神戸ルミナリエの見所まとめ。バロック建築的ライトアップが美しい

神戸ルミナリエとは、兵庫県の中心部に位置する「旧外国人居留地」と「東遊園地」で行われるイルミネーションです。イタリアのバロック時代の建築をイメージした木製のアーチが電飾で美しく飾られ、幻想的でロマンチックな雰囲気が一帯を包みます。毎年12月の初めから中旬にかけて、この街を華やな光りで彩り多くの来場者で賑わうことでも知られます。そんな恒例のイベントの本来の趣旨と見どころや周辺のおすすめスポットをご紹介しましょう。

【2015年の神戸ルミナリエ】12月4日(金)〜13日(日)開催

毎年注目されている神戸ルミナリエですが、実際に訪れる場合の注意点を簡潔に挙げてみます。こちらをみてから、道順などをおさらいしましょう

2015年・ルミナリエを支える作品の見所

フロントーネ

1999年の第5回目からの登場したのが、フロントーネです。 名前の通り、ルミナリエの入口となる電飾。開催年を代表するルミナリエの顔になっているので、毎年違う表情を見せてくれます。

順路は、元町方面から三宮（東遊園地）方面への一方通行です。つまり西から東へ歩くのですが、混雑による事故防止のため、イルミネーションのアーチ内にたどり着くまでに、かなり迂回路を歩くことになります。点灯時刻前後は大変混雑します。点灯時刻は、平日18時頃、休日は17時頃です。

ガレリアコペルタ

今年から新たに登場するこちら。屋根付き回路が設置されることが決定し、今までにない360度囲まれた状態になるので、かなり見応えがありますよ！昨年までは、フロントーネ→ガレリアという順番が、フロントーネ→ガレリアコペルタ→ガレリアとパワーアップします。

ガレリア

メインストリートである仲町通りを貫くアーチ形の電飾が、ガレリア。高さ12～13ｍのアーチが例年20基ほど設置されています。正面から見ると光のトンネルに見える姿は感動ものです。 

ルミナリエ初の本格LED電球使用

昨年まで一部分を除いては、白熱電球を使用していました。今年は、新たな光をまとった作品たちを見ることができるとあって、話題沸騰のようですよ♪

最も盛り上がる「点灯式」

点灯式は初日のみのスペシャルイベント！神戸市長を始め、神戸の合唱団などが集まり、点灯式を取り行います。灯りがともった瞬間は、みんなの歓声が街中に響き渡ります。

ルミナリエ撮影スポット

三井住友銀行神戸営業所

三井住友銀行神戸営業所前では、ルミナリエを正面から撮影することができます。 ただし人気の撮影スポットなので、事前に場所取りをしておいた方がベストです。

神戸市役所展望台

東遊園地北隣にある神戸市役所の24階の展望ロビー。上から見るルミナリエはまた違った美しさがありますよ！ルミナリエの期間中22：00まで解放されているようですが、日時によって変更される場合があるので、詳細は公式サイトをご確認下さいね。

六甲山

人混みが苦手という人におすすめなのが、六甲山からルミナリエを見るという方法。 距離は離れますが、神戸の夜景の中に美しい中にあるルミナリエを楽しむことができますよ。

合わせて行きたいイルミネーションスポット

神戸北野坂

キレイな電飾が飾られた並木道を歩いていると、日本にいることを忘れてしまうほど！海外を訪れたような雰囲気が味わえます。

神戸セントモルガン教会前

結婚式でも人気がある神戸セントモルガン教会は、クリスマス時期になると、とっても華やかで美しいイルミネーションになります。

ホテル　ケーニヒスクローネ神戸

神戸の洋菓子として有名な、ケーニヒスクローネのホテルです。クリスマス時期になると、ホテル全体が温もり感あるイルミネーションに包まれます。

そもそも、ルミナリエとは

神戸ルミナリエは、このように阪神淡路大震災による犠牲者の追悼、そして震災復興という目的で運営されている、荘厳な行事です。震災以後に誕生した震災を知らない世代が増えいき、震災当時の記憶が薄れゆくことを危惧すべきことですよね。

イルミネーションの美しさを楽しみながら、ぜひとも犠牲者の追悼、防災への意識、そして日頃からの助け合いの精神の大切さ。この荘厳な美しい光の向こうに感じていただければと思います。

神戸ルミナリエは、犠牲者追悼と震災復興のための行事です

http://d.hatena.ne.jp/hiroshisj/20131214/1387003490

神戸ルミナリエが始まったのは、1995年です。1995年1月17日早朝。淡路島を震源とする直下型地震（兵庫県南部地震）が起こり、淡路島や神戸市など、兵庫県南部を中心に広い範囲で震度7や6強の激しい揺れに襲われ、家屋やマンション、高速道路の倒壊や火災などによって、6400名を超す尊い命が奪われました。これが阪神淡路大震災と呼ばれる、未曽有の都市型大災害です。

当時、道路や水道などのライフラインはズタズタに寸断されたほか、体育館や公民館には避難者であふれ、多くの人々が都市型災害の恐ろしさと日頃の防災への取り組みの重要性を痛感しました。また、倒壊した家屋やビル、マンションなどを、どのように再建復興していくかについて、容積率の問題など、さまざまな問題が噴出しました。

そういった肉体的にも精神的にも大変苦しい中でも、この世で生かされた者同士が、亡くなっていった尊い命を鎮魂・供養するとともに、 復興への決意を新たにするという目的で始まったのが、神戸ルミナリエです。東遊園地には、犠牲者全員の氏名が刻まれたモニュメント「希望の灯火」があります。 

ルミナリエの意義を感じる「消灯式」

ルミナリエの消灯式は、とくに感慨深いもの。鎮魂曲が流た後、儀礼隊による阪神淡路大震災の犠牲者の御霊に対し敬礼が行われます。そして最後に静かに消されます。

感動の声！みんなの口コミ

ここでは、ルミナリエを訪れた人たちの感動の声をご紹介します。

神戸ルミナリエは、みんなで支える行事です

この神戸ルミナリエは、市民や来場者によるカンパ（寄付金）、企業の協賛などで行われているのですが、年々資金面が苦しくなっており、開催規模の縮小のみならず、運営そのものが今後ずっと続けられるかは予断を許さない状況といわれています。

灯を絶やさぬように

行かれる方は！会場募金

現地では公式に募金活動（1口100円募金）を行っています。毎年多くの方が心動かされて、素晴らしい募金金額になるんだそうです。

記念にもなる！オフィシャルグッズ募金

ルミナリエでは、様々なオフィシャルグッズがあります。お菓子や文房具などなど、その年にしか購入できないデザインのものになっているので、記念として購入してください。直接的ではないにせよ、神戸復興のための基金の当てられます。

遠方の方は、クレジットカードによる募金

遠方でルミナリエまで訪れられないけど、復興に協力したいという人は、クレジットカードによる募金も公式ページでやっています。

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神戸ルミナリエの情報をたっぷりお届けしました。いかがでしたか？最近各地でブームになったクリスマスイルミネーションの先駆者的な行事の、本来の目的や趣旨もあわせてご紹介しました。見どころポイントや周辺の観光名所は、ご来場なさるときにお役に立てると思います。ここでの年末はこのイベントが恒例になっています。一度行ってみると必ず来年も行きたくなるような不思議な力がある美しい光りを是非体験してみて下さい。