日本一長い吊り橋はスリル満点！奈良県にある「谷瀬の吊り橋」とは

生活用吊り橋として日本一長い吊り橋がどこにあるのかご存知ですか？実はそれは奈良の自然豊かな吉野の十津川村にあるのです。自然豊かな山間に架かるその橋はその長さと川面からの高さによりスリルを味わうことができ、奈良県でも有名な観光スポットとなっています。

谷瀬の吊り橋とは?

谷瀬の吊り橋とは昭和２９年に住民が出資して建設された、熊野川(十津川）に架かる長さ２９７．７ｍ、高さ５４ｍと生活用の吊り橋としては日本一の長さを誇る鉄線の吊り橋です。
その吊り橋の長さと川面からの高さにより、渡る時にバランスをとりながら渡らなくてはいけない為、 スリルを味わうことができるという事で注目を集め、現在は奈良県内でも屈指の観光スポットとして人気があります。

初めて訪れると、あまりの高さと長さに足がすくんでしまいます。高所恐怖症の方は絶対無理でしょう。怖くて泣き叫んでいる方がいたほどです。地元の人たちは慣れたもので、観光客を片目に悠々と歩いていきます。子供たちは笑いながら走って行ったり。眼下には清らかな川が流れ、周りは自然に囲まれています。ここに到着するまでも田園風景が続いています。つり橋を渡るだけでなく、自然を満喫できる観光スポットともいえるでしょう。

谷瀬の吊り橋の特徴

谷瀬の吊り橋は橋の幅がとても狭いです。幅は約80㎝ほどしかなく、２人並んで歩くのが精一杯の幅な上に、板が薄く、両脇からは下を覗くことができます。また吊り橋なので揺れやすく、風の強い日などは橋がかなり大きく揺れます。橋が揺れる時は横のワイヤーに手をかけて渡るのですが、その時は下を見る体勢になる為、更にスリルが増します。
ですが地元の人達はこの橋を生活用として使用するので、バイクや自転車で通行することができ、郵便局のカブなども普通に走っています。

谷瀬の吊り橋は一度に渡れる人数が20人までと決まっています。橋の両端には監視員が駐在しており、観光客の方に渡り方をアドバイスしてくれます。
またＧＷなどの混雑する際は橋を一方通行にするなどの規制も行います。

ここはバイク・自転車などで渡ることはできませんので、気をつけてください。カップルで行ったら手を取り合って仲良く歩くので、二人の仲が深まると言われています。ドライブがてら訪れるデートスポットとしては最適です。恐る恐る歩いている方もいるかもしれないので、ふざけて揺らしたり、走り回ったりせずにマナーを持って渡るようにしましょう。せっかくなので、橋の中央での写真撮影はお忘れなく。きっといい思い出になりますよ。

みどころ・おすすめ

ライトアップ

夕方１７時から２１時には谷瀬の吊り橋がライトアップされています。山間に浮かび上がるその姿は幻想的なので夜間に訪れるのもおすすめです。

まさにデートスポットですね。グリーンのLED照明がシンプルかつ上品で自然に調和しています。日帰りで訪れてもいいですが、橋の周りには温泉や民宿があるので、せっかくなので一泊旅行で出かけてもいいかも。また、橋の下はキャンプ場になっているので、キャンプの準備をしたあとに、ライトアップされたつり橋を渡り、そして、下からライトアップされた橋を眺める。20時に消灯したら空に浮かぶ満天の星を眺める。素敵ですね～。

揺れ太鼓

鼓魂という太鼓奏者の方々の演奏がとても魅力です。ゆらゆらとゆれる橋の上にも関わらず、気迫溢れる太鼓の演奏は圧巻です。 毎年８月４日の吊り橋の日に行われています。

このイベントは夕方から始まるため、当日は18時から22時までつり橋の通行はできません。吊り橋での太鼓演奏はおよそ18時以降に行われます。聴くものの心まで太鼓の響きが伝わるだけでなく、谷瀬をも揺らすような振動で大迫力！自然と一体になっているような感覚になります。当日は書道パフォーマンス、盆踊りなどが広場で行われ、盛大なイベントとなるため、バスが多く運行されます。帰りもバスがあるので、安心ですね。

訪問者・体験者の声

素材提供：トリップアドバイザー