京都の北部に位置する丹後半島は古代ロマンが香る景勝地です。リアス式海岸と隆起海岸で形成されて、「天橋立」や北部には、「丹後松島」、そして夕日ヶ浦や海、山、川と自然に囲まれた所です。
京都には市内以外にも魅力に溢れた場所が数多くあります。ここは古い時代の日本の歴史や伝説に触れる事ができる場所として、最近は美しい自然景観や京丹後七姫ツアーなどが人気のようです。そこで今回は観光するに当たってのその見どころなどを簡単にご紹介してゆこうと思います。
1・天橋立
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天橋立と言えば「股のぞき」で有名です。全長3.6キロメートル及ぶ湾口砂州とされていて宮津湾と内海の阿蘇海を南北に隔てて湾内には白砂青松が約8,000本の松林があり東側には白い砂浜が広がっています。日本三景のひとつになっています。■ 基本情報
- ・名称: 天橋立
- ・住所: 〒626-0001 京都府宮津市字文珠314番地の2
- ・アクセス: 京都から約1時間30分 大阪から約1時間40分
- ・営業時間: ご案内時間:AM9:00 ~ PM6:00)
- ・電話番号: 0772-22-8030 天橋立ターミナルセンター丹後観光情報センター内
- ・公式サイトURL: http://www.amanohashidate.jp/
2・智恩寺(文殊堂)
http://blog.goo.ne.jp/snow66_2005_2005/e/ba33cc6ab51faa42c037f3d39a1f5cec
日本三文殊の智恩寺は一般に文殊堂として知られています。ここには、「3人よれば文殊の知恵」の灯篭があります。三回くぐると頭が良くなると言われています。当時は船の安全を願って灯篭に火をともしてたそうです。 文殊堂出船祭が7月24日に行われます。■ 基本情報
- ・名称: 智恩寺(文殊堂)
- ・住所: 京都府宮津市字文珠466
- ・アクセス:北近畿タンゴ鉄道 天橋立駅から徒歩5分:京都から】 特急乗車で約110分 :【大阪から】 特急乗車で約130分
- ・電話番号: 0772-22-2553
- ・公式サイトURL: http://www.monjudo-chionji.jp/
3・笠松公園
http://play-life.jp/plans/6733
天橋立を望む絶好のスポットとして知られる傘松公園からの眺めは「昇龍観」と呼ばれ、まるで龍が天へと昇って行くかのように圧巻です。天橋立の北側に位置していて約130mの小高い丘から「股のぞき」で有名です。公園にいくには、ケーブルカーやリフトがあり歩いて周辺を散歩しながらもいけます。笠松公園のキャラクターは2009年にかさぼうが誕生しました。■ 基本情報
- ・名称: 笠松公園
- ・住所: 〒629-2242 京都府宮津市大垣
- ・アクセス: 京都方面 ~ 天橋立 約1時間25分
(沓掛IC~宮津天橋立IC/高速道路利用) 大阪・神戸方面 ~ 天橋立 約2時間 :宮津天橋立IC ~ 傘松公園/車で約25分: 与謝天橋立IC~傘松公園/車で約12分 - ・営業時間: AM 9:00 ~ PM 4:00
- ・リフト運行期間:3月1日~11月30日まで ケーブルカーは年中無休
- ・電話番号: 0772-22-2121(宮津市役所)
- ・料金: ケーブル・リフト料金片道:大人320円・小人160円
- ・公式サイトURL: http://www.amano-hashidate.com/030kasamatu.html
4・伊根の舟屋
http://s.webry.info/sp/5rou.at.webry.info/201412/article_8.html
一階が船のガレージ二階が生活の場としての居宅になっています。「舟屋」の建築で有名です。伊根湾を囲むように今は約230軒の舟屋があり、生活しています。何か哀愁がありますしこんな光景はここでしか観る事が出来ない貴重な建物です。遊覧船めぐりもあります。■ 基本情報
- ・名称:伊根の舟屋
- ・住所: 626-0423 京都府与謝郡伊根町平田
- ・アクセス:国道178号線→伊根町
- ・電話番号: 0772-32-0277(伊根町観光協会)
- ・公式サイトURL:http://www.inewan.com/03hunaya.html
■ 基本情報
- ・名称: 伊根の舟屋 遊覧船巡り
- ・住所: 〒626-0425 京都府与謝郡伊根町字日出11番地
- ・アクセス: 国道178号線→伊根町
- ・営業時間: 午前9時~午後4時
毎時0分、30分毎に運航(繁忙期、多客時には15分毎に運航いたします。) 一度に150名様までご乗船頂けます。船内は冷暖房完備となっています - ・電話番号: 0772-32-0009 お問合せ 伊根湾めぐり日出駅
- ・料金: 大人680円 子供340円
- ・所要時間: 約25分周遊
- ・公式サイトURL: http://www.inewan.com/03hunaya.html
5・新井の棚田
http://photokiti.exblog.jp/22245719/
丹後天橋立大江山国定公園で丹後半島海岸地区の一部に指定されてます。日本海と棚田の様子は素晴らしいです。田植えの後の緑、そして少しづつ変わっていく棚田の様子刈り入れ時期のコントラスト思わずカメラのシャッターを押したくなります。■ 基本情報
- ・名称: 新井の棚田
- ・住所: 〒626-0421 京都府与謝郡伊根町字新井
- ・アクセス: 北近畿タンゴ鉄道宮津線天橋立駅からバス 大原から徒歩で
与謝天橋立ICから車で(国道176→国道178)線から行けます - ・電話番号: 0772-32-0277
- ・公式サイトURL: http://ine-kankou.jp/
6・浦嶋公園
http://yaplog.jp/sumidez/archive/267
伊根町には浦嶋伝説が多く残ってます。浦嶋神社の側にある公園でドーナッツ型をしています。ここにも浦嶋伝説にちなんで、玉手箱をモチーフにした「浦嶋館」や乙姫のモニメントがあります。■ 基本情報
- ・名称: 浦嶋公園
- ・住所: 〒626-0403 京都府与謝郡伊根町本庄浜111-1
- ・アクセス: 国道178号線で伊根町へ
- ・電話番号:0772-32-0277 伊根町観光協会
- ・公式サイトURL: http://ine-kankou.jp/kankou/sightseeing/000047.php
7・経ケ岬灯台
日本三大灯台のひとつで海抜140m、丹後半島最北端にあります。灯台からは日本海のリアス式海岸をみることが出来きお天気が良い時は山陰の岬や遠くは北陸の白山も望めます。■ 基本情報
- ・名称:経ヶ岬灯台
- ・住所: 〒627-0245 京都府京丹後市丹後町袖志
- ・アクセス: 宮津線峰山駅から丹海バス徒歩で:R178) → 丹後町 → 経ヶ岬(きょうがみさき)方面へ
- ・電話番号:0772-69-0450(京丹後市/観光振興課)
- ・料金:無料
8・立岩
http://mineyama.ktr-tetsudo.jp/2008/09/fff.php
竹野川河口にそびえる柱状玄武岩で迫力があります。柱状の破れ目もはっきり見えて近くには、同じ岩で作られた「大成古墳」もあります。高さ」は20m以上ありますので近くで見ると凄い迫力です!■ 基本情報
- ・名称: 立岩
- ・住所: 〒627-0201 京都府京丹後市丹後町間人
- ・アクセス:宮津与謝道路与謝天橋立ICから国道312・482・178号経由30km45分
- ・電話番号: 0772-75-0437 (京丹後市観光協会 丹後町支部)
- ・公式サイトURL: http://www.h4.dion.ne.jp/~yama44/tango/tateiwa.htm
9・琴引き浜
http://amino-info.gr.jp/blog/?p=93
鳴き砂で有名な美しい砂浜です。石英質の多い砂の粒子が擦れあう事により歩くとキュッキュッと鳴ります。今は鳴き砂の場所が段々と少なくなっています。この琴引き浜は6月がお勧めです。足の裏で砂を擦るようにして歩くと良く鳴きます近くには海水浴場もありますし、ここには無料で入れる露天風呂があります。水着着用です。■ 基本情報
- ・名称: 琴引き浜
- ・住所: 〒629-3112 京都府京丹後市網野町網野町掛津~遊
- ・アクセス: 国道178号線を走って行くと看板が見えてきます。
- ・電話番号:0772-72-0900 (京丹後市観光協会)
- ・延長1.8km
- ・公式サイトURL: http://tango.hippy.jp/tourism/kotobikihama.htm
10・夕日ヶ浦海水浴場
約6kmにも及ぶロングビーチは、この夕日ヶ浦海水浴場から西に浜詰海水浴場、箱石浜海水浴場、葛野浜海水浴場、小天橋海水浴場と続きます。夕日ヶ浦海水浴場の海は、幅広く続く遠浅により日本海のイメージとは少し違った、それは見事な青色をしているのが印象的です。名前の通り夕日ヶ浦から見る夕陽は百選にもなっています。http://www.sumihei.com/topics/?p=19777
百選に選ばれている夕日です!■ 基本情報
- ・名称: 夕日ヶ浦海水浴場
- ・住所: 〒629-3245 京都府京丹後市網野町浜詰
- ・アクセス: 国道178号線沿いです。
- ・営業時間: 9:00~17:00
- ・電話番号:.0772-72-0900 京丹後観光協会網野町支部まで。
- ・公式サイトURL: http://amino-info.gr.jp/kankou/
11・細川ガラシャが隠れ住んだ味土野の石碑
丹後七姫の一人、細川ガラシャ夫人は戦国時代に生きたクリスチャンです。本名を明智玉と言って、あの明智光秀の娘として戦国大名の細川忠興に嫁いだ聡明な美女でした。ガラシャは父の明智光秀が主君の織田信長を本能寺で討った後に秀吉に敗れたせいで、現在の京都府京丹後市弥栄町(丹後の味土野)に2年ほどの間、隠れ住んでいたと伝えられています。現在その場所には石碑が建っていますが、ここに隠れ住んだのは玉が20歳の時の事。彼女がクリスチャンになってガラシャの洗礼名をもらう以前のお話しで、将来の不安や父をなくした絶望のような思いもあったのかも。戦国時代の歴史が好きな人にはおすすめのスポットです。
近くには「味土野大滝」と呼ばれる落差20mの滝もあります。ちなみに味土野は一本道を車で行ってやっと辿り着く場所ですので、しっかりと事前に調べておいたほうが良いと思います。
基本情報
- ・名称:細川忠興(ガラシャ)夫人の碑
- ・住所:京丹後市弥栄町味土野
- ・アクセス:峰山駅から車で40分
- ・公式サイトURL:http://www.kyotango.gr.jp/spot/yasaka/
12・穴穂部間人皇后が身を寄せた丹後町間人(たいざ)の母子像
あの聖徳太子の母で用明天皇の皇后であった穴穂部間人皇后(あなほべのはしひとのひめみこ)が、生前丹後に身を寄せたと伝えられています。そこは現在の京丹後市丹後町間人(たいざ)で、皇后が自分の名前をこの地域の名前としてお与えになったとか。しかし、住民はこの名を間人(はしひと)と皇后の名で呼ぶのを避け、間人を(たいざ)と読み変えたという事でした。この伝説から間人皇后と聖徳太子の母子像が生まれ、 山陰海岸ジオパークの一つである立岩の向かい側に設置されています。日本海から半島や大陸を眺めるようにたたずむその姿はデフォルメされて、見る人に何かしらのデジャブ感を与えています。
丹後七姫の一人としての穴穂部間人皇后が何を見て何を感じたのかを体感出来る絶好の機会がそこにあります。ちなみにこの辺りは間人蟹(たいざカニ)が有名ですので、この最高級の幻のカニを食べるチャンスもあるかも。
基本情報
- ・名称:間人皇后・聖徳太子像
- ・住所:〒627-0201 京丹後市丹後町間人
- ・アクセス:峰山駅からバス(間人行き)で30分
- ・公式サイトURL:http://www.kyoto-kankou.or.jp/info_search/?id=903&r=1461489636.6922
13・小野小町ゆかりの五十河を歩く
小野小町は京都を代表する歌人の一人して超有名人ですね。百人一首にも小町の歌があります。また小野小町の美しさは、それはそれは輝くほどのもので絶世の美女と言われています。小町が丹後の「天の橋立」詣でに来た折、宿泊地である現在の京丹後市大宮町の五十河を出た後で急な病となり、再び五十河に戻る事となったのです。そうして小町はそのままそこで亡くなったと伝えられています。現在、この大宮町五十河には小町公園という小野小町ゆかりの公園があって、公園内には小町の墓もありますし、黄金の小町像までが建てられています。また、近くにある小野山妙性寺は小町を開基としていて、小町が残したとされる辞世の句もあります。
基本情報
- ・名称:小町公園
- ・住所:〒629-2512 京都府京丹後市大宮町五十河302
- ・アクセス:丹後大宮駅から徒歩5分、大宮町役場前からバス15分、延利から徒歩15分、与謝天橋立ICから車で80分、大宮駅から車約30分
- ・定休日:水
- ・開園:10:00~17:00
- ・電話番号:0772-64-5533(小町の舎)
- ・料金:大人200円 中学生100円 小学生100円
- ・参考サイトURL:http://www.h4.dion.ne.jp/~yama44/kanko/komachi.htm
14・乙姫が今も待つ西浦福島神社
昔話、「浦島太郎」のルーツの一つが丹後半島には幾つか伝えられています。亀を助けた浦島太郎が竜宮城に案内されて、そこで乙姫等の美しい美女たちにもてなされるという夢のようなお話ですが、実際にあった事として神社に祀られているのです。そこで浦島太郎がこの世の辛い生活から抜け出して、竜宮と呼ばれるお宮での贅沢な暮しが出来たのは3年間だったようです。これは乙姫が浦島太郎にぞっこんだったので毎日のように接待した訳で、どうしても帰したくなかったのでしょう。
そんな乙姫の気持ちが今も残っていそうなスポットが、浅茂川港に浮かぶ小さな島、福島の西浦福島神社です。山の頂に乙姫を祀っている事から浦島太郎と乙姫との大切な場所になっています。きっと乙姫の太郎への思いがそこにあって、今も太郎との再会を待っているに違いありません。
基本情報
- ・名称:西浦福島神社(乙姫を祀っています。)
- ・住所:京都府京丹後市網野町浅茂川
- ・アクセス:丹鉄網野駅⇒丹海バス乗車12分・「日吉橋」下車・すぐ
- ・公式サイトURL:http://www.kyotango.gr.jp/rekisi/7princess/%E4%B9%99%E5%A7%AB/
15・磯砂山登山にチャレンジ!! 羽衣伝説の天女のモニュメント
羽衣と言えば能舞台で天女の面をつけて舞う姿を連想しますが、丹後には天女が降り立ったと伝えられているスポットもあります。それは昔、丹後の山の頂に美しい池があって、そこで8人の天女が水浴びをしていたというのです。しかしそれを見ていた人が天女の衣が大変美しかったので、それを一つ隠してしまったそうです。そのため一人の天女が丹後の里に残るようになり、衣を隠した人と一緒に暮らす事になったのですが、天女は色々と丹後の里で人々のために尽します。そのおかげで丹後の里は豊かになりますが、結局天女は丹後の里を去らなくてはならなくなり、涙する訳です。
この羽衣伝説の天女のモニュメントが標高661mの磯砂山山頂にあります。勿論、伝説の舞台となった山で、途中には天女が水浴びした「女池」もあり、楽しみながら登山ができます。山頂からは大江山や天橋立などを望む事も出来ます。また、この山の麓には「乙女神社」という天女といわれのある神社もあります。
基本情報
- ・名称:磯砂山
- ・住所:〒627-0053 京丹後市峰山町鱒留
- ・アクセス:峰山駅からバスで30分「大路口」下車
- ・所要時間 : 徒歩2時間程度で山頂へ
- ・公式サイトURL:http://www.kyoto-kankou.or.jp/info_search/?id=630&r=1461490143.163
16・静御前生誕の地を巡る
英雄、源義経の側室であり、若くしてこの世を去った悲劇のヒロイン静御前。平安時代末に現在の京丹後市網野町の磯にて生まれました。幼くして父を亡くした事から、その後母と共に京の都で歌や舞いで生活するようになります。静御前の舞姿が大変美しかったので義経に見初められ側室になったようです。しかし戦乱の世は二人を引き離してしまいます。それは義経の兄、源頼朝によって義経が追われる身となり、静御前の方は捕らわれてしまうからです。結局、静御前は郷里の網野に返され、20余歳の若さでこの世を去ったそうです。
その静御前生誕の地には現在、記念碑がひっそりと建てられています。また近くには静御前の木像を祀っている静神社もあって、歴史好きの人に特に良いスポットでしょう。丹後の網野町を巡れば、あまりにも美しくそして悲しい、静御前への思いを偲ぶ事ができるかもしれません。
基本情報
- ・名称:静御前生誕の地
- ・住所:〒629-3103 京都府京丹後市網野町磯
- ・アクセス:網野駅からタクシーで約15分
- ・公式サイトURL:http://www.kyotango.gr.jp/rekisi/7princess/%E9%9D%99%E5%BE%A1%E5%89%8D/
17・安寿姫と厨子王丸の像
「安寿と厨子王」と言えば、誰でも知っている昔話です。父と母に生き別れた安寿と厨子王の二人の姉弟は丹後の由良という湊の長者、山椒大夫に買われて、毎日酷使され続けられます。二人はあまりの辛さに逃亡を図り別れ別れになってしまいます。しかしその後、二人が再会する事はありませんでした。実は姉の安寿が弟を逃がすため、犠牲になったからです。それは安寿が16歳、厨子王が13歳の頃であったとされているようです。そうして安寿のおかげで逃れた厨子王はやがて京都に出て、ついには丹後の国守になり、佐渡では生き別れた母との再会も果たします。
現在、この二人の像が宮津市の由良にありますが、二人の像は希望に満ちて仲良く旅を続けようとしています。かつての大きな悲しみから解放されて、笑顔の姉と弟は一体これからどこへ行くのかが気になるところです。
基本情報
- ・名称:安寿姫と厨子王丸の像
- ・住所:京都府宮津市由良
- ・アクセス:丹後由良駅下車
- ・公式サイトURL:http://www.pref.kyoto.jp/tango/tango-doboku/miryoku_yurakaigan.html
美しい日本海に面した丹後半島の歴史は大変古いので、本当にたくさんの神話や伝説に満ちています。歴史ロマンを感じたいならやはりここでしょうかね。
しかし、その多くのお話は悲しいものであったりもします。なので、何かノスタルジックな気分になりたい人にもオススメの観光スポットと言えるでしょう。また、地図を片手に歴史の時間旅行にトライするのも面白いと思いますよ。