毛越寺とかいて「もうつうじ」と読みます。毛越寺は850年に岩手県平泉に開山されました。平泉といえば2011に世界遺産に登録されたことで有名ですね。境内の中に数多くの史跡を残し、国の特別史跡にも選ばれた毛越寺の魅力をご紹介していきます。
毛越寺は史跡として有名ですが、岩手県平泉町にある、住職が居て法要などの活動もしている天台宗の寺院です。JR平泉駅から近い場所にあり、駅から歩いて行けます。また、車で行く場合でも東北自動車道・平泉前沢インターチェンジから国道4号線で10分ほどで、近くには広い駐車場もあります。山門を入ると敷地内には、毛越寺に伝わる平安時代の仏像や書籍などを展示する宝物館や本堂があり、その脇に広大な浄土庭園と隣池伽藍跡があります。
奥州藤原氏といえば、皆さんも歴史の授業などで習ったことがあるのではないでしょうか。その人が再建したというのですから、初代毛越寺は実際それよりも前に建てられたということになります。とても歴史の長いお寺なのですね!またさらにその後も災害によってほぼ全焼してしまい、今の毛越寺は約25年前に建てられたものとなっていますが、当時の面影を残した素敵な仕上がりになっています。様々な困難を乗り越えて、毛越寺の今があるのです。
記録によれば、1573年に焼失して以降、長年の間、礎石や土塁を残すのみとなっていました。しかし、江戸時代にこの辺りを支配した伊達家の保護により、よい状態で残されていたようです。毛越寺が反映したころの様子は、鎌倉時代の歴史書「吾妻鏡」などの資料に記載があり、礎石や土塁の配置と一致しています。さらに平安時代に作られたこの臨池伽藍跡は、中尊寺をしのぐ規模と華麗さがあり、日本庭園史上、特に貴重な庭園とされています。
災害などで何度か失ってしまったと言われていましたが、実は礎石や土塁自体は当時の平安時代の時に作られたままになっているのです。したがって、建物などは25年前に造られた物となっていますが、礎石や土塁ははるか昔のものを実際に見ることができるのです。平安時代に築かれていたものが、さらに後の時代・江戸時代の伊達家によってしっかりと保たれていたなんて、なんだか感慨深いですよね。ぜひ毛越寺に訪れた際には土塁と礎石も見てくださいね!
浄土庭園は、平安時代から鎌倉時代にかけて築造された日本庭園の様式で、仏教の極楽浄土の世界を庭で再現したものです。平安末期は、釈迦が説いた正しい教えが全く行われない最悪の時代とされる末法思想が流行った時代で、武士の台頭もあり治安が乱れていたことから、浄土を現世に求める考えがありました。それを庭で表現したのが浄土庭園です。京都の平等院が有名でお札にも描かれていますが、毛越寺の浄土庭園も かつては華麗なものでした。今は、池と礎石から推測するしかありません。
浄土庭園の歴史は古く、極楽浄土を庭で再現したという意味も込められているのですね。お寺ならではの庭園という感じがいたします。また大きな池がメインとなっているお庭ということなので、どこか涼しげな雰囲気も漂っていますよ。夏にはその大泉池の涼しげな雰囲気を味わってみてはいかがでしょう。もちろん5月に行われる曲水の宴も見逃せません。この浄土庭園だけでも1年に何度か来て見たくなってしまう魅力があります。
伽藍とは、寺院または寺院の主要建物のことを指すことばです。寺院内の建物の配置は、仏教が伝来した飛鳥時代から時代を経るごとに変化しており、宗派によっても差があるようです。敷地内の中心に池を配置した臨池伽藍は 平安時代に貴族の邸宅の様式を寺院建築に取り入れたもので、池の西側に阿弥陀堂が建つレイアウトに特徴があります。毛越寺の臨池伽藍跡は、中央の池の北側に講堂や鐘楼を配置し、池の周囲に石組みの築山や出島をレイアウトしていました。
先ほどのお話にも出てきた平安時代から残されている土塁や礎石を始め、数々の史跡がこの敷地内にはあります。伽藍自体は既に実際の物は消失してしまっていますが、他にもあの有名な「吾妻鏡」にも注文として載せられている講堂跡など、驚くような史跡が残されている箇所が多くあります。昔から今にかけて造られてきた日本の庭園の中でも、最上級の価値があると言われていて、史跡を調査した上で旧復されました。
ちなみに9月には萩まつりが開催されます。両方のお祭りともに開催中は茶会などのイベントが行われ、たくさんの観光客で賑わいます。
あやめまつりは、あやめの開花時期に合わせて6月20日から7月10日まで催されます。初日に本堂で花供養法要が行われ、あやめまつりがスタートします。期間内の日曜日には茶会が催され、また、国指定重要無形民俗文化財 延年の舞が披露されたり、子供達の写生会が催されたりしています。また、毛越寺の邸内には500株の萩が植えられているので、 萩の花が見ごろになる9月中旬から下旬にかけて、萩まつりが開催されます。このときも、日曜日には延年の舞などの イベントが開催されています。
やはり旅行と言うと晴れた日に行きたいと思う人が多いと思いますが、実はこの毛越寺の場合、梅雨の時期に綺麗に咲き誇る多くのあやめがとても綺麗なのです。あやめ祭りの期間もおよそ6月中旬ごろから7月上旬にかけてですので、ちょうど梅雨の時期に当たります。「雨はちょっと…」と思う方もいるかもしれませんが、雨の時期だからこそ美しい風景を見ることができる場所もあるのです。ぜひあやめを見に訪れてみてください。
毛越寺とは?
毛越寺は850年に慈覚大師円仁が創建したといわれています。その後火災によって焼失しましたが、奥州藤原氏の手によって再度建立されました。堂塔や僧房の数も多く、鐘楼・経蔵といった施設の種類は当時の中尊寺を上回るものだった、と歴史書に記載されています。その後も毛越寺は火災に襲われ、土壇と礎石のみ残す時代もありました。が、大正時代には毛越寺境内附鎮守社跡として史跡に認定されました。現在の本堂は1989年に再建されたものです。毛越寺は史跡として有名ですが、岩手県平泉町にある、住職が居て法要などの活動もしている天台宗の寺院です。JR平泉駅から近い場所にあり、駅から歩いて行けます。また、車で行く場合でも東北自動車道・平泉前沢インターチェンジから国道4号線で10分ほどで、近くには広い駐車場もあります。山門を入ると敷地内には、毛越寺に伝わる平安時代の仏像や書籍などを展示する宝物館や本堂があり、その脇に広大な浄土庭園と隣池伽藍跡があります。
奥州藤原氏といえば、皆さんも歴史の授業などで習ったことがあるのではないでしょうか。その人が再建したというのですから、初代毛越寺は実際それよりも前に建てられたということになります。とても歴史の長いお寺なのですね!またさらにその後も災害によってほぼ全焼してしまい、今の毛越寺は約25年前に建てられたものとなっていますが、当時の面影を残した素敵な仕上がりになっています。様々な困難を乗り越えて、毛越寺の今があるのです。
毛越寺の魅力
平安時代の史跡を残す毛越寺。昭和29年から始められた発掘作業では、礎石や土塁の状態がとてもよいことが分かり、学術上の価値が高いといわれています。その貴重な史跡は臨池伽藍跡と名付けられ、境内で見ることができます。約390年続いた平安時代に思いを馳せるのも楽しいかと思います。記録によれば、1573年に焼失して以降、長年の間、礎石や土塁を残すのみとなっていました。しかし、江戸時代にこの辺りを支配した伊達家の保護により、よい状態で残されていたようです。毛越寺が反映したころの様子は、鎌倉時代の歴史書「吾妻鏡」などの資料に記載があり、礎石や土塁の配置と一致しています。さらに平安時代に作られたこの臨池伽藍跡は、中尊寺をしのぐ規模と華麗さがあり、日本庭園史上、特に貴重な庭園とされています。
災害などで何度か失ってしまったと言われていましたが、実は礎石や土塁自体は当時の平安時代の時に作られたままになっているのです。したがって、建物などは25年前に造られた物となっていますが、礎石や土塁ははるか昔のものを実際に見ることができるのです。平安時代に築かれていたものが、さらに後の時代・江戸時代の伊達家によってしっかりと保たれていたなんて、なんだか感慨深いですよね。ぜひ毛越寺に訪れた際には土塁と礎石も見てくださいね!
毛越寺の見どころ
浄土庭園
浄土庭園とは、仏教の極楽浄土の思想を受けた日本庭園の種類の一つです。毛越寺の浄土庭園は大泉が池という大きな池をメインに、築山や遣水が配置されています。5月に行われる曲水の宴では、この遣水の上に杯を浮かべます。浄土庭園は、平安時代から鎌倉時代にかけて築造された日本庭園の様式で、仏教の極楽浄土の世界を庭で再現したものです。平安末期は、釈迦が説いた正しい教えが全く行われない最悪の時代とされる末法思想が流行った時代で、武士の台頭もあり治安が乱れていたことから、浄土を現世に求める考えがありました。それを庭で表現したのが浄土庭園です。京都の平等院が有名でお札にも描かれていますが、毛越寺の浄土庭園も かつては華麗なものでした。今は、池と礎石から推測するしかありません。
浄土庭園の歴史は古く、極楽浄土を庭で再現したという意味も込められているのですね。お寺ならではの庭園という感じがいたします。また大きな池がメインとなっているお庭ということなので、どこか涼しげな雰囲気も漂っていますよ。夏にはその大泉池の涼しげな雰囲気を味わってみてはいかがでしょう。もちろん5月に行われる曲水の宴も見逃せません。この浄土庭園だけでも1年に何度か来て見たくなってしまう魅力があります。
臨池伽藍跡
講堂跡や鐘楼跡、他にもいくつかの史跡があります。とくに南大門跡は礎石と礎石の間をみるに、その門の大きさに驚かされます。伽藍とは、寺院または寺院の主要建物のことを指すことばです。寺院内の建物の配置は、仏教が伝来した飛鳥時代から時代を経るごとに変化しており、宗派によっても差があるようです。敷地内の中心に池を配置した臨池伽藍は 平安時代に貴族の邸宅の様式を寺院建築に取り入れたもので、池の西側に阿弥陀堂が建つレイアウトに特徴があります。毛越寺の臨池伽藍跡は、中央の池の北側に講堂や鐘楼を配置し、池の周囲に石組みの築山や出島をレイアウトしていました。
先ほどのお話にも出てきた平安時代から残されている土塁や礎石を始め、数々の史跡がこの敷地内にはあります。伽藍自体は既に実際の物は消失してしまっていますが、他にもあの有名な「吾妻鏡」にも注文として載せられている講堂跡など、驚くような史跡が残されている箇所が多くあります。昔から今にかけて造られてきた日本の庭園の中でも、最上級の価値があると言われていて、史跡を調査した上で旧復されました。
毛越寺のあやめまつり
毛越寺のあやめは、あやめ園の中に約3万株植えられています。このあやめ園、昭和28年に当時の平泉町民の発案によって始まったものです。浄土庭園の中に咲くあやめの花はまさに極楽といったところでしょうか。ちなみに9月には萩まつりが開催されます。両方のお祭りともに開催中は茶会などのイベントが行われ、たくさんの観光客で賑わいます。
あやめまつりは、あやめの開花時期に合わせて6月20日から7月10日まで催されます。初日に本堂で花供養法要が行われ、あやめまつりがスタートします。期間内の日曜日には茶会が催され、また、国指定重要無形民俗文化財 延年の舞が披露されたり、子供達の写生会が催されたりしています。また、毛越寺の邸内には500株の萩が植えられているので、 萩の花が見ごろになる9月中旬から下旬にかけて、萩まつりが開催されます。このときも、日曜日には延年の舞などの イベントが開催されています。
やはり旅行と言うと晴れた日に行きたいと思う人が多いと思いますが、実はこの毛越寺の場合、梅雨の時期に綺麗に咲き誇る多くのあやめがとても綺麗なのです。あやめ祭りの期間もおよそ6月中旬ごろから7月上旬にかけてですので、ちょうど梅雨の時期に当たります。「雨はちょっと…」と思う方もいるかもしれませんが、雨の時期だからこそ美しい風景を見ることができる場所もあるのです。ぜひあやめを見に訪れてみてください。
毛越寺を訪れた人の声
世界遺産・毛越寺駐車場にある売店あやめ にて 弁慶のわらじ ナンみたいになってて中には大根の漬物とチーズが入っていて食感が誠によろしおす。 pic.twitter.com/JhjTBOQXFQ
— みじー@東北猛者 (@tora_mis) 2015, 6月 8
毛越寺庭園。入った瞬間から感動が込み上げてびっくり… 来て良かった( i _ i )そんな大きく無いのに気付いたら2時間くらい居た。笑 pic.twitter.com/8tIACfdgsw
— りのり (@zawariiii) 2015, 5月 31
仙台2日目は平泉の毛越寺にいった。 さすがの世界遺産だけあってなかなかの荘厳な庭作りである。新緑の季節で美しさ増量! pic.twitter.com/zwye6URFNj
— オイちゃん (@dai3khin) 2015, 5月 26
毛越寺の場所
■ 基本情報
- ・名称: 毛越寺
- ・住所: 岩手県西磐井郡平泉町字大沢58
- ・アクセス: JR東日本平泉駅より徒歩で約10分
- 東北自動車道平泉・前沢I.Cから約10分
- ・営業時間: AM8:30~PM5:00
- 11/5~3/4まではPM4:30までとなります。
- ・定休日: 年中無休
- ・電話番号: 毛越寺事務局 0191-46-2331
- ・拝観料:大人500円 高校生300円 小・中学生100円
- ・公式サイトURL: http://www.motsuji.or.jp/