一流ホテルともなれば、デザートにも抜かりはない。例えば”ショートケーキ”、”ブルーベリーパイ”、”プリンアラモード”といったクラシックなスイーツは、シンプル故に寸分のごまかしも利かないのだが、見事に極上スイーツへと生まれ変わらせている。
ということで今回は、その違いを舌で感じられる、長年日本の観光産業を支えてきた老舗一流ホテルならではの、おもてなしの心が詰まった別格スイーツをご紹介。
「奥“スーパーメロンショートケーキ” ¥1,500(税抜)、右“スーパークラシックツインロール” ¥800(税抜)、左“スーパーショートケーキ”」
苺が旬を迎える時期、『パティスリーSATSUKI』で常に売り上げのトップに君臨するのが、この“スーパーショートケーキ”。圧倒的な美味しさは、シェフパティシエの中島眞介氏のフルーツへの愛情によるものである。
というのもこのショートケーキには、中島氏が惚れ込んだ博多あまおうの魅力を最大限に引き出す、苺のための緻密なレシピが存在するからだ。
スポンジには、厳撰した高級小麦粉と無農薬の餌によって育てられた鶏の卵を使用。そして苺のジューシーさと落差のないよう、黒蜜を練り込みしっとりと焼きあげる。
クリームには乳牛の名産地、九州・大牟田の生クリームを採用。グラニュー糖の代わりに和三盆を混ぜ込むことで、甘さは抑えめながらリッチな風合いとなり、苺の酸味と寄り添うようなバランスをとる。
苺はスポンジ、クリームと一体感をもたせるために、フランス産のひまわりのはちみつで軽くマリネしているのが秘密のワザ。そんな三位一体の甘さが口のなかでほぐれれば、それは懐かしさを超えた快感である。
「丹波産の黒豆を使用した“スーパー黒豆カン” ¥1,100(税抜)」
「『パティスリーSATSUKI』」
「奥“アップルパイ”、手前“ブルーベリーパイ”(共に¥950 税込サ別 ※ホテルショップ『ガルガンチュワ』ではそれぞれ9㎝のパイで¥594と¥648で販売)」
今から40年程前にこのブルーベリーパイが誕生して以来、そのレシピはほぼ変わっていない。もともとはそれより数年前にアップルパイが先に始まり、その後、同じパイ生地を使用したブルーベリーパイが考案された。
構成はパイとブルーベリーフィリングだけという極めてシンプルな一品で、だからこそ寸分のごまかしも利かないスイーツなのだ。
ブルーベリーは、アメリカ産の粒の小さなワイルドブルーベリーの缶詰を使用。業務用ではなく、ある指定の小さな缶のため、調理場はまずこの缶を開け続ける仕事から始まる。そのブルーベリーに砂糖やシナモンなどを加え煮詰め、最後に粒の食感を残すためもう一度ブルーベリーを投入。
パイをカットすればそのフィリングが惜しげもなく詰まっており、ぱっと見は重いかなと思いきや、甘さは控えめで軽い食べ心地だ。サクサクのパイ生地が果実のジューシー感を引き立て、気づけばぺろりと平らげるだろう。
今日も常連たちは、この永遠のベストバランスを楽しみにホテルを訪れる。
「こちらは『ガルガンチュワ』で購入できるフルーツケーキ“オーチャード”(¥10,800)」
「パイをイートインできる『パークサイドダイナー』」
「“プリンアラモード”と“ジャーマンアップルパンケーキ メープルシロップ、バターと共に”(¥1,240)」
クラシックなスイーツであるプリンアラモードだけれど、実は歴史の長い『ORIGAMI』で採用したのはつい最近のこと。もとはスペシャルオーダーであった自家製プリンが好評で、2014年の秋にフルーツやアイスクリームを豪勢にあしらい新登場となった。
卵、砂糖、牛乳、タヒチ産の高級バニラによるプリンは、形状をギリギリのところでキープする極めて軟らかいつくり。そのプリンを自家製アイスクリームと合わせて食べれば、似た素材の異なるスイーツが舌の上でなめらかに混ざり不思議な感覚に。
余分なものがいっさい入っていない味にも心が和む。
「同ホテルはバナナブレッドが人気だけれど、隠れた人気なのがこの揚げドーナツ(¥220)。素朴かつ上質な味わいで、好感度の高い手みやげにも最適」
変わって昔からの名物として長く愛されているのは、さらに素朴な味わいのアップルパンケーキ。約40年前にオーストリア人のシェフが考案したもので、フライパンの形にそった高さのある生地が特徴。
長年ファンでいる著名人も多いとか。そんなこのホテルの新旧ふたつの逸品は、ふたりでシェアして食べ比べれば、学生時代のような初々しいデート気分も味わえるはず!
「『ORIGAMI』内観」
【東京カレンダーの関連記事】
ということで今回は、その違いを舌で感じられる、長年日本の観光産業を支えてきた老舗一流ホテルならではの、おもてなしの心が詰まった別格スイーツをご紹介。
懐かしのショートケーキもホテル仕様はこだわりが満載『パティスリーSATSUKI』
ホテルニューオータニ
「奥“スーパーメロンショートケーキ” ¥1,500(税抜)、右“スーパークラシックツインロール” ¥800(税抜)、左“スーパーショートケーキ”」
苺が旬を迎える時期、『パティスリーSATSUKI』で常に売り上げのトップに君臨するのが、この“スーパーショートケーキ”。圧倒的な美味しさは、シェフパティシエの中島眞介氏のフルーツへの愛情によるものである。
というのもこのショートケーキには、中島氏が惚れ込んだ博多あまおうの魅力を最大限に引き出す、苺のための緻密なレシピが存在するからだ。
スポンジには、厳撰した高級小麦粉と無農薬の餌によって育てられた鶏の卵を使用。そして苺のジューシーさと落差のないよう、黒蜜を練り込みしっとりと焼きあげる。
クリームには乳牛の名産地、九州・大牟田の生クリームを採用。グラニュー糖の代わりに和三盆を混ぜ込むことで、甘さは抑えめながらリッチな風合いとなり、苺の酸味と寄り添うようなバランスをとる。
苺はスポンジ、クリームと一体感をもたせるために、フランス産のひまわりのはちみつで軽くマリネしているのが秘密のワザ。そんな三位一体の甘さが口のなかでほぐれれば、それは懐かしさを超えた快感である。
「丹波産の黒豆を使用した“スーパー黒豆カン” ¥1,100(税抜)」
「『パティスリーSATSUKI』」
受け継がれるレシピで作る永遠のスタンダード『パークサイドダイナー』
帝国ホテル
「奥“アップルパイ”、手前“ブルーベリーパイ”(共に¥950 税込サ別 ※ホテルショップ『ガルガンチュワ』ではそれぞれ9㎝のパイで¥594と¥648で販売)」
今から40年程前にこのブルーベリーパイが誕生して以来、そのレシピはほぼ変わっていない。もともとはそれより数年前にアップルパイが先に始まり、その後、同じパイ生地を使用したブルーベリーパイが考案された。
構成はパイとブルーベリーフィリングだけという極めてシンプルな一品で、だからこそ寸分のごまかしも利かないスイーツなのだ。
ブルーベリーは、アメリカ産の粒の小さなワイルドブルーベリーの缶詰を使用。業務用ではなく、ある指定の小さな缶のため、調理場はまずこの缶を開け続ける仕事から始まる。そのブルーベリーに砂糖やシナモンなどを加え煮詰め、最後に粒の食感を残すためもう一度ブルーベリーを投入。
パイをカットすればそのフィリングが惜しげもなく詰まっており、ぱっと見は重いかなと思いきや、甘さは控えめで軽い食べ心地だ。サクサクのパイ生地が果実のジューシー感を引き立て、気づけばぺろりと平らげるだろう。
今日も常連たちは、この永遠のベストバランスを楽しみにホテルを訪れる。
「こちらは『ガルガンチュワ』で購入できるフルーツケーキ“オーチャード”(¥10,800)」
「パイをイートインできる『パークサイドダイナー』」
極上の脇役に囲まれた大人のためのご馳走プリン『ORIGAMI』
ザ・キャピトルホテル 東急
「“プリンアラモード”と“ジャーマンアップルパンケーキ メープルシロップ、バターと共に”(¥1,240)」
クラシックなスイーツであるプリンアラモードだけれど、実は歴史の長い『ORIGAMI』で採用したのはつい最近のこと。もとはスペシャルオーダーであった自家製プリンが好評で、2014年の秋にフルーツやアイスクリームを豪勢にあしらい新登場となった。
卵、砂糖、牛乳、タヒチ産の高級バニラによるプリンは、形状をギリギリのところでキープする極めて軟らかいつくり。そのプリンを自家製アイスクリームと合わせて食べれば、似た素材の異なるスイーツが舌の上でなめらかに混ざり不思議な感覚に。
余分なものがいっさい入っていない味にも心が和む。
「同ホテルはバナナブレッドが人気だけれど、隠れた人気なのがこの揚げドーナツ(¥220)。素朴かつ上質な味わいで、好感度の高い手みやげにも最適」
変わって昔からの名物として長く愛されているのは、さらに素朴な味わいのアップルパンケーキ。約40年前にオーストリア人のシェフが考案したもので、フライパンの形にそった高さのある生地が特徴。
長年ファンでいる著名人も多いとか。そんなこのホテルの新旧ふたつの逸品は、ふたりでシェアして食べ比べれば、学生時代のような初々しいデート気分も味わえるはず!
「『ORIGAMI』内観」
【東京カレンダーの関連記事】
- これがプレミアムスイーツの先駆け!あのホテルの歴代”スーパーシリーズ”を一挙掲載!
- 準備はOK?東カレのバレンタイン向けヒット記事まとめをどうぞ!
- デキる大人はフル活用!都内一流ホテルでかなり得する裏ワザ5選