ivva イワヲ
400年以上前から続く囲碁の名跡・本因坊。そんな名跡が誕生した土地が「本因坊発祥の地」として残っています。近くには平安神宮や二条城など多くの観光スポットもあるため、囲碁に興味のある方もそうでない方も、京都に行く際は是非立ち寄ってみてください。1.「本因坊発祥の地」とは?
日本最古の囲碁棋戦に冠せられている名跡の重さを感じよう
現在、囲碁の棋戦として本因坊戦というもありますが、この本因坊とは現在の歌舞伎などのように世襲されていく囲碁の名跡の一つでした。本因坊という名跡が誕生したのは江戸時代。織田信長や豊臣秀吉の頃から囲碁の名人として名高かった僧侶の日海が、徳川家康の命により本因坊算砂と改名して幕府の碁所を任されたことに由来します。当時算砂が本拠としていた寂光寺は宝永の大火によって被害を受けたため移転していますが、現在も駒札と石の碁盤のモニュメントがあり、囲碁の名跡の重さを感じることができるでしょう。
2. 周辺のおすすめ観光スポット
本能寺…信長自刃の地
誰もが小学校で習ったであろう「本能寺の変」。その舞台となった本能寺は本因坊発祥の地のすぐそばにあります。西洋文化を積極的に取り入れようとし、日本統一の基盤を築いた信長。彼がいなければおそらく現在の日本はないでしょう。本能寺の変はその意味でも歴史の変革であったと言えます。そんな歴史の変革が起きた地を訪問するのもいいかもしれません。
平安神宮…四季それぞれの花を楽しむ
平安神宮は平安遷都1100年を記念し、明治時代に創建された神社で、毎年秋に京都三大祭りの一つである時代祭が行われることでも知られています。さらに神苑は約30000㎡の池泉回遊式庭園で、八重紅枝垂桜や花菖蒲をはじめ、四季それぞれ多くの花が咲き誇ります。時代祭の時期はもちろん、それぞれの季節の花を観覧に行くのも良いでしょう。
寂光寺…さらに囲碁に触れる
本因坊算砂が本拠としていた寂光寺は移転後も「囲碁本因坊の寺」として健在。無料の予約が必要ではありますが、三代目までの本因坊の墓があるほか、ゆかりの碁盤や肖像画などの展示、実際に本因坊が対局した部屋の見学もできます。全て住職の方の解説付きということで、もっと囲碁に触れたい、という方はぜひこちらも訪ねてみることをおすすめします。
3.周辺のおすすめグルメスポット
一保堂茶舗 喫茶室 嘉木…本場の茶を味わう
創業300年の老舗の茶屋、一保堂。宇治茶を中心に扱う老舗の味を喫茶室で味わえるのがこの「一保堂茶舗 喫茶室 嘉木」です。店員の説明のもと、お茶の味を最大限に活かした飲み方が出来ます。店舗は老舗の格式が漂う木造で、お茶だけでなく店内の雰囲気だけでも京都を感じられることでしょう。緑茶が好きな方はもちろん、少しでも興味がある方はぜひ訪れて見ることをおすすめします。
シェ・ラメール 寺町本店…京都を代表するケーキの名店
以前東京に出店していたこともある、京都でも有名な洋菓子店。中でも「お菓子の木」というロールケーキが看板商品で、そのボリュームは甘いもの好きな人は満足すること間違いなしです。その他にも「抹茶ロール」や「京都寺町ロール」など、京都らしい洋菓子も販売されているので、ケーキが好きな方は京都に行った記念にいかがでしょうか。
進々堂 寺町店…100年の伝統を誇る老舗のパンの味
目の前を通ると焼きたてのパンの香りが食欲をそそる、京都の老舗のパン屋です。店内は広く、イートインコーナーもあり、パンの種類も豊富で、朝のモーニングメニューやセットメニューなども充実している点が特徴となっています。小腹が空いたときに軽食を取ったり、朝食に食べに来たりなど、様々なシチュエーションのお食事におすすめできるお店です。
4.「本因坊発祥の地」についての詳細
■ 基本情報
- ・名称: 本因坊発祥の地
- ・住所: 京都府京都市中京区寺町通夷川上ル
- ・アクセス: 京阪鴨東線・神宮丸太町駅より徒歩/地下鉄東西線・京都市役所前駅より徒歩
- ・料金: 0円
- ・オススメの時期:一年中
- ・公式サイトURL: https://kanko.city.kyoto.lg.jp/detail.php?InforKindCode=10&ManageCode=202
普段はお堅い雰囲気で近寄りがたい囲碁も、ここを訪れることできっと身近に感じられること間違い無し!京都に行く際はぜひ訪れて見てください。