長野県松本市に残されている旧開智学校は、白亜の擬洋風建築校舎です。和風(龍)と洋風(キューピッド)が調和したデザインの正面玄関車寄せや、内部に展示された多数の資料など、見どころ満載! 松本城からもほど近い旧開智学校で、文明開化を感じてみませんか?
八角形の塔屋を据えられた白亜の広大華麗な校舎は、今も昔も人々の目を惹きつけています。
内部もほぼ全部屋が展示室となっていて、当時の教育資料や旧開智学校を建てる際の建築資料などが展示されている点も魅力的です。
和風建築と洋風建築をミックスしたような擬洋風建築の校舎は、ほぼ中央に八角形の塔屋が据えられています。塔屋の頂部にある東西南北を示す風見も、文明開化の風を感じさせますね。
この車寄せの意匠をよく見ると、下から上に向かって、渦を巻いた白波の上に龍が舞い、さらに青い空と白い雲、一番上にキューピッドが飛んでいます。和風と洋風が見事に調和したデザインですね。
校舎内は1階・2階のほぼ全部屋が展示室になっています。各展示室では、当時の教室で使用されていた机や椅子・ノート代わりの小さな黒板などが展示されていたり、明治以降の教科書などの教育資料も展示されています。
また、明治天皇が御巡幸した際に休憩場所となった、明治天皇御座所も残されています。
校舎内には、明治維新により廃仏毀釈で廃寺となった寺院の部材が使われています。たとえば校舎内2階廊下中央にある桟唐戸(さんからど)についている彫刻は、浄林寺のものをそのまま使っています。波形と飛龍の木彫りが素晴らしいですね。
1階特別展示室前廊下の天井についている照明器具も素敵ですよ。
2階で一番広い空間が講堂です。この講堂には何箇所か窓がありますが、その中でも目立つのはステンドグラスを嵌め込まれた窓ではないでしょうか。このステンドグラスを嵌め込まれた窓は、外から見ると正面玄関車寄せで開智学校の額の下にあたります。帰り際に外から確認してみては、いかがでしょうか。
このステンドグラスには舶来色ガラスが使われていて、塔屋の窓にも多数嵌め込まれていることから「ギヤマン学校」とも呼ばれていたようです。
素材提供 : トリップアドバイザー
旧開智学校とは?
旧開智学校は、長野県松本市にある明治9年(1876年)に開校した国内最古期の擬洋風木造建築による小学校です。重要文化財に指定され、松本市立博物館分館として現役だった開智学校時代の資料のほか、様々な資料を収蔵・展示しています。八角形の塔屋を据えられた白亜の広大華麗な校舎は、今も昔も人々の目を惹きつけています。
旧開智学校の魅力とは?
http://takuan21a.exblog.jp/21808643
旧開智学校の魅力は、まずその外観! 漆喰で塗られた白い壁に黒い隅石風デザインなどが映え、建物のほぼ中央にある八角塔屋が文明開化のシンボル的存在となっています。内部もほぼ全部屋が展示室となっていて、当時の教育資料や旧開智学校を建てる際の建築資料などが展示されている点も魅力的です。
旧開智学校の見どころ
1 . 外観
http://takuan21a.exblog.jp/21808643
旧開智学校は設計・施工とも地元の大工棟梁である立石清重によるものです。東京や横浜などで西洋建築を見学し、東京の開成学校(現在の東京大学)などを手本にしたようです。和風建築と洋風建築をミックスしたような擬洋風建築の校舎は、ほぼ中央に八角形の塔屋が据えられています。塔屋の頂部にある東西南北を示す風見も、文明開化の風を感じさせますね。
2 .正面玄関車寄せ
http://www.seiyo1400.jp/c/blog/40066
旧開智学校の正面玄関を見ると目立つのが、桃山御殿風の唐破風がついた車寄せ。そしてその下に掲げられ、両脇をぽっちゃりとしたキューピッドが支えている「開智学校」の額ではないでしょうか。この車寄せの意匠をよく見ると、下から上に向かって、渦を巻いた白波の上に龍が舞い、さらに青い空と白い雲、一番上にキューピッドが飛んでいます。和風と洋風が見事に調和したデザインですね。
3 . 内部の各教室
校舎内は1階・2階のほぼ全部屋が展示室になっています。各展示室では、当時の教室で使用されていた机や椅子・ノート代わりの小さな黒板などが展示されていたり、明治以降の教科書などの教育資料も展示されています。
また、明治天皇が御巡幸した際に休憩場所となった、明治天皇御座所も残されています。
http://www.seiyo1400.jp/c/blog/40066
4 . 内部の意匠
校舎内には、明治維新により廃仏毀釈で廃寺となった寺院の部材が使われています。たとえば校舎内2階廊下中央にある桟唐戸(さんからど)についている彫刻は、浄林寺のものをそのまま使っています。波形と飛龍の木彫りが素晴らしいですね。
1階特別展示室前廊下の天井についている照明器具も素敵ですよ。
5 . 講堂
2階で一番広い空間が講堂です。この講堂には何箇所か窓がありますが、その中でも目立つのはステンドグラスを嵌め込まれた窓ではないでしょうか。このステンドグラスを嵌め込まれた窓は、外から見ると正面玄関車寄せで開智学校の額の下にあたります。帰り際に外から確認してみては、いかがでしょうか。
このステンドグラスには舶来色ガラスが使われていて、塔屋の窓にも多数嵌め込まれていることから「ギヤマン学校」とも呼ばれていたようです。
参加者の声
旧開智学校にて。外観はもちろん素敵だけど内部は広々とした空間が多くて、いかにも学校の建物という感じで良い(^^) pic.twitter.com/PEI6TaJvyW
— remi (@Remits0703) 2015, 4月 19
レトロですてきな建物だった! @ 旧開智学校 https://t.co/lOllWr4288
— kanana (@kanana14) 2015, 4月 11
旧開智学校にやって来ました! 擬洋風建築としては随一との誉れの高い建物です(^^) ずっと来たかったので感動(T_T) pic.twitter.com/uAyQLR864d
— さいぽん (@reysaipon) 2015, 4月 11
■ 基本情報
- ・名称:旧開智学校校舎
- ・住所:長野県松本市開智2丁目4-12
- ・アクセス:◎タウンスニーカー北コース「旧開智学校」下車徒歩1分
- ◎松本駅前から市内北線「蟻ヶ崎高校前」下車徒歩5分
- ◎JR松本駅から徒歩25分
- ◎長野道松本I.C.から約15分
- ・営業時間:9:00 ~ 17:00(入館は16:30まで)
- ・休館日:3月から11月までの第3月曜日(第3月曜日が休日の場合は、その翌日)
- 12月から2月までの月曜日(月曜休日の場合は、その翌日)
- 年末年始(12月29日 ~ 1月3日)
- ※定期的な保存修理工事あり
- ・電話番号:0263-32-5725
- ・料金:大人(高校生以上)…300〔250〕円 / 子ども(小・中学生)…150〔100〕円
- 〔 〕は団体(20名以上)料金
- ・駐車場:あり(20台)
- ・公式サイトURL:新まつもと物語
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素材提供 : トリップアドバイザー