いよいよ年末ムード。今年お世話になった取引先の方を接待する機会も多いのでは?
また、今から年始の接待店を予約する方も多いはず。
そこで、大切な人と親交を深めるために美食の感動を共有できる選りすぐりの名店4店をご紹介。
吟味された旬の食材、匠の技、料理を引き立てる器や美酒、そして楽しく食事のできる雰囲気や心のこもったサービス。 ここで接待を成功させ、来年度も変わらぬご愛顧を賜ろう!
表参道と外苑前の中間あたり、粋人が通う和食の名店がある。
ひっそりと佇む一軒家。靴を脱いで玄関を上がると静かな空間が広がる。季節の花を活け、調度を整えた部屋は心地よく、ゆったりと食事が楽しめる。
2014年に続き2015年もミシュランの二つ星を獲得し、日本の食文化やもてなしを求めて、海外から訪れる客も多い。
「こちらはコースの一例。八寸。内容は季節によって変わる」
主人の赤塚真一氏は、滋賀の『招福楼』で研鑽を積み、赤坂の老舗料亭『きくみ』で料理長を務め、2004年に創業。料理は店主おまかせコースの3種類で、食前酒、先附け、煮物椀、造り、焼物、八寸、炊き合わせ、強肴、ご飯、デザートが供される。
京料理の伝統を熟知した赤塚氏が生み出す料理は、目にも美しく、上品で繊細な味わいだ。旬の素材を選ぶ基準は、「子どもに食べさせても安全なもの」だという。
テーブル席、坪庭に面したカウンター席、掘り炬燵式のお座敷があり、接待やさまざまなシーンで利用できる。
主人の小岩浩高氏は、新橋の老舗京料理店で修業の後、独立し、六本木で『割烹 小いわ』を営んでいた実力派。食通から絶大な信頼を寄せられている。
全国から厳選した最高級の食材を使った料理は、繊細でありながら、力強さが感じられる。その秘密は、素材の持ち味を最大限引き出す熟成にある。熟成の期間は食材によって異なるが、旨味の極みを的確にとらえ、提供する。熟成魚のお造りは、これまで経験したことのない奥深い味わいだ。
「主人との会話を楽しめる8席のカウンターは特等席」
例えば京都の塩昆布と山葵でいただく白川(白甘鯛)は、3週間熟成させたもの。米も研いだ後、低温で寝かせることで米本来の旨味が増すという。すっぽん、鱧など季節ごとに楽しめる1人用の小鍋は、酒の邪魔にならないようにと椀物の代わりとして、コース後半に供される。
料理はおまかせの「葵コース」と「雅コース」の2種類。小岩氏の卓越した技が光る料理の数々が楽しめる。主人との会話を楽しめるカウンター8席の他に、テーブル席の個室もあり、接待での利用も多い。料理、酒、器、空間、サービスの全てが素晴らしく、訪れた者に感動を与えてくれる。大切な人を誘って至福の時間を過ごしたい。
「6人用の個室。この他に4席の個室が2つあり、接待やプライベートな会食で利用しやすい」
「お造りの一例。3週間熟成の白甘鯛、2週間熟成の赤むつ、ロシア産キャビアも白エビも熟成させ、旨味を最大限に引き出している」
「新鮮な生肉を粋に安全に食べられる。肩サンカク、トモサンカク、ユッケの「生粋盛合せ」」
焼肉の新たな潮流を創り出した名店、南青山『よろにく』、赤坂『みすじ』に続く、VANNEさんこと、桑原秀幸氏が展開する店。『生粋』が示すとおり、厚生労働省の厳しい基準をクリアした新鮮なユッケや牛刺しが食べられる。焼肉に精通した桑原氏が選んだ最高レベルの肉をスタッフが一番美味しい状態で焼いてくれる。
赤身刺し、霜降り刺し、ユッケの「生粋盛合せ」や「和牛握り寿司」「和牛あぶり握り」「ユッケ盛合せ」などが充実。生刺しとともに「シャトーブリアン」や「シルクロース」が入っているコース「肉盛合せ」がおススメだ。
「「肉盛合せ」では、牛1頭から数百グラムしかとれない希少部位、シャトーブリアンのとろけるようなやわらかさと極上の旨みを堪能できる」
ヒレの最高級部位、シャトーブリアンは、網に乗せ、ゆっくりと数回返したら皿へ。焼いた肉はくるくると丸めて、まずはそのままいただく。ローズ色の肉は口の中でふんわりととろけていく。次に甘辛い特製ダレをつけると、力強いタレの味とさっぱりした肉の旨味が味わえる。
焼肉を満喫した後は、1年中提供の「かき氷」をデザートで。またバーカウンターがあるので、食前や食後のアルコールはこちらでも。落ち着いた雰囲気の中で、良質の肉を堪能でき、接待でも大いに利用したい。
「従来の焼肉店のイメージとは異なるお洒落で落ち着いた雰囲気の店内。プライベートを重視した個室もある」
「地下鉄末広町駅近くにある「生粋」。VANNEさんがデザインした粋な暖簾が目印」
「「浜名湖産すっぽん鍋コース」のすっぽんは、京都の名店『大市』と同じ、浜名湖の『服部中村養鼈場』から仕入れている。仕入れ状況によって変わる為、詳しくは来店前にお店に確認するとよい」
冬が旬のふぐの名店。店を構えて40年、銀座に移ってからも1/4世紀が過ぎた。主人は飛騨高山で精進料理、大阪ではふぐ料理、東京で日本食の修業を積んだベテラン。天然の白とらふぐだけを使用するふぐ料理は、3月末までのハイシーズンは無休で営業するほど、予約殺到の人気店。
春から秋は、年間通じて提供しているすっぽん料理に注目。浜名湖の『服部中村養よう鼈べつ場』のすっぽんのみを使用。
「養殖でもきちんと冬眠させているので」が、その理由だ。身のしまり方と旨さに断然差があるそうだ。4年以上かけて育てた、最大サイズ、4Lの雄のすっぽんを使用。さばいたすっぽんは2時間以上火を通す。
「テーブル席の半個室。外国人のお客さんも落ち着いて料理を味わえる。他に掘炬燵式の個室も用意」
供する「浜名湖産すっぽん鍋」に入るのは、焼き葱と生姜とすっぽんのみ。出汁は北海道産の極上昆布を使う。
スープそのものにすっぽんの旨いエキスが出ているので、コラーゲンたっぷりのスープごといただくのが、正しい食べ方だ。薬味は葱、ニンニク、一味唐辛子である。
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また、今から年始の接待店を予約する方も多いはず。
そこで、大切な人と親交を深めるために美食の感動を共有できる選りすぐりの名店4店をご紹介。
吟味された旬の食材、匠の技、料理を引き立てる器や美酒、そして楽しく食事のできる雰囲気や心のこもったサービス。 ここで接待を成功させ、来年度も変わらぬご愛顧を賜ろう!
四季折々の表情を映し出す端正な料理と贅を尽くしたおもてなし『赤寶亭』(渋谷)
「掘り炬燵式の2階座敷は8~10人で利用できる。4人用のテーブル席個室もある」表参道と外苑前の中間あたり、粋人が通う和食の名店がある。
ひっそりと佇む一軒家。靴を脱いで玄関を上がると静かな空間が広がる。季節の花を活け、調度を整えた部屋は心地よく、ゆったりと食事が楽しめる。
2014年に続き2015年もミシュランの二つ星を獲得し、日本の食文化やもてなしを求めて、海外から訪れる客も多い。
「こちらはコースの一例。八寸。内容は季節によって変わる」
主人の赤塚真一氏は、滋賀の『招福楼』で研鑽を積み、赤坂の老舗料亭『きくみ』で料理長を務め、2004年に創業。料理は店主おまかせコースの3種類で、食前酒、先附け、煮物椀、造り、焼物、八寸、炊き合わせ、強肴、ご飯、デザートが供される。
京料理の伝統を熟知した赤塚氏が生み出す料理は、目にも美しく、上品で繊細な味わいだ。旬の素材を選ぶ基準は、「子どもに食べさせても安全なもの」だという。
テーブル席、坪庭に面したカウンター席、掘り炬燵式のお座敷があり、接待やさまざまなシーンで利用できる。
熟成で素材の旨みを引き出し、和食の真髄を極める『小熊』(銀座)
「椀物の代わりにコース後半に供されるひとり鍋。写真は服部中村養鼈場のすっぽんを使った丸鍋。季節により鍋の内容は変わる」主人の小岩浩高氏は、新橋の老舗京料理店で修業の後、独立し、六本木で『割烹 小いわ』を営んでいた実力派。食通から絶大な信頼を寄せられている。
全国から厳選した最高級の食材を使った料理は、繊細でありながら、力強さが感じられる。その秘密は、素材の持ち味を最大限引き出す熟成にある。熟成の期間は食材によって異なるが、旨味の極みを的確にとらえ、提供する。熟成魚のお造りは、これまで経験したことのない奥深い味わいだ。
「主人との会話を楽しめる8席のカウンターは特等席」
例えば京都の塩昆布と山葵でいただく白川(白甘鯛)は、3週間熟成させたもの。米も研いだ後、低温で寝かせることで米本来の旨味が増すという。すっぽん、鱧など季節ごとに楽しめる1人用の小鍋は、酒の邪魔にならないようにと椀物の代わりとして、コース後半に供される。
料理はおまかせの「葵コース」と「雅コース」の2種類。小岩氏の卓越した技が光る料理の数々が楽しめる。主人との会話を楽しめるカウンター8席の他に、テーブル席の個室もあり、接待での利用も多い。料理、酒、器、空間、サービスの全てが素晴らしく、訪れた者に感動を与えてくれる。大切な人を誘って至福の時間を過ごしたい。
「6人用の個室。この他に4席の個室が2つあり、接待やプライベートな会食で利用しやすい」
「お造りの一例。3週間熟成の白甘鯛、2週間熟成の赤むつ、ロシア産キャビアも白エビも熟成させ、旨味を最大限に引き出している」
最高級のシャトーブリアンを味わう口福『生粋』(神田)
「新鮮な生肉を粋に安全に食べられる。肩サンカク、トモサンカク、ユッケの「生粋盛合せ」」
焼肉の新たな潮流を創り出した名店、南青山『よろにく』、赤坂『みすじ』に続く、VANNEさんこと、桑原秀幸氏が展開する店。『生粋』が示すとおり、厚生労働省の厳しい基準をクリアした新鮮なユッケや牛刺しが食べられる。焼肉に精通した桑原氏が選んだ最高レベルの肉をスタッフが一番美味しい状態で焼いてくれる。
赤身刺し、霜降り刺し、ユッケの「生粋盛合せ」や「和牛握り寿司」「和牛あぶり握り」「ユッケ盛合せ」などが充実。生刺しとともに「シャトーブリアン」や「シルクロース」が入っているコース「肉盛合せ」がおススメだ。
「「肉盛合せ」では、牛1頭から数百グラムしかとれない希少部位、シャトーブリアンのとろけるようなやわらかさと極上の旨みを堪能できる」
ヒレの最高級部位、シャトーブリアンは、網に乗せ、ゆっくりと数回返したら皿へ。焼いた肉はくるくると丸めて、まずはそのままいただく。ローズ色の肉は口の中でふんわりととろけていく。次に甘辛い特製ダレをつけると、力強いタレの味とさっぱりした肉の旨味が味わえる。
焼肉を満喫した後は、1年中提供の「かき氷」をデザートで。またバーカウンターがあるので、食前や食後のアルコールはこちらでも。落ち着いた雰囲気の中で、良質の肉を堪能でき、接待でも大いに利用したい。
「従来の焼肉店のイメージとは異なるお洒落で落ち着いた雰囲気の店内。プライベートを重視した個室もある」
「地下鉄末広町駅近くにある「生粋」。VANNEさんがデザインした粋な暖簾が目印」
冬はふぐ、すっぽんは年間提供。熟練の職人技が供する名店『ふぐ 福治』(銀座)
「「浜名湖産すっぽん鍋コース」のすっぽんは、京都の名店『大市』と同じ、浜名湖の『服部中村養鼈場』から仕入れている。仕入れ状況によって変わる為、詳しくは来店前にお店に確認するとよい」
冬が旬のふぐの名店。店を構えて40年、銀座に移ってからも1/4世紀が過ぎた。主人は飛騨高山で精進料理、大阪ではふぐ料理、東京で日本食の修業を積んだベテラン。天然の白とらふぐだけを使用するふぐ料理は、3月末までのハイシーズンは無休で営業するほど、予約殺到の人気店。
春から秋は、年間通じて提供しているすっぽん料理に注目。浜名湖の『服部中村養よう鼈べつ場』のすっぽんのみを使用。
「養殖でもきちんと冬眠させているので」が、その理由だ。身のしまり方と旨さに断然差があるそうだ。4年以上かけて育てた、最大サイズ、4Lの雄のすっぽんを使用。さばいたすっぽんは2時間以上火を通す。
「テーブル席の半個室。外国人のお客さんも落ち着いて料理を味わえる。他に掘炬燵式の個室も用意」
供する「浜名湖産すっぽん鍋」に入るのは、焼き葱と生姜とすっぽんのみ。出汁は北海道産の極上昆布を使う。
スープそのものにすっぽんの旨いエキスが出ているので、コラーゲンたっぷりのスープごといただくのが、正しい食べ方だ。薬味は葱、ニンニク、一味唐辛子である。
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