Charly W. Karl
青ヶ島に旅行に行ってみませんか?初めて耳にする方が多いかもしれませんが、なんとこの島、住所は東京都なんです!ここはほとんどの場所に電波が届きません。スマホが普及し、もはやインターネットなしでの生活は考えられない私達にとって、「圏外」は不安がつのる場所のひとつです。しかし、あえて電波が届かない所に行くのが静かなブームとなっています。今回はニュースも着信音も気にせずホントの休日が過ごせる、とっておきの秘島をご紹介します!いざ、「青ヶ島」へ!
http://japan.digitaldj-network.com/articles/10205.html
青ヶ島は東京から358km、八丈島から70kmほど離れた絶海の孤島。東京にありながら人口はわずか160人程で、日本一人口が少ない村なんです!そのため住所もすべて「〒100-1701東京都青ヶ島村無番地」。さらに、いつ人が住み始めたのかも分かっておらず、謎多き島と言われています。青ヶ島は住所は東京都になるので、「じゃあ近いの?すぐに行けるの?」と言われるとそういうことはありません。上記でもある通り東京からはなんと358kmも離れているので、意外と遠いのです。また謎多き島というのは気になりますよね。
謎の島と呼ばれるワケは?
そんな青ヶ島で、圏外旅行を叶えましょう!役場周辺では電波が入りますが、中心部を離れてしまえば圏外になることが多いようです。現代の日本では考えにくい辺境の地・青ヶ島。島の形や存在から「謎っぽい」と言われている青ヶ島。実は国内だけでなく、海外からも「謎の島」と話題を集めているんですよ。
でも、そこまで謎の島でもないんですけどね。島の伝説では男女が同じ島に住むと祟りがあると信じられていた時代もあったそうです。これによって昔は女人禁制の島だったそうです。このへんが島民の少なさに関係しているのかもしれませんね。
なんと昔は女人禁制だったなんて驚きですよね。実際にそんな規制が引かれている島があったんだ!って。また中心部を離れてしまうと圏外になってしまうということもあるので、現在の人にとっては不便な島かもしれませんね。
選ばれし者だけが上陸可能!?
http://www.vill.aogashima.tokyo.jp/tourism/photo.html
実は青ヶ島へ行くのはそう簡単ではありません。本土から青ヶ島への直行便はなく、まずは羽田空港から50分かけて(もしくは竹芝桟橋から約11時間のフェリーで)八丈島へ向かう必要があります。なんと簡単に行くことができないのが、この謎多き島と言われている青ヶ島なのです。そのため、様々な交通ルートに慣れていないと、行く前から躊躇ってしまうという人も多いかもしれません。ではどのような方法があるのかご紹介しましょう。
船で行く方法
八丈島に着いたら、次は連絡船(約2時間半)で青ヶ島の三宝港へ向かいます。連絡船は週3-4回・1日1往復、しかも天候不良により40~50%の確率で欠航!八丈島は観光地としても有名ですが、船で行く場合はここから船で移動になります。しかし約半分の確率で結構になってしまうというから驚きです。これはたしかに「選ばれた人」のみが行ける島と言われるのもわかる気がします。
ヘリコプターで行く方法
より確実に青ヶ島に行きたいなら、高価になりますがヘリコプター(約20分、要予約)のほうがおすすめです。住民の方が島外へ行くときは、ほとんどヘリを使用されるのだとか!しかしこのヘリ、1日9席のみで予約を取るのも一苦労。このようなことから、選ばれし者だけが上陸できる絶景の島となっているのです。ただしたどり着きさえすれば、そこには大自然と絶景が広がっています!
船の欠航率が高くヘリコプターがおすすめ、とありますがそれでも霧が発生すると島に着陸することができず、ここでも苦労を強いられます。
ちなみにフェリーの欠航率が約5割に対してヘリコプターの欠航率は約2割ほど。これだけみてもやはりヘリコプターのほうが確実といえますね。ヘリコプターの場合は持ち込める荷物に規定があるのでしっかりと確認しておきましょう。規定を超えれば超過料金が発生したり、持ち込みNGのこともあります。
お金に余裕があるのであれば、ぜひヘリコプターを選択すると良いでしょう。しかし最初に言った通り、席が9席ととても少ないので、青ヶ島に行くと決まったらすぐに予約をしなければ、すべて席は埋まってしまうでしょう。
青ヶ島で大自然を楽しもう!
青ヶ島で大自然を楽しむためにぜひとも知っておきたいスポットや商品を下記にご紹介させていただきますね。青ヶ島の魅力と言えば、最初に紹介した通り圏外になるほどの大自然です。これは本州にいる限り見ることはできないのではないかと思ってしまうほどです。ここからはそんな青ヶ島の魅力をたっぷりとご紹介します!
水蒸気が噴出する穴「ひんぎゃ」
http://www.takusan.net/antenna/tokyoisland.htm
もともと火山島である青ヶ島の池之沢地区には、高温の水蒸気が噴出する火山噴気孔「ひんぎゃ(「火のきわ」からの転訛)」という穴が点在しています。電気がない頃は、お料理や暖房にひんぎゃの熱が活用されていました。現在では、地熱を利用した「ふれあいサウナ」が地元の方や観光客に親しまれています♪
サウナ内には地熱を利用した釜があり、イモや卵、魚など好きなものを蒸して食べることができるんですよ!カゴに入れて40分程放置すれば蒸しあがります。地熱を利用しているので、もちろん24時間無料で利用可能!
ひんぎゃの熱と黒潮の海水を利用してつくられた島の特産品「ひんぎゃの塩」は、カルシウムが多くまろやかな味わいで高い人気を得ています!
「ひんぎゃ」がある場所に近付くと硫黄臭が鼻を刺激します。これこそが青ヶ島が火山島であるということを実感させてくれます。
利用無料の地熱釜は自然を五感で楽しめるスポットです。観光に来たら宿で「地熱釜に行くから」とお昼をお弁当にしてもらうと地熱釜で利用できる食材を持たせてくれる場合がありますよ☆卵や魚、ウインナーなどがいいですね♪地熱で調理したお弁当を外で食べるなんてめったにできない体験です!
現在でもこの「ひんぎゃ」を活用して使用されているというのが素敵ですよね。住民の方々がこのように自然と共存しているということがよくわかります。それだけでも魅力的に思えますね。ぜひ私たちもその一員となって「ひんぎゃ」の魅力を感じましょう。
内輪山「丸山」
https://ja.wikipedia.org/
丸山は1785年の天明の大噴火によってできた2つの旧火口をもつ内輪山で、「オフジサマ」とも呼ばれています。(内輪山は大きな火口の中に新しくできた小さい火山のことで、青ヶ島自体も海中の大きな火山の一部でしかないのです!)縞模様に見えるところには椿が植えられており、伊豆大島と同じく青ヶ島でも椿油が特産物として珍重されているんですよ!
http://www.vill.aogashima.tokyo.jp/tourism/photo.html
山の稜線をめぐる遊歩道では、季節の草花や鳥たちを観察することができます!この内輪山の周囲は外輪山が囲んでいます。外輪山と内輪山の間には道路が走ってるんですが、この部分に村営のサウナやパッションフルーツの畑があるんですよ。青ヶ島は基本的に急勾配のアップダウンばかりですが、この内輪山周辺だけは違います。
内輪山周辺の道にはオオタニワタリという植物を目にしますが、これは南方系のシダ植物で国内で見られる場所は限られています。しかし青ヶ島の、特に内輪山近辺はこのオオタニワタリが群生しています。
広大な山であるこちらでは、やはり四季によっては違った景色が見られるほか、野鳥なども観察ができるようなので、都心では楽しむことができない自然の観察を行うことができます。ぜひここでしか見ることができない自然美をお楽しみください。
神子の浦展望台
http://www.arinoki.com/travel/aogashima/page04.shtml
天気がいい日は、島の北側にある神子の浦展望台から八丈島を見渡すことができます♪ http://minkara.carview.co.jp/userid/126760/blog/16836785/
展望台横には、下の「神子の浦」に降りられる道があります。断崖絶壁に囲まれた青ヶ島において、神子の浦は崖下に降りられる数少ないスポットのひとつでもあり、三宝港ができる前はここが島の玄関口でした。【注意】展望台から神子の浦に下りる道は大変足元が悪く、また浜に着くまでに片道約30分もかかります。天気が悪いときや、体力に自信がない方は降りないようにしましょう。
「神子の浦展望台」からは雄大な景色を眺めることができ、観光に来た人は必ずと言っていいほどここを訪れます。晴れた日には海面に反射した光がとても綺麗に輝いてるんですよ☆どこまでも広がる地平線は思わず「ここが日本なのか」と疑ってしまうほど。
展望台から集落方面を見ることもできます。展望台と集落方面で空の色が違う場合もあります。それほど離れていない場所なのにです。不思議なことがあるものですね。
たしかに崖下に降りるのはちょっと怖いですよね。最近運動していないな、こういう経験したことないなという人は、安全のためやめておいた方が良さそうです。崖の上から出も美しい景色は見えますので、ぜひそちらから楽しみましょう。
満点の星空
http://gaiko.blogspot.jp/2014/03/blog-post.html
青ヶ島に来たらぜひとも注目したいのが満天の星空!宝石箱をひっくり返したような星空が、視界いっぱいに広がります♪特に島の最北端に行けば、周りには民家も街頭もないので、ひときわ美しい星空を見ることができます。南の水平線付近まで晴れていれば、本土からはめったに見られないカノープス(りゅうこつ座α星)を見ることもできますよ!(12~2月)太陽以外ではシリウスの次に明るい星で、中国ではこの星を見ると長生きできるという言い伝えがあるんです♪
形状や出で立ちなどの特徴的なフォルムばかり取り上げられていますが、そんな独特の環境で見上げる満天の星空はもはや幻想的な自然の神秘!民家や街灯がなく、漆黒の闇を創り出している島の最北端。これは島民の方々が綺麗な星空を見られるように、とあえて街灯をなくしているんです。
絶壁の内側から眺めれば町の灯りも遮断されてまさに天然のプラネタリウム♪山に囲まれた不思議なロケーションで見られる星空はココにしかありませんよ☆
自然が多い所で楽しめることの1つとして、やはり都会では見ることができない満天の星空が挙げられます。光が多い場所では光に遮られてしまい星の灯りを見ることができませんが、青ヶ島なら心配ご無用です。多くの星たちの輝きを肉眼で見ることができます。
お土産になる島の特産品
ここでは、せっかく青ヶ島に来たら、ぜひとも持ち帰りたい、もしくは現地でいただきたい特産品をご紹介させていただきます。島だれ
http://item.rakuten.co.jp/kusaya/10000169/
何にかけても、料理が美味しくなる!と評判の特産品が、島だれです。この青ヶ島では、昔から各家庭で作られていた味噌だれが島だれです。何が原材料になっているかというと、島とうがらしと島みそとにんにくと醤油がベースです。島ではお刺身などにかけていただくという習慣がありますよ。炒め物に使ってもご飯が進む美味しさです。
丸山マフィン
http://kamecokamesuke.blog119.fc2.com/blog-entry-1481.html
美味しいスイーツをお土産に持ち帰りたい!という人におすすめなのが、丸山マフィンです。なんと、こちらのマフィンは、アジサイ荘のママがひとつひとつ手焼きしているんですよ。ふんわりとやわらかい食感がやみつきになります。
甘さもちょうどよく何個でも食べたくなる美味しさです。手作りのため、売切れていることが多々あります。
島のお宿は美味しい食事付き
青ヶ島の人気のお宿を下記に紹介させていただきますね!どのお宿も、とにかく料理が美味しいと評判の場所です。ゆったりとくつろぎたい人にもおすすめです。ビジネス宿 中里
http://netafull.net/aogashima/052058.html
島内最大規模の民宿なのが、ビジネス宿 中里です。青ヶ島には飲食店が無いため、民宿が朝昼晩の3食いただくことができますよ。食堂はとっても広くて、開放感があるので、ゆったりと食事を楽しむことができます。こちらのおすすめと言えば、島寿司です!新鮮な地魚を使っているので、抜群の美味しさだと評判なんですよ。
■ 基本情報
- ・名称: ビジネス宿 中里
- ・住所: 東京都青ヶ島村無番地
- ・アクセス: 青ヶ島村へリポートより徒歩10分
- ・定休日: 無休
- ・電話番号: 04996-9-0062
- ・料金: 10000円~
- ・公式サイトURL: http://www.vill.aogashima.tokyo.jp/tourism/stay.html
御宿 為朝
http://blog.goo.ne.jp/ogamaru2014/e/c359c1db6c94c2575093d43d9526d7ec
夏の間はバーベキューが楽しめるお宿として知られているのが、御宿 為朝です。もちろん、それ以外の季節も島の海鮮や特産品を使った島料理を堪能することができますよ。天気が良い日には、天候がよければ、裏庭で満点の星空を眺めることができます。建物は古いですが、とてもきれいに整備されているので、ゆったりとした快適な島ライフを過ごすことができます。
■ 基本情報
- ・名称: 御宿 為朝
- ・住所: 東京都青ヶ島村無番地
- ・定休日: 不定休
- ・電話番号: 04996-9-0410
- ・料金: 1泊3食付 ¥7,500.ー 1泊素泊まり ¥4,000.ー
- ・公式サイトURL: http://www.vill.aogashima.tokyo.jp/tourism/stay.html
さぁ、絶景の世界へ!
http://japan.digitaldj-network.com/articles/10205.html
■ 基本情報
- ・名称: 青ヶ島
- ・住所(青ヶ島村役場): 東京都青ヶ島村無番地
- ・電話番号(青ヶ島村役場):04996-9-0111
- ・青ヶ島村HP: http://www.vill.aogashima.tokyo.jp/
■ アクセス
- ①本土から八丈島へ(本土から青ヶ島への直行便はなし)
- ・羽田空港からジェット機で約50分(毎日3往復)
- ※空席確認・予約はANAのSKY WEBページ(http://www.ana.co.jp/)、もしくは国内線予約・案内センター(0570-029-222)から
- ・竹芝桟橋からフェリーで約11時間(毎日1往復)
- ※空席確認・予約は東海汽船HP(http://www.tokaikisen.co.jp/)、もしくは予約センター(03-5472-9999、9時半-20時受付)から
- ②八丈島から青ヶ島へ
- ・「あおがしま丸」(連絡船)で約3時間(毎日1往復、片道2700円程度)
- ※その日の運行は毎朝7時に決定されるので、案内ダイヤル(04996-9-0033)で確認します。
- あおがしま丸案内ページ(PDF) http://www.vill.aogashima.tokyo.jp/press/aogashimamaru_info.pdf
- ・東邦航空「東京愛らんどシャトル」(ヘリ)で20分
- ※東京愛らんどシャトルHP(http://tohoair-tal.jp/)もしくは予約センター(04996-2-5222)から予約
青ヶ島に旅行に行ってみたくなりましたか?まさに絶海の孤島、まるで映画かゲームの中のような景色でしたね。地形が珍しい2重カルデラを成していることで、想像力を掻き立てられるのでしょうか。島の主な収入源は観光業ですが、東京からフェリーで1日がかり、飛行機でも八丈島を経由して半日がかり。なかなか行くことのできない場所にあるので、訪れる人も多くありません。そんな日本であって日本でないような、神秘の場所にぜひ行ってみてください!