ルームサービスのカレーは、宿泊者だけの特権メニュー。
部屋で気がねなく食べるそのカレーの内容は、ホテルの個性や気配りを如実に表すものだった!
そんな、ホテルならではの上質な絶品カレー3皿をご紹介!
レストランのように、厨房からすぐさま料理が出てくるのがルームサービスの理想。しかし実際のところ、動線などの関係で、それはちょっと難しい話。そんなルームサービスのジレンマを克服するのが、「パレスホテル東京」のカレーである。
オーダーされたカレーはひとつずつストウブのココット鍋で調理され、完成後は密封性の高い蓋をされ熱々のままお部屋へ。保温性が高いことに加え、ココット鍋は素材やソースの旨みを閉じ込め、凝縮させる特性があるので、とても濃厚なカレーができあがる。
海老&帆立貝のカレーライス
【辛さ】★★★
【ルウのタイプ】じっくり炒めた玉ねぎにチキンブイヨンとスパイスを配合
【具材】海老、ホタテ貝
【似合うシーン】土日の昼下がりに、シャンパンを呑みながらテラスでいただく
4種あるカレーのなかでも、東京カレンダーが注目するのは、“海老&帆立貝のカレーライス”。
4時間じっくりと炒め甘みを出した玉ねぎがベースとなるルウに、鉄板で焼き上げフランベしたエビとホタテを加えたものだ。ココット鍋の中でエビとホタテの旨みがじんわりとカレーに伝わり、蓋を開ければ、玉ねぎのコク、エビの甘み、フレッシュなスパイスを香りで感じる。
ライスにかけるものでありつつ、濃厚なルウをまとったプリプリのエビは、まるでメインディッシュのよう。
天気の良い日には、シャンパンと合わせてテラスで食べたい。
つけ合わせはコルニッションにレーズンの赤ワイン漬、ローストアーモンド、オニオンとハムのマリネ。甘く炒めた玉ねぎと、マリネの玉ねぎの味のコラボに驚く!
たとえば部屋で小腹が空いた時、ダイエットも気にせずボリューミィなものを食べてしまうとか。そんな禁断のグルメに惹かれる輩が多いのか、「グランド ハイアット 東京」では、深夜に“カツカレー”のオーダーが頻繁に入るそう。
部屋に届けられたカツカレーを見ると、その背徳感と高揚感はピークに達するはず。
国産豚のカツカレーライス 小さなサラダ添え
【辛さ】★★
【ルウのタイプ】30以上の食材からなる、昭和を思わせる昔ながらの懐かしいカレー
【具材】高知県産豚の本ロースのトンカツ
【似合うシーン】週末の夜遊びのあと、夜遊びの前。またはお泊まりデートの夜に
ライスの上には巨大なカツがどすんと鎮座。押さえられない肉への欲求に懺悔……。しかし、ひと口そのカレーを食べてみると、意外やほっとした気持ちになってしまう。このカレーがなんとも懐かしい、昭和を思わせるような味わいだからだろう。
それは、一流ホテルならではの、“極上の懐かしさ”。30種類以上の食材からなるカレーは、優しく、そしてコク深い。
次に、揚げたてサクサクの衣をまとった、高知県産の豚の本ロースをそのカレーにくぐらせ頬張る。すると、口の中でまろやかなカレーとジューシーな肉汁が、重なり、溶け合う。ここまできたらハイカロリー上等、トッピングのチーズも大胆にかけてしまおう。
美女と美食の誘惑には、時に負けてもOK。とくに舞台が六本木のホテルであるならば、それがすべての言い訳になる。
「高知県産の豚は南国の日差しをいっぱい浴びて育っているので、甘みがあって柔らかいのが特徴。オーダー後にお肉を用意し、たたき、生パン粉をつけて揚げている。」
夜間のオーダーが多いという、「ザ・キャピトルホテル 東急」のルームサービスのカレー。そんなゲストのシチュエーションを考慮し、総料理長の加藤完十郎氏が考案したのは、夜に食べても重くならない“旬野菜をあしらったスープカレー”。
「お茶漬けのようにサラッとかきこんでほしいですね」という加藤氏の言葉どおり辛さは控えめ、香味野菜の出汁が効いた優しい味わいのスープカレーとなっている。
とはいえ、ただヘルシーには終わらない。ライスの上にあしらわれた十数種類もの旬野菜が、ホテルステイに華やぎを与えてくれ、肉はなくとも胃袋を充足させてくれるのだ。
旬野菜をあしらったスープカレー
【辛さ】★★
【ルウのタイプ】チキンブイヨン、香味野菜、トマトによるスープカレー
【具材】旬の野菜15種類ほど
【似合うシーン】深夜に小腹が減ってしまったけれど、カロリーが気になる時など
その野菜は、伊豆河津町にある20ほどの契約農家から朝採れを週5日送ってもらうというこだわりよう。ふんだんに入る野菜は、季節ごと農家の自慢の逸品がフレキシブルに添えられるようになっている。
秋にはきのこが、冬には根菜が入り、客室にいながら、カレーから旬を感じられるのが洒落ている。そして言わずもがな、うま味豊かな野菜と滋味深いスープカレーとの相性は抜群なのだ。
接待で気を使い満腹になれなかった時、酔っぱらって最後に〆が欲しい時、これほど癒されるカレーはない。夜食はとっても目覚めは爽やか、そんなホテルステイはここでお試しあれ。 「季節ごとの旬の野菜をふんだんに使用。ローストや素揚げにしたり、それぞれの野菜の持ち味が生きる下処理がされる。食感の違いも楽しい。」
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部屋で気がねなく食べるそのカレーの内容は、ホテルの個性や気配りを如実に表すものだった!
そんな、ホテルならではの上質な絶品カレー3皿をご紹介!
『パレスホテル東京』の “海老&帆立貝のカレーライス”
ココット鍋に魚介の旨みがギッシリ
レストランのように、厨房からすぐさま料理が出てくるのがルームサービスの理想。しかし実際のところ、動線などの関係で、それはちょっと難しい話。そんなルームサービスのジレンマを克服するのが、「パレスホテル東京」のカレーである。
オーダーされたカレーはひとつずつストウブのココット鍋で調理され、完成後は密封性の高い蓋をされ熱々のままお部屋へ。保温性が高いことに加え、ココット鍋は素材やソースの旨みを閉じ込め、凝縮させる特性があるので、とても濃厚なカレーができあがる。
海老&帆立貝のカレーライス
【辛さ】★★★
【ルウのタイプ】じっくり炒めた玉ねぎにチキンブイヨンとスパイスを配合
【具材】海老、ホタテ貝
【似合うシーン】土日の昼下がりに、シャンパンを呑みながらテラスでいただく
4種あるカレーのなかでも、東京カレンダーが注目するのは、“海老&帆立貝のカレーライス”。
4時間じっくりと炒め甘みを出した玉ねぎがベースとなるルウに、鉄板で焼き上げフランベしたエビとホタテを加えたものだ。ココット鍋の中でエビとホタテの旨みがじんわりとカレーに伝わり、蓋を開ければ、玉ねぎのコク、エビの甘み、フレッシュなスパイスを香りで感じる。
ライスにかけるものでありつつ、濃厚なルウをまとったプリプリのエビは、まるでメインディッシュのよう。
天気の良い日には、シャンパンと合わせてテラスで食べたい。
つけ合わせはコルニッションにレーズンの赤ワイン漬、ローストアーモンド、オニオンとハムのマリネ。甘く炒めた玉ねぎと、マリネの玉ねぎの味のコラボに驚く!
● Information 『パレスホテル東京』
- 住所:千代田区丸の内1-1-1
- TEL:03-3211-5211
『グランド ハイアット 東京』の “カツカレー”
懐かしのカツカレーで六本木の夜にパワーオン!
ホテルに泊まること自体を非日常とするなら、滞在中はとことん自分を甘やかして、欲望に忠実になってしまうのもあり。たとえば部屋で小腹が空いた時、ダイエットも気にせずボリューミィなものを食べてしまうとか。そんな禁断のグルメに惹かれる輩が多いのか、「グランド ハイアット 東京」では、深夜に“カツカレー”のオーダーが頻繁に入るそう。
部屋に届けられたカツカレーを見ると、その背徳感と高揚感はピークに達するはず。
国産豚のカツカレーライス 小さなサラダ添え
【辛さ】★★
【ルウのタイプ】30以上の食材からなる、昭和を思わせる昔ながらの懐かしいカレー
【具材】高知県産豚の本ロースのトンカツ
【似合うシーン】週末の夜遊びのあと、夜遊びの前。またはお泊まりデートの夜に
ライスの上には巨大なカツがどすんと鎮座。押さえられない肉への欲求に懺悔……。しかし、ひと口そのカレーを食べてみると、意外やほっとした気持ちになってしまう。このカレーがなんとも懐かしい、昭和を思わせるような味わいだからだろう。
それは、一流ホテルならではの、“極上の懐かしさ”。30種類以上の食材からなるカレーは、優しく、そしてコク深い。
次に、揚げたてサクサクの衣をまとった、高知県産の豚の本ロースをそのカレーにくぐらせ頬張る。すると、口の中でまろやかなカレーとジューシーな肉汁が、重なり、溶け合う。ここまできたらハイカロリー上等、トッピングのチーズも大胆にかけてしまおう。
美女と美食の誘惑には、時に負けてもOK。とくに舞台が六本木のホテルであるならば、それがすべての言い訳になる。
「高知県産の豚は南国の日差しをいっぱい浴びて育っているので、甘みがあって柔らかいのが特徴。オーダー後にお肉を用意し、たたき、生パン粉をつけて揚げている。」
● Information 『グランドハイアット東京』
-
住所:港区六本木6-10-3
TEL:03-4333-1234
『ザ・キャピトルホテル 東急』の “旬野菜をあしらったスープカレー”
飲みのあとにさらっとかきこむヘルシースープカレー
夜間のオーダーが多いという、「ザ・キャピトルホテル 東急」のルームサービスのカレー。そんなゲストのシチュエーションを考慮し、総料理長の加藤完十郎氏が考案したのは、夜に食べても重くならない“旬野菜をあしらったスープカレー”。
「お茶漬けのようにサラッとかきこんでほしいですね」という加藤氏の言葉どおり辛さは控えめ、香味野菜の出汁が効いた優しい味わいのスープカレーとなっている。
とはいえ、ただヘルシーには終わらない。ライスの上にあしらわれた十数種類もの旬野菜が、ホテルステイに華やぎを与えてくれ、肉はなくとも胃袋を充足させてくれるのだ。
旬野菜をあしらったスープカレー
【辛さ】★★
【ルウのタイプ】チキンブイヨン、香味野菜、トマトによるスープカレー
【具材】旬の野菜15種類ほど
【似合うシーン】深夜に小腹が減ってしまったけれど、カロリーが気になる時など
その野菜は、伊豆河津町にある20ほどの契約農家から朝採れを週5日送ってもらうというこだわりよう。ふんだんに入る野菜は、季節ごと農家の自慢の逸品がフレキシブルに添えられるようになっている。
秋にはきのこが、冬には根菜が入り、客室にいながら、カレーから旬を感じられるのが洒落ている。そして言わずもがな、うま味豊かな野菜と滋味深いスープカレーとの相性は抜群なのだ。
接待で気を使い満腹になれなかった時、酔っぱらって最後に〆が欲しい時、これほど癒されるカレーはない。夜食はとっても目覚めは爽やか、そんなホテルステイはここでお試しあれ。 「季節ごとの旬の野菜をふんだんに使用。ローストや素揚げにしたり、それぞれの野菜の持ち味が生きる下処理がされる。食感の違いも楽しい。」
● Information 『ザ・キャピトルホテル 東急』
-
住所:千代田区永田町2-10-3
TEL:03-3503-0109
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