遠く旅に出るのもいいけれど、都内ホテルの部屋は気軽にたどり着ける静寂のエスケープの場。最近はインバウンドも含め稼働率・価格ともに上がっているけれど、東京に住む我々も、たまには泊まって心底リラックスしたい!
少ない機会だからこそホテル選びは慎重にいきたいところだが、選びの基準はスタンダードルームであっても十分な広さを感じさせ、気の利いたディテールがあること。泊まる側の心情を機敏に察してくれているのはこの部屋だ。
実は『マンダリン オリエンタル 東京』のデザインは一本の大きな樹に例えることができる。1階のベルデスクが「樹根」、エントランスの壁は「樹皮」、客室は「葉」、そして最上階38階のダイニングは木の上の部分の枝や葉の中をイメージしている。
ゲストルームのテキスタイルデザインは“秋の森”がテーマ。落ち葉のような色合いで統一されたクッションやベッドカバー、ランプなどはテキスタイルデザイナーの須藤玲子さんがセレクトした和テイストのものだ。
「部屋に用意されているオリンパスの双眼鏡は購入することも可能」
東側の部屋がスカイツリーに面し、墨田川方面の低い建物のなか突如としてそびえ立つその姿は圧巻。窓が全面裁ち落としなこともあり、空と下町はすぐ隣で、その眺望と“秋の森”が絶妙にマッチしている。
部屋にある双眼鏡でどこまでも続く街を眺めるのも楽しい時間だ。
「ウェルカムドリンクはホテルがオリジナルにブレンドした烏龍茶。シトラスやベルガモットなど華やかな香りでリフレッシュすることができる。焼き菓子とともに」
都内ホテルのなかで、もっともテクノロジー面に優れたホテルと言ってよい。
ライト、エアコン、カーテンなどの基本的な客室内の操作はベッドサイドの一台のコントロールパネルによってワンタッチでまかなうことができ、バスルームにも同じくタッチパネルがあり照明は3段階調節が可能。
「ウォークインクローゼットを兼ねたドレッシングルームには、バレットボックスやネイルドライヤーを完備」
そしてドレッシングルームには外気温と室温がデジタルで表示され、本当に“これが欲しい、これが知りたい”というゲストのニーズを体現したディテールとなっている。
というのも『ザ・ペニンシュラホテルズ』では、ホテル開業前に必ず実際の客室と同じモックアップルームを造り、本社のエグゼクティブたちが試泊。ゲスト目線のリアルな声こそ、カタチだけに収まらない快適な部屋を作りあげているのだ。
「ワンタッチでテレビや電話まで操作できるタッチパネルは、消灯時にはパネルボタンのライトまで消えるという緻密な気遣いあり」
六本木のど真ん中に位置し、『オークドア』も『マデュロ』もいつも賑わっていて、同ホテルにいると夜遊び気分も右肩上がり。それが客室に入れば一転、オフホワイトとウッドを基調にした部屋はレジデンスのような落ち着きをみせ、ダイニングとのコントラストがいい塩梅だ。
デザインの主張は控えめにして、過ごしてみれば、フレッテ社のエジプト綿シーツ、新疆綿のバスローブ、今治のタオルと肌に触れるものすべてが一級品で、包まれるだけで至福のとき。
「3方向からの3種の照明をもつパウダールーム」
そして特筆すべきは照明で、“女性が一番が美しく見える色合い”にこだわって作ったそう。
パウダールームにいたっては3種のライトが緻密に計算されている。何もしない贅沢を艶っぽく過ごすにベストな環境がそろうのはこの部屋だ。
「全室にアルネ・ヤコブセンのオックスフォードチェアを置き、ビジネスデスクも特注品。情報時代をみすえ、引き出しの金庫はPCも入るサイズとなっており、さらに収納中の充電も可能」
多くの部屋が和田倉噴水公園方面を臨んでおり、天井から床まで全面の窓の外は手前に水と緑が広がり、その向こう側には丸の内のビル群や東京タワーが見える。45平方メートルにしてそれ以上の広さに感じるのは、窓の外の開放的な景色のおかげだろう。
また一部の部屋では部屋とバスルームの間がガラス仕切りのため、その景色をバスタブに浸かりながら眺められる。“グランドレジデンス”がホテル全体のコンセプトだけあって、とびきり眺めのよい邸宅にいるような気になってくるものだ。
「南部鉄器の急須、益子焼の湯呑など、和の調度品がモダンな部屋のいいエッジとなっている。オリジナルのウェルカムアメニティも用意される」
室内の調度品は和のテイストでまとめられており、それがモダンかつシンプルな部屋のデザインとも絶妙にマッチ。
年末年始には3世代で宿泊する家族がいるというのも納得の、アットホームな落ち着く空間である。
「タオルのみならずバスローブも今治製なので、柔らかな着心地でバスタイム後も快適」
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少ない機会だからこそホテル選びは慎重にいきたいところだが、選びの基準はスタンダードルームであっても十分な広さを感じさせ、気の利いたディテールがあること。泊まる側の心情を機敏に察してくれているのはこの部屋だ。
地平線もスカイツリーも独占できる眺望 『マンダリン オリエンタル 東京』
実は『マンダリン オリエンタル 東京』のデザインは一本の大きな樹に例えることができる。1階のベルデスクが「樹根」、エントランスの壁は「樹皮」、客室は「葉」、そして最上階38階のダイニングは木の上の部分の枝や葉の中をイメージしている。
ゲストルームのテキスタイルデザインは“秋の森”がテーマ。落ち葉のような色合いで統一されたクッションやベッドカバー、ランプなどはテキスタイルデザイナーの須藤玲子さんがセレクトした和テイストのものだ。
「部屋に用意されているオリンパスの双眼鏡は購入することも可能」
東側の部屋がスカイツリーに面し、墨田川方面の低い建物のなか突如としてそびえ立つその姿は圧巻。窓が全面裁ち落としなこともあり、空と下町はすぐ隣で、その眺望と“秋の森”が絶妙にマッチしている。
部屋にある双眼鏡でどこまでも続く街を眺めるのも楽しい時間だ。
「ウェルカムドリンクはホテルがオリジナルにブレンドした烏龍茶。シトラスやベルガモットなど華やかな香りでリフレッシュすることができる。焼き菓子とともに」
DATA
部屋名:デラックス プレミア ルーム
価格:¥70,000〜(税サ別)
平米数:50平方メートル
天井高:2.5〜3m
デザイン:LTWデザインワークス
リネン:イタリア製のエジプト綿100%
その他:シャワーは3種、バスタブが深い
ハイテクの裏に、ゲストを想う温かな気持ちあり『ザ・ペニンシュラ東京』
都内ホテルのなかで、もっともテクノロジー面に優れたホテルと言ってよい。
ライト、エアコン、カーテンなどの基本的な客室内の操作はベッドサイドの一台のコントロールパネルによってワンタッチでまかなうことができ、バスルームにも同じくタッチパネルがあり照明は3段階調節が可能。
「ウォークインクローゼットを兼ねたドレッシングルームには、バレットボックスやネイルドライヤーを完備」
そしてドレッシングルームには外気温と室温がデジタルで表示され、本当に“これが欲しい、これが知りたい”というゲストのニーズを体現したディテールとなっている。
というのも『ザ・ペニンシュラホテルズ』では、ホテル開業前に必ず実際の客室と同じモックアップルームを造り、本社のエグゼクティブたちが試泊。ゲスト目線のリアルな声こそ、カタチだけに収まらない快適な部屋を作りあげているのだ。
「ワンタッチでテレビや電話まで操作できるタッチパネルは、消灯時にはパネルボタンのライトまで消えるという緻密な気遣いあり」
DATA
部屋名:デラックスルーム
価格:¥113,022(税サ込)
平米数:54平方メートル
天井高:2.6m
デザイン:橋本夕紀夫
リネン:フレッテ社のエジプト綿
その他:杉の網代天井が就寝時に安らぎを与える、部屋の戸は栃の木の一枚扉
女性がきれいに見えるベスト・ルーム 『グランド ハイアット 東京』
六本木のど真ん中に位置し、『オークドア』も『マデュロ』もいつも賑わっていて、同ホテルにいると夜遊び気分も右肩上がり。それが客室に入れば一転、オフホワイトとウッドを基調にした部屋はレジデンスのような落ち着きをみせ、ダイニングとのコントラストがいい塩梅だ。
デザインの主張は控えめにして、過ごしてみれば、フレッテ社のエジプト綿シーツ、新疆綿のバスローブ、今治のタオルと肌に触れるものすべてが一級品で、包まれるだけで至福のとき。
「3方向からの3種の照明をもつパウダールーム」
そして特筆すべきは照明で、“女性が一番が美しく見える色合い”にこだわって作ったそう。
パウダールームにいたっては3種のライトが緻密に計算されている。何もしない贅沢を艶っぽく過ごすにベストな環境がそろうのはこの部屋だ。
「全室にアルネ・ヤコブセンのオックスフォードチェアを置き、ビジネスデスクも特注品。情報時代をみすえ、引き出しの金庫はPCも入るサイズとなっており、さらに収納中の充電も可能」
DATA
部屋名:グランド ルーム
価格:¥72,000(税サ別、シングル利用)
平米数:42平方メートル
天井高:2.9m
デザイン:ドン・シエンベーダ、 ピーター・レメディオス
リネン:フレッテ社のエジプト綿
その他:そば殻から低反発まで枕は6種から選択可
昔からの常連も変わらず泊まる、温かな空間『パレスホテル東京』
多くの部屋が和田倉噴水公園方面を臨んでおり、天井から床まで全面の窓の外は手前に水と緑が広がり、その向こう側には丸の内のビル群や東京タワーが見える。45平方メートルにしてそれ以上の広さに感じるのは、窓の外の開放的な景色のおかげだろう。
また一部の部屋では部屋とバスルームの間がガラス仕切りのため、その景色をバスタブに浸かりながら眺められる。“グランドレジデンス”がホテル全体のコンセプトだけあって、とびきり眺めのよい邸宅にいるような気になってくるものだ。
「南部鉄器の急須、益子焼の湯呑など、和の調度品がモダンな部屋のいいエッジとなっている。オリジナルのウェルカムアメニティも用意される」
室内の調度品は和のテイストでまとめられており、それがモダンかつシンプルな部屋のデザインとも絶妙にマッチ。
年末年始には3世代で宿泊する家族がいるというのも納得の、アットホームな落ち着く空間である。
「タオルのみならずバスローブも今治製なので、柔らかな着心地でバスタイム後も快適」
DATA
部屋名:デラックス
価格:¥56,160〜(税込サ別)
平米数:45平方メートル
天井高:2.4m
デザイン:テリー・マクギニティ
リネン:エジプト超長綿
その他:46インチ以上の大型液晶テレビを採用、24時間対応のルームサービスが充実
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