」ならびに「土木学会選奨土木遺産」のひとつに選定されています。
■ 基本情報
- ・名称:地球岬
- ・住所:北海道室蘭市母恋南町4
- ・アクセス:道南バス地球岬団地バス停より徒歩15分、JR母恋駅より車で10分
- ・電話番号:0143-25-3320
- ・公式サイトURL:http://www.city.muroran.lg.jp/main/org6400/kanko_earth.html
2.上高地・北アルプス(長野県)
http://blog.goo.ne.jp/spt54xe9/e/3e37f4752e31be43ef4a589ccb578969
上高地は、日本を代表する観光地として人気な場所。開山期間は4月27日から11月15日までであり、この期間には大勢の観光客が遊歩道を埋め、北アルプスの山々を間近に見ながら散策を楽しんでいます。穂高岳や槍ヶ岳などの登山道の入り口でもあり、日本各地から登山客も多く訪れる場所でもあります。河童橋~大正池までの遊歩道はハイキングにはちょうど良いコースですよ!是非歩いてみることをおすすめします。
国の特別天然記念物および特別名勝に指定されています。澄みきったコバルトブルーの梓川が息を呑むほど美しく、自然の雄大さを感じさせてくれます。この景色を眺めているだけでも、心が癒やされそうですよね。
■ 基本情報
- ・名称:上高地
- ・住所:長野県松本市安曇上高地
- ・アクセス:JR松本駅から松本電鉄松本駅(上高地線)→新島々駅→上高地
- ※直行バスがあります、詳細が公式サイトをご確認下さい。
- ※マイカー規制があるため、バス・タクシー・徒歩でのアクセスになります。
- ・電話番号:0263-95-2433(上高地インフォメーションセンター)
- ・公式サイトURL:http://www.kamikochi.or.jp/
3.白浜温泉(和歌山県)
こちらは、日本最古歴史書である日本書紀にも記載されている温泉地。有馬温泉、道後温泉と肩を並べる「日本三古湯」のうちの一つです。お肌がツルツルになる美肌の湯やリラックスできるお湯や、長湯をしても湯あたりしない湯など体やお肌にいいお湯とされています。さらに海を眺めるロケーションは素晴らしく、白良浜や円月島など見どころも多くあります。
白浜温泉は1350年以上もの歴史を有しています。飛鳥時代には「牟婁の温湯」「紀の温湯」として広く知られていたようで、斉明天皇や持統天皇、文武天皇をはじめとする歴代の天皇にも愛されてきた名湯なんですよ。
白良浜
白くて水分量の少ないさらっとした感触の浜は、約650m続いています。かなり穏やかな波ということでも有名で、夏の海水浴シーズンには関西にお住まいの方が多く訪れるのだとか。
白良浜には、海水浴場に水着のまま入れるという無料露天風呂もあり、夏の時期には大変賑わいます。足湯もあるので冬には足を浸かり、ぽかぽかとほっこりするのもいいのではないでしょうか。
南紀白浜といえば、やはり白良浜ですよね。「快水浴場百選」および「日本の渚百選」として選定されています。青く澄んだ海と真っ白な砂浜のコントラストが非常に美しいです。毎年7月30日と8月10日には白浜花火フェスティバル開催されます。
■ 基本情報
- ・名称:白良浜
- ・住所:和歌山県西牟婁郡白浜町
- ・アクセス:JRきのくに線・白浜駅から明光バス[白良浜]下車徒歩すぐ
- ・電話番号:0739-43-5511(白浜観光協会)
- ・公式サイトURL:http://www.nanki-shirahama.com/search/details.php?log=1332737557
円月島
「円月島」は、正しい名前を「高嶋」といい、島の中央に丸い月の形をした穴があいていることから「円月島」と呼ばれています。「和歌山県の夕日100選」にも選ばれており、夕日の沈む光景は言葉を失うほどの絶景だと、たくさんの観光客であふれます。春分・秋分の頃には穴の真ん中から夕日が観えるそうですよ!一度はそんな光景観てみたいですね。
南紀白浜のシンボルとも言える浮かぶ小さな島です。臨海浦にぽつりと浮かんでおり、国の名勝として指定されています。また、大潮の干潮の時には大人の腰辺りにまで水位が下がるため、歩いて行くことができるんですよ。
■ 基本情報
- ・名称:円月島
- ・住所:和歌山県西牟婁郡白浜町臨海
- ・アクセス:JR白浜駅バス【バス停:臨海】下車徒歩すぐ
- ・電話番号:0739-43-5511
- ・公式サイトURL:http://www.nanki-shirahama.com/search/details.php?log=1332736052
4.高千穂峡(宮崎県)
「高千穂峡」は、国の名勝、天然記念物にも指定されている宮崎県五ヶ瀬川にある峡谷で、高さ80〜100mにも達する断崖が7kmにわたり続いている美しいスポットです。神話にも出てくる「おのころ島」や「月形・日形」「鬼八の力石」などが人気が高く、見どころがたくさんあります。
遊歩道も整備され、車いすの方でも新設の「バリアフリー滝見台」まで行けるようになり、誰もがこの神秘的なスポットを観ることが可能になりました。貸しボートもあり、ボートの上から見上げる崖は、荘厳で迫力満点だとか。これは是非体験してみたいですね。
また「真名井の滝」は、瓊々杵命(ニニギノミコト)が天照大神(アマテラスオオミカミ)の命を受け、葦原の中つ国を治めるために降臨したという「天孫降臨」の際に、この地に水種を移して滝になったと言われています。
■ 基本情報
- ・名称:高千穂峡
- ・住所:宮崎県西臼杵郡高千穂町大字三田井御塩井
- ・アクセス:JR熊本駅からバス3時間、JR博多駅から高速バス3時間半
- ・電話番号:0982-73-1213(高千穂町観光協会)
- ・公式サイトURL:http://takachiho-kanko.info/
5.瀬戸大橋(香川県)
本州と四国を橋として1988年(昭和63)に開通(なんと世界最大級なんだとか!)。3つの吊橋、2つの斜張橋と三角形に組んだ構造のトラス橋の6つの橋梁のことを「瀬戸大橋」といいます。本州側からの景色、四国側からの景色、橋の上から見える景色や島から見える景色。どれもそれぞれ素晴らしい景色で、どこから見ても、いつ見ても、世界最大級の橋梁が連なる姿は壮観です。
普段立ち入ることのできない瀬戸大橋の中を体験出来る「瀬戸大橋スカイツアー」というイベントが年に2回行われています。当選倍率が高いようですが、ちょっと怖いけれどそんな体験はめったにできないこと。運があれば、体験してみたいですね。
また、日没になるとライトアップもされるんです。普段の姿とは全く異なる印象で、とっても幻想的な風景を見せてくれますよ。なお、ライトアップの実施日や時間帯は変動しますので、公式ホームページをチェックしてみてくださいね。
■ 基本情報
- ・名称:瀬戸大橋
- ・住所:〒711-0925 岡山県倉敷市下津井田之浦
- ・アクセス:【岡山県方面から】国道2号線と山陽自動車道から接続する「児島IC」から下津井瀬戸大橋へ。【香川県奉免から】国道11号線と四国横断自動車道から接続する「坂出IC」から南備讃瀬戸大橋へ。
- ・電話番号:086-255-1811
- ・公式サイトURL:http://www.jb-honshi.co.jp/seto-ohashi/index.html
6.田沢湖(秋田県)
日本一深いと言われている湖。真冬でも凍らない「田沢湖」の水面の色は、湖の深さの場所によって色の濃淡が異なり、多彩な色に見えるのも魅力のひとつです。
湖畔には黄金色をした辰子像があります。太陽に輝く黄金の像は、見る角度によって表情が違って見えるそうです。
ちなみに、この湖には「辰子伝説」が残されています。かつて、この湖の畔に住んでいた辰子という美しい女性が、自分の美貌が永遠に続いてほしいと大蔵観音に願ったところ、いつしか龍になってしまい、田沢湖の主となったそうです。
■ 基本情報
- ・名称:田沢湖
- ・住所:田沢湖潟字搓湖
- ・アクセス:JR田沢湖駅より羽後交通バス「田沢湖畔」下車すぐ
- ・電話番号:0187-43-2111(仙北市田沢湖観光情報センター)
- ・公式サイトURL:http://www.city.semboku.akita.jp/sightseeing/spot/04_tazawako.html
7.南アルプス(長野県・山梨県)
「南アルプス」は北岳や甲斐駒ケ岳を代表とする3000m級の山々の総称です。初心者が登れるような山もありますが、多くは南アルプスならではのダイナミックな展望と手つかずの自然に見せられたアルピニスト達が訪れます。初級者から上級者までが楽しめる変化に富んだコースや大自然の眺望が人気の理由です。南アルプスの雄大さを観ることができるスポットとしては、「身延山ロープウェイ」や「南アルプス展望台」、「夜叉神峠」などがあります。
正式には「赤石山脈」と言います。長野県から山梨県を経て静岡県まで跨っており、延長は約120kmにも及ぶのだそう。北アルプスの飛騨山脈(富山県・岐阜県・長野県)や中央アルプス(長野県)の木曽山脈と共に「日本アルプス」と呼ばれています。
身延山ロープウェイ
http://www.kojitusanso.jp/tozan-report/detail/?fm=18353
身延山久遠寺から身延山ロープウェイで7分上ったところにある身延山山頂、そこには東、南、北とそれぞれ3つの展望台があります。3か所それぞれの展望台からは、東に富士山、南に駿河湾と伊豆半島、北側には南アルプス連峰・八ヶ岳連峰・甲府盆地など絶景が楽しめます。■ 基本情報
- ・名称:身延山ロープウェイ
- ・住所:山梨県南巨摩郡身延町身延字上の山4226-2
- ・アクセス: JR身延駅からバスで終点・[身延山バス停留所]下車すぐ
- ・電話番号:0556-62-1081
- ・料金:大人片道730円、小人(4歳~小学生) 370円
- ・公式サイトURLhttp://www.minobusanropeway.co.jp/index.html:
南アルプス展望台
http://blog.goo.ne.jp/green2466/e/4ee285c3dce3721c1d2a7c739b95f235/?img=50122381…
身延町中之倉にある「南アルプス展望台」からは、南アルプス連峰が一望できます。この付近は、春には新緑、秋には鮮やかな紅葉が見事だと大勢の人が訪れるポイントです。■ 基本情報
- ・名称:南アルプス展望台
- ・住所:〒409-3104 南巨摩郡身延町中之倉
- ・アクセス:増穂ICから車で60分
- ・電話番号:055-240-4128
- ・公式サイトURL:http://www.yamanashi-kankou.jp/viewpoint/pub/pvp013.html
8.黒部渓谷(富山県)
日本一深いV字峡、その黒部渓谷を楽しむのに最適なのが、小さなトロッコ電車で行く黒部峡谷鉄道です。黒部川沿いのV字型に切れ込んだ峡谷を走るトロッコ電車からは様々な絶景スポットが楽しめます。
客車は窓の付いた客車もありますが、開放感のある窓のないトロッコ電車に乗ることをおすすめします。窓がないというスリルと、もろ体全体に受ける風や自然の匂い。これは感動すること間違いなしですよ!
■ 基本情報
- ・名称:黒部峡谷鉄道
- ・アクセス: 富山地方鉄道・宇奈月温泉から徒歩5分で黒部峡谷鉄道駅
- ・電話番号:0765-62-1011
- ・公式サイトURL:http://www.kurotetu.co.jp/
9.鳥取砂丘(鳥取県)
鳥取市の日本海海岸に広がる広大な砂丘。日本海の風が作る風紋は美しく、誰も足を踏み入れていない朝に訪れれば、自然の作る美しさに感動するに違いありません。
ここでは、ラクダに乗って観光することができます。チャンスがあれば乗ってみてください!ラクダの乗れるチャンスはあまりないですよ~!
■ 基本情報
- ・名称:鳥取砂丘
- ・住所:鳥取県鳥取市福部町湯山
- ・アクセス:JR鳥取駅より路線バス鳥取砂丘行き 鳥取砂丘バス停下車すぐ
- ・電話番号:0857-22-3318(鳥取市観光案内所)
- ・公式サイトURL:http://sakyu.city.tottori.tottori.jp/
10.阿蘇(熊本県)
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世界で唯一火口を間近で見られる場所であり、そんなチャンスはそうそうないですよ!熊本を訪れたのならば、一度は見ておくべき景色ではないでしょうか。阿蘇山ロープウェイ
91人乗れるゴンドラは、他の観光地にあるゴンドラよりも大型なのが特徴です。ここでは、大きなカルデラとその真ん中にぽっかり開いた火口を見ることができます。ロープウェイを降りたところから、阿蘇山の火口口まではすぐ。目の前に自然のものすごさを感じ取ることができます。■ 基本情報
- ・名称:阿蘇山ロープウェイ
- ・住所:熊本県阿蘇市黒川808-5
- ・アクセス:JR阿蘇駅からバス 阿蘇山西駅(阿蘇山ロープウェーのりば)下車すぐ
- ・電話番号:0967-34-0411
- ・料金:往復大人1200円、小人(小学生以下)600円
- ・公式サイトURL:http://www.kyusanko.co.jp/aso/
草千里ケ浜
お椀状の窪地となっているために大きな池があり、その周囲では放牧された牛や馬が草を食べている姿が見られます。ここからは、噴煙をあげる阿蘇山の雄大な姿を目の当たりにできます。■ 基本情報
- ・名称:草千里ケ浜
- ・住所:〒869-1505 熊本県阿蘇市
- ・アクセス: JR熊本駅からバス
- ・電話番号:0967-32-1960
- ・公式サイトURL:http://kumanago.jp/event/?mode=detail&id=430000000210
新日本観光地に選ばれたのは約30年前ですが、どの場所も今でも素晴らしい景色が観られます。海外に行かなくても、まだまだ日本には素晴らしい観光スポットがたくさんあります。今年は、そんな日本の良さを感じさせてくれる場所を、訪れてみてはいかがですか。
素材提供:トリップアドバイザー