東北随一の都市、仙台。定禅寺通のケヤキは古くから杜の都とされてきた街の象徴。
牛タンや笹かまぼこ、カツオ、サンマ、そして、米。
海と山に恵まれた環境は、この街独自の美味を育んできた。
そう、出張族の心身を満たす名店はそこかしこに潜むのだ。
仙台に牛タン屋は星の数ほどあれど、この店はジューシーな脂がしっかり乗り、サクッと柔らかいタン元のみを使っている点が個性。
分厚い1枚に、何本も切れ込みを入れて味をつけ、一晩以上、冷蔵庫で寝かせてから、強い火力が特徴のナラ炭で一気に焼き上げる。「「タン辛み」韓国風に味付けしたタンの佃煮は酒の肴にぴったり」
熟成されて旨みがグッと増した牛タンだから、麦めしも進む、進む。麦めしだって手抜りなし。宮城・登米の契約農家が作る、ひとめぼれはもちもちとした食感。煎った二条大麦も香ばしく、この店では「こがし麦めし」というそうだ。
せっかくの仙台だから思う存分、牛タン。そんな欲望をきっちり満たす専門店だ。
「「テール焼き」食らいつけば脂がほとばしる」
「香ばしい焼き上がりも旨さの秘密」
横丁文化を今に伝える東一市場で2011年7月に開店。この店が抱く思いは、ほかの店に引けを取らないほど熱い。
店内に所狭しと貼られた港や市場、漁船の写真はすべて気仙沼のもの。震災前のきらきらと眩しい日常を切り取ったスナップ写真だ。コンセプトはズバリ、気仙沼特産物の素晴らしさと、地元の人が愛した味をそのまま仙台で伝えること。
店を象徴する家庭料理が気仙沼ホルモン。味噌ダレに漬け込んだ生の豚ホルモンを卓上で焼き、ウスターソース&キャベツと一緒に食べる伝統の味。気仙沼人も太鼓判を押す、その味は素朴な分、温かくて人恋しくなる。
「「本日のお刺身」旬のおすすめ魚介。売上の一部は義援金に」「「男山本醸造」や「別格本醸造」など気仙沼の日本酒も」
基本姿勢を尋ねると「いいものをいい状態で出す」と店主。いいものとは質の良いワインのことで、すぐ出せるワインで120アイテム。地下セラーには、その6倍のストックが眠るバーだ。
ほとんどがフランス産でヴィンテージも「果実味がしっかりする、2006年」以前が基本。長年の経験から劣化させずに輸入する業者を厳選し、買い付けている。
とはいえ小賢しいウンチクやテイスティング用語は不要。どんな味を欲しているか、それから予算を告げれば、その日の最高の一杯に東京では考えられないほどの価格で巡り逢える。「ワインのアテ」と謙遜する肴も驚くほどの完成度だ。
「ボトルワインは白・赤どちらもお選びいただける」
「お通し。チャージ代わりに供す。内容は季節によって変わる」
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牛タンや笹かまぼこ、カツオ、サンマ、そして、米。
海と山に恵まれた環境は、この街独自の美味を育んできた。
そう、出張族の心身を満たす名店はそこかしこに潜むのだ。
■食いしん坊編~郷土の味を食べつくしたい人はこちら~
素材選びから焼き方まですべてにこだわった、スペシャル牛タン『司 虎横店』
「「熟成牛タン」ナラ炭は岩手産を使用」仙台に牛タン屋は星の数ほどあれど、この店はジューシーな脂がしっかり乗り、サクッと柔らかいタン元のみを使っている点が個性。
分厚い1枚に、何本も切れ込みを入れて味をつけ、一晩以上、冷蔵庫で寝かせてから、強い火力が特徴のナラ炭で一気に焼き上げる。「「タン辛み」韓国風に味付けしたタンの佃煮は酒の肴にぴったり」
熟成されて旨みがグッと増した牛タンだから、麦めしも進む、進む。麦めしだって手抜りなし。宮城・登米の契約農家が作る、ひとめぼれはもちもちとした食感。煎った二条大麦も香ばしく、この店では「こがし麦めし」というそうだ。
せっかくの仙台だから思う存分、牛タン。そんな欲望をきっちり満たす専門店だ。
「「テール焼き」食らいつけば脂がほとばしる」
「香ばしい焼き上がりも旨さの秘密」
特産物だけでは語り切れない、気仙沼の旨い料理を、仙台で披露『気仙沼食堂』
「「気仙沼ホルモン」ガツやレバーなど様々な部位を使用」横丁文化を今に伝える東一市場で2011年7月に開店。この店が抱く思いは、ほかの店に引けを取らないほど熱い。
店内に所狭しと貼られた港や市場、漁船の写真はすべて気仙沼のもの。震災前のきらきらと眩しい日常を切り取ったスナップ写真だ。コンセプトはズバリ、気仙沼特産物の素晴らしさと、地元の人が愛した味をそのまま仙台で伝えること。
店を象徴する家庭料理が気仙沼ホルモン。味噌ダレに漬け込んだ生の豚ホルモンを卓上で焼き、ウスターソース&キャベツと一緒に食べる伝統の味。気仙沼人も太鼓判を押す、その味は素朴な分、温かくて人恋しくなる。
「「本日のお刺身」旬のおすすめ魚介。売上の一部は義援金に」「「男山本醸造」や「別格本醸造」など気仙沼の日本酒も」
■呑み助編~仙台の夜に酔いしれたい人はこちら~
ワインの美味しさと面白さを真っ当な価格で伝える横丁バー『ワインと肴 バオバブ』
「「仔羊のロティ」前日までの要予約」基本姿勢を尋ねると「いいものをいい状態で出す」と店主。いいものとは質の良いワインのことで、すぐ出せるワインで120アイテム。地下セラーには、その6倍のストックが眠るバーだ。
ほとんどがフランス産でヴィンテージも「果実味がしっかりする、2006年」以前が基本。長年の経験から劣化させずに輸入する業者を厳選し、買い付けている。
とはいえ小賢しいウンチクやテイスティング用語は不要。どんな味を欲しているか、それから予算を告げれば、その日の最高の一杯に東京では考えられないほどの価格で巡り逢える。「ワインのアテ」と謙遜する肴も驚くほどの完成度だ。
「ボトルワインは白・赤どちらもお選びいただける」
「お通し。チャージ代わりに供す。内容は季節によって変わる」
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