滋賀県のグルメで多くの人が思い浮かぶのは「近江牛」。
ですが今、滋賀県で新ブランドが開発され、注目を浴びています。その名も「琵琶湖八珍」。ビワマス、二ゴロブナ、コアユ、ホンモロコ、ハス、ゴリ、イサザ、スジエビという琵琶湖の固有種5種を含む計8種の湖魚を使った料理です。
休暇村近江八幡では、この琵琶湖八珍を主役にした懐石コース「琵琶湖八珍プレミアム懐石」を平成28年3月1日よりを提供開始。昨年8ヶ月で約2200食提供したコースをさらにパワーアップさせた料理コースは湖魚尽くし!まさにその土地でしか食べられないお料理です。
琵琶湖八珍プレミアム懐石
http://www.qkamura.or.jp/ohmi
滋賀県近江八幡市の琵琶湖のほとりにたつ休暇村近江八幡が3月1日より提供を開始する「琵琶湖八珍プレミアム懐石」。1泊2食付き17,900円~で1日10食限定での販売です。~お品書き~
先付:鮒寿司
前菜:海老豆/いさざ佃煮/ウロリ(ゴリ)の玉子焼き/鰣(ハス)の甘酢漬け/鮎有馬煮
吸物:ウロリ(ゴリ)の玉子豆腐
造り:琵琶鱒(マス)/鯉子まぶし
煮物:琵琶鱒(マス)煮付け
温物:近江牛すき焼き
焼物:モロコ焼き
揚物:鮎の天麩羅
ご飯:ウロリ(ゴリ)の佃煮/真珠貝の佃煮
香の物/シジミ汁/デザート
これが琵琶湖八珍を使った料理!
湖魚料理って鮒ずしは知ってるけど、他にどんな料理方法があるの?と思われるかもしれません。休暇村近江八幡では地元の漁師さんにも美味しい食べ方などを教えてもらいながら料理メニューを開発したそうです。
鮒ずしと鮒ずしのピッツァ(二ゴロブナ)
ニゴロブナは琵琶湖の固有種。「鮒ずし」の材料としては、卵を抱えたメスが重宝されていますが、オスの身は旨みが多く、刺身や煮付けに向いています。
一時期は漁獲量が激減していましたが、幼魚の放流事業などにより、資源そのものの量は増加の兆しが見えてきています。
海老豆/いさざ佃煮/ウロリ(ゴリ)の玉子焼き/鰣の甘酢漬け/鮎有馬煮 (スジエビ・イサザ・ゴリ・ハス・コアユ)
滋賀県の伝統食である「エビ豆」の材料に使われるスジエビ。
透明の身体が美しく、黒いスジ模様が見られます。雑食性で水槽に入れると藻類を食べてくれますが、他の魚や共食いもあるたくましい一面も持っています。
琵琶湖の冬の味覚として食べられてきた琵琶湖の固有種イサザ。
頭と口が大きく、愛らしい顔つきにファンになる人もいるとか。
資源量の年変動が大きく、多く獲れる年と非常に少ない年があります。
琵琶湖のほか、淀川、三方五湖(福井県)に分布するハス。
コイ科の中では珍しく魚を食べますが、歯がないため口が「へ」の字に曲がり、捕えた魚を逃さない仕組みになっています。鮒ずしと同様に「はすずし」と呼ばれる熟れずしになり、地域によっては祭りに欠かせない夏の味覚となります。
ウロリ(ゴリ)の玉子豆腐 (ゴリ)
琵琶湖の夏の味覚として珍重されてきた魚、ゴリ。琵琶湖固有種のヨシノボリは別名ウロリとも呼ばれています。吸盤状の腹びれを持ち、湖畔のヨシ(植物)などにくっつくため、ヨシノボリの名前が付いたと言われています。体長数ミリの稚魚を獲るので、すぐに加工しないと溶けてしまうと言われます。
琵琶鱒(マス)のお造り・煮付け (ビワマス)
ビワマスは、琵琶湖の固有種で、「琵琶湖の宝石」ともいわれる滋賀を代表する魚です。
産卵期には雨が降ると川へ遡上することから、雨の魚(あめのうお)とも呼ばれています。
モロコ焼き (ホンモロコ)
姿が美しく、高級魚として扱われる、琵琶湖の固有種ホンモロコ。
琵琶湖にはスゴモロコ、タモロコなど数種のモロコが生息しますが、ホンモロコの素焼きは絶品という漁師もいるほど、地元でも人気。京都の高級料理店にも出回ります。
鮎の天麩羅 (コアユ)
琵琶湖で育つアユは体長10cm程度にしかならないため、コアユと呼ばれています。
冬季に獲れる稚魚は、ウロコが生えそろわず透き通った体をしているため、氷魚(ひうお)と呼ばれ、冬の贅沢な味覚となっています。
琵琶湖八珍とは
琵琶湖八珍は、2013年に県立安土城考古博物館が実施した来場者への湖魚料理人気アンケートを基に、識者や観光関係者でつくられた選定委員会で議論を重ね、供給量なども考慮して選定された。2016年1月には、滋賀県が公式に琵琶湖八珍をより多くの方に知っていただくため、利活用を促進するためのブランド化事業に取り組むというリリースを発表した。
[琵琶湖八珍WEBサイト] https://shigaquo.jp/hacchin/
休暇村近江八幡
日本で唯一、淡水の有人島として知られる沖島の向かいに建つ休暇村近江八幡は、全室レイクビュー。
高台から琵琶湖を望む東館(画面右側)と近江牛ビュッフェが人気の西館(画面左側)があり、休暇村以外は周りには何もなく、日頃の喧騒を忘れさせてくれるひとときを感じられます。自家源泉の天然温泉「宮ヶ浜の湯」にも癒されてください。
■ 基本情報
- ・名称: 休暇村近江八幡
- ・住所: 〒523-0801 滋賀県近江八幡市沖島町宮ヶ浜
- ・アクセス: JR近江八幡駅からバスで約35分
- ・電話番号: 0748-32-3138
- ・公式サイトURL: http://www.qkamura.or.jp/ohmi/