Shinichi Sugiyama
天守閣跡とは?
東京千代田区の皇居東側に付属してある広い庭園の皇居東御苑。宮内庁の管轄で、皇居警察があります。そこはかつて江戸城の本丸、二の丸、三の丸に位置していました。そして少し離れた場所の西の丸を含めた範囲一帯が江戸城でした。今は緑豊かな雑木林に日本庭園や、皇室関連の施設、そして今回ご紹介する天守閣跡などが有ります。この天守台、通称江戸城天守跡は本丸の北に位置しており、最初に出来た天守は1607年で、この時天守台は少し南の位置にありました。徳川3代将軍家光が大改修を行い最終的に完成したのは1638年で、この時に現在の天守台が完成されました。しかし1657年に起きた死者延焼面積共に江戸時代最大で”江戸三大火”の筆頭としても挙げられる、明暦の大火で焼失。再建の提案もあったそうですが、家光の弟にあたる保科正之の反対があり、再建は延期になってしまいそれ以後天守は建設されなかったと伝えられています。
天守閣跡の魅力
やはり何と言っても天守閣跡の魅力とは、1638年に建てられたものが、277年の時を経た2015年に残っているという、その歴史を感じられる貴重さにあるのではないでしょうか。また周辺の庭園も手入れが行き届いており、江戸時代に紛れ込んでしまったのではないかという気分になれます。ですので、ぜひ一度天守閣跡をご覧になられてはいかがでしょうか。見どころ・お勧めポイント
富士見櫓
天守閣が明暦の大火によって焼失された後、富士見櫓が天守閣に代用されたと言われています。江戸城にはかつて19の櫓がありましたが、今は伏見櫓と桜田二重櫓、そしてこの富士見櫓の3つが残っています。現存する中では唯一の三重櫓で、貴重な櫓のため柵の手前からしか見ることができません。ですが八面正方の櫓とも呼ばれており、その姿を見るだけでも価値がありますので、ぜひご覧になってみてはいかがでしょうか。
同心番所
時代劇が好きな方にはおなじみ、番所とは警備の詰め所でして、百人番所と大番所、そしてこの同心番所の3つが今も残っています。建てられた番所によって地位に違いがあり、奥に行くほど位の高い役人が詰めていたと伝えられています。一番奥が、旗下で構成された大番、次に百人番所、そして同心番所の順になります。同心番所は同心が詰めていて、江戸城へ登場する大名の供の監視をしていました。是非天守閣跡と一緒にご覧になってみてはいかがでしょうか。
松之大廊下後
この名前を見てピンと来た方もいらっしゃるのではないでしょうか。元禄14年西暦1701年3月14日の午前に赤穂藩主の浅野長矩、官名で浅野内匠頭(あさのたくみのかみ)がこの廊下で吉良義央を斬りつけた事件で有名な松之大廊下。現在は元々あった場所には碑が建てられているのみですが、歴史を感じる場所ですので、是非一度訪ねてみてはいかがでしょうか。三の丸尚蔵館
1993年11月に開館した、昭和天皇崩御後の1989年6月に皇室から寄贈されて、国庫に帰属した美術品を保存し、研究や公開を目的とした施設です。主な収蔵物としては、教科書にも載っている蒙古襲来絵詞という鎌倉時代にできたものや、狩野探幽が1642年に作成した源氏物語図屏風など貴重な品々がおさめられています。入館は無料で、休館日は毎週月曜日金曜日や、展覧会の準備期間、年末年始、行事の実施などです。
開館時間は3月1日から4月14日までと、9月1日から10月末までが午前9時から午後4時15分まで。4月15日から8月末までが午前9時から午後4時45分まで、午前9時までから11月1日から2月末は午前9時から午後3時45分までです。入館はいずれも閉館15分前までとなっています。是非一度、国の貴重な文化物をご覧になってみてはいかがでしょうか。
口コミ
大奥跡より江戸城天守台をのぞむ。ちょうど『光圀伝』で明暦の大火の辺りを読んでるのでリアル。実はこの時焼けた天守閣は江戸城では3つ目の天守閣。 (@ 江戸城 天守台) https://t.co/j9AYUJ8HQ5 pic.twitter.com/poFItrW9do
— ばくりんこ☆ (@bakuringco) 2015, 5月 6
天守閣跡についての詳細
■ 基本情報
- ・名称: 江戸城天守閣跡(天守台)
- ・住所: 東京都千代田区皇居東御苑
- ・アクセス: JR大手町駅より5分
- ・営業時間: 9:00~16:45(入苑は閉苑の15分前まで)
- ・定休日: 月曜日・金曜日その他天皇誕生日や年末年始など臨時閉苑する場合有り
- また入苑者が多い場合、一時的に入苑中止する場合有り
- ・電話番号: 無し
- ・料金: 無料
- ・所要時間: 不明
- ・オススメの時期: 無し
- ・公式サイトURL: http://www.kanko-chiyoda.jp/tabid/256/Default.aspx